パズル(2014)のレビュー・感想・評価
全22件中、1~20件目を表示
ストップモーション高橋和也
女子生徒の中村が学校の屋上から飛び降りた。
幸い一命を取り留めた彼女の前に、同級生の湯浅が現れる。
それからしばらくして、謎の仮面をつけた集団による学校テロが決行される。
彼らは一体何者なのか?彼らの目的とは何なのか?
本当に頭おかしい。
こんな倫理観0の映画観たことない。
「なんかおすすめの映画ある?」と聞かれても絶対にお勧めしない。
毎度お馴染み内藤監督ですが、今回は特に容赦なかった。
あまりに狂いすぎてて笑ってしまうほど。
思春期の破壊衝動の究極形。
湯浅に光を見る中村と、中村をミューズと見る湯浅の悪の青春。
いじめや性暴力を受けた苦しみは私には理解しきれないけれど、苦しみを抱えた2人が間違った正義へ突き進んでしまうのにはなんとも言えない。
ラストに向けて狂気が加速する構成と展開は、幼稚でベタだけど全く飽きない良い作り。
悪が勝つまでのカウントダウンの終結は映画冒頭へと繋がり、茶番とも言うべきラストは笑うべきか、悲しむべきか。
ミスミソウの山田杏奈。パズルの夏帆。
内藤監督作は血の映えさせ方が格段に上手い。
基本は鬱屈した感情の詰まった汚い血。
本作でも、トマトと卵を混ぜて最高に気持ち悪い血の演出をしている。
一方で、鮮血を浴びるヒロインはなんとも美しい。
今回は夏帆が悪と血に染まって闇に堕ちていく女子高生を熱演。
ラストの狂気のダンスといい、夏帆の魅力が詰まった一作だった。
(主演の野村くんもこんな芝居が出来るとは。感心しました。)
何度も言うけれど、本当にお勧めしない。
暴力にレイプに近親相姦と、胸糞に胸糞を重ねた地獄に吐き気を催す。
是非とも、私みたいな変態だけに観て欲しいと思う。
そんな私でも、妊娠している教師への拷問シーンは本当に辛かった。
そういえば、原作となった山田悠介の同名小説とは全くの別物みたいですね。
山田劇場、炸裂❗️
山田悠介の原作で、かなりのグロさもあり、R15指定納得。最初に結末のシーンから始まり、そこに至るまでの経過を遡って展開する。
まだ少年の面影が残る野村周平と若き日の夏帆を主演に、私立高校の理事長やイジメグループへの復讐を果たす物語。その復讐の殺しのシーンを、SNSを活用して拡散していく劇場型。
そこには、単なる自分に対するイジメの復讐ではなく、理事長の裏の顔が見え隠れする中で、好意を抱く彼女への想いを果たそうとする、ピュアな恋心が流れている。
それにしても、最後の刑事との格闘シーンのアキレス腱や指を切断する場面は、痛さがこちらにも伝わるようで、目を背けたくなった。
夏帆という役者は、一見、お嬢様タイプの清楚な感じを醸し出しています。しかし、最近の『RED』もそうですが、若い頃から、汚れ役を体を張って演じていますね。
どちらかというと映像美重視
内容としては面白かったと思う。
ただ言葉が少ないから
見る側が映像で判断するようなストーリー。
映像もわかりやすいから
なぜ、こうなったのか、は分かると思う。
そのせいなのか?それのおかげで?
映像重視だったと思うし、
グロテスクっていうよりは
私は綺麗だなって思ったレベルだった。
サイコホラーとかではなく
ただ人が血を吹き出して死んでく系。
軽い気持ちで見たら
サイコホラー?園子温リスペクト?鉄男リスペクト?とにかく気持ち悪い映像を撮りたい?誰得?な感じ。ちょっと現実離れし過ぎて最後は麻痺してました。カウントダウンしながら話が進んでいって、どの瞬間が0なんだろーと思ってたら、なんでここ??その先も修羅場が続くのに‥そこのポイントがよく分からなかった。こんな話なのになんだか明るかったのが最後までかろうじて見られた理由の一つか。
流れる赤き涙にピースなし
パズルを完成させたことがない。元よりパズルに挑戦したことがない。若い10代はやはり欲に走りやすく人を傷つけやすい。学校教育に体罰がなくなり、殴られる痛みを知らない。痛みを知らないから恐怖もなく人に心身とも傷をつけやすくなってるように思う。学校教育を語るつもりはない。ただ人の弱さにつけ込み、嫌がり助けを求める人に自分の欲を発する人は、最低だと私は思ってる。「必殺仕事人」はいつの時代にも存在しなければいけないと思う。
パズルはピースの集まりピースなしでは完成しない。
ピースはピースでしかないのだがピースであることを忘れピースの枠を超えてしまったら、やはりピースでしかないので結局は元鞘におさまる。群れを嫌い孤独に強い孤高な精神力を身に纏いたい。パズルを完成させることはやはり無意味なように思え、これから先も
パズルをすることはないだろう。
ストーリーは難しくない。観たあとに何を思い何を考えるか、間違えなく必見ムービー📽。
夏帆が可愛いいだけの映画じゃないが
夏帆さんの魅力に引き込まれてしまった。
物凄く不快なんだけど、どこか納得できる部分もある映画
序盤から物凄く不快な気分にはさせられつつも、何だかんだで見入ってしまうような、他の作品にはない独特な空気感が漂っていた映画でしたね。
とにかく残忍で容赦のない映画でしたけど、それでもどこか儚く美しいとさえ思わされるような、ちょっぴりファンタジックな雰囲気がとても印象的でした。
しかしグロイともまた違うような、残酷描写があまりにも直球すぎてビックリ・・・ただやり過ぎの感も、直球過ぎるが故に目を背けたくなるような感情に駆られることもなく、まあとにかく不思議な感覚に陥ってしまった映画でしたよ。
逆にホラーファンにはこれだと物足りないと言われてしまいそう、そして普通の映画ファンからはとにかく不快と言われてしまいそう(苦笑)
それにしても、湯浅を演じた野村周平のサイコなキャラが不気味な怖さを醸し出していて何か恐ろしかったなぁ。
オーラのないどこにでもいそうな少年の雰囲気が漂っていましたから、尚更何考えているか分からないリアルさも感じられて、その後の行動にただただビックリでした。
突っ込みどころとしては、どうやってそんな準備をしたのか、さすがに無理がありすぎでしょ。
それと全体的に仕掛けがチープ感漂いすぎて、正直冷める部分はありましたね。
でも野村周平と八木さおりお母さんの醸し出す雰囲気は良かったです!
結局湯浅が夏帆演じる中村さんに拘る理由は何だったのか、映画を見ただけではもう一つ伝わってこなかったのはちょっと残念でした。
純愛?同情?自分の生きる価値を見出した?終わってみると壊れ方が何だか切なかったなぁ。
しかし夏帆はまた物凄い演技見せてくれましたねぇ。
昔の清純派だった夏帆はどこへ、最近の壊れっぷりはホント凄い、今後もいろんな顔を見せてくれそうで楽しみですね、個人的には美しかったけど制服姿に若干の違和感を感じました(さすがに女子高生には見えなかったかな)
まあしかし冒頭で中村さんがあんなことになったのは何故なのか、それを少しづつプレイバックしながら見せていく手法はなかなか見応えがありましたね。
さすがに佐々木心音先生は可哀相だったけど、他に関してはやりすぎでも何でもこうし返すのは心の中で少し納得、でもやっぱり佐々木心音先生は・・・。
まあとにかく不快、でも何故か見入ってしまう魅力に、内藤監督の今後への期待が高まります。
原作がある映画は原作読まないと何とも言えん!!のはいつものことなの...
原作がある映画は原作読まないと何とも言えん!!のはいつものことなので、この作品だけを見た感想。
いろんな意味で謎を帯びてるというか、不気味な雰囲気を最後までまとってて、夢の中に出てきそうな雰囲気の映画。どこか現実的じゃなくて、ファンタジーのような……ダークファンタジー??
設定が分からない所が多く、やっぱ1番気になったのは、あんなに猟奇的で見境の無いように見える野村周平がなぜ夏帆にそれほどこだわってるのか。何かエピソード出てくるかなと思ったけど最後までなかった。自殺を図った夏帆に同情しただけ……じゃないよねきっと。そこは欲しかったなあと。
山田悠介らしくグロ全開で映像にするとやっぱり最初の方はああああ見てられないってなったんだけど、徐々に夏帆の過去が明かされていって分かってからはそのグロも痛快。特に理事長が自分の娘を犯すシーンがざまあみろって感じで単に殺すよりもスッキリしたよね。
これは復讐のお話で、最初の復讐からどんどんどんどん復讐が連鎖していく。でも各々その末路はいいものではない。復讐の、目的以外にはなりふり構わない捨て身の怖さが凄まじかった。あの刑事さんとかも、刑事としても人としても完全に理性が飛んでっちゃってるもんねえ……。復讐が復讐を産む、負の連鎖。復讐は良くないです、うん。
そして最後の映像がとても良い。あのラストの為の映画かと思うくらい。夏帆がその華奢な体を振り回して踊るのがとっても綺麗で。足がふらふらなのに狂った人形みたいに踊り続ける、踊らされているのか踊っているのか踊らなければいけないのか。1番印象的なシーンだった。音楽も映像も良かった。あの音楽が耳に残っている。
ただ分からなかったのはあのカウントダウン。
何のカウントダウンだったのか……
これは夏帆の映画ですね。
なかなか
難しい。全部がすごくチープ。装置も安っちいし、高校のグランドに雑草ボーボーだし、俳優の演技も安っちい。監督が塚本晋也が好きなんだと思うけど、音楽が鉄男っぽかったり、急に鉄男みたいなカットが出てくるし。
秀逸の狂気
夏帆の代表作といっても過言ではないくらいの映画に感じました。
映像レベルはあまり高くありませんが、ストーリーはなかなか!
残酷なシーンがあるので、観る方は注意してください。
映像レベルは高いシーンと低いシーンとありアンバランスさを感じますが、それが独特の雰囲気を出している様に感じます。
作り物という気配をわざと出しているように感じますが、実際はどうなのでしょうか。
不快すぎて付いていけない
夏帆と野村周平が出演しているっていうだけで、他に何も予備知識なく見てしまったが、内容知らずに観るべきもんではなかった。
何よりも、終始、不快な映像表現の連続で、ホラーだとかサスペンスだとかの域を超えて、こんなものを見せる意味が分からない。
いまどき肉片を見せられたくらいで動じる事はないとはいえ、犯罪の犯し方が不快すぎるし、あまりにも空虚なそれを映像表現で見せる理由がよくわからない。
原作は知らないが、そもそも最初に主人公の少年(野村周平)がパズルのようなオブジェを完成させられる件もよくわからないので、その後の連続事件への繋がりも不明だった。
そういう意味で、仮に不快な表現がなかったとしても、(再見してみないと断定できないが)ストーリー的に成立しているのか微妙なところ。
あの作品以降、、、、
夏帆さんが半端なく魅力的です。
夏帆さんの魅力は五つ星ですが、映画としてはとにかくだるいです。
あの有名なジグソウって人が出て来る作品をかなりチープにした感じがなんかなんだかなって感じがたまりません。
傑作
『先生を流産させる会』の内藤監督。
原作は『リアル鬼ごっこ』などで知られる山田悠介。
この映画はとにかく残酷描写は容赦ないです。
妙にリアルなナイフ音や血しぶきの音。
肉体破損のシーンは特にグロテスクかつ痛々しいです。
それ以上に残酷なのは、主人公をこの殺人の動機に至った理由ですかね。
以下ネタバレになってしまうのでここでは記載しませんが…。
主演の夏帆さんはとてもいい味を出してます。
僕が1番素晴らしいと思ったのが、エンドクレジットの暗い体育館で踊り狂う彼女の姿です。
このシーンを観て、貴方がどう思うのか。
是非自分の目で確かめてみてください。
なお残酷描写が苦手な方にはお勧めできません。
残酷な世界
誰だって残酷な世界の犠牲者になる。オオトカゲだと思っていた自分がオオトカゲのエサになる瞬間。初めて世界の現実を知る。
人間性を試す。助ける勇気。大人への不信感。原作の主題をそのままストーリーを改変した映画化。復讐と救出を同時に描くラストの美しさは必見。
映画館で観れるのも後わずか?
傑作だと思います。是非映画館で。
全22件中、1~20件目を表示