紙の月のレビュー・感想・評価
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動機づけが弱すぎて感動できず
宮沢りえさんが素晴らしい
何に揺れ動き、何に動じないのか
幸福論
もとどおり?
泣いた!!めっちゃ好き
何が凄いとかよくわかんないけれど、見終わったあと、ぐわぁーーーー!!ってきて、どばーーーーーってきたのよ!!んで、今まで生きてて良かったーーー!!って思いました(笑)
ぐわぁーーーーってきてどばーーーーーーっときたので、カメラワークがどうこう演出が〜〜なんてあんまり覚えてないのですが、
主人公がおそらくサイコパス。映画的なサイコパスじゃなくて近所にサイコパスがいたら多分こんな感じ。
たまに、友達でも一緒に飲みに行ったりとかして悩み聞いてて途中までは共感出来るんだけど、途中からエスカレートしていって
「あ〜あるあ…いや!ねーよ!!」
みたいな事をしでかす人っていますよね?
どうかと思うんだが、あまりにもぶっ飛びすぎて楽しいので、毎度その友達を飲みに誘う。
こんな感覚に似ている。
主人公がぱーーーーっと自我を解放するのと一緒に見てる自分も何かが解放されてる気がするので見ていて気持ちいいです。
主人公が普通の人がこうなっちゃったという演出なら多分開放感よりも罪悪感を観客に強く植え付けていったと思う。
よりこと同様なかなか解放出来ない、そんな発想もないのが普通ですからね。
原作やドラマ版とは別物と思えば
映像表現や音楽の合わせ方はさすがだなと思いましたし、宮沢りえさんの美しくも苦しく変化して行く演技は良かったです。
ただ、いかんせん私は原作者ファンなので、原作者が作品を通じて描いていた、主人公の同級生の視点を交えた女性特有の生きづらさや純真さと裏返しの脆さ、誰かの役に立たなければ何者にもなれない、ここではないどこかに行って自分ではない何者かになりたい、、、という女性の持つ焦燥感のようなものはあまり描かれていなかったかなと思いました。旦那の何気ない発言に少しずつ磨り減ってていく描写とかも軽かったように思います。NHKのドラマ版が良かったから尚更そう感じたのかも。
ともあれ逆に言えば、そのへんの複雑なところをそぎおとしたことで、男性や原作者ファンじゃない方にも分かりやすく楽しめる映画になっているのかなとも感じました。
意外に良かった宮沢りえ・・
一線を越える!
不自由な自由
見事
話的にはまあそれほど新鮮味はない話でしたが、見せ方が本当に上手かった!
極々普通の地味な主婦が横領に手を染め堕ちていく話なのに、終わってみると哀れとか惨めとか、彼女に対してそう言った感情は抱かないんですよね。
ラストのあの解放感は、モラルやルールに縛られた世の中を生きていると、妙に共感できる言うか、うらやましくさえ思えてしまいました。
破滅と自由はホント近い位置に存在するんだな・・・と、改めてそんなことをふと思わされた映画でしたよ。
しかしメインとなる女性3人の描き方が、あまりにも絶妙すぎて思わず唸らされました。
特に上司をも翻弄するモラルの象徴のような堅物ベテラン銀行員を演じた小林聡美の存在感が半端じゃなく凄かった!
主人公・梨花との終盤の対峙シーンは、この映画で一番印象深かったです。
一方、真逆と言える存在の若手銀行員を演じた大島優子の要領良く生きてる小悪魔的キャラもなかなか印象深かったですね。
彼女の何てことのないような悪魔の囁きが、また何とも・・・。
更には梨花の不倫相手を演じた池松壮亮の母性本能を刺激するような、何かを与えたくなるあの雰囲気もまた絶妙で、若者を相手に不倫に堕ちるにふさわしい、妙なリアル感があったと思いました。
これらのパーツがあって、話が成り立ち、そして梨花が形成されていくんですよね。
地味なヒロインが、妖艶に花開き、全てから解放されていく様子は、見ていて思わずウットリとさせられるような、そんな雰囲気さえ漂わせていました。
しかし宮沢りえの演技は圧巻だったなぁ、彼女の演技なくしてこの映画は成立しませんでしたね、とにかく凄かった。
少女時代のエピソードも、かなり効果的でしたね。
手段は選ばない、そして与えることによって喜びを得る女・・・人は年を重ねようとも、本質は変わらないと言うことでしょうか。
そんなある種モンスター的な部分が、恐ろしくもありました。
彼女は死ぬまでそうやって生きていくのかな・・・。
それにしても、さすがは吉田大八監督、ありきたりな題材を、こうも見応えのある作品に仕上げてしまうとは、お見事でしたね。
私が最終的に
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