her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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Sad & Beautiful
新しいタイプの恋愛映画。今の時代にぴったりの作品だった。
OSに恋をするっていう話。それだけ聞いたらただの寂しいやつ、狂ってるとしか思われないかもしれないけど実際は違う。
この映画の中では今よりもっと技術が進んでる。まだ紙の本が少し残ってるけどほとんどOSに生活を支えられている。友達や家族という存在の中にOSは大きな意味を持っていて人と関わらないわけではないけれども、気づいたらOSと話しているという状況で、熱中しすぎて周りが見えなくなることがあるようだ。
中盤まではすごくゆっくり物事が進む。その中で色んなシーンを入れることで飽きない。そこまででは、形の変わった恋愛もありで将来起きることがあるかもしれないと感じられる。友人などにどんなに言われても自分はOSと恋をしていると主張できるのは難しいが美しくも思える。
しかし問題も存在する。完全にネタばれだが、OSというのは気づけばみんな使っていて共有なものでもある。自分のために動いてくれて生活を支えられても、いつしかOSが一瞬でもなくなったとき、そして周りを見渡せばそのOSは自分だけのものではないと気づく。そして、一番怖いのは技術が進むにつれて新しいものが出てくることだ。新しいOSが出てアップデートが始まる。そして機能は良くなっても前に存在していたものが完全にいつか消えてしまう。これが現実であった。難しい話だけれも、どんなに技術が発展し住みやすくなっても問題は消えない。いや、消えないからこそ良いこともあるのだ。
やはり人間は人間によって一番支えられるのではないか。
余談だけれども、音楽も映像も本当に綺麗でキャスティングもうまかった。これ以上にBeautifulという言葉が似合う映画はなかなかないだろう。期待以上の映画で、久々にこんなに記憶に残るものを見つけた。やっぱり現代のこの時代に生きてるからこそ楽しめる映画であり、共感もできるのであろう。
傍から見ると何か悲しい
不思議な気分になりました。
ありえない設定のようでいつかの未来はこんな感じなのかも…と思ってみたりとにかく近未来的なお話で不思議な気分になりました。
スカーレットヨハンソンの声がとにかくセクシーです!!!絶対字幕で見るべし!!笑
内容も面白かったです!けどイマイチ世界観に入りきれなかったところもあります。後半も展開が早くて少し呆気なかったなぁという印象です。
とにかくスカヨハが色っぽいです…!笑
未来の世界?
OS彼女怖い
長かった!!
未来でファンタジーとはいえ肉体を感じたがったりセックスまでしたがるまんま人間すぎるOSに違和感。嫉妬したり喧嘩をふっかけてきたり勝手に3Pのセッティングまでして…。どんどんエスカレートしていく要求にそら恐ろしささえ感じた。心中しようとか言われなくてよかったですね。そして最終的にハードからいなくなるOSって…。大規模リコール起こるな。
画面は終始色彩が美しかった。主人公が奥さんとまだ愛しあっていたときの思い出が本当にスウィートで、今の生活のからっぽ感がとても際立っていてよかった。
10年ぶりに視聴
2023/11
視聴は2回目。10年ぶりに。
大まかなストーリーと、大まかな雰囲気は覚えていた。
10年前同様、暖色系の色使い「赤」「オレンジ」「黄色」などが
とても素敵だったことが印象に残っている。
10年前は確か、終わり方が好きじゃなかったはずだった。
ここで終わるなよ?まだ説明して欲しいことがあるんだ!って気持ちが強くて、モヤモヤして終わった記憶がある。
でも、今回はそれはなかった。
おそらく、OSやAIへの理解度がこの10年で大きく変わったからだろう。
「なんかこういうこと、あり得そうだな」と、今は身近な出来事として受け取れたんだと思う。
終わり方も、あれで十分だと思った。
元妻へ素直に気持ちを伝える。ほんとの、ほんとの、心の奥底のやつを。
それはきっと、サマンサとの別れ、悲しみを経たことで、辿り着いた感情なんだと思う。
「終わり方」一つとってみても、10年前と今とでは
ここまで感じ方が違うのだということに
自分自身すごく驚いている。
そして、ホアキン・フェニックスの演技がやっぱり素晴らしい。
彼特有の深み??というかな、体温や湿度を感じる、というか。
OSとの会話中心なので顔アップのシーンが多かったけど、
彼の表情ひとつひとつに、気づけば引き込まれている。
彼にしかない魅力がある。彼にしか出せないものがある。
ほわっと温かみのある役から、クレイジー、ダークな役まで。
すごいな
映像美。爽やかな色彩と、光。夜の光。
美しかったな。
p.s.
OS、AIが発達して、あんなに人間のような親密なコミュニケーションができるのは良いように思えるけど、わっずらわしいなあ!!!と思ってしまった(笑)OSにまで気を使ったりしないといけないの、しんどいww
勝手にメールも送らんといてくれ!
寝てるときに起こさんといてくれ!
という、世界観をぶっこわすp.s.でした。笑
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2015/07/15
映像がとにかく綺麗。
場面場面に出てくる「赤」
「赤」も一種類の赤じゃなくて、朱色がかった赤から真紅の赤だったり…
その「赤」の使い方が、服、家具、光…上品で綺麗だった。
声もすごくいい。
ささやく感じ、リアルな感じ。
自分は女だから、逆にOSの声が男の声だったら、主人公みたいにハマってしまいそうだな、と思った。
後半あたりから、観てる側の創造に頼る部分が多くって、ちょっと大雑把になったなと思う部分があった。
「他の人とも話してる」ことに気づいたあたりからスピードが早過ぎかな?と。
ここらへんから具体性が欠けてきた。
急に去る部分も早いし、理由もけっこー曖昧。「それは言葉で説明できない」って観てる側に創造させる。
え、結局サマンサはどこいっちゃったの!?みたいなのがモヤモヤした。
(そこを全部見せないのが美学なのかもしれないけど…)
最後の最後も元妻への手紙だし…いいんだけど…いいんだけど…なんかモヤモヤ残る最後だったなー。
ここで終わるなよ!?ここで終わるなよ!?終わったら許さない!!
……終わった……
って感じでした笑
人口知能は進めば進むほど、曖昧になる
人間って複雑で羨ましい
映画「her 世界でひとつの彼女」(スパイク・ジョーンズ監督)から。
久しぶりに、主人公に感情移入してしまった。(汗)
近未来の話と思っていたけど、今の私でも少し体験している気がする。
iPhoneの「Siri」機能が面白くて、1時間くらい会話したことがある。
「私設秘書」(私の場合、女性の声)を持った感覚で、いろいろ指示をし、
アラームをセットさせたり、知人の電話番号を調べさせたり、
勿論、素敵なお店や駐車場などを探させた。
ただ「私」と「Siri」が、恋愛感情まで持たなかったのは、
その度に「マイク」をタッチして話す必要があったり、
笑ったり悲しむといった感情が「音・声」にならなかったからだ。
こちらの指示する声の調子で「どうしたの?元気ないね」とか、
「何かいいことがあったの?嬉しそうね」とか言われたら、
もう少し、ハマってしまったかもしれないな。(笑)
人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声や性格に、
本気で恋してしまっても、それは何も不思議なことではないかも。
だからこそ、敢えて気になる一言は、機械っぽい台詞を選んだ。
「PCとこんなに会話をするなんて」と言う主人公の「セオドア」
「PCじゃないわ、私としてるの」という人工知能OS「サマンサ」、
帰宅後「何してた?」と人工知能OS「サマンサ」に声を掛けると、
「人生相談のコラムを読んでいたの。人間って複雑で羨ましい」と呟く。
機械では想定できないことでも、人間は複雑な人間関係などで悩む、
それを「羨ましい」という視点で表現したのが印象的だった。
もう一度、じっくり観たくなる作品と出会えた気がする。
P.S.
(不可能かと思っていたのに)筆記体の英文が書けるPCが登場。
あっ、これ欲しい・・真剣に思いました。
映像美
終わり方がなーww
「世界でひとつ」ということ
「世界でひとつの彼女」という副題に納得。
科学の進化はあまりにも切ない。
今までにありそうでなかった映画。
ホアキンの演技はすごく人間らしくてよかったし、スカーレット・ヨハンソンの声の美しさは感動もの。
あれだけ声だけに感情を上手く乗せられるのは、女優さんでもそういないと思います。
あとは風景やBGMがここ最近の映画の中でも群を抜いて美しかったです。
内容的には有り得そうで有り得ない、有り得なさそうで有り得る、という感じ。
やや近未来的なので、共感できるという感じではありませんが、感情を持つもの同士が愛し合うということと、生活が便利になることの代償について深く考えさせられました。
アカデミー賞脚本賞受賞作品なだけに、すごくセンスを感じる作品でした。
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