楽園追放 Expelled from Paradiseのレビュー・感想・評価
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乳とメカニズムと声優と
2014年に上映とは全く知らなかった本作!(アンテナに引っ掛かりそうなんですが、何故か未観賞でした)
仕事のトラブル対応で、たまたま近くに上映館があったので見てきました。
もうね…客層がとんでもなかったです笑
9割は、独身限界中年男性(私も含まれ)だろうと思われるエヴァ世代!!まどマギでも、多数女性&若年層がいたのですが、本作は全く居ませんでしたw
内容自体は、本当に10年前かと疑う映像美、戦闘シーンもド派手でカッコよかったです。メカニズムのレトリックも秀逸で、本作のロボ「アーハン」も説得力のある機体で楽しめました。
個人的に、終盤戦がアスカっぽくて胸熱でした!!
ロボ系が好きであれば、絶対の観賞をお勧めします!!(意味の無いロリ巨乳にアレルギーが無ければ)
是非、映画館でご観賞くださいませ♪
ビジュアルだけじゃない
10年前の作品の限定リバイバル上映。当時はまだ技術が低く、CG作品というだけで低評価をつけられていた時代で全編フルCGで挑んだ作品。あまりの完成度の高さに当時劇場で観た興奮が蘇りました!いやー、今観ても全然通用する映像ですね!キャラクター人気が先行しがちですがストーリーや音響もとても良く、是非劇場で観て欲しいです!
初見(こんな作品があったなんて…)
十年前の作品?と思えないできです。3Dアニメとしての完成度は素晴らしく、念入りに作られているなぁと感じました。TVアニメの3Dアニメと比べてはいけないのだろうけど、あたり前のように引き込まれてノンストップ…
キャラもヨイ、そして戦闘シーンの見せ方、さすがですね。一回ではわからないことも多いので2回目に行きます。そしてそして次回作、興奮ものです。
仁義 from resonance
円盤も持ってるのですが、劇場で観たくて。
既に珍しくなくなったフル3DCGアニメですが、公開当時の、特に表情の豊かさは驚愕ものだった。
今となっては新鮮味こそないが、古さは感じない。
それは、表情のないフロンティアセッターすら可愛く見せるモーションや声の演技の下支えが確かだから。
劇映画としての脚本の上手さも見逃せない。
ストーリーをスムーズに進めつつ、設定やキャラクターなど必要な情報が不足なく入ってくる。
心情変化にも無理がなく、アクションの絡ませ方も自然。
電脳、肉弾、ロボ、車までアクションは多彩で見応えバツグン。
BGM(名作ゲーム『アインハンダー』を想起する)も相俟って、何度観ても毎回テンションは爆上がり。
板野サーカス的な動きから、レールガン発射のシーケンスまで、ロボ好きでない自分でも鳥肌です。
カメラアングルも最高!
球状から変形するアーハンの、可愛らしさと無骨さの両立はまさに発明。
雰囲気は残しつつスタイリッシュになる新型への移行も併せて、計算し尽くされてると感じる。
物語としての強度も高く、10年経った今でも、そしてこの先の未来でも通用する普遍性がある。
王道と言えば王道だが、物寂しさと爽やかさが入り交じる余韻は独特だ。
とにかくメイン3人が大好きになる。
SFという煩雑になりがちなジャンルで、104分の中で過不足なく語りきった、不朽の名作だと思う。
再来年の続編にも期待しかありません。
EDの『イオニアン』は、フロンティアセッターが外宇宙で出会った存在とセッションした結果と妄想…
楽園追放 上等。
とてもよかったです。
お話しがいい、キャラクターがいい、デザインもいい、3拍子揃ったアニメでした。
デデデ・・以来のアニメで、評価が良くオリジナルストーリーなので見ました。
もう一つな大作ばかりでしたので、拾い物でした。
豪華なおまけも頂いたし、こうゆうのがあるので映画館通いがやめれません。
アクション好きにはたまらない場面満載でした。
63才目線でのお願いですが、アンジェラのコスチュームと髪形が、フィギュアぽ過ぎると思います。
ディンゴの雰囲気が、もっとロックよりがよかったです。
1曲はメジャーなロックが聞きたかった。
あの、キャップは野球関連でしょうか。
次作に期待です。
バランスの良い作品
リバイバル上映で。
虚淵玄が脚本で、水島精二が監督、と、大好きなクリエイター2人なので、気になっていた作品。なんというか、バランスの良い作品かな〜、と。
もちろん、バリバリのSFだし、ロリ巨乳だし、一般受けする作品ではない。けど、PSYCHO-PASSのように設定厨でもなく、ガルパンのようなディテール厨でもなく、ストーリーとキャラクターと世界観が、バランス良く1本の映画になっている、と感じました。
最初はアンジェラとディンゴに2人、途中でフロンティアセッターが入っても3人で殆どのストーリーを転がしており、演出と脚本が難しかったろうな〜と。ここが見事だったので、かえって見せ場だったバトルシーンが冗長にも感じました。
アンジェラはなんだか「ちょびっツ」だし、フロンティアセッターは「ジェイムスン型」だし、ディンゴもどっかで見たようなキャラクター。全くパクリではないのですが、心地よい既視感を感じます。ミサイル軌道が劇場版マクロスだな〜、と思ったら、ちゃんと「モーションアドバイザー(だったかな?) 板野一郎」ってクレジットされていて、驚きました。
再来年に新作が観れる、とのことで楽しみです。
これぞ僕的SFの原典
5つでは、星が足りない。
久々に150%の満足と感動のカケラを得た。
思春期に観た超SFが教えてくれた科学と人類の
未来の可能性を、2024年版として改めて感じさせてくれた。
流石の脚本、CG、音響、監督、そして
釘ゅ&三木シンの才能と魅力を最大限引き出し
豪華声優陣も映像も音響も惜しみなく無駄遣いし
未来感の中にちょいちょい入れてくるアコギ音。
魅力を語るにはスペースとメモリが足りない。
何よりも、これまで観てきたどのAIものより
嫌味なく自然に、最もポジティブにシンギュラリティを
上手く我々現代人類の心を燻るように表現しており
ここが「存在証明」と言わんばかりのひろCの声の魅力が
全てにおいて本当にバランス良く、フルに味わえた逸品。
これから観る人には、ぜひエンドロールの最後の最後の
映像と予言まで、しっかり味わって欲しい。
10年後でも
2014年にネットで見て、結構印象深い演出とストーリーに感動されて、10年後映画館で大画面で見終わったら、まさにまだ涙目まで出るとは...この作品の凄さを改めて感じました。
「保守」と「探索」の両極争いは今の時点でまだ続けています。どっちより過ぎでもなく、両立できな視点で科学の発展をしながら、生活していくのは人類なんでしょうね。
日本のSFアニメの、知られざる良作
監督水島精二、脚本虚淵玄。
【ストーリー】
近未来、人類は軌道上の電脳世界ディーヴァで電脳人格となって過ごす者と、地上で少なくなった資源を漁りながら生きる者に二極化していた。
ディーヴァ保安局の凄腕エージェント・アンジェラは、度重なる「フロンティアセッター」と名乗るハッカーの侵入を阻止すべく、地上への降下任務にかり出される。
保安局エージェントはそれぞれ地上で現地バックアップ要員と合流し、独立して動くシステムをとっていた。
上昇志向の強いアンジェラは、他のエージェントを出しぬくためにミッション用のマテリアルボディの育成を、任務達成ギリギリのミドルティーンの段階で止めて誰よりも早く地上へ向かう。
ところが地上で合流した現地オブザーバー・ディンゴは、バギーを走らせて大量の危険生物サンドワームに追われていた。
アンジェラが機動外骨格スーツ"アーハン"でサンドワームを殲滅すると、ディンゴは大量のその死骸を、地元の精肉屋連中に売りさばく。
あげくアーハンのアクセス機器を破壊して
「敵さんは、堅牢なディーヴァへ繰り返し侵入するような凄腕だろう。こんなもん持ってたら探してますよと宣伝して歩くようなもんだ」
と言い放ち、こちらもジャンク屋に叩き売ってしまう。
ディーヴァとアクセスできず、最新鋭のバックアップを断ち切られたアンジェラだが、ディンゴの調査に連れられ南米各地をまわってフロンティアセッターを探すうち、「時代おくれ」と蔑んでいた地上に生きる彼らにも、生きるために重んじるべき哲学があることを知る。
荒廃したポストアポカリプス未来と電脳世界とセンスフルなメカ類、出自の異なる美少女とヒゲ兄貴のバディ物。
おいしそうな要素てんこ盛りのこの作品ですが、設定の表面をなぞってそれだけではない、虚淵玄脚本らしい、必要なツボをきちんと押さえたエンタメで、見終わって、ああこれいい拾い物したなあと。
ディンゴ役の三木眞一郎さん唄う主題歌「EONIAN」がまたいいですね、古いロックのバラードで。
音楽とその使い方も全体優れていて、視聴後すぐにサントラ買って、しばらくヘビロテにしてました。
3D造形を見てもらえば分かるとおり低予算映画ですので、パンフレットも発行部数が少なかったのか、近辺の映画館どこにいっても売り切れで、その後書店に出回るも売り切れてて買えず,いまだに手に入れてません。
悔しいっビクンビクン!
とりあえずAmazonポチりました。
さてシナリオの虚淵玄ですが、原作のニトロプラス代表(つまりほぼ原作者)。
『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』や『吸血殲鬼ヴェドゴニア』といったアダルトゲームのシナリオでデビュー、Phantomはアニメ化もされています。
その後同人界隈での二次創作や、SF武侠モノの『鬼哭街』、奈須きのこ原案の『Fate/Zero』、『ブラックラグーン』などの小説も書いてまして、ストーリーと戦闘描写は凡百のアクション小説家以上の力量の持ち主です。
アダルト出身らしくエログロが目立ち、出てくる麗しい女性キャラクターを不幸にたたき落としては非業の最期を遂げさせるため、海外では「ウロブッチャード(虚淵による女性虐殺)」という造語が作られたことでも話題になりました。
そう、『まどマギ』です。
とはいえそうでない作品も多く執筆しており、作劇の観点から言うと、職人的技量も高く、特に伏線の張り方とその回収が非常に巧い、品質保証請負人のアベレージヒッターです。
ネタバレは避けますが、この作品に関しては「そうでない方」ですのでご安心ください。
アンジェラ、すごくがんばり屋さんでかわいいですよ。
SF的には、特にデジタル空間や電脳人格の扱いにはツッコミどころ満載なんですが、筋立てが面白いからそこは棚上げで楽しんでください。
ドラマとしての面白さを優先するなら、あの部分をリアルに映像化なんて現状では無理なんです。
だってまだ人類誰も電脳空間にジャックインしてないので、経験を共有できないし。
当作は世界観も魅力たっぷりで、サイドストーリーなんかもハヤカワ書房やガガガ文庫から細々書き継がれており、この一月ついに続編『楽園追放 心のレゾナンス』の制作が発表されました。
パンフレットも買ってないくせにえらそうに言いますが、いやーファンやっててよかった(テヘペロ笑)。
新作『心のレゾナンス』のキービジュアルが、発表されましたね。
トレーラーも熱い出来!
公開は2026年予定。
やったぜ\\\\٩( 'ω' )و ////
日本アニメのゆとり。
様々な日本のサブカルチャーが世界を席巻した70年代。この作品などはもうアイドリングと言っていい作品である。ベタに踏み込まなくてもそれなりのスピードが出せる高性能、高排気量の車のような作品である。このゆとりこそが世界との明確な差と言って良い。
迫力は満点
CGがすごく迫力があったが、ただ単に何を伝えたいのか分からなかった。あと、フロンティアセッターが可哀想だった。確かに恐怖症は仕方ないが、映画の設定なら、ついていけない理由をもっとしっかりして欲しかった。行けない理由が高所恐怖症って。映画なんだから、ここまでしたんだったらついて行って欲しかった。あと、結局DIVAの上層部の考えも変わっておらず、何がしたい映画なのか分からなかった。迫力はすごいけど
雑味なしの映画勝負
公式の無料公開で視聴。
とても面白かった。お気に入りとなった作品。
ノーブランド、
雑味なし、必要最低限の王道のプロット、
雑味なし、必要最低限の人数の王道キャラクターたち、
上質でユーモアのある映像美、
「奇をてらわない要素だけで、ここまで面白い映画体験は作れる」
という一周回った意欲作。
フルCGアニメにもかかわらず、
CGが無かった頃の脚本勝負の実写名作映画の文脈を感じる。
料理で言ったら生野菜スティック、
飲み物で言ったらストレートティー、
そういう飽きの来ない気軽な距離感のおいしさ。
キャラクタービジネス全盛期の昨今において、
あえてそういう売りを全部捨てて「映画勝負」しているのは
逆説的に狂気である。
正直、10年代からの虚淵先生は
「とりあえず(ライトユーザーが考える)残酷展開を入れる人」
になってしまったと感じていたが、
それは話題性のある作品しか観ていなかったためと反省。
どちらが作家・脚本家としての地力かと言えば完全にこちらだろう。
タイトルだけは少しイマイチ。
テーマはその通りなのだが、観たくなる表題かと言えば突き放す表題。
アンジェラが思いの他好きになれるエリートポンコツ全開なので、
もう少し心理的に近そうな表題の方が観たと思う。
というか、そういうタイトルであれば観ていたし、劇場公開時に観ておけばよかった。
…とはいえ、公式の劇場公開時のグッズ展開は、
うどん抱き枕や尻マウスパッド等お下品系エログッズばかりという突き抜けようだったので、
内容との乖離が激しすぎ、PR戦略に完全な誤りがあったと思う。
迷走期のニトロの光と影を背負う作品か。
檻の外の仁義
通常スクリーンで鑑賞。
ノベライズ、前日譚小説共に未読。
脚本が虚淵玄と云うことで、普段アニメを観ない私でも「魔法少女まどか☆マギカ」の評判は友人から聞いて知っていたこともあり、本作に興味が湧いて映画館へ足を運びました。
斬新さは特段無かったですが、人類の未来を暗示したような世界観において、人間とは何かと云う根源的な問いに少女の成長物語を絡め、迫力満点のバトルアクションまで織り交ぜた王道エンターテインメントとしてめちゃくちゃ楽めました。
自我を持ったAIを守るための戦いは感動的且つ胸アツの連続。理論を超越した人間の心と行動を仁義として描き、筋を通し抜いた先に何が待っていたとしても、その清々しさと誇りは何物にも替えがたいものだと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2021/09/10:YouTube(期間限定無料配信)
※修正(2024/03/17)
スカッと爽快、模範的SFアクション
「セクシーでかわいい女の子」×「お調子者だけど頼りになる相棒」×「SFロボット」
深夜アニメにありがちな組み合わせですが、それをハイレベルに調理した傑作アクションエンタメ作品です。
序盤から、おっぱいが大きくて露出の激しい萌え声の女の子(主人公)が出てきて、一見「オタクアニメ」の印象を受けますが、大丈夫。ちゃんとしたアクション映画に仕上がっています(オタクアニメであることは否定しません)。
特に評価したいのが、何といってもテンポが良くて無駄なシーンが一つもない点。意味のわからない長回しや、グダグダした心理描写等は皆無で、最初から最後まで軽快にトントン拍子に話が進んでいきます。SF作品ですが、大して難しい専門用語もなく、話自体も分かりやすいので、考察なども必要なくスッキリしたラストを迎えられます。そこが観ていて非常に心地いいです。
アクションシーンにしても、フルCGならではの立体感を上手く活かしており、スピード感も抜群。まさに縦横無尽といったところ。かといって、動きが早すぎて何が起こっているのか良くわからないということもなく、ちょうど良い塩梅にまとめられています。
一方で、テンポが良い分、キャラの掘り下げや世界観の説明などは最小限でアッサリしているので、その点は少し物足りなく感じるかも。難しいことは無しにして爽快アクションを楽しみたい方にお勧めです。
※なお、エンドロールの途中と最後にちょっとだけ追加映像があります。
イカレてる(ほめ言葉です)
超保守的な東映アニメーションにこんな作品を作る力があったことに、驚きを感じました。
見る人を選ぶ主役キャラの造形…振り切れてます。
そしてシンプルで超強いストーリー(突っ込むのは野暮というもの)
80年代のロボットアクションが、これでもかというくらい3DCGで見事に再現されています。(爆発シーンも見事です)
敵キャラの立て方でエンターテイメントになり損ねていて、それだけが残念無念
SF
飽きずに見られた。長さもちょうど良い。電脳世界の設定はありがちだが、よく練られているなと実感するほど話の内容には関わってこない。
電脳世界の人間、生身(リアルワールド)の人間、AI(機械)の三種類のキャラがいるが、それぞれがそれぞれの正義で存在している。きちんとそれぞれの正義が作られている。
話の主軸はSF的なものよりも(もちろんロボット同士の戦い。電脳世界での生活描写などあるのだが)、人間としての存在意義を問うものになっていて、そこがただの美少女SFアニメじゃない所で好感が持てる。
「フロンティアセッター」という自己のアップデートで自我を持つようになったAI。これが人間味溢れる無邪気な言動で、それを忘れてしまったディーバ民のアンジェラに影響を与える。いい味出してるキャラ。
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