はじまりのうたのレビュー・感想・評価
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うたではじまった
「はじまりのうた」はキーラ・ナイトレイのこんな歌で始まる。
「絶望の中にいるわたし。いま迫ってくる、地下鉄に飛び込こんでしまおうか(意訳)」。
このうたは、同じくレコード会社を首になったプロデューサー、マーク・ラファロの耳をキャッチする。うたの力によって、どん底の二人がどう立ち直っていくのかが主要なテーマである。
ただ、それだけではなく、ニューヨークという街を象徴として現代の世相を現していた。ウォール街のような最先端の金融社会、みんなが集うセントラルパーク、名もないけれど、人の生活の匂いがプンプンするようなアパート街。いろんな顔を持っているニューヨークという街。1%の超裕福層と99%の低所得増なんて言われるアメリカだが、(それはちょっと極端にしても)99%側の視点でうまく捉えていると思った。
それは、純粋なアートとして、自分の生き方を作品(うた)に体現しているんだというキーラと、いやみんなに聴いてもらわなければ、なんにもならないだろうというレコード会社の確執に表れていたと思う。向こう側にいってしまった元カレも、これでいいのだろうかと迷う場面もあって単純に、こっちが正解で、あっちは虚飾の世界ともいえない面も垣間見える映画だった。
キーラ・ナイトレイのうたは、うまくはないけどキュートで切ない。
そう、あのカレンOがうたった「MOON SOG」みたいな手触り感のあるうたを連発していた。やっぱり歌詞がわかって聴くのと、そうでないのとは全然違うと再確認した。
そうはいっても、この映画も最新テクノロジーを抜きにしては成り立たないことがわかる。彼のことを思い出すのもiPhoneの動画だし、彼に別れのうたを送信するのもiPhoneのメール機能だし、うたを聴くのもiPhoneだったのだから。それがいいことか悪いことかは別にして、僕たちの生活に深く入り込んでいるのを再確認したのだった。
形のない音楽に触れられる
飾らないNYの街と人々が心地よい
音楽の世界に引き込まれる♪♪
ぜひ、もう一度見たい!
久々に、素敵な映画に出会いました。
ドイツから帰国する際に、ルフトハンザ航空の機内で鑑賞しましたが、日本での公開は来年の2月だそうですね!
本タイトルはbegin again です。
機内で何気なく見始めたのですが、サウンドが良く、どんどん中身に引き込まれていきました。
この映画の魅力は、なんと言っても音楽です!
映画の中で流れるサウンド、彼らが奏でる音楽がどれも素敵です。
キーラの歌声は初めて耳にしましたが、上手にしっとりと歌い上げています!
アダムは言うまでもなく^^
役柄では、ダン(プロデューサー)役のマークがなくてはならない存在です!
それらに加え、ストーリーも素敵です。
単なるサクセスストーリーではなく、現実味があり、だからこそ心が温まる、そんな映画です。
これから観る方の為に詳しくは言えませんが、グレタとダン、共に人生のドン底にいた二人が強力しあいながら、周りも巻き込んで、共に輝きを取り戻していく。
人との繋がりって良いな、人生って捨てたもんじゃないな、と改めて感じられた映画でした。
ラストは、やや走ったかななんて思いながらも、ずっと大切にして行きたい一本に出会えたと思っています。
2014年では一番のお気に入りになりました。
年末にこの作品に出会えたことを嬉しく思います。
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