天空の蜂のレビュー・感想・評価
全261件中、121~140件目を表示
観て良かった
手に汗握るアクションと臨場感、
考えさせられる複合的なテーマ
配役もベターで、見て良かったと思わせる。
もっくん、綾野剛、江口さんの迫真の演技には
脱帽します。
日本の映画もレベル上がったと感じました。
日本映画もすごい!
日本映画も、アクションものもほとんど見ないので、驚きました!いや、ハラハラ、ドキドキ。映画ならでは、映画だからこそ、映画館でなくちゃの映画ですね。よくこのテーマで、エンターテイメントとして、この時期に作ったもんだ。それだけでも、すごいと思いました。
作り物の世界とこの現実が交錯して、色々考えちゃいます。
最後は原作にないということですが、安保法制が成立した今、さらに重層的にみえるんですけど、これ、この法案もふまえたんでしょうか?だとすると、すごいかも。
原作読んでみます。やっぱり映画の力を感じられるって作品は最高です。
問題提起作品
【天空の蜂】鑑賞(原作読了済)。
2時間半という縛りの中で原作を上手く纏めてくれたな。というのが率直な感想。
どんなテーマでもイケちゃう安定の堤監督作品。
映像化不可能と言うのは、あまり触れられない「原発」というのがあると思う。
それが、2011年の事故によって、国民が感心を持つようになったのも映像化された原因とも言えよう。
原作は1995年作。東野先生自身が「自分の代表作」と言う作品が映像化されたのは作者にとっては感慨深い所だろう。
原作の最後に語られた言葉が正に実現してしまったのだから。
(とは言え、年を追う毎に皆の関心が薄くなって来たのも、あながち間違いではないだろう)
映像化するにあたり、色々な設定変更はされているが、
これならばかなりの許容範囲だと思う。
逆にこういう設定変更によって、ラストが生きたと言える。
原作読んでる人も納得できるのではないかと。
キャスティングも問題ない。
敢て言えば、綾野剛演じる雜賀はもうちょい年上だった様な・・・
本作のキモにもなる巨大ヘリ「ビッグB」。中々の迫力。
実際の所、日本にこんな巨大ヘリは必要か?と言う疑問はあるが。
本作は「反原発」作品ではない。
「原発の存在はどうですか?」と言う問題提起作品である。
本木演じる三島の最後の台詞が現実となり、
国民に対して問うているのである。
ちなみに私は中間派。問題はあるが、必要ではなかろうか?と言う程度(汗)。
さて、貴方は如何だろうか…?
それは本作を観て、2011年を再認識して頂いて貰いたい。
本作観たら、原作読むのもおススメする。
各キャラクターのもっと深い背景が原作では描かれているので。
余談:仮面ライダーファンとしては仮面ライダービーストを演じた永瀬匡の上条はグッドチョイスだと思う。カッケー(笑)
今だから感じられる映画
東野圭吾さんの原作を読まずに見ました。
最近邦画を見ることが少なく、
(特にサスペンスもの。)
特に期待はしていなかったのですが
とても集中して観れる満足度の高い作品でした。
テーマが原発であること
3.11があって以来、日本人が皆、どこかしら
原子力発電について意識していること。
だけど、自分も含め、みんな本気で知ろうとしてはいないこと。もう一つのテーマ、群衆の沈黙にも当てはまると思います。
そのテーマを上手くサスペンスとして一つの事件を解決していくミステリーものとして完成されていたので観るものも楽しめた上に深く考えさせられたのではないでしょうか。
まぁ、よく分からないカーアクションのようなシーンは必要あったかどうかは分かりませんが、モックンの演技、人としてのオーラが素晴らしかったので特に気になりませんでした。笑
個人的には高良健吾さんの演技も光っていると
思いました。子供を救うシーンの緊迫感と、救えたあとの笑顔のシーン。最高でした。
沈黙できるのは蜂に刺されるまでのこと
原作未読。
スケール感だけハリウッドを真似した日本映画は数多いが、この映画は違った。
ハリウッドに勝った負けたとかではなく、これは日本でしか作り得ないサスペンス大作だと感じた。
正直言って冒頭のヘリ奪取までの流れはドラマ・映像ともに安っぽくて白々しいし、一部キャストの
ベタな演技が鼻につく点(前髪をいじる刑事とか挙動不審の佐藤二朗とか奥さんとか)も大いに残念。
だが、この映画は後半に行くほどに良くなる。
テーマは熱く深く切実だし、そのテーマを語ることに比重を置き過ぎて物語の勢いを削ぐような事も無かった。
.
.
まずサスペンスドラマとしての見応え。
たった一騎の無人ヘリを使ってここまで次々とサスペンス要素をぶち込むことに成功した点、
最後の最後まで決着が読めない点はなかなかどうして良く出来ているし、主演陣だけでなく、
ヒロイックだが等身大な自衛隊員、最後の最後で熱さを見せる若手刑事など魅力的な脇役も多い。
主人公をはじめとした技術者たちの、人の生死を左右するものを扱う人間としての誇りと意地にも胸が熱くなる。
巨大な怒りを抱えた三原の、我が子への痛切な想いが伝わる幻想シーンも忘れ難い。
.
.
そして犯人の正体と動機が明らかになるにつれて見えてくるテーマ。
除染作業に従事する人々の知られざる苦痛。
過激な原発反対派と賛成派による醜い人格否定。
大丈夫“だろう”という甘い想定に基づく生温い安全保証。
崇高な理念ばかりに目が向いて二の次にされる悪意の検証。
それら不都合な真実を覆い隠す政治的思惑。
いや、『政治が悪い』と片付ければ物事は容易い。
だが、いざ内情を訴える者が現れても、我々自身、それを進んで直視しようとしない。
今の自分の面倒を見るだけでも精一杯なのに、暗い未来の話なんて誰が進んで知りたがる?
それがいずれ自分の身に降りかかってくるかもと思っていても、見なかったフリをする方が楽なのだ。
この物語はそれを良しとしてくれない。次々と提示されるジレンマは重くこちらの心にものし掛かり、
映画内の出来事はもはやフィクションではなく、一種の恐るべきシミュレーションであるかのように思えてくる。
.
.
無知であること自体は罪でなくても、
無知であり続けることは傲慢という罪である。
知る努力を怠るな。そして、選択する事から逃げるな。
そんな切実なメッセージ。
そうしなければ、この国に住む全ての人々の未来が、
一部の人間の勝手な思惑だけで決定されてしまうかもしれない。
『そんな話は知らなかった』と後悔しても、時を巻き戻すことなどできない。
今の時代、いよいよそんな姿勢が各々に求められているような気がする。
.
.
原作は1995年発行とのことだが、それから20年以上が経った今になってもここまで物語が時流にハマるとは。
最後のシーンは映画オリジナルなのだろうが、重いテーマを前向きなメッセージで締める点は優しいし、
原発や天災に対する危機管理の甘さが取り沙汰される2015年と驚くほどに合致したラストには唸った。
しかしながらこれは、驚くよりは悲しむべき合致だと思う。
今後の20年で日本はどう変わっていくのだろうか。
その頃に、この映画のリメイクや続編などが現れないことを祈る。
<2015.09.12鑑賞>
.
.
.
.
余談:
自分は現在静岡に住んでいるが、鹿児島の実家は最近
なにかと話題の川内原発からギリギリ30km圏内である。
(小学校の頃には社会科学習で見学にも行っている)
ひとたび事故が起これば福島原発のような事態になり兼ねないので、原発なんぞ無いのが一番だとは思うが……
建てる前ならまだしも川内原発は僕が生まれる5ヵ月前からジャンジャンバリバリ稼働開始してしまってた訳で、
おまけに原発関連の仕事で生計を立てている人もいる現状。今さら全否定するのも僕には難しい。
僕に言わせれば「安全に制御できます」とか言い張って建設を推し進めた当時の連中が憎らしいし、
もっと元を辿ればそもそもそんなエネルギーを科学的興味と軍事的興味で発見した無責任な連中が憎らしい。
そりゃいつかは誰かが発見することになったエネルギーだったのかもしれないが、それでもムカつく。
自分の作ったものがどんな結果をもたらすか、責任持たなきゃダメだよ。
責任持てないくらいなら、んなもん作るんじゃないよ、と。
考えた
原発反対の要素、それを静観している国民の姿を批判する要素、そんな国でも守るのか?の問いかけに、政治批判とそれでも国民は生きていく!というのが混ざってて、面白かったです。場面展開にはうまくノレないところがあったように感じました。
今、また考える意味がある
犯人の底にある絶望は、世の中が産んでしまった。
ストーリーは重く、しっかりしていて見応えがありました。
今、また考える意味があるし、繰り返し考える必要があるテーマだと思いました。
ただ、息抜きと言うよりは緊張感を削ぐような、間の悪いオモシロみたいなやつが残念な感じ。内容を考えるとがっちり硬派でも良かったなあと思いました。
豪華なキャストの中、本木雅弘と綾野剛の存在感に惹きつけられました。
戸惑いながら職務を全うする若い刑事を演じた落合モトキも、たいへん印象的でした。
深い
東野圭吾の小説で読んでいたけど、小説では、長〜い飛行機と爆弾の説明ばかりで、中だるみし、ストーリーをあまり覚えてなかったけど、映画では、ストーリー重視で観やすくなってるし、ストーリーの上手に絡んでいく人間関係が東野圭吾さんの原作なので、とても良かった。
私自身、無関心な人間なので、とても考えさせられた。
役者もいい役者さんで、久々に邦画で観て良かったと思いました。
邦画らしいサスペンス。
展開が早く最後まで飽きずに観れました。
サスペンス要素では犯人は早めに特定でき、その通りになりましたが、その動機と結末で十分楽しめ、特にモックンはこういう役ハマる。
親子愛を描いていますが、父親がちょっと虐げられすぎなのと、大きくなった息子役が向井理なのは要らない。
先見性は確かにある
皆さんの評価は高いようですが、確かにこの原作が書かれたのが1995年だということを考えると、そのメッセージの先見性には頭が下がります。
ただね、冒頭ヘリの設計技師である湯原(江口洋介)が、妻をはじめとして、やたら非難されるのですが、それが何とも解せなくて、物語に入り込めませんでした。また、犯人の主張からして、自分を追跡する警察に対する攻撃も、筋が通ら無いように感じました。
ヘリからの子供の救出シーンは洋画的で、良かったですね。
沈黙する国民に向けて
東野圭吾のサスペンス小説の映画化です。小説は20年前に書かれており、映画は原作に比較的忠実なストーリーですが、古さは感じられません。仕事に没頭して家族を顧みないヘリ設計者の湯原、父を思うその息子、子供をいじめによる自殺で失った原発設計者の三嶋、日本の将来を憂えた行動により自衛隊を追われた雑賀、三嶋に疑惑を持ちながらも協力する赤嶺など各人物の思いがうまく描かれています。原発に反対しながら電気を浪費する「声をあげない」日本の多くの国民に向けた映画でしょうか。311の原発事故を経験しても何も変わっていないように思います。
嫁で減点
さすが、東野圭吾原作!!
訴えることがしっかりしてて、
ボーッと見ているこちらが
恥ずかしくなるくらい…
ただ、江口洋介の息子!!
君はイーサンハントじゃないんだから、
空いてるハッチから顔出すのやめてくれ~~~
そして、江口洋介の嫁!!
もうちょっといい演技のできる
女優さんいなかったの??
周りの方がいい演技されてたんで
嫁役が棒で残念でした
全261件中、121~140件目を表示