セインツ 約束の果て
劇場公開日 2014年3月29日
解説
「ドラゴン・タトゥーの女」「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラが自身初の母親役に挑み、米テキサスの荒涼とした大地を背景に、罪を背負った男女の愛を描いたドラマ。1970年代のテキサス。窃盗や強盗を繰り返してきたボブとルースのカップルは、ルースのお腹に新たな命が宿ったことで、強盗稼業から足を洗うことを決意する。しかし、最後と決めた銀行強盗でミスを犯し、逮捕されてしまう。ルースの身代わりとなり刑務所に行ったボブは、やがて娘が生まれたことを知り脱獄。追われる身となりながら、ルースと娘に会うため逃避行を続ける。ルースはボブの帰りを待ちながらひとりで娘を育て、そんなルースを陰から見守る地元保安官のパトリックは、ひそかに彼女に恋心を抱いていた。監督は本作が長編2作目の新鋭デビッド・ロウリー。
2013年製作/98分/G/アメリカ
原題:Ain't Them Bodies Saints
配給:プレシディオ、クロックワークス
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2018年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
なぜだか60年代のアメリカン・ニューシネマ時代の西部劇を見ているような感覚に陥った。眩い光が差し込み、もう何十年、何百年と繰り返されてきたであろう男女のやり取りを目にするにつけ、観る側もすっかり時の概念を忘れ去ってしまう。これを手掛けたロウリー監督がのちに『ア・ゴースト・ストーリー』で時空の壁をいとも簡単にヒョイと飛び越えて見せたことを考えると、時代背景をあえて曖昧にする作法は彼独特のこだわりと言えるのかもしれない。誰もが穢れを背負って生きている。メインとなる男女も自分たちの選んだ人生について覚悟を決めているし、彼らに手を差し伸べる人々もまた、単なる守護天使ではなく、心の内側に言い知れぬ過去を秘めていたりもする。その意味で邦題の「セインツ」とは非常に逆説的な言葉だ。しかしやがて訪れる運命を覚悟し、それでもなお、純粋にただ「会いたい」と願い続ける彼らの生き様を、人々はそう呼ぶのかもしれない。
2020年12月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
個人評価:3.4
離れ離れのトゥルー・ロマンス。
独特な空気感でおきる、静かなクライムドラマ。
ルーニー・マーラによく合っている雰囲気を出せる監督だ。
特に際立った部分はないが、この静かな旋律を刻める監督はなかなかいない。
2019年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ルーニー・マーラが自身初の母親役に挑み、米テキサスの荒涼とした大地を背景に、罪を背負った男女の愛を描いたドラマ。
役者と風景がもたらす空気に委ねてばかりで、観察の域を超えない。
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