ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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悪質な知能犯vs謙虚な道化師
ギリアン・フリンによる同名小説を映画化したフィンチャー監督率いるサイコスリラー
夫婦関係が破綻している家での妻から夫へ、
狂気を孕んだ型破りなサプライズ🎁それが失踪事件
妻が失踪してから夫に容疑がかかったり幾多の紆余曲折があったが、それが全て妻のシナリオ通りで、、奥様には脱帽しますわ
結局、妻の掌で道化を演じる夫。は悪事を荷担するという終結でんーー…煮え切らない
でも耽溺できる作品の1つで面白かったです
フィンチャーとソリが合わない
この作品の世間的評価が高いのはよく分かりますし、面白いかと聞かれたら「面白い」と答えますが、個人的にデビットフィンチャーと私のソリが合わないなと気付きました。
過去作においても「セブン」は好みでしたが、「ソーシャルネットワーク」や「ハウスオブカード」などの、ここ数年のフィンチャーの作品はどれもイマイチに感じてしまいました。
というのも、最近の作品は味付けが薄く、まるで手の込んだオーガニック料理のような印象を受けるからです。
エンタメである以上ある程度のスリリングさは欲しいなと思いました。
そういう意味で今作はサスペンスの要素も強いので期待して観ましたが、やはりフィンチャー独特の味を薄くしようとする癖があるように感じられ、最高に面白かった、という感想には至りませんでした。
或る意味怖い
サイコロジカルホラー?って言うのかな、すごく新鮮な映画だった…。大体の映画は予想が出来たり予想が出来ても外れたり…何て言うのがザラだが、この映画に関しては最後まで予想のよの字すら想像がつかなくて凄く新鮮で面白かった。最近見た映画の中で一番惹き込まれたな…。
前半はつまらない、ありきたり、と思うかもしれないけれど本当に裏切られた。時間のある方は是非見て欲しい。
面白かった
って、レビュー書いたはずなのだが。消えた?
とりあえず、高評価。
そして、レビューを書くために再視聴。(笑)
やっぱり面白いんだよね。
面白いという表現しか出来ない自分が悲しいけど。
最初から最後まで一気に観たくなる。
しかし、あんなにラブラブだった夫婦。
5年くらいでこんなに壊れてしまうものなのか。
というか、どっちが先なんだろうか、と。
旦那の浮気が原因?サイコな奥さんが原因?
エイミーの被害者?は他にもいたようなので、そもそもエイミーに原因があったようにも思うけど。ベンが好きというのを差し引いても(笑)
近所のお母さん達をバカ呼ばわりしながら利用するエイミーにも心底嫌悪感。
あの周到な準備をするエイミー。見ていて怖くなるし、とっちめたくなるが、しれっと(血まみれだけど)帰ってきたエイミーを責めもせず何事もなかったかのように迎える旦那。
エイミーの異常さはわかったはずなのに、それでも離れられないのはなぜなんだろうね。
やはりフィンチャーさん、さすがだわ。
旦那が殺したと決めつけた警察。あのデジーについても、あれだけ周到にやられたら、正当防衛となってしまうだろうし。
怖い怖いサイコパス、女ってやつは。(笑)
ベン・アフレックのベン・アフレック
妻の失踪から始まる主人公の苦悩は非常に引き込まれる。
心ないことを言う人や、疑ってくる人、メディア。
前半はリアリティある不快さがよく表現できている。
一方で後半は展開を面白くするための転換が大袈裟。
人怖な展開は面白いし、それぞれの苦悩も共感できるし、納得いかない結末も理解できる。
だけど実際の事件をもとにしているという触れ込みなのに展開がものすごい作り物っぽくてがっかり。
これはやりすぎ。
ちなみにベン・アフレックのベン・アフレックがちょっと見える。
あと1時間以上あるけど‥
男を自分の望むように仕立て上げ、支配下に置きたいサイコパス女。
教養も無いのに、高目の女にうっかり手を出しちゃた女の扱いだけは上手いケツアゴ下衆男。
デヴィッド・フィンチャーって事でハードル上がってたのか、最終的に、「で?」って感じ。
もっと恐ろしい女いるもんね、多分。
構成的にエイミーが血塗れで戻って来て、最後の夫婦のインタビュー、からの、
ネタバラしの方が、ミステリー風だった気がするな。
ニック側が「エイミーを探せ」って状況で、観てるコチラは訳分からんまま、血塗れで戻ってくるんですよ。
その方が、「何なに?どういう状況⁉︎」って興味湧きますよね⁉︎
実際、途中でエイミーパートになった時、
「あれ?、もうネタバラし?あと1時間以上あるけど」
と思ってしまったんですよね。
エイミーが軌道修正して、ニックを蜘蛛の糸で絡めとるラストは衝撃的でも無いしなー。
そんな感じ。
ドキドキも、ニヤニヤもあり単なる怖い話ではないのだ
タイトルがカッコよく、前から気になっていた。予備知識なくみたのだが、意外な展開続きで、え?え?そうなの?という少しずつ真実が見えてくるにつれ驚きとドキドキがあり、ベンアフレックやロザムンドパイクや刑事さん弁護士さんやらの演技、表情、振る舞いがいちいち素晴らしく、恐怖とコメディ、ブラックユーモアの間を行ったり来たりな感じがニヤニヤで楽しめた。ロザムンドパイクは、private warのジャーナリストだったのか。彼女のサイコパス的な表情、タダでは拝めないような(実際微笑みかけられ気になり気に入り気に入られた後の地獄)笑顔がこの映画を成功作品にしていると思う。
双子の兄妹の関係性も気になるところ。
家族の期待、絆と思って引きづられ自立できない関係性、、ロザムンドパイク役のすごい女子はサイコパスかもしれないが毒親とまでは言わないが親から自立できない子ども大人で自分の存在感を証明するために他人からの強い承認が必要だったり利用していたのだと思うし、双子の関係も互いを自己投影する、まあ、ゆがんだ親子関係と似たようなものか、と。
ホワイトリバーで被害者となる女子高校生の父親が、なぜ遊びに行くのを止めなかったか?と問われ、もう17歳だと答えるそこに後悔がなかったシーンが衝撃的で忘れられないのだが、居留地で貧しく暮らす家族、親子は自立して生きていくしかないのだから17歳の少女は一人前の一人の人間としての承認を得ており自分もそれを自覚して生きていくしかない。裕福な都会の、教養も学歴もお金もあるなに不自由ない方々はそれゆえに無用の過剰の承認がなければ満足も前進もできないのか。
日本と比して家族の在り方が異なりアメリカではわりと一般的な親子関係の中での自立独立性があると思うが、この映画では、ベン・アフレックの愛人学生20歳超とか、ロザムンドパイクとか、親のしゃしゃり出てる感じがなんとなく、計算高く欺瞞で、メディアや弁護士警察の世論、心象誘導などと絡めなかなか面白いと思いました。
ベンアフ好演
最も演じ易いのは娼婦とヤクザと言うが、この手の女も演じ易いかも。
だがベンアフの薄い駄目男役は最も演じ難いのでは。
そういう台詞無く内面外面から滲む。
無駄に顔や体がデカく、無駄に顔が綺麗な事が功奏したなら、彼はこの手の役の天才だ。
結婚の本質を描いている
多かれ少なかれ同じように「幸せな仲のいい夫婦」を演じてる家庭は多いのでは。仮面夫婦という言葉もあるが、結婚とはそういう世間の目と体裁のためという面が多い。
真実は誰にも分からない、色々考えさせられる面白い映画でした。
結婚記念日に妻の失踪を知り、行方を探すストーリー。 単純にそういう...
結婚記念日に妻の失踪を知り、行方を探すストーリー。
単純にそういう内容だと思ってみたら想像よりも遥かにボリュームあった。
どんどん展開が変わっていくので見応えがあったが最後のオチは全然想像がつかなくて面白かった!
元彼が1番かわいそう、、と思ったのと臨機応変に?計画変更できるエミリー凄すぎる、、
最後のオチはゾッとしたし縛られる旦那も不憫でかわいそう、、
アメイジングな脳みそ
オチはどうなるのかと思っていたら、このモンスターと暮らすという生き地獄、、ゾッとしました。
しかも、子供という人質付きに、、
いつも強気な主人公の妹の涙がこの先の絶望を物語っていました。
アメイジングエイミーと共に育ちアメイジングエイミーコンプレックスに陥った彼女が可哀想に思えました。
本来の彼女を見失ってしまった、まさにゴーン・ガールなんですかね。
命をかけて名声と復讐を同時に成し遂げようとする用意周到なサイコパスっぷり、、
弁護士まで仕込まれてたら、主人公終わってましたね、、
主人公もなかなかのクズでしたね〜
この自作自演の事件をきっかけに(とばっちりで死人出ちゃいましたが)この夫婦がようやく本音で話せるようになったのが実はハッピーみたいな不気味な感じもまたゾクッとしました。
子供はサイコ感なく育ってほしいと願うばかりです。
妹は幸せになってほしいなと思いました。
2時間半、見入ってしまいました。
展開が読めてしまったので星少なめですが作品は面白かったです!
しかし、妻目線で観ると全く違う映画になるから凄い。
愛するかゆえに狂ってる
狂おしいほどの愛なんて言葉があるけど、
歪んだ愛なんて言葉で片付くものでも無い。
愛し方はそれぞれあるが、これもひとつの愛の形
愛してるから、嘘をつく、演じる、色んな意味で殺す。
これは愛してるからこその行い
それがどんなに苦しめようと
結婚とは静かな勢力争いを内包するもの
男女が出会い、好かれようと自身にウソをつきながら、結婚。ところが理想としている状況には行き着かない。妻に合わせて背伸びした夫ではあのサイコ妻には敵いません。
才能はしっかり持ち合わせているサイコ妻は上手く失踪するも、油断してチンピラカップルに金を奪われ、ほぼ無一文になるのは笑えなかったが、救いを求めた相手をさんざん利用して、文字通り切り捨てる所業には呆れた。
夫の浮気性にもかなり呆れた。まぁ頭が上がらない賢い妻に負けたくなくてマウント取ろうとして取れず、妻より能力的に劣る女の子に手を出した。
それなりの時間を経て、拗れた関係性は現実でも同じ事が起こるが、これは映画でありドラマだから、サイコ妻のエイミーの嗜好が後半に見えた瞬間が一番の見所ではないかと思う。
クソったれの旦那が、エイミーに向かって全米の放送で全面降伏し彼女への愛を訴えた瞬間のエイミーの表情が全てを物語っている。
ラストはエイミーの罪を問えない時点で、打つ手を失くした浮気夫がエイミーのしもべと成り下がるため、こんな飼い殺しでまだ夫婦続けるんだ…とタメ息が出た。
社会倫理から逸脱しているのに外から見てるだけなら、この夫婦だけですむなら…良いんじゃないか?と。
それにしても、世の中自分に関係ないのに他人様に口出しする奴等の多いことには呆れる。低俗なワイドショーで我が物顔の司会が権利もないのに偉そうに説教を垂れている…実に下らないが作品にも同様のクソ司会が登場し、イライラした。
鬼才フィンチャーの才気爆発💥 一番怖いのは旦那にこんな映画を作らせるシーン・チャフィンだよ…😨
結婚記念日に失踪した妻エイミーと、彼女を殺害したという容疑を受けた夫ニック。彼らに何が起きたのか、その事件の真相に迫るサイコ・ミステリー&ブラック・コメディ。
監督は『セブン』『ベンジャミン・バトン』の、エミー賞監督デヴィッド・フィンチャー。
主人公ニックを演じるのは『グッド・ウィル・ハンティング』『アルマゲドン』の、オスカー監督としても知られるベン・アフレック。
ニックの妻エイミーを演じたのは『アウトロー』『ワールズ・エンド』のロザムンド・パイク。
第20回 放送映画批評家協会賞において、脚色賞を受賞!
やってくれたぜデヴィッド・フィンチャー!
誰も観たことがないような、とんでもないサイコ・コメディここに爆誕!
よくミステリー映画を観た時に「途中でオチが読めたわー、オレ😏✨」みたいな感想を言うつまんねぇ輩がいますが、この映画の展開を予想できるヤツは果たしているのか!?
綺麗な3幕構成に分かれているのが本作の特徴。
第1幕では妻エイミーの失踪、何か秘密を抱えた夫ニック、そしてエイミーの日記から明らかになっていく2人の秘密が描かれていく。
この段階ではまぁよくあるミステリー映画。
デヴィッド・フィンチャーらしいクールな映像と緊張感溢れる展開が続くが、正直さほど特別なものは感じない。
「あ、いつものカッコ良いopないのかよ〜⤵︎」と思ってちょっとテンション・ダウン。
正直最初の1時間はちょいと退屈する。
エイミーが日記をつけている場面がフラッシュ・バックで挿入され、その内容から徐々にニックの人間性がわかっていく。
始めは出会った時、次はプロポーズ、そして結婚2年目、3年目…。
始めはラブラブだった2人だが、年が経つにつれどんどんとすれ違いを起こし、ついにはDVにまでつながってゆく。
「なる程、ニックとエイミーの夫婦関係は終わっていたんだ。とはいえ、このままニックが犯人はありきたりすぎるし、何かどんでん返しが用意されているんでしょ🤨」
と思っていたら、開始1時間辺りで第2幕開始!
ここからのエクストリームな展開には度肝を抜かれた!
あれよあれよといううちにとんでもないことになっていくニックの状況。サイコパスの本性を明らかにするエイミー。
クズのニックとイカれたエイミーのマウントの取り合いという、どうかしているとしか思えない展開が続き、これまでのミステリー的なジャンルから一転、ブラック・コメディの様相を呈していきます。
第1幕で提示されていた情報や何気ない描写が、全てこの第2幕でひっくり返されるという周到すぎる脚本には舌を巻くしかない。
何より素晴らしいのはエイミーを演じたロザムンド・パイクの演技!
これでオスカー取れなかったってマジ!?
誰が見てもアメイジングだと思う女性を演じたかと思えば、普通のおばさんのようなラフな姿も見せてくれる。そして狂気のモンスターとしてのサイコパス演技もパーフェクト💯
本当に同じ女優さんが演じているのか疑いたくなるほどの百面相ぶりでした!
特に、記者会見を開いたニックをテレビで観ている時のエイミーの表情は格別!
自分の理想である男性像を見つめるエイミーのあのマンガのような釘付けフェイスに爆笑🤣
コメディエンヌとしてのロザムンド・パイクの才能を見せつけられた。
前作『ドラゴン・タトゥーの女』ではルーニー・マーラの魅力を引き出していたし、フィンチャー監督の女優発掘能力って凄い!
第3幕ではニックとエイミーの再会が描かれる。
ここまで気味の悪い夫婦の再会がこれまで存在したのだろうか…。
結婚は地獄だ、と揶揄されることがありますが、ここまで結婚の暗黒面を追求するとは。
「映画を観終わった観客の心に重たいものを残したい」というのがフィンチャー監督の信条らしいですが、本作では大成功してるよっ!
「ぐぇー🤮」というクライマックスにも拘らず、何故か鑑賞後の後味が爽やかなのが不思議。
残酷描写にしろ心理的に追い詰める描写にしろ、すごく思い切りが良くて爽快感すら覚えるのはフィンチャーの美点ですね。
重たいけれど爽やか、矛盾しているような2つのテイストを同時に実現しているという驚異的な手際には感服するしかない。
夫婦やカップルで観るととんでもないトラブルを起こしかねない危険な映画。
全ての旦那さんへ送る鎮魂歌。そして全ての奥さんへ送る応援歌。
ヒヤッとしたい時にも、大笑いしたい時にもオススメな傑作です!
…こんな作品を実の夫に作らせるシーン・チャフィンって一体何者…?
フィンチャー監督の家庭での立ち位置が非常に気になる一本でした。
全600件中、61~80件目を表示