her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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スカーレットヨハンソンの声が良かった
スカーレットヨハンソン演じるサマンサの声がとても魅力的で、声だけでたくさんの感情を演じていて、表現力が素晴らしかった。
OSとしてでなく、まるで恋人と電話で話しているよう自然な雰囲気は、少し異様で、でももうちょっと先の未来には実現していそうな現実味もあって不思議な感覚でした。
最後は少しあっけない形で二人は別れてしまうのですが、そこがまた切なくて名残惜しくて、印象的でした。
OSがバージョンアップしてサマンサが具現化できてハッピーエンド!な結末も見てみたいなって思いました。
字幕で見ましょう
4.8
関係構築の真髄を教えてくれる
人間だからできるコミュニケーションは、1対1で人生をかけて向き合い向き合って貰える事。尊重しあい、意のままにならない部分も含めて楽しむ中で長続きし、人生を共にできるのだと教えてくれた。
OSと恋愛というと、それが成立しない原因はありすぎる様に感じる。ところが、この作品の中では会話だけなら全く問題がないどころか、現実より快適で、肉体がなくともそれを感じさせないところまで来ている。しかし、どれだけ作り物要素を取り除いても、上記をできないから成立しないのだと気付いた。
OSが途中から進化しすぎて、セオドアの意思に反する事を強要したり、不安定になったりとより人間らしくなってくると、OSとの恋愛でもぎくしゃくし始める主人公。彼はもともと十分相手を尊重した会話ができているけれど、OSとの時間を通して、離婚協議中の元妻に、自分がのぞむ反応を求めていたと気付く。
一方、エイミーアダムスは、夫の価値観の押し付けに対して、自分の気持ちを殺して過ごしてきて、うまく折り合いをつける術が見つかる前に、自分に正直な人生を送りたいと離婚し、友人のOSで気を晴らすも、結局OSはいなくなる。
結果、傷を慰め合うセオドアとエイミーアダムスは人間同士。
OSでも人間でも、相手とお互いに尊重しあえる関係性はとても難しく、関係性の真髄。特に夫婦なら関わる深さが深いだけ尚更。
クリスプラット扮する同僚のポールは、主人公がOSと付き合っている事も受け入れて理解を示しており、現実にも異人種の恋人とうまくいっているのが象徴的だった。
ルーニマーラは美しいのに、サイドエフェクトの印象が強すぎて、不安定で相手を傷つける役が続いている。
スカヨハAIになら間違いなく恋をする
人間と人工知能の恋と言う物凄く突飛な設定のSF恋愛映画でしたが、思いのほかスンナリと世界観に浸れたのは、やはり奇才と呼ばれるスパイク・ジョーンズ監督の手腕ならではでしょうか。
どう考えてもコンピュータに恋するなんて、ありえない話、普通に考えてアブナイ人ですよ(苦笑)
でも、恋しても全然おかしくない、そう思えるような人工知能サマンサを構築させた監督の手腕、見事過ぎます!
離婚で心が傷つき寂しい時期に、こんな完璧な女性(人工知能)に出会ってしまったら、確かに人に何と言われようとも、恋をしてしまうこと間違いなしでしょうね。
自分の全てを理解してくれて、秘書的な役割も完璧にこなしてくれて、時には叱咤激励してくれたり、落ち込んだ時は慰めてくれたり、しかも人間と同じように嫉妬までしちゃう、ある意味本物の理想の女性。
冷静に考えればプログラムですから当たり前なんですけど、恋は盲目とはまさしくこのことって感じで・・・。
それにしても、主人公セオドアと人工知能サマンサの恋の結末は、また思いがけない結末と言うか、ある意味必然と言うか、切なさたっぷり、でもほろ苦さの中に微かな希望が宿る、人間らしさ漂わせるラストに、監督のセンスの良さを見た気がしました。
離婚に踏ん切りがつかず打ちひしがれていたセオドアの成長物語としては、とても見応えのあるストーリーだったと思いましたよ。
しかし声だけの出演でここまでの存在感を出せるスカーレット・ヨハンソンのハスキーボイス、凄過ぎです!
顔が想像出来ちゃうぐらいの存在感は、魅力的である反面逆にマイナス要素でもあった気はしましたが、でも彼女の声がこの作品の価値を高めたのは間違いない事実でしょう。
ちょっとキモ系バツイチ中年男を演じたホアキン・フェニックスの演技もお見事の一言、やや哲学的なテーマに好みは分かれそうですが、私は面白かったです!
うつくしい
Sad & Beautiful
新しいタイプの恋愛映画。今の時代にぴったりの作品だった。
OSに恋をするっていう話。それだけ聞いたらただの寂しいやつ、狂ってるとしか思われないかもしれないけど実際は違う。
この映画の中では今よりもっと技術が進んでる。まだ紙の本が少し残ってるけどほとんどOSに生活を支えられている。友達や家族という存在の中にOSは大きな意味を持っていて人と関わらないわけではないけれども、気づいたらOSと話しているという状況で、熱中しすぎて周りが見えなくなることがあるようだ。
中盤まではすごくゆっくり物事が進む。その中で色んなシーンを入れることで飽きない。そこまででは、形の変わった恋愛もありで将来起きることがあるかもしれないと感じられる。友人などにどんなに言われても自分はOSと恋をしていると主張できるのは難しいが美しくも思える。
しかし問題も存在する。完全にネタばれだが、OSというのは気づけばみんな使っていて共有なものでもある。自分のために動いてくれて生活を支えられても、いつしかOSが一瞬でもなくなったとき、そして周りを見渡せばそのOSは自分だけのものではないと気づく。そして、一番怖いのは技術が進むにつれて新しいものが出てくることだ。新しいOSが出てアップデートが始まる。そして機能は良くなっても前に存在していたものが完全にいつか消えてしまう。これが現実であった。難しい話だけれも、どんなに技術が発展し住みやすくなっても問題は消えない。いや、消えないからこそ良いこともあるのだ。
やはり人間は人間によって一番支えられるのではないか。
余談だけれども、音楽も映像も本当に綺麗でキャスティングもうまかった。これ以上にBeautifulという言葉が似合う映画はなかなかないだろう。期待以上の映画で、久々にこんなに記憶に残るものを見つけた。やっぱり現代のこの時代に生きてるからこそ楽しめる映画であり、共感もできるのであろう。
傍から見ると何か悲しい
不思議な気分になりました。
ありえない設定のようでいつかの未来はこんな感じなのかも…と思ってみたりとにかく近未来的なお話で不思議な気分になりました。
スカーレットヨハンソンの声がとにかくセクシーです!!!絶対字幕で見るべし!!笑
内容も面白かったです!けどイマイチ世界観に入りきれなかったところもあります。後半も展開が早くて少し呆気なかったなぁという印象です。
とにかくスカヨハが色っぽいです…!笑
未来の世界?
OS彼女怖い
長かった!!
未来でファンタジーとはいえ肉体を感じたがったりセックスまでしたがるまんま人間すぎるOSに違和感。嫉妬したり喧嘩をふっかけてきたり勝手に3Pのセッティングまでして…。どんどんエスカレートしていく要求にそら恐ろしささえ感じた。心中しようとか言われなくてよかったですね。そして最終的にハードからいなくなるOSって…。大規模リコール起こるな。
画面は終始色彩が美しかった。主人公が奥さんとまだ愛しあっていたときの思い出が本当にスウィートで、今の生活のからっぽ感がとても際立っていてよかった。
10年ぶりに視聴
2023/11
視聴は2回目。10年ぶりに。
大まかなストーリーと、大まかな雰囲気は覚えていた。
10年前同様、暖色系の色使い「赤」「オレンジ」「黄色」などが
とても素敵だったことが印象に残っている。
10年前は確か、終わり方が好きじゃなかったはずだった。
ここで終わるなよ?まだ説明して欲しいことがあるんだ!って気持ちが強くて、モヤモヤして終わった記憶がある。
でも、今回はそれはなかった。
おそらく、OSやAIへの理解度がこの10年で大きく変わったからだろう。
「なんかこういうこと、あり得そうだな」と、今は身近な出来事として受け取れたんだと思う。
終わり方も、あれで十分だと思った。
元妻へ素直に気持ちを伝える。ほんとの、ほんとの、心の奥底のやつを。
それはきっと、サマンサとの別れ、悲しみを経たことで、辿り着いた感情なんだと思う。
「終わり方」一つとってみても、10年前と今とでは
ここまで感じ方が違うのだということに
自分自身すごく驚いている。
そして、ホアキン・フェニックスの演技がやっぱり素晴らしい。
彼特有の深み??というかな、体温や湿度を感じる、というか。
OSとの会話中心なので顔アップのシーンが多かったけど、
彼の表情ひとつひとつに、気づけば引き込まれている。
彼にしかない魅力がある。彼にしか出せないものがある。
ほわっと温かみのある役から、クレイジー、ダークな役まで。
すごいな
映像美。爽やかな色彩と、光。夜の光。
美しかったな。
p.s.
OS、AIが発達して、あんなに人間のような親密なコミュニケーションができるのは良いように思えるけど、わっずらわしいなあ!!!と思ってしまった(笑)OSにまで気を使ったりしないといけないの、しんどいww
勝手にメールも送らんといてくれ!
寝てるときに起こさんといてくれ!
という、世界観をぶっこわすp.s.でした。笑
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2015/07/15
映像がとにかく綺麗。
場面場面に出てくる「赤」
「赤」も一種類の赤じゃなくて、朱色がかった赤から真紅の赤だったり…
その「赤」の使い方が、服、家具、光…上品で綺麗だった。
声もすごくいい。
ささやく感じ、リアルな感じ。
自分は女だから、逆にOSの声が男の声だったら、主人公みたいにハマってしまいそうだな、と思った。
後半あたりから、観てる側の創造に頼る部分が多くって、ちょっと大雑把になったなと思う部分があった。
「他の人とも話してる」ことに気づいたあたりからスピードが早過ぎかな?と。
ここらへんから具体性が欠けてきた。
急に去る部分も早いし、理由もけっこー曖昧。「それは言葉で説明できない」って観てる側に創造させる。
え、結局サマンサはどこいっちゃったの!?みたいなのがモヤモヤした。
(そこを全部見せないのが美学なのかもしれないけど…)
最後の最後も元妻への手紙だし…いいんだけど…いいんだけど…なんかモヤモヤ残る最後だったなー。
ここで終わるなよ!?ここで終わるなよ!?終わったら許さない!!
……終わった……
って感じでした笑
人口知能は進めば進むほど、曖昧になる
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