海街diaryのレビュー・感想・評価
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●広瀬すずのみずみずしさ。
広瀬ずずが全開だ。末はヘプバーンか、原節子か。さわやかで、まっすぐだ。
3人姉妹も、もちろん好演。しっかり者の綾瀬はるか。奔放な長澤まさみ。そして夏帆のしなやかさ。
んでまた、自然に食事のシーンがある映画ってのはよい。
何気ない朝飯やら、梅酒作りやら。家族の歴史がそこにある。
このへんは是枝作品の好きなとこだ。
4.4
思った以上に感動した。
ちょっと複雑な事実上四姉妹の話。特に山もなく谷もなく、終始平坦な物語。
何気ない普段の会話とか生活シーンが自然で、穏やかな感じがよかった。
そんな感じで日々のちょっとしたエピソードを並べたような映画。
最初キャストをみたとき結構な役者が沢山いて、なんかしつこくないかなと思ったけど全くそんなことはなかった。
恋人や親、そしてもちろん姉妹など、人との繋がりをテーマにした作品だと思う。
四姉妹の中では綾瀬はるかがダントツでタイプなのだが、映画の中のキャラとしては、三女のちかが好みでした。
とても微笑ましくて良かったのだが、すこし育ちが良すぎる気がした。
前から評判は聞いていたし、観たいと思っていたので今回観られてよかった。
ほんわかする
眩しい程の美女4姉妹。
何気ない会話や食事シーンから家族の仲の良さが伝わってきます。
仕方のない母親だと、どうしても長女が必要以上にしっかりしてしまうのかな。
演技も自然で、見ると暖かくなる作品です。
思い出補正
日常生活を通して人と人のつながりを描いた作品だと思う。
四姉妹がおかれた家庭環境はちょっと特殊だけれど。
日常の小さな幸せと、生きていくうえで避けられない悲しみ。
人と関わるうえで生じる葛藤とか、悩み。
厄介だけど愛おしい家族。
きっとリアルな世界ではもっと汚い部分が見えてしまうんだろうけど、そこは映画ならでは。綺麗な映像で見せてくれる部分が、思い出補正のような感覚を覚えた作品でした。
全体を通して大きな盛り上がりはないものの、しみじみと感動させてくれる良い作品です。
これが是枝作品か!
今まで是枝監督作品を避けてきたところがあったのですが
話題作ということで遅ればせながら鑑賞。
素直に素敵な映画でした。
細かいことは置いておいて、姉妹の関係性。
兄弟っていいな..と。
こちらが心配になってしまうほどしっかりキッチリしている長女。
好き放題やっているものの実は誰よりも姉想いな次女。
のほほんとしたムードメーカー三女。
そしてその三人と家族になっていく四女。
個人的には三女千佳がすずに
「私はお父さんとの思い出がほとんどないから、いつかお父さんのことを聞かせてね」という場面に心奪われました。
劇中では一番すずの身近にいたのが千佳。
自分の方がすずより先に生まれているものの、父親との思い出はすずの方が多い。
この関係性の中でも、すずを可愛がり大切にする千佳の心の優しさはたまらないものがありました。
またすずと接していく過程で、千佳が末っ子から姉へと変わってい行く姿が素晴らしかったです。
長女幸、次女佳乃もそれぞれの形ですずを大切にし、家族になっていこうとする姿、素敵でした。
優しい映画
何気ないのに、すーっと染み入る作品。
全編通して自然な空気感であり続ける4姉妹。脇を固める役者達も素晴らしい。
広瀬すずが、凄すぎて、周りの中学生とのギャップが出過ぎてしまうけど、あのレベルでは仕方が無い。
是枝作品・・
人気コミックの実写映画化で是枝監督の作品。腹違いの妹を含めて4姉妹で鎌倉の一軒家で過ごす物語。出ていった母親役に大竹しのぶ。しっかり者の長女役に綾瀬はるか。是枝監督の家族やその日常生活の捉え方の感性に今後も注目したい・・2015年の映画。
着替えること 「監督 小津安二郎」蓮實重彦 風
映画の主たる舞台は鎌倉である。執拗とも言えるくらいに描かれる3度の法要。これらの意味するところは後述する。
登場する四姉妹は、法要の場面はもちろんのこと、仕事、転校、サッカー、花火など、その場面が変わるたびに衣装を替える。それはまるで監督の是枝裕和が、人気女優たちのコスプレを楽しむ観客を試しているかのようだ。
実際に是枝は、彼女たちの着替えを非常に強く意識して本作を撮っている。
まず冒頭、長澤まさみが恋人のベッドから抜け出して朝帰りをするシークエンスは、印象的な着替えのシーンの為にあるといっていい。長澤の伸びやかな四肢が印象的なそのシーンは、人は着替えることで別の人間に変わっていくことができるという、この映画の宣言である。
長女と次女の諍いと修復も衣装のやり取りによって表される。
新しく購入した白いカーデガンを勝手に着たと綾瀬はるかが長澤に文句を言ったり、「勝負服」であるブルーのノースリーブを、仲直りの印に綾瀬が長澤に譲ったりする。
性格の正反対な長澤と綾瀬の関係も、その衣装の交換によって表されているのだ。
そして、ずいぶんと昔に家を出たきりの父の葬儀での喪服。鎌倉にいた3姉妹は喪服を着て葬儀会場に現れるが、山形の広瀬すずだけ中学校の制服を着ている。中学生だから喪服を持っていないので代用として制服を着用しているという、どこにでもある葬儀の風景である。
だが、この衣装の違いが意味するところは非常に重要で、映画におけるこの4姉妹の、腹違いの末っ子の立ち位置を象徴しているのだ。この中で唯一の未成年者で、誰かしらの後見がないと生きていくことが困難な者の記号として、広瀬はここで中学校の制服を身に纏っているのだ。
この法要における制服の着用は、祖母の法事、風吹ジュンの葬儀においても三度繰り返される。それほどまでに、法要での制服に込められた意味を、是枝は強調したいのだ。
ところで、「鎌倉」、「葬式」というキーワードが小津安二郎を意識していることは明らかである。会葬者の中で、何らかの事情で喪服を着用していない者は、小津の作品にも登場する。
「東京物語」の終盤。尾道で行われる東山千恵子の葬儀では、東京から来た子供たちは義理の娘である原節子も含めて、皆が黒い喪服を身に着けている。それに対し、大阪から来た末っ子の大坂志郎だけは白いシャツを着ている。
若いから喪服など持ち合わせていなかったのか、それとも危篤の知らせを聞いても、まさか葬儀になるとは思わず、喪服を準備してこなかったのか理由は分からない。ただ、映画の終盤になって登場するこの大阪に離れて暮らす三男坊を、小津はこの物語の外部者として扱っているのだ。
物語におけるよそ者を登場させることによって、次男の嫁である原がその血縁関係を超えてこの物語の内部の人物であり、東京に暮らす長男、長女と同列に並ぶ彼女の立ち位置を強調することに成功している。
話を「海街 Diary」の戻すと、広瀬の着る制服は、他の3人とは異なる存在であることを示す重要な記号である。母親が違うこと、まだ子供なので大人の庇護が必要な存在であることは、綾瀬、長澤、夏帆の三人とは異なる点である。そのために広瀬は自分の存在を肯定することができない。
このような異なることによる自己否定を乗り越えて、4姉妹一人一人が自己を肯定する瞬間を、映画はやはり彼女たちの衣装によってはっきりと示している。
広瀬が海上での花火見物から家に帰ってきた時に、他の三人が揃って浴衣を着て待っていたシーンである。友人と花火大会を見に行く広瀬に、綾瀬は浴衣を着せて送り出す。広瀬が帰宅すると、3人の姉たちも皆浴衣を着ていて、家の庭で線香花火を始めるのだ。
この浴衣を着た四人が、しゃがんで花火を持っているシーンは、この4姉妹が今まさに一つの家族となったことを謳いあげている。
実は、衣装が同じになることによって、その場所へ受け入れられることは、広瀬のサッカーチームのユニフォームによって前もって示されている。チームメイトとして認められた彼女は、そのチームのユニフォームに袖を通すことが許されるのだ。
四人の若い女性が新しい自分の居場所を見つけていく静かで温かい家族の再生の物語が、見方によっては扇情的な人気女優の着替えシーンの繰り返しによって紡がれている。是枝の醒めた目のなせる業であろう。
原作モノは難しいですけどね…
原作のファンなので、楽しみ半分不安半分でしたが、作品としてはふんわりまとめられていて、映像も美しくて、さすがの是枝作品でした。もっと広瀬すずと長澤まさみが目立っているかと思ってましたが、意外と綾瀬はるかが中央に構えてて、落ち着いてましたね。安心しました。
良かった〜
異母姉妹との共同生活を通じて、家族の繋がりを描くという設定がいい。イジメの様な短絡的な展開も無く、登場人物はみんな常識的。
4人姉妹のキャラクターも分かり易く、思いやりがあり、それぞれが魅力的でストーリーが進む毎に全員を応援したくなる。特に長澤まさみはハマリ役で、とっても良かった。
食を通じた家族との繋がり、海辺の風景、縁側のある家、浴衣で花火、ちょっとした手の動きや目の動き、言葉の使い方で表す人間関係や心理描写、こういう繊細さ大好きです。
鎌倉に住みたくなる
最初がいいですね。
3人とすずが出会うところ。
そして3人が帰るの時、
3人のところへ行くことを即決するすずのシーン。
広瀬すず、いいですね。
是枝監督の映画の雰囲気作りはとても良いと思います。
ほのぼのと暖かい気持ちになれるいい映画ですね。この姉妹のような素晴...
ほのぼのと暖かい気持ちになれるいい映画ですね。この姉妹のような素晴らしい家族がいれば人生は豊かになるはず。ただ現実はそうもいかない部分も多々あるので、よりこの映画で癒されるのかも。
原作もいいですよ。原作の素晴らしさあってが故のこの映画って感もあります。オススメです。
この映画フランス人に勧められました
2015年12月にフランス人からメールで勧められました
フランスで公開されたこの映画のタイトルは(私たちの妹)吹き替えではなくオリジナルでした。
フランスでは再婚も連れ子の同居も多く、勧めてくれたフランス人の家庭もそうでした。
日本独特の文化や景色を通して国は違っても夫婦姉妹の切ない思いが心に染みたようです。
私自身は四姉妹。環境は違うけど姉妹のやりとりは面白い。共感できる部分がたくさんあって、やっぱ姉妹って良いな〜って改めて実感しました。
複雑な環境の中でも思いやりを持って綺麗な日本の自然に守られてる感じが素敵な映画でした。
ストーリーに共感出来ない。
そもそもストーリーに共感出来ない。
一番悪いのは二股をかけた父親(不倫だよね?)。
だらしない一人の男の行為により、四姉妹が苦しんでる。おかしな話です。
男が女の包容力に都合よく甘える話と言うか、都合よく美化、女たちにはこうあって欲しいと夢想化して作った作品て感じ。
長澤まさみが良いと言う意見が多いが『酒と男が』とか『ああ、めんどくせえ』とか、セリフが浮いてる。どうせ演るなら、もっと思い切って。
綾瀬はるかと広瀬すずの絡みのシーン。子供が子供の面倒を見てるかんじで、綾瀬はお姉さんという感じがしない。
見てて安心感がない。
綾瀬は他の役のイメージが強すぎて、この作品内でそれを払拭出来ていない。
広瀬すずは思ったより良かったが、くどさを感じるのは、やはり他作品との影響か。
夏帆が一番良かった。他作品との演じ分けが出来てる。
子供っぽくて可愛いかった。
イメージビデオみたいな映画ですよねえ。
女性監督が撮ったらこうはならないだろう。
男性監督のオ◯ニー見てるみたいで、気持ち悪い。好きじゃない。
とっても面白かったし、心がほっこりした
TV地上波で拝見しました。鎌倉で暮らす3姉妹がある日、父親の訃報を聞き葬式に出席。そこで腹違いの妹すずと出会います。気丈に振る舞う姿を見て幸は鎌倉で一緒に暮らすことを提案します。決意したすずがやって来て穏やかな日々を送っていた時、祖母の訃報が。突然姿を現した大竹しのぶさん演じる3姉妹の母。家を売却すると宣言。母が許せない幸は声を荒げてしまいます。母が現れたことで心のトゲが出て来て・・。というお話ですが、例え母が違っても姉として妹を思いながら優しさで包み込む姿に感動しました。豪華すぎる4姉妹と脇を固める実力派俳優たちが織り成す物語に引き込まれて行きました。鎌倉の美しい風景にも驚きました。すずが、自分のせいで周りの人たちを傷つけてしまっているのではと思い、ここにいていいのかと幸に聞くとすずはここにいていいんだよと言うシーンはうるっと来ました。見終わった後、家族の絆の重要さが身にしみました。是枝監督の映像表現には、度肝を抜かれました。心がほっこりしました。とっても面白かったです!
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