ジャージー・ボーイズ

劇場公開日:

ジャージー・ボーイズ

解説

「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」の名匠クリント・イーストウッド監督が、1960年代に世界的な人気を誇った伝説の米ポップスグループ「ザ・フォー・シーズンズ」と、そのリードボーカルを務めたフランキー・バリの代表曲として知られる「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」の誕生秘話を描いたドラマ。2006年トニー賞でミュージカル作品賞を含む4部門を受賞した、人気ブロードウェイミュージカルを映画化した。アメリカ東部ニュージャージー州の貧しい町に生まれた4人の若者たち。金もコネもない者が町から逃げ出すには、軍隊に入るかギャングになるしかなかったが、彼らには類まれな美声と曲作りの才能があった。4人は息の合った完璧なハーモニーを武器に、スターダムを駆けあがっていく。ミュージカル版にも主演し、トニー賞でミュージカル男優賞を受賞したジョン・ロイド・ヤングが、映画版でも主演を務めた。

2014年製作/134分/G/アメリカ
原題または英題:Jersey Boys
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2014年9月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第38回 日本アカデミー賞(2015年)

ノミネート

外国作品賞  
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映画評論

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(C)2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT

映画レビュー

4.5映画は語りかける

2014年10月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

おもむろに、登場人物がこちらを向き、語りかける。ああ、こういうたぐいの映画か、懐かしいな、と思った。ナレーションやモノローグがわりに、主人公が時折こちらに向き直り語りかける、という手法。ときに斬新であるけれど、興ざめにもなる。今回は、これがとても成功していると感じた。その理由は何だろう、と観終えてからここ数日、つらつらと考えている。 音楽を武器に、世界へ羽ばたこうとした若者たちの栄光と挫折。決して目新しい素材ではないし、殊更に波乱万丈な描き方もしていない。二時間超の長丁場を、一人の役者が若さと老いを演じきる。いつの間にかお腹が出ていたり、髪が薄くなっていたり、老眼鏡をかけていたり…。けれどもむしろ、歳を重ねても中身は変わらず、いつまでも悩める・夢を見続けるちいさき存在である、という印象が強かった。 そんななだらかな物語に、時折ドラチックなセリフが散りばめられる。彼らの言葉は青くさいほどまっすぐで、時にしびれるほどカッコいい。そして光るのは、クリストファー・ウォーケンの存在感。エンドロールのダンスシーンまでにこりともせず、渋さを貫いていた。 さて、改めてスクリーンから語りかけることについて。彼らは、観客である私たちに語りかけているのだろうか。少なくとも、本作では異なるように思う。彼らの眼差しは、もっと遠くにある。映写室から射す光の向こう…そこには、かつての仲間たち、そして自分自身がいるのではないか。 映画を観るというのは、実はとても孤独な行動だ。ひとつの場所に集っていても、人々は向き合い視線を交わすことなく、ただ一方を向いている。同じ時に笑い、泣くことはあるけれど、その中身までは分からないし、むしろ周りとの「ずれ」に違和感を感じる方が多いかもしれない。けれどもそんな違和感や孤独は、生活の中でも日々感じることであり、近しいひとの間でさえも・近しい間柄だからこそ、感じるようにも思う。だからこそ、繋がり、すれ違い、再び集う彼らに、不思議な親近感を抱き、引き込まれずにいられない。そんな彼らの語りかけは、絶妙な距離感で、観る者の心に沁みていく。 人生は、振り返りと気づき、そして再発見の連続だ。紆余曲折を辿った彼らと時間を共有できたことに、しみじみと感謝したくなった。今もなお、身体の中でフォーシーズンズのハーモニーが鳴り響き、気がつくと彼らのメロディーを口ずさんでいる。ほろ苦い幸せは、どこまでも色褪せない。

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共感した! 8件)
cma

4.0映画ならではのラストの演出に涙

2020年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

出世作となった「シェリー」は耳馴染があったが、ディスコブームの頃に日本でも大ヒットした「君の瞳に恋してる」のオリジナルがフォー・シーズンズのメインボーカル&作曲家コンビの曲だったことは映画で初めて知った。 絆をはぐくむ青春時代、デビューしてからの盛衰、時と共に深刻化するメンバー間の確執といった具合に、よくあるバンド伝記映画の定型に沿ったストーリー構成ではあるが、ミュージカル版でも主役を張ったというジョン・ロイド・ヤングの圧倒的な歌唱力が、本作に本物の魅力を添えている。 音楽好きのイーストウッド監督だから、歌い演奏することの喜び、楽しさもきっちり描写していて観る方も嬉しくなる。ラストのステージで4人が絆を取り戻し、波乱万丈に満ちた数十年分の“四季”を遡って若い頃の姿に戻る演出は、まさに映画ならでは。音楽の力を再認識させられると同時に、年を取るのも悪くないなと思わされた。

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共感した! 3件)
高森 郁哉

3.5このひとの歌だったんだ

2024年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

フォーシーズンズすら知らずに視聴 今でなお年に一度は聞く名曲はこの人たちが作ったんだと初めて知れた。 作品自体は展開も早く飽きること無く観れた。 心情や詳細情報をこちらに語りかけてくる演出が面白い上にわかりやすくてよかった。 ただどのくらい時間が経ったかたまにわからなくなり髪型などで結構時間経ったんだなーとか感じるくらい 洋楽が好きなら楽しめると思う この時代はいろいろめちゃくちゃ

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高い坂

3.0ちょっと長いケド知っていた曲アリ!

2024年8月6日
Androidアプリから投稿

泣ける

悲しい

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ケイト