ソロモンの偽証 前篇・事件のレビュー・感想・評価
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引き込まれた
期待しすぎると
ソロモンの偽証 前篇・事件
勝てる気がしない。
映画製作者でもなければ何でもないのですが、自分が勝てる気がしない。そんな作品でした。
成島監督に完全に負けた気分です。
映像の美しさ。それと同時に映画でしか成立し得ない描写映像。
画面から伝わってくる不穏な空気、それぞれの内面。
それを打ち破るように刺さる台詞。
完璧すぎて何も言えない。
何か言うことがあるとするなら、そこってミスじゃないの?とか個人的にはもうちょっとこのカット長めの方がいいと思いますがとかそういう重箱の隅をつつくような言葉です。
一ヶ所だけ本当にどうしようもなく納得できないところがありますが、それはもっと他の方法とか見つけられそうにないので、あれでよかったんじゃないでしょうか。
とにかく最後まですごい。
ラストシーンの切り方とかパーフェクトです。
台詞にしてしまえば簡単なことを映像に変えて見せるのは勇気が要る事だと思うし、それによって後れを取った觀客の方々も見受けられますが、映画というものはこれでいいです。
近年活躍されている日本の映画監督のなかでは最高峰出はないかと思いました。
とても素晴らしかった。
後編に期待しておきます。
厨二病なう!
この子ら全員厨二病か⁇
ってそうなんですが!物語は中学2年生たちのお話
この時期特有のなんとも言えないこころの不安定さが、物語を牽引していきます。
観賞中は
「あ〜中学生の時ってこんな空気感だったよな〜」
という、ノスタルジックな感傷に浸れます。
子ども頃は大人に憧れ、大人になれば子どもに戻りたくなるのはなぜだろう!
などと日頃から思っていたのだか、この雰囲気を味わうと、「やっぱり大人がいいよな〜」と再認識。
そういえば、子どもは子どもで生きづらいもんだったよね。
作品は思っていたより、ミステリー感がなく(後編でこのあたりが展開されるのか⁉︎)少し肩透かしをくらう。
役者さんも不慣れなのか、演技力に欠ける部分があり、そういうリアリティー効果を狙ったかもしれないが、少し不発に思えた。
それでも!
前編を観た以上、後編もみます。
やっぱり観て良かったと思わせてくれっ!
城東三中白熱教室
人物造形は紋切り型で役者は異様に芝居がかっている。ただそれらは明らかに意図的なもの。成島出監督が描こうとしているのは欺瞞に満ちた世界のカリカチュア。そしてそこに挑む少年少女の正義と勇気。いわば「城東三中白熱教室」ですよサンデル教授!後篇も楽しみ!
『セブン』のラストはモーガン・フリーマンの独白。曰く「ヘミングウェイは言った『この世界は素晴らしい 闘う価値がある』後半には同意する」これよこれ。『ソロモンの偽証』もそういうことよ。いや今年の邦画では今のところ断トツやな。まだ4作品しか観てないけど
『ソロモンの偽証 前篇・事件』に対する批判として「リアリティがない」というのは頷けないこともない。ただそれって本作のフィクションラインを(意図的かそうでないかは別として)実は無視してないか?とは思う
そういえば『ソロモンの偽証 前篇・事件』は強気なクロースアップが凄かった。欺瞞に満ちた世界の秩序を乱すことが起こる時は必ず誰かのクロースアップになる(わざわざカットを割ってクロースアップを挿入する交通事故のシーンはやり過ぎ)。まあそういう用い方だけじゃないけどな
裁かれる判事
後編が楽しみ。
流石は松竹120周年記念作品!!!
製作陣の気合いがどストライクに伝わるような見応えある青春サスペンス!
若き俳優らの瑞々しいこと、瑞々しいこと。イジメと良心の呵責、大人の世界と未完成な若者達の権力の対峙。
誰が見ても楽しめる心理をかき乱すような早いストーリー展開に、主演の藤森さん?と共に引きずり込まれる。スケールもハラハラするほど壮大になっていくではないか。配役もこれでもかと言うほど小気味よく、若者の演出も演技も真に迫って物凄い。そして、それを完璧な映像で押さえている。塚地さんの家族なんて、本当に素晴らしいし。。
見終えてから、ああ、面白かったーとついつい言ってしまう、誰かに面白かったと言いたくなる作品です。
後編が観たくて堪らない。
寄生獣も良かったが、脚本の深さでこちらが勝っているだろうと思う。
正直がっかり
原作では、一人一人のキャラクターが丁寧に描かれているのに、映像ではストーリーを追うだけで、生徒がみな同じに見えてしまいました。
あれだけの長編超大作を、2話の映画にまとめること自体が無理なのかも知れませんが…
「中学生がこの話を演じるのは難しいだろうなぁ。映像化は無理だろうなぁ」と思った通り、中学生に演じさせるために、深く掘り下げることは避け、ごくごく平凡な表面的な映画にしてしまったように感じます。
また、時代設定でも疑問に思う点がありました。
例えば、森先生のマンションの玄関ドア。
91年当時、ダブルロックのついた縦長のバーで開閉するタイプの玄関ドアは、あの程度の賃貸マンションには普及していなかったのではないでしょうか?
そもそも、そういったタイプの玄関ドア自体、製造されていたのかな?
とにかく、色々な意味で、緻密な原作とは随分かけ離れた作品という印象をぬぐえませんでした。
じわじわ
映画ってなんだろ
原作を読んでから、観ました。主役の子は緊張しながら演技してたんだろうなと、終始考えてしまった。
原作が良いだけに、関係者は本当にちゃんと原作を読んだのかと疑ってしまう。すべてが、空振りしているように感じた。
この作品に、暴力シーンは、そんなに重要な要素なのだろうか。各人の心理描写が映像に描かれていないだけに、暴力シーンが際立った。
主役の子が緊張しすぎて(演技しないといけないという思いが強すぎる?)、リアリティに欠けている。
また、まるでリングを観ているような、怖いシーンもあり、それって必要?と思ってしまう。ホラー映画のよう。
ミステリーの要素、事件に至るまでのシーン、予想外の展開のシーンなど、すべてが雑過ぎる。
唯一、野田健一役や、松子役、樹里役、神原役、大出役の子役たちが、けっこう演技がうまくてよかった。
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