天空の蜂のレビュー・感想・評価
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豪華なキャスト
問題提起をしたいのはわかるけど、製作費がたくさんあるのはわかるけど、監督が俳優さんから人気があるのはわかるけど、って感じでした。
血なまぐさいところもかなりあって目をそらしてしまいました。
今年見た映画の中で一番考えさせられる映画
開始して早々主人公の息子がヘリに取り残されるハラハラドキドキな展開。最初たかひこが降りられなかったのは直前のお父さんの発言が原因だったんでしょう。
親子愛メインなのかと思いましたが、男性視点での仕事への想いや、親子愛、友情、無関心な人々への強いメッセージがあるのを感じました。最初から最後まで息をのむ場面がいくつもあり、2時間の映画でしたがあっという間でした。
俳優の方々の演技も素晴らしかったです。
途中骨が出てきたり指が切断されるシーンがあるのでグロいの苦手な方は注意が必要かなと思いました。
今だから映画化
絵は派手で良かった
ヘリコプター関連のCG(空撮もあった?)はかなり良かった。邦画のテロリストにしては計画もよく練ってあって、何がなんでもヘリを原発に落としてやるぞ、という気概が感じられた。ここはグッド。
一方で気になったのは臨場感。やたらと登場人物が叫ぶのは見ていて疲れるし、重要な心情描写を全て台詞で「説明」してしまうのは子供向けアニメだけにして欲しい。
自分の感情を説明するのは現実ではよくあることだとは思うが、そこは映画ならば絵や演技で魅せるべきではないのか。「冴えない女」とわざわざ言わなければ冴えない女に見えなかったし、雑賀の人柄が登場人物の言葉以外からは全く読み取れなかった。
上がってきた良質な脚本を、そのまま言葉で表現していっただけで、映像にする必要性を全く感じない。ただ、ヘリの救出や爆発の絵はとても良かった。ここを誉めてもあまり映画を誉めている気にならないのだが。
エンタテインメントとして面白い
映画「天空の蜂」の感想
前段として、この原作が95年に刊行されたという事実にまずは驚く。まさに大震災で露呈した問題そのままであるからだ。
テロと震災と原因は異なるが、一定の原発の惰弱性、危機に陥った場合の影響の大きさ、これら知りつつ原発を推進する人たち、そしてそれら知らぬ存ぜぬする国民に対して、この映画は強い批判を投げかけている。
そして、制御が困難なものにどう対応するかというテーマに対して、ビックビーと原発と子供、それぞれの面からアプローチしている。結論として、精一杯ちゃんと問題に向き合いましょうということだと思う。月並みな言葉で言うと。
テロリスト達の「弱い者に負担を押し付けてはいけない」というメッセージは心に刺さる。
二転三転する緊迫感のある展開は、リモコンを持って「届け!」とか言う点などを除けば、エンターテイメントとしても良い作品である。
もう一度、日本にとって良いエネルギー政策とはなんなのか考えたくなりました。
ハラハラドキドキ、大満足
主役は江口ではない
エンジニア東野圭吾
原作は1995年、東野圭吾がDENSOに所属していたころに書かれた作品。
原作小説はすべて読んだわけではないが、エンジニア目線で、冷静に書かれている印象がある。
映画はそれに比べると、少々演出過多な印象を受けた。
時節柄、原発のリスクに目が行きがちだが、映画の印象は人間ドラマであり、国の政策、世論に問いかける内容であった。
もう一つの目線は”エンジニアの良心と苦悩”である。
私自身、20年エンジニアをやっているので、同調する部分は多々あった。
今後、国策として原発、武器の開発・輸出に携わることで、エンジニアが苦悩するシーンは増えるであろう。
20年も前に、これだけのシミュレーションをし、時代の趨勢を予見していたとしたら、さすがは東野圭吾としか言いようがない。
実際には3.11以降、原子炉をターゲットをするにしても、ヘリを墜落させたり、ミサイルを撃ち込む必要はない。
数名のテロリストで暴走させることは造作もない。
日本という国、真相をみようとしない民衆、電気を人命より重んずる政府、多々のジレンマはきちんと描きこまれている点は見事である。
率直に言って、一見の価値は十分ある。おすすめしたい。
個人的な好みとしては、人間ドラマや脚色を少し薄めて、原作に近いとさらによい。
良い。
駄作メーカー・堤幸彦史上屈指の良作。
「天空の蜂」見ました。堤幸彦作品は「明日の記憶」が少し面白かったくらいで、他の作品は全くイイ思い出がありません。特に今年の「悼む人」と「イニシエーションラブ」を見たときは、こちらが馬鹿にされてるような感覚が不快でキレそうでした。そんな半笑いでの鑑賞でしたが、今作は面白かったです。
まず堤幸彦作品で毎回思ってたんですけど、ここは笑うトコとか泣くトコ、ハラハラシーンみたいなのが分かりづらい。と言うか、伝わらない。あとは、今作にはなかったけどフザケすぎて全く笑えないコメディ要素もよくある。真面目なテーマで作られている作品では、見せきらない中途半端なラスト。この辺りが堤幸彦つまんねーなって思ってた理由です。
でもこの「天空の蜂」は、今までにないくらいに話がしっかり描かれているし、人物も魅力的に描かれている。そのおかけで、しっかり感動できるし、ハラハラドキドキもできた。こんなに色んな感情が働くなんて想像もなかったのでビックリしました。特に子供を救出するシーンのドキドキは凄まじかったです。ちょっとスローモーションが多すぎてズルいとは思うけど、それは毎回毎作の事だから目を瞑ります。
あとは、本木雅弘さん。恥ずかしながら彼の出演作品は初めて見たんですけど、ホントに演技が上手いですよね。これを機にいろいろ見ようと思いました。あのムチムチボディとつぶらな瞳を見て、僕自身目覚めてしまいそうです。
総じて、面白かったです。「藁の盾」的なセリフの暑苦しさが苦手な人にはオススメできません。堤幸彦苦手な人にこそオススメしたいです。こんにちは。
日本映画史上、ほんとうの最高傑作
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