イロイロ ぬくもりの記憶

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イロイロ ぬくもりの記憶
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解説

2013年・第66回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞し、第14回東京フィルメックスでは観客賞を受賞したシンガポール映画。これが長編デビュー作となった30歳の若手監督アンソニー・チェンが、自身の少年時代を題材に、シンガポール人の一家とフィリピン人のメイドとの心の交流を描いた。1997年、シンガポール。共働きの両親とともに高層マンションに住む一人っ子のジャールーは、わがままなな振る舞いで問題児扱いされていた。そんな時、一家にフィリピン人のテレサが住み込みのメイドとしてやってくる。テレサに対して当初は心を開かなかったジャールーだったが、次第に2人の間には家族のような関係が築かれていく。一方、ジャールーの父親はアジア通貨危機による不況でリストラにあい、母親はテレサに対して嫉妬にも似た複雑な感情を抱き始める。

2013年製作/99分/シンガポール
原題:Ilo Ilo
配給:日活、Playtime

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(C)2013 SINGAPORE FILM COMMISSION, NP ENTERPRISE (S) PTE LTD, FISHEYE PICTURES PTE LTD

映画レビュー

4.5淡々とした手法で描かれる大人のコメディー

Premさん
2020年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 本作品は最後のエンドロール以外は全くBGMが流れません。撮影もほとんどハンドカメラで、淡々とした映像が続きます。演出が抑えられているために、却って登場人物の心情が伝わってきます。
 基本的には、ちょっと切ないヒューマンドラマなのですが、所々に挟まれる映像がすごく粋なウィットに富んでいて、実は大人のコメディーなのではないかと思います。
 例えば、お父さんが誕生日プレゼントにヒヨコをあげたのは、単にたまごっちの埋め合わせではなく、実は転職先が養鶏業者だったから・・・ということが映像で明かされたり、自動車をスクラップにするシーンでは、感傷にふけるお父さんの横で、グチャっと潰される自動車が落ちてくる。ゲラゲラ笑うほどではないけれど、思わずクスッと笑ってしまう。映像そのものが持つ可笑しさが散りばめられているように思いました。
 ちなみに、タイトルのイロイロというのは、フィリピンの地名で、テレサの出身地です。

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Prem

3.5あの頃の記憶とぬくもりは忘れない

近大さん
2020年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

シンガポールの新鋭監督の2013年の作品。
監督の幼少時の自伝的物語、中流家族とメイドの交流…うっすらアルフォンソ・キュアロン監督作『ROMA/ローマ』を彷彿させるが、こちらはこちらでしみじみとさせる佳作。

1997年、アジア通貨危機下のシンガポール。
両親は共働き、その寂しさの鬱憤を晴らすかのように、問題ばかりを起こす一人息子のジャールー。
困った両親は、フィリピン人のテリーを住み込みのメイドとして雇う事に…。

勿論最初は反発してばかり。即刻解雇されそうな迷惑すら掛け、困らせる。
が、忙しい両親と違い、真剣に自分と向き合ってくれる。
何だかんだ言って構ってくれる相手が欲しい、まだまだ子供。
いつしか彼女に心を開くようになる。

問題抱えていたある家庭にやって来たメイドが家族の絆を再び…。
…と、そんな安直な展開にならないのがミソ。

通貨危機により父親は失職。
母親は詐欺に引っ掛かる。
さらに母親が、息子が懐くテリーに嫉妬のような感情を抱く。あからさまに厳しい態度を取るように。
息子の面倒を見る為に雇っといて自分勝手にも思えるが、でも母親の気持ちも分からんでもない。
問題ばかり起こしても息子は息子。もし息子の心が他人に取られたら…。
無論テリーはあくまで仕事としてジャールーの面倒を見、二人の何気ない交流もいいが、母親の悲しさ/つらさも伝わってくる。
この母親役の全く知らぬ女優さんが巧い。

一家もテリーも特別ビジュアルが優れているとかとは程遠く、いい意味で素朴で平凡。それがまたリアルな日常を切り取っている。
ラストもありきたりなハッピーエンドやお涙頂戴にはならない所に好感。余韻が残った。

訳あって、さよならする時が。
幼少時のほんのひと時の交流。
でも忘れない、あの記憶、ぬくもり。

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近大

3.5澄みきらない空気と、煮え切らない感情。

ゆきさん
2018年2月19日
PCから投稿

笑える

幸せ

ため息にも似た日々の「生活しなきゃ」という感情から少し角を取って丸くしてくれるような暖かい時間でした。

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ゆき

5.0悲しく切ない映画

2017年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

悲しい

この「イロイロ ぬくもりの記憶」なんだけど、心がじんわりとあたたまる切なく悲しい映画だったよ。

祖父を亡くした悲しみをどこに向けたらいいのかわからないジャールー君と、シンガポールの中国系の家庭にメイドとして雇われたフィリピン人のテレサの関係を描いた作品。

ジャールーの母親は次女の出産を間近にひかえて慌しい生活を送っている。彼女の勤める会社ではたくさんの社員がリストラにあっていて、自分もいつ首を切られるかわからない毎日。そんな母親の心配に油をそそぐように息子のジャールーは学校で問題ばかり起こしてしまう。そのため母親はなんども学校に呼び出される。会社のことも心配だけれど、子供のことだからと母は仕事を抜け出して学校に向かう。

別の会社で仕事していた父親はリストラにあってしまい職をなくす。だけれど父親は仕事を失ったことを家族に伝えられない。

そんなある日、ジャールーとテレサの関係はある事件がきっかけとなって距離が縮みはじめる。祖父を亡くして悲しみにくれているジャールーと、フィリピンに生まれたばかりの赤児を残してシンガポールに働きに出てきたテレサのあいだで打ち解け合うようになる。そんな二人の心あたたまる打ち解けは、母親にある種の嫉妬を感じさせるほどである。

仕事を失った父親は、そのあと株に手を出してしまいさらにお金を失ってしまう。結果ジャールーのファミリーは、家族の生活が少しでも楽になればと思って雇ったテレサをフィリピンに帰さないといけない資金状態に陥ってしまう。

せっかくテレサと心を打ち解けられたのに。友達のように仲良くなれたのに。またジャールーは、祖父を亡くした時と同じように、テレサにも別れを言わなくてはならない。どんなかたちでも「別れ」って悲しいものだと思う。そんな、心えぐられるような悲しさをジャールーくんは才能溢れる演技で演出してくれていた。

そして映画のなかのジャールーの母親も、父親も、メイドのテレサも、みんないい人なのよ。自分の置かれた生活が忙しすぎて家族のあいだで擦れ合うことがよくあるのだけれど、根はいい人なのだろうな、と映画を観ていて伝わってきた。そしてみんなの演技が上手だこと! ジャールー君と、母親の演技はとくに素晴らしかったよ。

映画の構成も抜群によかった。無駄のない構成で初めから最後までぷー子を惹きつけてくれた。

これはシンガポールの、しかもお家にメイドを雇うような国のお話なのだけれど、誰かと別れる切なさ、愛している人を失う悲しみって誰もが味わう感情だと思う。だからみんなに共感してもらえる素晴らしい作品ではないだろうかと思った。

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ぷー子の感動が冷めるまえに、映画感想
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