百円の恋のレビュー・感想・評価
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自称残念女子達よ…見るがよい
まず、実家の生活感ある汚さは、そのまま汚い家を撮影したのか、美術さんが心を込めて汚くした感じがしてとても好きです。
言いたいことが一言あって
映画でもドラマでも漫画でも
「私は残念女子をうたった作品にうんざりしてるんだ!!」
出てくる残念女子はなんだかんだで、美人だったり、モテたり、金があったり、才能あったり社会的地位が確立して表現されている残念ぷりを簡単に超えていくのでどっこも残念なんかじゃない。
残念女子とでもうたえば売り上げ上がんのか?とでも聞きたくなるほどに残念女子作品が世に蔓延するが、
あくまでも商業用残念女子なので鑑賞のテンションを維持できる為にそれなりの社会的地位は確立された個体ばかりである。
しかし、この作品はどうだろう。残念女子とはうたってないが社会的地位が無に等しく残念女子どころの話ではない。よくここまで描写したと言わざるを得ない。
こんなのでは映画鑑賞のテンションが下がる一方だと思われがちだが、
それ以上に周りのキャラクター描写が丁寧で、役者もよく、ギャグもセリフまわしもきれていて、主人公が鬱屈とした世界の中で生きてるかんじがものすごく伝わってくる。純粋に作品のパワーが強いので、テンションが下がるどころが上がる一方だ。
結局は、自称残念女子系作品は観客のテンション維持に努めようがつとめまいが、作品として骨細なものが多すぎなので、えらそ〜〜にいうがこれでも見て欲しい。それぐらい嫌いなの。
その分この映画の凄さが際立っているのは言うまでもない。
こういう邦画が増えてほしい
打ち込めるモノを見つけたら勝ち
結婚もせず、仕事もせず、親のスネをかじりながら堕落した生活をしている一子。妹との喧嘩がキッカケで家を出て一人暮らしを始める。
周りは駄目な人間ばかり。鬱病のコンビニ店長、ギャンブル好きのオヤジ、 廃棄弁当を貰いにくるおばさん。ボクシングをしている狩野に惹かれるが、狩野もボクシングを失って負け犬になっていた。その狩野にも捨てられる。
そんなどん底の中、ひょんなキッカケからボクシングを始める。嫌な事がある度にボクシングに打ち込む一子は、ボクシングを始めてから徐々に気持ちが変わり始め、受け身の人生から脱し始める。
ボクシングの試合を終えた一子が吐き出した「一度でいいから勝ちたかった」という言葉は胸を刺す。人生は、何歳からでもチャレンジ出来る。
最後は前のめりになって
人間臭い映画だなぁ。と少々引き気味に観ていたらまさかの展開に途中から前のめりになって観てしまいました。
守りに入ってる自分に喝!を入れられたような人間ドラマでした。
●役者魂に惚れる。
スカッとする
好みじゃない
気持ちが悪かった。この一言に尽きる作品。
ある意味で演出が成功してると言えなくもないけれど、
序盤から中盤にかけてひたすら繰り返される生活描写。
これが生々しいうえに冗長というか、
なんか無理に悪臭を嗅がされているような気分ですごく不快。
冗長と言えば作品全体のテンポも悪く、気持ち悪い。
それでクライマックスのボクシング。
さすがにここからはスッキリ見せてくれるだろうと期待したのに、
入場シーンの長ったらしいスローモーションに加えて、
あろうことか試合中にもスローモーション。
極めつけに試合後、主人公は自分を捨てた男の前で泣く。
これが豪快に泣いてくれるならまだしも、辛気臭くじっとりと。
もう全編通して気が滅入る。
勘弁してくれ、早く終われって思いながら観てました。
ただ、賞を獲っただけあって安藤サクラの演技が見事だと思います。
僕は好きじゃないけど。
安藤サクラ
修練の賜物
ラスト良かったな
下手に勝たせたりしないで、負けて、勝ちたかったって子供みたいに泣きじゃくるところがリアルで良かった。誰でも、一度くらい勝ちたい。でも、勝者がいたら同じ数だけ敗者がいるから、誰もが一度勝てるわけでもないんだよね。だけどあの男が待ってて、抱きしめるでも優しくするでもなく、ただ飯食い行こうって手を取る。そんな幸せ。100円のオニギリだって美味しくなるようなニクい映画でした。
おいおい泣いた。
安藤サクラ、あっぱれ!
見逃してた本作、ありがたいことにテアトルで凱旋上映!
評判通りの安藤サクラの熱演に身が震える思い。
まあ、はじめのクズ人間っぷりにはイライラするんだが、新井浩文にかいがいしく尽くす女っぽさもあり、おばちゃんに廃棄弁当やっちゃう人の良さもあり、そういう人間描写が、最後の試合のシーンでついつい応援したくなっちゃう心理にさせられていたと後から気付く。
とにかく、試合に向けた一子、いや「安藤サクラ」がすごい!
新井はそうでもなかったが、安藤サクラはボクサーに見えたもん。(まあ、だから新井は弱かったわけで)
あんだけのトレーニングをこなして、熱い思いをもって、あの闘志で試合に臨めば・・・
ま、だから人生、おもしろいんじゃない?
なにより、犬猿の仲の妹が、あんだけ本気で応援して、悔しくて泣いてくれたじゃない。妹の涙にこっちももらい泣きしちまったじゃないか。
結局最後に一子は勝ったんでしょ?だって、新井が振り向いてくれたじゃん!
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