ミケランジェロ・プロジェクトのレビュー・感想・評価
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人類が紡いできたもの
証しの奪還
Netflixで鑑賞(吹替)。
原作は未読。
美術品は作者の生きた証し。
その奪還に命をかけた人々の証しがここに…
豪華キャストのアンサンブルが良かったし、セリフもユーモアたっぷりで面白かったです。実話ベースだからか、起伏に乏しいストーリーがやや物足りない点かも。
日本語吹き替え版キャストに大不満
映画の内容そのものは、特に不可もなく、可もなく。
近年の戦争映画にしては、やや緊張感に欠ける、よく言えばユーモアが全編に漂う雰囲気の映画。登場人物たちに、命がけで人類の遺産を守ろうという悲壮感は残念ながら感じられません。
それでもチームを結成してから、活動を本格化していくうちに、誰かは命を落としていくわけで、この映画の雰囲気がそれを台無しにしてしまっているのは、良くも悪くもキャスティングにあると思います。
ジョン・グッドマン ビル・マーレイ とてもいい役者さんですが、出る映画を間違えたとしか言いようがない。
ビルは銃を持った敵兵とにらみ合いの情勢になったときに、機転を利かせて危機を脱しますが、彼ならではの切り抜け方だと思います。まあ、それは良しとしても、美術品に命をかけるタイプには思えません。
ジョン・グッドマン なぜ彼に銃弾が一発も当たらないのか。
さらに、台無しにさせているのが日本語吹き替え版のキャスト。
郷田ほづみ 大好きな声優さんで、サイモン・ベイカーの声は彼以外あり得ないと信じていますが、残念ながらジョージ・クルーニーは合っていません。
ラストの、ある仕掛け=クルーニーの実父ニック・クルーニーをキャスティングしていますが、この仕掛けが見事に外しています。(なぜ自分で演じなかったのか)親子なのに、あまり似ていないのが致命的に映画のクオリティを落としている。
それでも、郷田ほづみが声を当てたことで、特徴のある声質で時間の経過を飛び越えて、ストーリーで何を語りたいかの意図は伝わりますが、プロデューサを兼ねて映画に関わると、出来の悪さが客観視できなくなるというデメリットが生まれます。ジョージ・クルーニー作品はお友達キャスティングがひとつの武器ですが、これもキャスティングの失敗。
最悪なのが工藤静香…
私は、声優以外の吹き替え版起用にはどちらかと言うと賛成なのですが、彼女は歌手です。演技においてこれと言った代表作もないのに、なぜキャスティングされたのか。一人だけあきらかに声が浮いています。
第2次世界大戦末期、ナチスが略奪したヨーロッパ各国の美術品を奪還す...
モニュメンツ・メンに感謝!
なぜこの題材を選んだ?
ジョージ・クルーニーだからしょうがないか。
色んな事盛り込みすぎ。史実なら、もっと真面目に。フィクションなら、もっとわかりやすく描くべきだと思う。史実に基づくって言うからには、フィクションなのだから。
しかし、日本は明治維新に廃仏毀釈っていう事やって、沢山の仏像を燃やしたって事実を忘れてはいいけない。芸術作品を分かっていないものがそう言った事をやる。ヒトラーは美術を理解していたと言うが、間違った理解かもしれないし、やはり、美術品を金塊として、見ていたのだと思う。レンブラントが理解できて、ピカソやクレーが分からないと言うのは、どうかなぁ。受け入れる事が出来ないのも自由だが、それをこの世から消し去るなんて言う行為は、やっぱり、間違った審美眼だと思う。
英雄達の美術史
改めて、今、こうして名作と呼ばれる絵画や彫刻の数々を鑑賞し、感動することが出来るのも、この作品の7人の英雄がいたからこそ。決して、人の命より美術品の方が大切とは思いませんが、彼らが、世界の美術史を守ってくれたことには、心から感謝したい。
自分も、印象派を中心にした絵画が好きで、美術展があると出かけますが、最近は、コロナでなかなか観に行けないのが残念。今回もルノアール、セザンヌ、モネ、レンブラント、ピカソ…等等の絵画が映し出されていました。ロダンのカレーの市民が、あんなにも無造作に置かれていたのも驚き。
物語としては、第二次世界大戦の終末期で、戦火の中を逃げ回る戦争映画とは一線を画し、絵画を巡るヒューマンドラマ的な展開。勿論、悲惨な戦死する仲間も出てきたし、焼け落ちた街並みや捕虜の姿も映し出されていましたが、それ以上に、史実を大切にしている為か、ストーリーとしての感動は、やや薄らいでしまいました。
とは言え、クルーニーはじめ、マットやビル、ケイト…などの俳優陣は、なかなか豪華。クルーニー監督が、第二のオーシャンを狙ったのかもしれませんね。
美術品奪還と言えば、『大列車作戦』
モニュメンツ・メンに選ばれたのはストークス教授(クルーニー)以下、グレンジャー(デイモン)、キャンベル(マーレイ)、ガーフィールド(ジョン・グッドマン)ら7人。美術研究家としては一流だが戦闘経験は全くない素人。まずは英国で訓練兵から始めるのだ。
教会の聖母子像を守ったドナルド・ジェフリーズ(ヒュー・ボネヴィル)が戦死。明るい戦争映画だと思っていたのに、ちょっとショック。やがて2人目の戦死者。
ナチスの持っていた鉱山を探す残された5人。副産物というべき金塊の隠し場所を見つけたものの、肝心の絵画が見つからない。と、最後には無事取り戻したとさ。
美術品は、誰のものでもないよね
大きな盛り上がりがあるわけじゃないですが、個人的には楽しめました。もちろん、人の命も大事なんやけど、長い歴史の中で、たくさんの人たちが大切してきたものを、一度壊してしまったら、もう二度と戻らないものを必死に守ろうとしてくれた人たちがいたことを覚えておこうと思います。
美術品が燃やされるシーンは本当につらかった。なんてことを、、、って言葉にならなかった。
絶対に戦争なんて、やっちゃいけないし、これからも起こしてはいけないと素直に思えました。
タイトルなし
ナチスの美術品強奪、それを奪い返しに結成されたモニュメントマンという史実は知らなかった。ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、その他豪華キャストのチームを組んでという部分がオーシャンズと重なった。戦闘シーンは描かず、所々コミカルに描きながらも、ナチスの蛮行、残虐なシーンが間接的に描かれている。音楽と共にテンポよく見れる。
美術が好きな人にはオススメしたい
作品としては、
ジャンルが分かりにくくてモヤモヤしてしまった。
笑える場面や、音楽の小気味良さを考えるとコメディかな?
という印象を持つけど死者も出ているし…
キャスティングは、
『オーシャンズ」シリーズのような作品にもなり得た。
ジョージ・クルーニーのリーダーシップがもう少し見えたり、
マット・デイモンが(スケジュールの関係か知らないけど)もう少しチームに参加していたら…
ただそれを狙ってはいなのだろうけど。
ケイト・ブランシェットは大好きな女優だけど、
マット・デイモンとの絡みは少しちぐはぐ感を受けてしまった。
個人的には
心に残る台詞が好きでした。(曖昧ですが)
「人の命より価値のあるものはない」
「美術は人の命の蓄積」
「命をかける価値のある美術品」
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