her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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彼女は、確かに、其処に居た。
そこまで遠くない、現代により近い未来。そして今よりもほどほどに進化しているインフラ。そんな世界に生きている主人公セオドア。彼が抱える孤独は深い。どんな未来世界に生きていたって、人間の抱える感情はずっと不変で、孤独は孤独で、辛さは辛さだ。
そんな近未来の社会であるなら、必然的に産まれるであろう飛躍的に発達した人工知能。偶然にもそのひとつと出逢ってしまったセオドア。そのAIは自身をサマンサと名乗った。性別は女。
突如始まるサマンサとセオドアの奇妙な共同生活。実体を持たぬ彼女との心の交流。二人は打ち解け、理解し合い、やがて愛し合う。
しかし、ここで我々は「うん?え?おや?」となる。
近い将来、全く有り得ないとは言い切れないのかもしれないが、人ならざる物との恋愛関係は、現時点では「ちょいと待て」となる。劇中内でも「ちょいと待て」となっている。とても理解し難い関係性だ。理解できる!て言い切れる人の方が寧ろ珍しいだろう。
けれども営まれる愛の蜜月。情愛。熱烈な感情のやり取り。そしてセックス(!!??)。
共感を呼ぶには余りにも難しいテーマではなかろうか。それは生身ではないのだから。体を持たないのだから。ただのプログラムなのだから。
でも。でも、セオドアにとって彼女は確かに其処に居るのだ。そこで一緒に暮らし、そこで一緒に笑っている。リアルな存在だ。
難しい。
とても難しいと思う。「心」とは難しい。
「心」の定義が、概念が揺るぎだしている。安易な結論へは結び付けられない。寧ろ結論なんて出せないのだと思う。
感動もしつつ、疑問も抱きながら、どこかモヤモヤとした感情が渦巻いて、複雑な思いで鑑賞を終えた。
大切なのは、楽しむ「心」
素晴らしかったです。
三回くらい泣きそうになりました。
というか、衝撃でした。
人間とAIの恋、という設定自体は別に目新しくもないのですが、これほどまでに繊細で、リアリティがあって、共感してしまうような魅力をもった作品は、今までお目にかかったことがありませんでした。
大がかりなCGにも頼らずに、想像力だけでこんな世界観・ドラマを生み出せるというのは、素直にすごいとしか言いようがありません。
未来批判、というのでしょうか。
技術が進歩して、生活が便利になっていくにつれ、「人間性」が失われてしまうことを危惧する人がいます。
しかしながら、どうしたって時代は変わります。
大切なのは、どんなときでも楽しむ「心」を失わないこと。
何かに夢中になっている人間は輝いています。
その対象が人であれ、物であれ。この映画の主人公は、まさにそんな状態でした。キラキラしていました。
監督自身はおそらく、主人公のような人間を、あるいはこの映画のような時代が訪れることを、批判もしていないし、称賛もしていないんでしょう。判断は観客それぞれに委ねる、みたいな。
個人的な意見を言わせてもらえば、ああいう時代、全然アリだと思いました。夢のような時代じゃないですか! 悲しげなラストを見てもなお、そう思います。
もちろん、人間と機械の関係には限界があります。
でも、人間同士の関係にだって、限界や差異はあります。
主人公セオドアは、OSサマンサとの恋を通じて成長しました。元妻との関係に、折り合いをつけることができました。
それは、あの恋がたとえ作りものだったとしても、二人の感情だけは、心だけは間違いなく「リアル」だったからこそでしょう。
相手が機械にしろ、生身の人間にしろ、何にしろ、それを愛そうとして、人はこれからも傷ついていくし、もがき続けていく。それでいい。そんなことを繰り返しながら、少しずつ前へ進んでいく。
大切なのは、その過程を楽しめたかどうか。
エイミーの言葉を借りるなら、「謳歌」できたか、どうか。
ほろ苦くも勇気をくれる、素晴らしい作品でした。
スカーレット・ヨハンソン
事前に声がスカーレット・ヨハンソンだと知っていたので、単なるPCではなく彼女の姿をイメージしてしまった。よって、違和感なく、PCとの純愛にそれなりに入り込むことができた。それでも、冷静に見れば、単純にキモいだけの主人公がかなり冗長に描かれるのには少々辟易した。美しく知性的な妻が去っていくのはやむ無し!と感じさせられた。また、男にとってこの上なく好都合な状況を、ことごとくふいにしてしまうのにも、長嘆息を禁じ得なかった。見方によっては、純粋で誠実なのかもしれないけれど。どうみても、エイミーとベストマッチだと冒頭から思っていたけれど、ラストはなるようになった!ということでいいのだろうか?スッキリしない終わり方だった。
センスの賜物
ギーグなSF恋愛映画なのに、違和感なく、ざわつくことなく、最後までしっかり見られるのは、スパイク・ジョーンズの卓越したセンスと、洗練を超越したアーケードファイアの音楽のおかげ。素晴らしい!!
三次元ではなく二次元が…
一つ間違えば、単なるオタクの疑似恋愛ものになりかねないストーリーをここまでの物語に仕上げてくるとは恐れ入りました。世界にときめいているものと精神的に傷ついているもの。未来に希望を持つものと過去に縛られているもの。新しい感情を求めるものと全ての感情を経験し、新たな感情が湧いて来ないと思っているもの。それでも人は他人を求め続ける。
私は好きだが、人によっては…
主人公が手紙の代筆業者というのが、キャラクター設定の背景として効いている。
が、舞台は近未来。手紙を代筆するテクノロジーも小便利に発達している。冒頭の職場のシーンで、今より少し進歩した世界だと解る。
ならば、あんな紙の手紙の代筆が商売になっているだろうか…
この主人公、冷静に見ると変態だ。
近未来は病んだ世界というのがSFの掟だから、彼だけが変態なのではなく、何百人もの変態男たちが同じOSに恋している。男だけではない。
主演のホアキン・フェニックスがハマっている。
いつの間にかいいオッサンになっていたが、若い頃から変態っぽい役が合う役者だと感じていた。
余談だが、兄のリヴァー・フェニックスが生きていたらどんなミドルになっていたろうか…
OSの声がハスキー過ぎて、機械の声としては違和感があった。色っぽすぎるでしょ?
スカーレット・ヨハンソンって、あんなにかすれた声だったのか。
真剣な悲恋物語で、映像センスは抜群!
悪いヤツが出てくる訳でもなく、ひたすら中年男の恋の葛藤。
しみじみと、しんみりと。
あんな人心を惑わせるOSは、何らかの企みによって流通したに違いない!なんて考えるとSFチックになるのだが、本作はテーマが違う。
この作品、リアリティーを感じる人と違和感を覚える人に大別されるだろう。
観ていて「え?」と感じてしまったら、途中で観るのをやめてください。
最後まで違和感は増すばかりでしょう。
やさしい音楽とリアルな恋愛
Siriに話しかけたことありますよね。
私はあります。
この作品は好みは別れるだろうけど私は好きです。
こんなに優しい気持ちで映画館をでれたのは久々。
OSとの恋愛なんてと思うでしょうが、描かれてるのはリアルな恋愛そのもの。
あるよね、あんな風に突っかかってしまったことあるよ、、、なんて。
主人公は初めて拝見したのですが有名な俳優さんなのですね。
まぁとにかくもう一度見に行きたいくらいわわたしはお気に入りです。
変わったSF映画
ちょっと変わったSF映画として観ると発想とか面白いとは想うのですが、恋愛映画として期待して観に行くと少し違う気がします。。。 人によっても違うかもですが、私はこの映画には入り込めませんでした。。
性の部分の描写も、リアル過ぎるのか、非現実過ぎるのか違和感があって何か興醒め。。主人公の男性目線なので、それもあるのかも?
でも、良いセリフもあったり、近未来こうなるかも?観たいな所は面白かった。
わかるわかる。
恋愛をこれほど真摯に描いた映画があっただろうか。
たいがいはラブコメディという枠のなかで男女が恋のさやあてやかけひきをしている。それをもってラブストーリーと呼んでいる。
または、恋愛の前に立ちはだかる強大な障害に対して、2人がどう立ち向かっていくか。
スパイク・ジョーンズは誰しもが経験する恋愛だが、人が変わればまったく違う様相を変えてしまう恋愛を真っ向から描いた。
相手がOSだっただけである。
わかりやすい事件や物事が変わってしまう何事かがあるわけではない。だが、恋愛そのものは事件の連続である。そのことを踏まえて本作は作られている。ある面、退屈かもしれないが、示唆に富むセリフの洪水は、勉強になるといってもいい。
ホアキン・フェニックスはどちらかというとエキセントリックな俳優で、本作のようなものからは一番遠い種類の俳優、だと思っていた。それが、喜怒哀楽をオーバーに演じるわけでもないのにセオドアの心情をきっちりと演じていた。キャリアでベストの芝居である。
話題のスカーレット・ヨハンソンはどちらかというと、役得のところがある。が、映画を支えていたのは間違いない。
トリッキーな映画が多かったスパイク・ジョーンズだったが、ここにひとつ紛れもない王道の代表作ができあがった。
楽しい
近未来の様子を観てるだけで、ワクワクして楽しかった。劇中のOS。あんなOSがあれば、友達なんていらない一人で生きていけると思った。欲しい。欲しいよ、俺には!ずっと一人でも遊べる。スカヨハの声が非常によかった。かすれ具合が耳心地良くて、人間味を感じさせる魅力的な周波だった。テーマも断定させる訳ではなくてよかった。こういうテーマでステレオタイプな結論はがっかりするから。よかった。
スカーレット•ヨハンソンのセクシーボイス♡
SFにありがちな人口知能の暴走物を、ラブロマンスにスポットをあてた所が新鮮でした。
声だけなのにスカーレット•ヨハンソンの出演がかなり効いてる、彼女だからこそ成り立った作品。
心地よい余韻
劇場を出て、映画の余韻から醒めない。いや、醒めたくないな。そう思わせてくれた映画に出会えたことが嬉しい。
セオドア演じるホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。その大きな瞳から見え隠れする感情のひとつひとつを愛さずにいられなくなる。そう、サマンサのように。
まず、職業がキュート。ガタイがよくて眼鏡に髭がチャームポイントで、エッチで、家に帰ればゲームばかり。そんなおじさんなのに、職業である手紙の代筆をする際のポエティックな感情表現は、あまりにも繊細。そんなキャラクター愛さずにはいられない!
彼の感情と共に、OSであるサマンサは誰よりも人間的にいきいきと、二人の感情のやり取りが丁寧に描かれる。サマンサの言葉は、誰かを愛するということについて、シンプルだけど大切なことについて語っていて、ドキッとした。真理を得てるな、と…。
間違いなく恋愛映画の傑作で、でも只の恋愛映画じゃない。ジャンルの枠にとらわれず、人間の感情を描いた映画として胸を打つもの。
脚本だけじゃなく、スパイク・ジョーンズのスタイリッシュなセンスが効いてて、どこまでも映画の世界に浸りたくなる。
大好きな映画のひとつになった。
ビニールおばさんのせいで台無し
OSの声がアレサ・フランクリンかホイットニー・ヒューストンみたいな太った黒人のおばさんをつい想像してしまい、どうにも感情を共有することができなかった。後でクレジットを見たらスカーレット・ヨハンソンだったので、最初からそれを意識して声を聴けばよかった。
いくら心を持ったからと言ってもまったく人間みたいに感情的になるのはどうかな~と思った。だったら人間でいいではないか。『コブラ』に出てくるレディみたいな感じだろうかと想像しながら見ていたのだが、だったらレディの方がずっといいなと思った。
OSのサマンサの事が声も性格も好きになれればもっと楽しめたと思うので、残念だった。結末にOSがいなくなるとは、全くどういう事かと思った。いくらなんでもそれはないのではないだろうか。
特に一番変だったのは、人間の女を連れて来て3Pみたいな状況をもちかける場面だった。なんだそれ?と思った。うまくいっても絶対違うし、しかもどこまで情報を勝手に漏えいさせているのか怖い。
近未来の全体的な感じはリアルでよかった。
映画と関係ないのだが、上映が始まって15分くらいしたら60歳くらいのおばさんが入って来て、隣の隣の席に座り、それからずっとチャックを開け閉めしたり、ずっとビニール袋を手に持ったままでガサガサさせていた。真横の女の人は気の毒に、途中で退場してしまった。あんまりだったので、「ビニール袋を鳴らさないでください」と注意した。おばさんは「鳴らしてない」と言い返したので、キチガイだと思って、一番前の席に移動した。それがちょうど、主人公が離婚が決定して傷心したところだった。途中から見たら、訳が分からない内容だからか、ビニールのおばさんはしばらくしたら退場した。一体なんだったのだろう。彼女はお金を払って見ていたのだろうか。本当に好きな映画だったら、最悪なのだが、それほどではなかったのは、不幸中の幸いだった。
こんなSF映画観たことない!!
こんな映画観たことない!
率直な感想がこれです。
ハッピーエンドではないけども、何故か終わった後心地いい気持ちになれた。
ロボットが人間的な感情を持ち、人間に恋をするというSFものは以前にも観たようなストーリーかなと思ったのですが、そこをさらに踏み込み、人間の感情というものを凌駕し、いつしか人間以上に人間らしくなっていく。なんかこう自分はAIなんだと諦めて、必要以上に人間になろうとしなくなるところが逆に人間に近付いていった感じがしました。
あまりうまく言葉に言い表せないけど、観てよかったです。こんな人間というものをAIと恋に落ちていくことによって、深く描かれている映画って今までなかったので、とても新鮮で、楽しく観れました。
サマンサに恋をする。
よく出来た人口知能に、元妻が忘れられず傷心のおじさんが恋をします。
まず、目が覚める様な原色の服や景色がとても綺麗で良かったです。気付いたんですが、主人公が生き生きすると服も暖色になり、切ないシーンは白や青の寒色の世界になったりと色が綺麗な映画だなぁと感じました。
恋愛のやり取りや、人との接し方など色んな場面のコミュニケーションの中で起こる嬉しい、切ない、楽しい、悲しい、驚き、怒り、葛藤を良く表現してるなと思います。
鑑賞後、何だかほっとする映画です!
良かった!
愛とは何なのか?考えさせ気が付かせてくれる作品
オリジナルの世界観と映像美に思わずはまりこんでしまうような
映画で大まかな流れは、連れ添った妻と別居して、傷心の日々を
送っていた男セオドアがOSサマンサに恋をしてしまうお話。
個人的にバツイチなので、セオドアとの共通点が多い点が、
色々と重なり、自分と重ねながら観賞してしまいました。
最初に主人公セオドアの職業が代筆ライターっていうのが
ポイントで、仕事で綺麗な言葉を用いて他人に対し気持ちを
伝えられるのに、プライベートではどうなのか?という点を
比較しながら観賞していくと、セオドアは一見冴えない
普通の男性で、リアルな感情を持たないなんて罵られも
するけど、本当は誰よりもたくさんのリアルな感情を
知っているんじゃないかなと共感が芽生えてくると思います。
そうじゃなかったら、あんな風に飾らない言葉で心を動かす
手紙なんて書けないはずです。
個人的にはexcite about lifeを人生にときめくって
訳してたの素敵だと感じました。
セオドアが恋をする人工知能OSのサマンサも魅力的な
キャラクターで、人と未来のOSやコンピューターとの
関わりを現実化した社会の雰囲気とか生活の描き方が
新鮮です。特に、傷心の日々を送っていたセオドアを
理解してくれる上に優しい言葉を掛けてくれるサマンサは
本当に心の拠り所でサマンサの存在が、彼の憂鬱な日常を
キラキラと輝かせ性格も徐々に明るくなって、彼自身が
変っていく過程が丁寧に描かれています。
そしてリアルに相手に触れたくなってしまう人間の本能を
サマンサ自身にも芽生えてきます。セックスしたいと
疑似セックスを試みるんだけど、セオドアはサマンサの
行動が理解できない。 この辺から徐々にセオドアと
サマンサの愛に食い違いが生じてしまい、2人の愛の
解釈が違っていても、どちらかが間違っているという
事は絶対に無いのだと気が付かされます。
心と心の繋がりも大切だけど、人は恋愛に関わらず関係を
保とうとするならば、離れているともちろん問題が生じるし、
あまりにも近づけば摩擦が生じてしまう。
良い距離感を保っていたいけど、そのバランスが
人それぞれだから上手くできないのが人間で恋愛も
人間も本当に難しいからこそ人間って面白い! って
所がスパイク・ジョーンズ監督の狙いなのかもしれません。
そして、もうひとつのポイントは息づかい。映画冒頭と
結末までの間で、サマンサが話出す前のため息とか
まどろみながら会話する感じが少しずつ人間らしく
変化していく人工知能を見事に表現できています。
スパイク・ジョーンズの演出や、お洒落で温もりの
ある映像は心地いいです。
サマンサ役のスカーレット・ヨハンソンは
あのセクシーなハスキーボイスが魅力的で、笑ったり、
泣いたり、悲しんだり、ヤキモチを焼いたり、
全ての感情を声だけで表現していて、その姿は
まるで本物の人間のようで特に笑い方の人間臭さが
また魅力的でした。
セオドア役のホアキン・フェニックスは心を閉ざした、
冴えない感じの男をしっかり演じていました。
エイミー・アダムスはセオドアの全てを優しく
包み込んでくれるような温もりのある演技がとても良く、
アメリカン・ハッスルとは全く違った演技を見せて
くれて、改めて彼女の演技の幅の広さを目の当たりにしました。
音楽も作品に合ってて素晴らしかった。
写真の代わりにサマンサが曲を創るのだけど、
それがどれも美しい。(とくにhe Moon Song)
方法は違うけど、思い出を残そうとするサマンサは
何処にでもいる普通の女の子で、とてもキュートだった。
この映画では誰もが感じている事を本当に的確に台詞に
していたり、逆に言葉にして伝える難しさやもどかしさを
ありのままに表現しているから、余韻の残る作品で愛に
ついて考えさせられる作品です。結末のオチが大きく
ないので、多少賛否両論あると思います。
肉体のない彼女。
今年のアカデミー賞脚本賞受賞作品。
スパイク・ジョーンズさんの作品は観たことありませんでしたが、ちょっと癖のある作品、ポスターの男性の弱々しい感じからしてもなんかちょっとオタクっぽいやつ??あるいはSF??とか思ってましたが、さすがの受賞作品でした。特に人工知能の台詞は、どこか人間ぽくもどっか非人間的で秀逸でした。
この人工知能、iphoneのsiriがもっと進化して、人格も持ったと無理矢理にでも想像すると、ちょっとわかる。
ポスターの背景の赤が、主人公のシャツや所有のアイテムに使われてたり(意味あり??)、全体的にお洒落。ちょっとだけ近未来って設定もSFぽくなくて入っていきやすかった。
で、まずはスカーレット・ヨハンソン!、結局声のみの出演でしたが、
色っぽいなあ。顔知ってたから、人工知能OSってなかなか思えなかったのは、ちょっと残念だったけど。
こういう場合、誰かの体や顔にダブらせるのかな??何もない真っ黒の画面に官能さがあるとは新鮮でした。
ちょっと近未来のPCは、キーボドレス。つまり打たない、書くではなく話す。だから、街中、人工知能とブツブツひとりで話してる人だらけ(笑)コミュニケーションは将来こーなるのかな??
どこかまともで、どこかまともでない社会、監督の皮肉かもねー。
肝心のストーリーは、離婚調整中の中年おじさんが人工知能型に出会って恋をする、純愛するって話。これねー、観ていないとSFかコメディかってなりそうですが、あるかなあって思えるところがこの映画の醍醐味でしょうね。
肉体のない分、心と心のつながりのみでの恋愛、究極とも言えるのでしょうか。じゃあみんな人工知能とつきあえばってなるけど、そうはいかないとこもね、それが後半部分にでてきて、物語は、エンディングへとむかっていきます。
しかし声がいわゆるコンピューター声だったら、こうはならないでしょ。やっぱ生身の人間の声だから、あり得た??そこも進化するOSだから進化しちゃうかな。
あとこれだけは言いたい。
スカーレット・ヨハンソンは声だけだからともかくも元妻役のエイミー・アダムスさんと、元彼女がルーニー・マーラさん。なんだお前ってかんじ。しかもラストは、うん??どーいうこと??
1日デートするのも超美人やしー、ありえん。
現実だったら、こいつの相談には乗らない(笑)
最後、エンドロール前の曲、女性がボーカルのやつ、いい曲だったなあ。曲名わかんなかったのが残念。
20分短縮してくれたら、評価4.5だったけど、ちょっと長かったので、
その分マイナス0.5で。
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