ハーモニー

劇場公開日:

解説

2009年に34歳の若さでこの世を去ったSF作家・伊藤計劃が、その前年に発表した同名小説を映画化。原作は、著者にとって2作目のオリジナル長編作品で、死後、第30回日本SF大賞や米国フィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞。「大災禍」と呼ばれる大規模な混沌から復興し、その反動で極端な健康志向と調和を重んじる超高度医療社会が訪れた世界。ある時、数千人規模の命が奪われる事件が発生し、その背後には、13年前、まやかしの社会に抵抗して自殺したはずの少女・御冷ミァハの影があった。ミァハとともに自殺を試みるも失敗し、生き延びて戦場の平和維持活動に従事していた霧慧トァンは、ミァハの存在を確かめるため立ち上がる。伊藤計劃の残したオリジナルの長編3作品を映画化する「Project Itoh」の1作。「AKIRA」作画監督などで知られるなかむらたかしと、「鉄コン筋クリート」のマイケル・アリアスが共同監督。

2015年製作/120分/PG12/日本
配給:東宝映像事業部
劇場公開日:2015年11月13日

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(C)Project Itoh/HARMONY

映画レビュー

2.5原作を読んでから改めての視聴

2025年1月14日
iPhoneアプリから投稿

未読で読んだ時よりも大きく評価が下がる結果となった。
原作の持つ精神性に、およそアニメーションのクオリティがついて来ていない。
そういう印象を強く受けた。

脚本
キャラクターデザイン
アニメーション作画
カメラワーク
細かな演出
それら細部に至るまで、どれもクオリティが追いついていないのだ。

残念ながら、原作には遠く及ばない。
ストーリーのオチを知っていながらもあんなにワクワクした原作の魅力が、実に薄っぺらなものに還元されてしまっている。
改めて、伊藤計劃氏の才能を再評価せざるをえない。

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ジョイ☮ JOY86式。

4.5あほは生きる力にしみじみ

2025年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

難しい

原作未読。
虐殺器官に続き鑑賞。

好みで言えばこちらの方が良かった。
映像的にはザッツ4℃を感じる。

虐殺の、真面目につきつめるほどナルシスト感がマシマシな雰囲気にちょっとヤバさを感じていたが、こちらを見てますますナイーブさを噛みしめる。
ただし原作を読んで同じ印象を受けるかどうかは虐殺同様謎だろう。

究極に平和でヘルシーな世界とは欲望の葛藤がなく、ゆえに意識も個も存在しない世界だというなら、イメージ出来た像は世界総赤ん坊化だった。
確かにアリだが生理的に受け付けないものがあるはずで、それが物語の葛藤部分であり、力点、テンション、盛り上がりだと感じているが、葛藤するだけのアンチ勢力なりが汲み取り切れずスルリ、と結末へ突入した次第。そういう意味で論点がボンヤリしたようで自身の理解力なのか、物語のツクリへなのか、どちらもなのか? やや物足りなさを感じた。
これまた原作はどうなのだろう。

なぜ百合要素が必要なのか、最後で納得する。
ディストピアはかしこすぎるににあう。
テキトーにあほだと、ディストピアにもならんだろう、とつくづく思えば、あほは生きる力かもしれないとしみじみする。

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N.river

1.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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アンドロイド爺さん♥️

1.5原作の世界観が全く出せていない

2024年11月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

寝られる

原作はすごく良かったです。

ただ映画は…
映画だけしか見てない人でも途中からラストが
【はい、でしょうね】となる結末は分かると思うんですが、途中から分かっているにも関わらず、原作で感じたヒリヒリと刺さるような感覚も全く無く、ただただ延々と単調に無駄な描写も含めて平坦なストーリーが続いていただけでした。

ハッキリ言ってつまらない。
原作を時間内に表現するのはもちろん難しいとは思いますが、原作リスペクトが全く感じませんでした。

映画制作サイドの
【俺の表現、感性すごいだろ】
みたいな圧が描写の節々に出てしまっている感じがして、苦痛でした。

夜中に見たらたぶん途中で寝てしまうぐらいずっと平坦で盛り上がりもほぼ無い一本道作品。

原作が素晴らしいだけにかなり残念な作品でした。

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ルシリース