紙の月のレビュー・感想・評価
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小林聡美が凄い
力強さを感じた
さすが、愛されてますね、わかりやすく。
映画「紙の月」(吉田大八監督)から。
ストリー的には、宮沢りえさん演じる銀行員が、
ちょっしたことから、預かったお金に手を付けて、
どんどん泥沼にはまっていく展開であり、
目新しいものはない気がした。
よくありがちな事件として、時々新聞紙上で目にする
横領のドキュメンタリー映画のようだった。
そんな中、「気になる一言」に選んだのは、
男性から女性への愛の表現方法である贈り物。
主人公の妻が、夫からのプレゼントである、
高級腕時計をしている様子を、若い女性が冷やかす。
「さすが、愛されてますね、わかりやすく」
このちょっぴり皮肉めいた台詞が、面白い。
高級な贈り物をもらうってことは、愛されている証拠、
あなたは、そう思っているだろうけれど、
意外と愛されていないかもよ、という意味が、
どこかに引っかかっていて、物語もそれを証明していく。
「仮面夫婦」とまでは言わないけれど、
幸せの夫婦を装っている、とでも言いたげな台詞は、
口にした本人が上司と不倫しているからこそ、
インパクトがあったのかもしれない。
「私も愛されてますよ、わかりやすくないけど」
そんな意味が隠されていると思うと可笑しかった。
「紙の月」を観て・・
宮沢りえ好きの人が作った映画という印象。でも小林聡美の方が綺麗にみ...
ヒロインが生き生きとしているピカレスク・ロマン
映画を観る前は、男に貢ぐ女銀行員の話かと思っていたが、結果的にはそうとも言えるが、実はそうではないと思う。女が殻から出て、輝いて行く話だった。貢ぐこと自体が目的ではなく、旦那に気兼ねなく、思いっきり制限なく使いたかったのだと思う。原作とは描き方も、登場人物も、エンディングも違うそうだが、そこが新しいし、魅力を感じた。男に尽くすのではなく、人間として自分らしく生きるということ。やり方は間違っていたかもしれないが、自分に足かせをはめずに、自由に生きようとしたのだと思う。現実にはそれは絶対無理なので、ヒロインを羨ましがっているもう一人の自分がいた。宮沢りえの演技が評判だったが、最初はおどおどしていた彼女が、最後は吹っ切れたような美しさをみせていて、きれいだった。
こわーい
この映画は何と言っても人のちょっとした出来心というか、隙に漬け込む映画。
この主人公の引き金は買い物をして、少しお金を借りるところからだろう。
金融関係の人は見ないほうが良い。
てゆーか旦那。あの旦那最悪。
時計のシーンは本当に嫌気がさしました。
更に海外赴任が決まったシーンや、クレジットカードを作って良い悪いのシーンも。
既にクレジットカードを持っていたら、彼女に免疫が出来てたはず。
大島優子の存在も引き金であったはず。
恐ろしいなぁ…思わず投影させてしまった。
やっと観られた!!
若い男との不倫資金を捻出するため、勤務先の銀行で横領を繰り返した挙句に窓ガラスをぶち破って国外逃走した梅沢梨花の転落を描いた作品。
梅沢のやっていることはどれもアホなんだけど、共感できるところも多くて、堕ちていく彼女の姿に自分のことのように心が痛んだ。
わかるよぉ、わかるよぉ、その危うさ。
「最初は・・・ちょっとした出来心だったんです(モザイク声)」っていうやつだよね、所謂。
普通の日常から瞬く間に転げ落ちていく「誰にでも起こりうる感」が、「坂」と、生活感の象徴である「ママチャリ」から伝わってきた。
梅沢が書類をガッと掴んで受付を横切るシーンのスローモーションと、自転車で下り坂を疾走するシーンでかかるハードロック調のBGMが、アクション映画じゃないのにアクション映画のような臨場感と重厚感を演出していてすごく好き。
ストーリーも展開もわかりやすいし、やっぱり果てしなく美しい宮沢りえの表情も秀逸ですごく満足だったけど、数日前に「シンドラーのリスト」に星5つをつけたばっかりだからそれと一緒ってのもアレだという理由から、4.5個。という相対評価の闇。笑
ハラハラヒリヒリする
ラストのみ疑問
面白かったです。
まず宮沢りえがとてもきれいでした。
ちゃんと恋してるときはきれいになってくし、気持ちが沈んでるときはおばさんにみえるのもよかった。
全体的にリアリティ溢れる展開ですごくよかったのですが、ラストは個人的には微妙でした。
逃げ切れるかあ??
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