天空の蜂のレビュー・感想・評価
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原作が良かっただけに
試写会で見ました。
題材が良かったので、映画化の話を聞いてから原作を読みました。
原作の話の流れが良かっただけに、お涙頂戴と、CG多様で残念な映画に。
原発、自衛隊。必用だけど普段見ないようにしている日本。今から20年も前の原作を上手く描けなかった映画です。
ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画
元技術者である東野圭吾の、エンジニアへのリスペクトが滲む作品であるが、テーマは技術礼讚でもなく単純な原子力批判でもない。
全ての日本人に問題提起をしつつ、エンターテイメントとしても一級である。
数ある東野圭吾の映像化作品の中でも、白眉の出来といってよいだろう。
映画の舞台を現在の日本とせず、原作と同じ20年前の1995年としたのには理由がある。
映画版で追加されたラストシーンはこの作品に新たな意味を与え、私たちに深い余韻を与えずにはいない。
犯人の動機とは?
なぜ、標的として「新陽」が選ばれたのか?
そしてなぜ、犯人はみずからを「蜂」と名乗るのか?
ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画である。
けっこう強力な迫力映像!
原発テロを描いた社会性あるサスペンスエンタティメントは、1995年の東野圭吾作品にタイムリーな時事も織り込んで、手に汗握る迫力の展開 アッという間の138分でした。
やり場のない怒りや哀しみが、追いつめられ、狂気や凶器になってしまう危うさが痛みを伴って伝わってきました。
原発 "新陽" のドーム型は、あの風光明媚な地、敦賀原発がモデルと思われますが、國村準さん演じる所長の筋の通し方など、福島原発の故吉田所長へのオマージュのようにも思えます。
個性派俳優さんたちそれぞれ、淡々と光る仕事ぶりです。
強力な映像の迫力と共に、胸が締め付けられるような想いを、娯楽作というわかり易いカタチにして、とことん見せてくれています。
目を背けてはならない大切なものや、それに伴う痛み、さらにその先に見たいもの、あってほしいものまで伝えてくれているかのような見応えたっぷりの作品です。
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