天才スピヴェットのレビュー・感想・評価
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現代のスタンドバイミー
やはり子ども主人公のロードムービーはワクワクします。
アメリカの広大な大地を子どもひとりで渡って、いろんな人に出会って。
ワクワクドキドキするし、ほっこりするし。
凡庸さは心のカビだ。エンターテイメントだよ!
PERPETUAL MOTION!
『永久機関は宇宙の法則に反する。熱力学的メカニズムはやがて必ず動きを止める。』
すると学生が
『永久機関の追求は科学者より詩人の役割なのでは?』と嫌味を言う
『だから、科学が終焉を迎えた時こそ想像力が必要だ。科学の地平を広げるのは詩人たちの役割では?』
つまり、エンターテイメントだと言いたい。 共感するね。
それが、レオナルド・ダ・ヴィンチだ。芸術家♥
エントロピーとは不可逆的で、この家族に同じ過去が再び訪れる事はない。しかし、愛しているから、新たな不可逆的な時間が生じる。詩人だね。
名前はなんて言うんでしょう?
ネタバレあり
さて追記
全く新しい真実があるような気がする。この映画は奥が深すぎる。
この二卵性双生児の兄弟が本当は?
弟なのに弟の方が兄みたいな体格。実は双子なのか?そして、TSはトランスジェンダーの事で亜種。なんか凄い映画だ。傑作だと思う。
もう一度見てみます。エンターテイメント!!
もう一度見て原作を読みます。
図書館へ予約しました。
すばらしい!
期待以上にいい作品でした。何か和まされる感じでね。笑いあり、悲しさあり。やっばり一番に感じたのは、夢がまだ無限にある子供っていいなーって。
邦題にセンスがなくて残念だけど、それ以外は素晴らしかったです。
美しい映像と童話のような話の展開はしっかりとした現実の物語として成立している。
ベルギーの漫画家エルジュのタンタンの冒険のような映画。色彩も物語も美しく悲しくそして軽やかである。突拍子もない空想物語のような体であるが、実は家族再生の物語。良く出来ている。
暴発
2023年4月8日
映画 #天才スピヴェット (2013年)鑑賞
#ジャン・ピエール・ジュネ 監督のアドベンチャー映画
当たり前だけど、頭が良くなるのと、大人になるのとって違うって思わせますね
想像力は大事
#スミソニアン学術協会
#永久機関
#モンタナ州
#ヘレナ・ボナム・カーター
#ミス・アメリカ
なんか不思議な雰囲気が流れる感じ。 独特な家族設定で、くすっと笑え...
なんか不思議な雰囲気が流れる感じ。
独特な家族設定で、くすっと笑えるシーンもあるけれど、ストーリーの根底にあるものは少年や家族がもつ切なさにある。
旅が進んでいくワクワクと切なさが混じった感じがまたいい。
天才でクールな感じの少年が見せる子供らしい姿に、ラストはじんわりきました。
勇気と行動力を持ち合わせていたスピヴェット
カイルキャトレット扮する10歳のスピヴェットにスミソニアン協会から電話がかかってきた。スピヴェットの発明がベアード賞を取ったとの事だったが、スピヴェットはつい父を装った。牧場では役に立たないスピヴェットだが、流体力学など天才肌であったものの学校の先生には理解されなかった。人より何かしら優れていると、ねたみやら周りの理解不足が足を引っ張りつぶされてしまいがちだが、スピヴェットはひとりでワシントンへ行く勇気と行動力を持ち合わせていた。しかし、ちょっと脈絡がない所もあったな。
パーフェクトファミリー!
一見バラバラに見える家族でもキチンと個々が繋がっている
だからこそ各々が自分のやりたい事を自由にできるのだと思います
腹を立ててしまうのは家族にではなくノートを食べてしまったヤギとかだけ
みんながみんなを信頼し信用している
TSにはそれがまだ理解できないでいるのだ
彼は人の気持ちを計算して答えを出そうとしているのだからわかるわけがないのさ
この家族じゃなおさらなのだ
心で感じて心で判断しなければね
なんだか久しぶりに嬉しい映画に当たりました
なんとなく録った映画
何も知らずに見始めたら心が柔らかく暖かくなりました
何にでも言えるのですが本でも映画でも音楽でも、何も知らずに見て聴いて「あぁ、いいなー」と思うとき
良い出会いだな〜と思うのです
知らないことって素晴らしい!
絵本をめくる様な作品
2014年11月24日劇場鑑賞
ジャン=ピエール・ジュネ監督作品「天才スピヴェット」を観て来ました。 この作品は2Dと3Dがあり、私はスケジュールの都合もあって2Dで観てきました。
ですが始まってすぐ「しまった、これは3Dで観るべきだった!」と軽く後悔しました。
随所にスピヴェットの閃きや空想が画面に出てくるのですが、この表現が実に3D向きなんですよね。
もちろん2Dでしか観ていないのであくまでそんな気がするだけなのですが、ちょっとこれは悔しかった。ちゃんとジュネの意図を汲んでいれば良かったです…。
主人公のカイル・キャトレットはタイトル通り聡明そうな子役で、これがとても良い芝居をします。
可愛いだけの子役でなく、すでに味がある雰囲気なんですよ。
またこのカイル、役だけでなく実際もかなり賢いらしく、10歳の若さで6ヵ国語を操れるらしいです。
さらに作中で空手の型のような練習をしていましたが、なんと武道選手権(規模はわかりませんが)で三年連続優勝しているのだそうです。
いる所にはいるんですね神童って…。
そしてジュネ作品では常連のドミニク・ピノンも参加。短い時間ですがこのホットドッグのエピソードは素晴らしかったです。
こういう描写は本当うまいですね。
物語は弟の死によって歯車が合わなくなってしまった、田舎の家族のお話。
先にあげたギミック以外にも画面の色も美しく、アメリカを舞台にした絵本を開いている様な感覚がありました。
こんな世界で小さな子供が旅立つのですからドキドキがとまりません、観ていて自分が高揚しているのがわかります。
そうして気がつくと家族の暖かさに涙している自分がいました。
ジュネというと、とかく「アメリ」ばかりが取り上げられがちですが、そういった考えや期待をフラットにしてから観る事をおすすめします。
一人旅であり家出でもある、最初から最後まであくまで10歳の視点を保ったまま描ききったロードムービー。
家族や人とのふれあいが暖かい、絵本をめくる様な作品でした。
【T.S.スピヴェット君、好奇心のままに大陸横断の旅に出る。ジャン=ピエール・ジュネワールドを堪能する。】
T.S.スピヴェット君の家族構成を彼の言葉で記す。
父:100年遅れて生れて来た、純度100%のカウボーイ。西部劇博物館のような部屋で、45秒毎にウィスキーをストレートに飲む。
母:昆虫学者、クレア博士 人生の大半を昆虫研究に費やして来た。僕の想像力や科学的興味はママから引き継いでいる。
姉:ハリウッドスター、もしくはパパラッチに追い駆けられるアイドルになるはずが、モンタナ州のド田舎に生まれた事に本気で腹を立てている。
弟:二卵性双生児の弟。明らかにパパ似で、僕との共通点はゼロ。
という家庭で育ったT.S.スピヴェット君にある日、スミソニアン博物館から電話が入る。彼が発明した磁気車輪が栄えあるベアード賞を受賞したのだ・・。
弟が不慮の事故で亡くなってから、スピヴェット家の繋がりは希薄に。学校でも孤立しているT.S.スピヴェット君は一大決意をして、スミソニアン博物館のあるワシントンへ向かい大陸横断の旅に出る・・。
孤独な心を堪えながら、一人で旅立ったT.S.スピヴェット君が旅先で出会う面白く、優しき人々。
様々な経験を経て成長する様をジャン=ピエール・ジュネ監督ならではの、拘りのつまった装飾品やセットの数々を背景に描き出す。
<ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品をまた日本で観たい・・・。>
<2015年2月28日 劇場にて鑑賞>
天才(で普通の少年)スピヴェット
『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』『エイリアン4』などではダークでブラック・ユーモアに満ち、『アメリ』ではカラフルでコミカルでハートフルに溢れ、独自のファンタジー世界を創造するフランスの鬼才、ジャン=ピエール・ジュネ。
本作は後者のタイプ。
米モンタナの牧場で暮らす10歳のT・S・スピヴェットは、天才少年。
ある日、彼の発明がスミソニアン学術協会から権威ある賞を受賞。
授賞式に出席する為、大陸横断の冒険に出る…。
いわゆるロードムービーだが、フランスの鬼才の手に掛かると、あら不思議、アメリカがちょっと変わったファンタジーのような世界に。
異国人から見れば、アメリカはこうも異世界のように映るのか。
そこに、この監督らしいブラック・ユーモアも。
嫌味な先生、子供を追い回す警官…大人たちを皮肉り。
いい出会いもある。T・Sを乗せてくれた長距離トラックの運ちゃん。
映像や色彩も印象的。
冒険の末、やっと辿り着いたT・S。
授賞式ではスピーチをする。
彼が授賞式出席を決意したのは、そのスピーチで、ある事を話すのが目的で…。
T・Sは天才児によくいるタイプ。
孤独で、学校では変わり者扱いで、家族にも理解されない。
そんな自分が初めて誰かに誉め称えられた喜び。
でも、ただ自分を誉めて欲しいだけじゃない。
彼の思いは、家族に。
カウボーイの父、昆虫学者の母、女優気取りの姉。
家族の心はバラバラ。
さらに、ある事件が溝を深くしていた。
T・Sの双子の弟の死。
T・Sは授賞式のスピーチで、双子の弟の死の真相を打ち明ける…。
孤独、苦悩。
一人でいる寂しさ、一人で抱える苦しさ。
誰にも分かって貰えない、気付いて貰えない。
でも、
勇気を持って、何か行動を起こせば…。
家族なんだから。
天才児ではあるが、本当は何処にでもいる少年の成長。
普遍的な家族愛。
鬼才のピュアな本心を見た。
ジュネ監督流「ステキな家族」
期待以上に良かったです!「家族」をテーマに、面白くてちょっと泣かせるストーリー展開。こういうの凄く好き。主人公はもちろん、お父さんやお母さんもすごく魅力的なキャラクターで、ジュネ監督らしくて最高でした。
10才であっさり永久機関を発明した少年TSがモンタナからワシントン...
10才であっさり永久機関を発明した少年TSがモンタナからワシントンDCまで旅するロードムービー。ジュネ監督独特の耽美性の高い強烈な色彩と丁寧に演出された3D効果で、飛び出す絵本的な楽しい寓話となっていました。
音楽良い
やっぱり随所に出てくる小物達の可愛らしさが滲み出ていましたね。トーンも緩急のゆったりとした展開も僕にはすごく心地よく相性が良かったのかも。
音楽から西部開拓、ジャーニー、牧場、馬といった少年の旅路を連想させられ、ワクワクウキウキしながら見れました。独特のイラストを使った場面説明がいつも楽しいです。天才でありながらも、やはり10歳の少年ということで、初めての旅には多く怖い体験が得たのではないでしょうか。都会の喧騒に圧倒され、テレビ番組のカメラに睨まれ、一概には言えないし大げさかと思うかもしれないけれど、子どもの視点から世界ってやっぱりこうも見えるんだなぁって思いました。最後うまく行き過ぎなきもしますが。
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