オール・イズ・ロスト 最後の手紙のレビュー・感想・評価
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ロバートレッドフォードの一人芝居
コンテナがぶつかりヨットに穴が空き浸水してきた事で目覚めた。 ロバートレッドフォードの一人芝居だが、さすがの天下の二枚目も老け込んだね。ひとり故、台詞も無くただひたすらヨットを操舵していた。嵐の中の奮闘ぶりは分かるが、辛そうなのをひたすら見せられてもね。
受難に立ち向かう我らの男。だけど
J・C・チャンダー監督の「アメリカンドリーマー」がなかなか面白かったので、どこかのレビューにあった、オール・イズ・ロストは面白かったのに、とか、オール・イズ・ロストの方が面白い、とかの情報で本作を観てみることにした。 結論から言うと、退屈するほどではないが「アメリカンドリーマー」の方が完全に好みで、「オール・イズ・ロスト」は物足りなさを感じた。 イマイチだった理由はいくつかあって、まず冒頭からずっと海上で、我らの男ロバート・レッドフォードの一人ぼっち。船に穴が開きそこから黙々と次々に起こる問題の対処をしていくのだが、ヨットにも海にも詳しくない私のような者には、今なにをやっていて、なんのためなのかほとんどわからない。極論をいえば問題が解決したのか、軟化したのか、はたまた悪化したのかすらわからない状態だ。行動の意味がわからないので面白く感じにくかった。 これはまあ、ニューヨーク映画批評家協会賞の男優部門を本作でレッドフォードが受賞しているとはいっても、彼はそんなに演技派ではないので、レッドフォードの演技力に難があったせいかもしれないとは思うけどね。 そんなわけで、レッドフォードの演技力不足、迫力不足がもう一つの理由。 良かったところとしては、やはり監督のJ・C・チャンダー。本作は微妙に低評価にしたけれど、彼のヒリヒリした空気感の演出力は注目に値するのではないだろうか。小技に頼らない王道で重厚さを出せるのはイイ。 ベン・アフレックあたりがなりたい監督の姿のような気がする。 哀愁や不条理さを感じることができる作品なので、評価する人の気持ちはわかるけど、できればもっと若い俳優で見たかったな。 レッドフォードだとお年寄り過ぎて、観賞後に得られるもの悲しさやカタルシスのようなものが彼の年のせいなのか難破のせいなのかわからんもん。
自分と向き合うことの大切さがよく分かる素晴らしい映画
この映画は自分と向き合うことの大切さがよく分かる映画です。登場人物も一人のみです。
自分があの状況に置かれた場合、どのようにするか深く考えると思います。
通過するコンテナ船の美しさに惚れ惚れしました。また、最後の救いの手は素晴らしかったです。
この映画を製作してくれた監督及びスタッフのみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。
遭難する映画によくある展開でこうなるだろうなと予想すると本当にそう...
遭難する映画によくある展開でこうなるだろうなと予想すると本当にそうなる 結局遭難とはこうだろうと考えた時同じ発想になってしまうのか 本当に遭難した人間にしか分からないからリアルではないが無力さはよく出てる ひたすら静かで台詞ない 海って怖いなと改めて思った 面白いかは分からない普通 2年前の録画を観た
海で1人遭難したら、どうする?
インド洋で遭難した老いたヨットマンの孤独な戦いを描いた作品です。 ■SEIKO ダイバーズウォッチに目が行ってしまうw SKX009KDのラバーベルトタイプのダイバーズウォッチを右腕にしている主人公。 うん。素直にカッコイイと思う。 日本の時計も捨てたものじゃないことがアピールできますね。 ■とにかく静かな映画 登場人物ただ1人。BGMもほとんどなくて、とにかく静か。 でも大海原に1人ぼっちという気分にさせてくれる良い演出だと思う。 セリフは殆どなくて、冒頭の語りと・・SOSを無線で知らせる時・・・ 悔しくてクソッ!!!と叫ぶ時・・・船に助けを呼ぶ時。これだけです。 淡々としてる静かな映画なんだけど何故か引き込まれます。 ■頑張れ!おじいちゃん! 歳の頃60代か70代か??という感じの、お爺ちゃんは割と冷静に対処していくのですがヨットが沈むときの、なんとも言えない表情が切ない(´;ω;`)ウゥゥ ■飲み水の集め方勉強になる なるほど。。。そういう集め方あるのね。 ■もし海で遭難したら何が一番必要だろうか?? 発煙筒でも花火でも気づかれず・・ せっかくのチャンスを2回も逃すなんて・・・もう地獄すぎるわ( ノД`) 疲れきった身体では大きな声もでない。。でっかいスピーカーも欲しいなw 大型船見つけたら早く行動しなきゃだね。 近いと逆に気づいてもらえないから数キロ先から 行動してたら気づてもらえてたかも。 ■衝撃のラスト いや燃やすのいいけど、そんな救命ボートの端っこでしたら火が燃え移る。。 あ~あ言わんこっちゃない。。いや・・もしかしたら一か八か?! わざとボートごと燃やしたの???!!! 海に身を投げ沈みゆく、お爺ちゃん。。。 しかし救命ボート炎上して気づいてもらえた。 いや~でもこれ助かったでいいんだよね? 力尽きて沈んでないかなぁ・・・ほら彼のHP0に等しかったし。 火事場のバヵ力で泳ぎきったよね、きっと・・。 そもそも、ライト照らして助けにきた人・・あれ幻覚だったりしないよね?!! ちゃんと助けられたとこ観ないとスッキリしないな。 ちょっとモヤモヤする終わり方ですが・・ 最後の最後まで諦めない気持ちを教えてもらった。
究極の海上サバイバル生活
漂うコンテナがヨットに激突!船横の穴を修復しながら、水をかき出し、無線をも修理。一度に色んなことをやって生きる希望を捨てない男ロバート・レッドフォード。ようやく修理が終わったらどす黒い雨雲に荒天。もう災難続きの中、マストに頭をぶつけて失神。 結局、ヨットは沈み始め、救命ボートに乗って漂流する決意。色んな小道具をフル回転して、非常用グッズを使うのですが、なかなか上手くいかない。大型コンテナ船が近くを通るのに助けには来てくれないし、大きすぎる船は案外気づかないのですね・・・ 救命ボートに移ってからも六分儀と海図は忘れないところが偉い。そして簡易釣り道具で魚を釣ろうとするも虚しく鮫に横取りされる。最も凄いと思ったのが水を確保する方法だったかもしれません。最後には一か八かの放火・・・やっぱり生きたいと思う気持ちが大切。普通なら会いたい家族とか登場してもよさそうなのに、たった一人のキャストというのも珍しい。
登場人物がたった一人の映画を2本
映画はカメラ技術、撮影、舞台、音楽、音響効果、衣装、言語、歴史、時代考証、配役、すべてのジャンルを統合して作られる総合芸術だ。大型スクリーンでフルに映画館内に響き渡る音を全身で受けながら鑑賞するために作られている。だから映画は映画館で見なければよさがわからない。
映画製作にはとても大きなお金がかかる。いかにバジェットを抑えながら質の高い映画を作るか監督の知恵の使い方だろう。
登場人物がたった一人という設定で作られた2本の映画がある。「ALL IS LOST」と、「BURIED」。どちらもとてもよくできた映画だ。製作費を10倍以上、上回る興行成績を出した。芸術にとって、贅沢とはお金をかければ良い訳ではないということがよくわかる。どちらも忘れ難い作品に仕上がっている。
邦題:「オールイズロスト 最後の手紙」
原題:「ALL IS LOST」2013年作品
監督:J C チャンドラー
出演:ロバート レッドフォード
ストーリーは
男はヨットでインド洋を航海している。家族がいるのか、なぜ外洋に単独航海しているのかわからない。しかし慣れた帆の使い方、ヨットから眺める360度青い海から登る太陽、夕日を見つめる男の姿からは、余裕と真に海を愛する男の姿が想像される。
しかし不運は突然やってくる。貨物船から荷崩れして落としていった巨大なコンテナが漂流してきて、ヨットの横腹に激突し穴をあける。大急ぎで穴を埋めるが、終わらぬうちに大嵐が訪れてヨットは大海に浮かぶ木の葉のように波に遊ばれる。浸水中のヨットのマストが折れて男の頭を直撃する。
気を失っていた男が目を覚ました時には、船内は水に浸かりヨットは半没していた。GPSも無線の水に浸かって使えない。男は、ヨットを捨てて、救命ゴムボートに乗り移る。運び出したのは救命具、六分儀、水と缶詰。ヨットは沈み、やがて姿もなくなっていく様子を、ゴムボートから見つめる。運び出した頼みの水はコンテナに海水が混じって飲むことができない。六分儀で太陽の位置から現在地を予想する。徐々にボートが北上して流されていることがわかる。救命具に入っていた釣り道具で魚を釣るが、糸にかかった獲物はサメに奪われてしまう。大型貨物船が通りかかったので必死で発煙筒を炊くが、相手は気付かずに、ゆうゆうと横を通り過ぎていく。飲み物も食べ物もなく、希望も失われた。ガラスの瓶に助けを呼ぶ手紙を入れて海に流す。
漆黒の夜の海に遂に明かりが見える。男は最後の力を振り絞ってタライに日記帳をちぎって火を炊く。遠くに見える明かりは近付いてこない。錯乱状態になった男はボートの中にあるすべてのものを火の中に放りこむ。遂に火は燃えあがりゴムボートも燃えてしまう。男は海に身を投じる。静かな暗い海に沈んでいく無抵抗の男。そのとき底のほうから海上に光が差してくる。男は夢中で浮上していく。太い腕が男の腕をとらえる。
というおはなし。
最後の一瞬が感動的だ。この3秒のシーンのために105分の長い長い孤独な映画があったと言える。良い終わり方だ。見事だ。J C チャンドラーによる、76歳のロバート レッドフォード一人登場する映画。老いてもなおこの役者は美しい。
人が山に登るのも、ヨットで単独航海するのにも理由はいらない。人生が充実していてもしていなくても、生活に不満があってもなくても、人は山に登るし遠洋に出る。帰ってこられないかもしれなくても、全然かまわない。人とはそういうものだ。
邦題:「リミット」
原題:「BURIED」2010作品
監督:ロドリゴ コルテス
出演:ライアン レイノルズ
ストーリーは
2006年のイラク。アメリカ人ポール コンロイは米軍のトラック運転手として働いていたが、トラックごとアンブッシュに会って、誘拐された。気がついたときは棺桶の中に身を横たえて、その棺は砂漠に埋められているらしい。棺の蓋は鍵がかかっているのか、重くて持ち上げることができない。真っ暗な中で手探りしてみると、バッテリーが半分になった携帯電話とフラッシュライト、ライター、ナイフなどがある。突然携帯電話にかかってきた男の声に応えると、男は身代金を今夜の9時までに払わないと放置された棺桶の中で死ぬことになる、と予告される。
ポールは米軍国務省に電話して事情を説明するが、米国政府はテロリストとの交渉はいっさいしない。しかし軍の救助班が、君を救助するだろうと約束する。ポールは救助班に電話をつなげる。そうしているうちに近くで爆発音がして、棺桶の角が破損したらしく砂が音を立てて棺に流れ込んでくる。パニックに陥ったポールに向かって誘拐救助班は、、3週間前にもそうした米軍兵士が救助された事例を出して、ポールを安心させようとする。そうするうちに、ポールの雇い主から電話があり、ポールは自分がトラブルばかり起こしているという理由で会社から解雇されていたことを知る。死ぬ前に解雇されたら自分の死後、家族への補償金が一切出ない。ポールはあせる。自分を落ち着かせるように、田舎に居る妻に電話する。「一体何なの?」け気だるい妻の聞きなれた声。そして母親にも電話する。「自分は何も変わりなくやっているから元気でね」と、さり気ない別れの言葉。
誘拐救助班から朗報がもたらされる。「君の居所がわかったから、いまからドリルで掘り出してあげるからね。」ポールは希望を見出す。しかしドリルの音は聞こえてこない。やがて救助班の声、「違った、すまない、本当に済まない。」
遠くモスクからコーランを読む浪々とした声が聞こえる。棺桶のフラッシュライトが消え、漆黒の闇。
というおはなし。
登場する一人きりの役者が、狭い棺桶の中で身動きが極端に制限される中で、誘拐犯、イラクの米軍司令官、誘拐救助班、会社の雇い主、妻、母親などと、携帯電話を通してドラマが進行する。声だけの世界で、映画を見ている人々が、実際の映像をみているかのように豊かな想像ができる。軍人のプロフェッショナルな対応、妻の育児と日常生活に翻弄されている、あまり夫婦仲が良いとは思えない、教養も垣間見られない妻の口調、そして出来の良くない息子にも心優しいが、息子の心を読むことのできない母親。それぞれの性格や生活態度や、ポールとの結びつき方が、絵のようにわかる。95分間が、長く感じない。みごとだ。
究極の密室劇だから、閉所恐怖症の人が見たら気が狂うか、病状が悪化するから見てはいけない。
ごく一般的な海上漂流モノ。 セリフがほとんどないので、早送りばかり...
ごく一般的な海上漂流モノ。 セリフがほとんどないので、早送りばかりで終わらせた。 救助要請するも何度もスルーされたのは笑ってしまったし、救助要請自体もあまり必死さが伝わって来なかったなぁ。
これは地味すぎる
1人シチュエーション物、これぞ3密を避けるぞ!とばかりに見ています。 今回は漂流してしまった1人の男の生きる執念みたいなものを垣間見ました。 ほとんどセリフもなく淡々と進んでいきます。 本当にセリフがない笑 半分ほどで眠たくなってきます。 先が気になるんだけど、とにかく地味で海での漂流での予想されるトラブルは想像できる範囲でとにかく意外な展開!みたいなのはない。 1人演技は素晴らしいが、、 諦めかけたそのとき救いの手が! でも、あそこまで落ちてから浮かぶ元気よくあったなあなんて思うけど希望あるラストはよかった。 バッドエンドだったら評価は最悪だった。
斬新な試みが成功している
総合:80点 ( ストーリー:80点|キャスト:80点|演出:85点|ビジュアル:85点|音楽:65点 )
美しい映像と、どうやって撮影したのかと思う技法と、大胆な物語と演出に驚いた。色んな点で斬新な作品だった。
何せ最初から最後まで登場人物はたったの1人だけで、後半になって誰かが出てきたり主人公は救出されるのだろうという予想は見事に外れた。そして1人しか登場しないのならば退屈しそうと思いきや、全く退屈しない。主人公は通信装置もないまま海の真ん中にそもそも1人きりだから、時々上手くいかないことに悪態をつく以外はろくに喋ることすらしない。それなのに次々に降りかかる困難とそれへの対処に1人孤独に取り組む主人公の姿を追う演出に、彼が今何をしているのか、上手く対処できるのかと引き込まれる。年老いたレッドフォードが体を張って頑張っていた。
それを表現する撮影技法が実に洗練されている。美しい海を空から海上から海中から撮影し、帆柱に上る・海中に落ちる・船の操縦をするといった主人公の行動を、時に美しく時に荒々しく映像に残していく。海中から浮かぶ船底と小魚の群れと小魚を追う鬼カマスを撮影していたり、嵐の大波に翻弄される姿が映し出されてり、様々な場面をいろんな角度から見せてくれる。船が転覆して天地がひっくり返ったり主人公が海中に落ちたりする場面はどうやって撮影したのだろうか。
そして最後はいったい何をしているのかと思って最初は戸惑った。この手の作品で1人の登場人物だけで作品が終わるとは予想もしていなくて、だから夜中に自らの命を支える救命艇に火をつけるということは、近くに船が来ていてそれに発見してもらい救助してもらうためにしたのだと勝手に思っていた。何もないままに沈んでいく姿に、これでは自殺行為ではないかと思った。
救助もなく他の登場人物もないままに作品が終わるとは想定外で、これにはやられた。だが何が起きているのか理解したときには、その儚さと美しさの中にしんみりとした余韻があった。
だが観直してみたら、最初は月の光だろうと勘違いしていたが火をつける前に水平線の遠くに光が見えていたので、それに気が付いてもらえるように火をつけたのだというのがわかった。わざわざ主人公が海の奥に向かって沈むから紛らわしいくて勝手に勘違いしていたが、小型船と照明に向かって浮き上がる主人公で終わるこの結末は、これはこれでいいかとも思う。
【海洋サバイバルムービーの秀作】
画面に登場するのはほぼ、ロバート・レッド・フォード一人である。 ある日、ヨットを楽しんでいた彼が突然、孤独なサバイバルを強いられることになるのだが、その知恵を絞ったサバイバル術が観ていてとても面白かった作品。 <2014年4月12日 劇場にて鑑賞>
最後まで見れた♪
ロバートレッドフォードの1人芝居で、セリフが全くといって無く、ただただ淡々と進むので、これは絶対寝てしまうと思いましたが、無事最後まで見れました(^^; やっぱりロバートレッドフォードが名優だからでしょうね~~~ でも、もう一回見たいとは思いません!!
老体強し。
撮影当時76歳のレッドフォード。老人(老体)と海。のタイトルが 似つかわしいかと思いきや、さすがに彼はいつまでも諦めない。 あの皺くちゃの(ゴメン)御大が叫ぶ大声も台詞になっていない。 いや、しかしこんな風にインド洋をひとり旅する老人の最終目的 って一体何なの?家族に何と言って出てきた?まずはそう思う。 (いずれ遭難救助がくるはず。と希望を抱くため) 名前も過去も明かされない男の生存バトルが幕を開け、ヨボヨボ 船内を探索する彼がおそらくそれなりの知識人であるのを伺わせ、 一つ一つの行動の機転と的を得た選択(成功はしない)が男の自負 をそれとなく示唆する。無謀な旅ではなかったのだ、遭難したけど。 サブタイトルの手紙以降も展開は続くので諦めたくならない物語。
ええ!これで終わり?
大海原で独りぼっちの男 何故かコンテナな流れてきてレッドフォードの乗る船に追突 船に穴が開いてさあ大変! 海のど真ん中でたった一人の男の漂流生活が始まる 船は浸水するは 嵐は来るは たびたび通る大きな船には 気づいもらえず さあ どうする レッドフォード かつては 2枚目スター(今は死語?)で日本でも大人気の彼でしたが 今も現役 年老いてもかっこいい♪ 色々 見せてくれたはいいけれど ラストはええ!あれで終わり それはないでしょ(笑) そんな 感じでした 度重なる困難にあきらめずに 立ち向かう様は 感動しましたが
全てを失った時、見えてくるもの
インド洋をヨットで単独航海中、コンテナに衝突して遭難、男の決死のサバイバル。 「ライフ・オブ・パイ」「コン・ティキ」など洋上サバイバル映画がプチブーム(?)だが、本作は極めて異例。 舞台は海、船の上のみ、出演者はロバート・レッドフォードただ一人、台詞もほとんどナシ、役名もナシ。 男が航海に出た理由も明かされない。状況説明も無い。突然のコンテナ衝突で映画は幕を明ける。 実験的でありながら、第一級の作品に仕上がっている。 老体に鞭打ったロバート・レッドフォードの演技が圧巻。 台詞ではなく、演技、表情、姿、佇まいで全てを見せきる。 台詞や状況説明は無くとも、その存在感だけで海を愛する孤高の男という背景すら見えてくる。 ハリウッドのレジェンドの一人が、また一つ名を残した。 ヨットが浸水し、救命ボートに乗り移るも、また浸水が。 嵐が襲う。飢えや渇きが襲う。 サバイバル映画のあるあるは展開されるも、映画を盛り上げる為の要素ではない。 極限状態の過酷さを無情に描く。 助けは居ない。頼れるのは自分だけ。決して諦めない根性と精神力。 絶望的状況に陥った時、自分自身が試され、大切なものが見えてくる。 映画も、あらゆるものを削ぎ落として、本質が見えてくる。 たった一つのアイデア、たった一人の出演者だけでも、映画は魅了させる事が出来るのだ。
難しい〜
あらすじを読んで迷わずチョイス。 しかし期待とのギャップがここまで大きい作品もある意味凄い。 キャストはRレッドフォード1人(厳密には2名だが) 106分の本編でセリフは3つだけ。 レッドフォード好きには堪らない作品かもしれないが、編集においても動きが繋がっておらずとても雑さを感じる。またストーリーである災難もあそこまでいくとコントの世界。 結末はあれで共感できるが、本編よりもあの後を観たい、または知りたい人って少なくないのでは。
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