サクラメント 死の楽園 劇場公開日:2015年11月28日
解説 カルト教団「人民寺院」による実際に起こった集団自殺事件をモチーフに、「ホステル」「グリーンインフェルノ」のイーライ・ロス製作・脚本で描いたホラー作品。ある日、連絡が途絶えていた妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリックは、過激な突撃潜入取材で知られるVICE社のサムとともに、妹が暮らす共同体に潜入取材を敢行する。「エデン教区」と名付けられたその場所では「ここで豊かな生活ができるのは『ファーザー』のおかげだ」と、パトリックの妹をはじめ、誰もが幸せそうに生活を送っていた。しかし、平和に思われた「地上の楽園」に、不可解な空気が見え隠れし始める。監督は「V/H/S シンドローム」のタイ・ウェスト。全編POV(主観視点)による撮影により、臨場感のある恐怖を演出している。
2013年製作/100分/R15+/アメリカ 原題:The Sacrament 配給:東京テアトル
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2023年2月23日
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鑑賞方法:VOD
アマゾンプライムで鑑賞。 この映画は1978年、アメリカで実際に発生したカルト教団「人民寺院」による集団自殺事件が基になっています。私はこの映画を見るまでは知らなかったですが、見終わった後に知らない人の言葉を信じすぎると、悲惨な最期を迎えてしまう恐ろしさが伝わってきました。 また、全編定点カメラで撮影されていた所も新鮮で、リアルな事件現場に入り込んだかのような恐怖もありました。 余談ですが、私は東京で宗教喚起を受けた経験がありました。しつこく誘われたので仕方なく、小さな教会へ向かいました。そこで儀式のようなものを行い、個人情報まで書かされました。帰宅後にネットで調べたところ、そこに入ると二度と辞めることができず、家族の元に帰れなくなることを知りました。慌てた私は、すぐにその連絡先を削除し、メールも受信しない設定にしました。幸いにも、その後彼らと会うことはなくなり、現在まで何事もなく実家で暮らしています。この作品を観た後は、安易に宗教に入らないで良かったと改めて実感しました。
2022年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
いかれた教祖に巻き込まれた信者たち 事実を元にしてはいるけれど、そこは映画なので、ね 雰囲気はすごくでてたのではないだろうか 教祖のわからんちんな所とか同調圧力とかここにいれば幸せという考えることを放棄した感とか これを観てから人民寺院についてwiki読んでも良いかと思います 実際はもっといかれてるし 独自解釈系カルトほんと怖い
詰めが甘い。ミッドサマーは気持ち悪いが、これは怖い。
3.5 . 2019年4月29日
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鑑賞方法:DVD/BD
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自宅にて鑑賞。'78年、ガイアナで起こった人民寺院集団自殺を扱ったPOV。ジェームス・ウォーレン・ジョーンズは劇中、“お父様(ファーザー)”と呼ばれ“チャールズ・A・リード(演じたG.ジョーンズは実在のJ.ジョーンズより高齢だったが説得力があり素晴らしかった)”とジョーンズタウンは“エデン教区”、足を踏み入れたのも視察に訪れた政治家ではなく、妹を救出に同行した潜入報道の為と改められている。更に犠牲者が914人から167人となり、実際の事件とはラストも異なる。地味目乍ら最後迄眼が離せなかった。70/100点。 ・集団自決直前迄は知る限り史実に近い展開の上、無茶な作りや大袈裟な演出は鳴りを潜め、惹き込まれる様なリアリティがあった。特に徐々に楽園のボロが噴出する様はサスペンスフルで、臨場感があった。終始、堅実な作りに映る反面、派手さに欠け、後味も悪いのが好みを分けると思われる。 ・本作と同じ事件を扱ったものでは、『ガイアナ人民寺院の悲劇('80/パナマ・メキシコ・スペイン合作)』、TVムービーの『Guyana Tragedy The Story of Jim Jones('80)』、ドキュメンタリー『Jonestown: The Life and Death of Peoples Temple('06)』がこれ迄に製作されている。 ・劇中、登場する"VICE"はNY、ブルックリン、ウィリアムズバーグに拠点を置き、実在する。 ・プレゼンターと(共同)製作を務めたE.ロスによれば、当初のシナリオのラストは、ヘリコプターが上昇した後、("C.O'Jore"とクレジットされた)C.オジョア・メイフィールド演じるパイロットが「我々は“お父様”の命令に従わなくてはいけない」と科白を云い、二人を殺害した後、ヘリコプターを墜落させると云うものだったらしい。 ・鑑賞日:2016年10月29日(土)