風の谷のナウシカのレビュー・感想・評価
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奥深くて観飽きない宮崎アニメの原点
また観てしまった。派手さはないが、奥深くて、何度鑑賞しても飽きることのない作品である。
ストーリーは起伏に富んではいるが、全編の底流に澱みなく流れるものを感じる。終末観、自然と人間、大自然の脅威の前での人間の無力さ、自然の凄まじさ、終末期に及んでもなお戦いを止めない人間の愚かさ、そんなものが織り交ざった滔々とした大河の流れを観ている感じがした。
年を重ねながら何度観ても古臭さを感じないのは、普遍的なものを描いているからだろう。腐海は自然破壊の末路であり、王蟲は大自然の脅威の象徴である。自然と人間の共生が作品メッセージではあるが、今回の鑑賞では、共生というよりは、もっと進んで、自然破壊への静かではあるが確かな怒りを感じた。凶暴な王蟲は大自然の脅威の象徴であるとともに、宮崎監督自身の自然破壊に対する怒りを象徴していると感じた。
観終わって、作品を見切ったという感覚はなかった。これからも機会あるたびに鑑賞することになるだろう。
一番好きなアニメ映画
初鑑賞は小学生か中学生の時のテレビでした。
コマーシャルも入るし、おそらくカットされたシーンもあったと思いますが、とても感動したのを覚えています。
大人になり、幸いにも映画館で観る機会を得ることが出来ました。音楽、静寂のシーン、それらの効果がとても大きくて、やはり映画は映画館で見るべきだと改めて感じました。
他のジブリ作品、ディズニー、その他にもアニメ映画は観ていますが、アニメ映画の中で今でも一番好きな映画です。
宮崎駿監督の傑作
1984年公開。
当時、私はまだ幼くてこの映画を知らず、映画館で観ることは叶わなかった。
初めてTVで見たのは10歳を過ぎた頃だろうか、我を忘れるほど衝撃を受けたことを覚えている。
メーヴェで軽やかに空を舞う姿に憧れ、少女と蟲との交流に胸を打たれ、環境問題や戦争の不毛さを知った。
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以来、宮崎駿監督のジブリ映画にどっぷりとハマり、ナウシカ・ラピュタ・トトロに至っては、何十回観たか分からないほど😅
展開どころか、セリフまで覚えてしまった為、しばらく観ることは休止していた。
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ナウシカを知って30年を経て、まさか映画館で観ることができるなんて。
もう席に座っただけで泣きそう。
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⚠️ややネタバレ⚠️
映画自体の感想については割愛するが、子供と今の視点はやはり違う。
当時は、なぜペジテの王女のボタンを止め直すのか、なぜ大人達は愚かな戦争を始めるのか、ラストシーンの芽は何を意味するのか、
ぼんやり分かってはいたけど、やはり大人になってからの方がよく分かる。
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映画ではトルメキアは巨神兵を失ったことで風の谷を去り、谷はこれまでも同じように腐海とともに歩んで行く。
そして腐海はいつか浄化を終え、また清浄な地に戻る。
希望に満ちた終わり方。
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でも、人間の本質は変わらないのに?
また火の7日間を繰り返すだけではないか?そして何故、腐海は生まれたのかー。
原作を読めば、映画は序章に過ぎなかったことが分かる。 :
久しぶりに、また原作を読み返したくなった。
日本初のアニメ月刊誌「アニメージュ」
ヒット・メーカーのジブリの中でも名作中の名作。この映画でジブリファンになった人も多いと思う。但し、この作品は法的にはジブリではなくジブリ名義は次作のラピュタ以後。この後、続々と名作を生みだしているがナウシカを越える映画はまだ無い。この頃は有名タレントやバラエティで有名なお笑いタレントではなく本職の声優がお芝居してた。鈴木敏夫とジブリ展に行ってナウシカの苦労話を知った。当時はアニメーションというだけで大人は相手にしない時代だった。ディズニーですら相当苦労した時代にジブリなんて相手にされなくて当然。令和の現代なら鬼滅に東京卍會(トーマン)、平成なら君の名は。、無数の名作が社会現象になりビジネスとして金の成る木として実績を残してるが、それは昭和からすれば未来社会でいわばドラえもんのような考え方。
オームが虫が正しい存在で人間が間違った存在の世界
森を焼き払いそれを再生させようとする間違った人間とそれを守ろうとする虫の存在。ふかいとは人間にとって毒を生み出し人を殺してしまうもの。しかし、それは虫や他の生物にとっては風や水、自然を生み出し人間が汚した物を正す大切な物。人間が悪で敵である虫が正義であるという世界。その世界でも必死に生きる人間の姿を描いた話。主人公ナウシカの谷ではそれを認めてただ必死に生き、傍観者として生きている。それも上のものの思考で。だが、それはみんなが薄々わかっていて最後のシーンでは誰も逃げ出そうとはしない。しかし、他の国は人間にとっての国を世界を作り出すために他の国と対立していた。しかし、ナウシカはふかいは汚れた街を木を水をきれいにする物だと気づく。人間のこれからの選択はまさにいまの地球温暖化の世界を表してあるようだと思った。
そして、オームはとても優しい存在であるように見える。しかし、それは人間に死ねといっていることと同じでありそれもまた考えるものがあると思う。
また、映画について話すと世界観がとてもしっかりしていて夢中になれるとても面白い映画だと思う。
ナウシカのドラマが包摂する現実と倫理の相対性、東西冷戦
1)政治的構図ーー反核・環境運動の使者
本作で登場する国家は「風の谷」「トルメキア」「ペジテ」の3つである。
これらの間には覇権争いが存在するが、ここに巨神兵の卵という力関係を左右する決め手が投げ込まれたことから関係が緊張し、トルメキアとペジテが戦争に突入、辺境の地を自認し蚊帳の外だった「風の谷」も巻き込んで、さらにこれらの国家の存立基盤である腐海(環境)までも脅かす――というのが物語の背景になっている。
東西冷戦下の核開発競争を下敷に、米ソ両国に挟まれた日本から核廃絶や環境保護を訴えるメッセージを伝達する使者がナウシカだった、という構図は明瞭である。
今では中国がソ連に取って代わり、米国と覇権争いを繰り広げているが、巨神兵の卵は核兵器からさらに情報やテクノロジー、経済力にまで拡散してしまい、核と環境問題をシンボルにした本作の訴求力は弱まった。というより核戦争の危機感は後景に退いてしまったから、本作のアナロジーがもはや成立しないと言った方がいいだろう。
2)倫理の相対性について
しかし、そうした政治的メッセージとは別に、本作の構築したドラマは倫理の相対性を描いた秀逸なものである。つまり国家の違いや立場の違いが、個人の意図とは別次元から善悪を生み出すこと、善と悪双方に正当な主張があることを描いている。
ナウシカと同じように魅力的なクシャナは、大国の論理に従いながらも自国の変革を考え、人類救済の道は巨神兵による腐海焼却しかないと信じ、ペジテを侵略し、風の谷を制圧して巨神兵の卵を奪いとる。
その部下クロトワは彼女を殿下と崇めながら、隙あらば自分が世界征服でもしようという人物なのだが、風の谷の住民の要望を安易に聞いてしまう善人ぶり、無能ぶりが可笑しい。
彼らの考えも願望もある意味で正当であり、人間として魅力的である。もちろん日本人代表ナウシカや彼女を慕う老兵たちの人間味は言うまでもない。
このドラマには完全な善も、完全な悪も存在せず、双方が正当な主張をする中で、第三の要因がいずれかに味方し、当面の解決に導いていく――という現実の複雑さをきちんと描いているのである。
3)評価
上に説明したような現実を包摂する傑出したドラマ性のゆえに、本作やもののけ姫などは恐らくいつまでも残るアニメ界の傑作たりえていると思う。
他方、日本のTVドラマ界には、勧善懲悪の水戸黄門や半沢直樹、天才医師のドクター何やらが現実を空っぽなシャボン玉のように扱う作品が溢れかえっているが、ナウシカを見ると、そんな作品群ばかり見ていると頭が腐海に呑み込まれてしまうことに、ふと気づかされるのであった。
小生はこれまでにテレビ、ビデオで10回以上見てきたが、内容について考察してみることはなかった。このコロナ禍の下、たまたま日比谷の大スクリーンで鑑賞する機会に恵まれたことから、以上のようなことを考えながら見ていたら、最後にはお約束通りやはり落涙してしまい、気づかれまいと俯きながら映画館を出たのはちょいと恥ずかしかったw
映画館とテレビでは全然違う
テレビで散々見てきたが、映画館で上映とあってどんなもんか気になって鑑賞。
もうね迫力が違うし、テレビだとカットされたり、こんなシーンあったっけ?という箇所が
あったので映画館で鑑賞できて改めて良かったと実感。
なかなか昔の映画の再上映される機会が無いので、本当に鑑賞出来て良かった。
やはり大スクリーンが楽しい!!
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
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テレビで何度も観てるけど映画館では未見でした。
コロナで新作の封切が減っている大手シネコンが
お安く上映していたので
これ幸いと初めてのスクリーン鑑賞!
オームの大きさや空中戦の多さを思うと
やっぱ映画館向きの作品ですよね〜〜
話はみんな知ってるので
今更何も言う事はありませんが
大きなスクリーンで観るとやっぱり
最初のオームの登場シーンや腐海の湖のシーンなど
迫力があります。
鬼籍に入られた名声優さんの声も沢山聴けて
やっぱ楽しいですね。
またちょうどコロナでみんなマスクして
手洗い等にも神経質になっている昨今
序盤のナウシカがオームの抜け殻のところで
毒の胞子に埋もれてるシーンで
そんなに服に毒の胞子を着けて帰ったらダメじゃん!
とかツッコミそうになりました。(笑)
人間の身勝手でこのまま地球は壊れてゆくのかしら?
風の谷の人々の様に地球の事を考えて
慎ましく生きてる人まで
巻き込まれてしまう事が許せないです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
大きな画面で改めて観ると迫力もありますが、
ちょっと残念な所も観える。
終盤の押し寄せるオームの群れの描きかた等が
当時の技術ではやっぱちょっともの足りない。
なんか赤目の塊に見えちゃうのね〜
「銀英伝」も新作を作り直してる事だし、
この際、最新デジタル技術で、
衝撃的な全話を作り直すってのはどうかしら?
でも、キャラは変えないでね〜〜
@おすすめ鑑賞方法は?
今だけ映画館で観られます!
カイエンとパナメーラ
本作の評価は非常に困る。
「風の谷のナウシカ」という名作は、決してこの映画のような浅い内容ではないからだ。
当時、テレコムを退職しフリーとなった宮﨑がナウシカの漫画連載以外仕事がない苦境にある事を知ったメージュ(アニメージュ)初代編集長・緒方英夫がアニメ化を企画した。
つまり、宮﨑の生活を守り、その才能を潰さない為の救済策がこの映画だ。
(まだジブリありません)
仕方ないから、原作は3巻の頭辺りで休載し、アニメ制作が始まった。
少しでも原作を読んで貰えばわかるが、本作は「起承転結」の「起」に過ぎず、この部分だけでは世界観を充分に伝える事は出来ないし、そもそも最初から感動を呼ぶほどのエピソードでもないのだ。(「起」だからね。)
しかし、序盤は結構一コマ一コマ原作に忠実に作ってある。これがかえってSFやファンタシーに馴染みの薄い観客には理解しにくいものにしてしまった。
クシャナやクロトワは魅力を充分に描ききれず敵(かたき)役止まりに甘んじているし(「憎めない悪党」程度にしか見えないのだとしたら、この映画はやはり失敗である)細かい改変や予定調和のラストも面白味に欠ける。
(私ゃ クロトワ大好きなんでね。削りまくられた台詞の中で、クロトワらしさを少しでも魅せてくれた家弓 家正さん。本当にありがとう!)
だったらいっそ、もっと思いっきり手を加えて、原作の主題を描き込んだ2時間モノの別ストーリーにしてしまえば良かったかもしれないのだが、それはまぁ、今だからこそ言えること。
当時の宮崎駿氏には、あれが実力の限界だったのだろう。
まぁ、だからこそ「もののけ姫」がナウシカのリベンジであり、宮崎が「ジブリを使い潰す覚悟」で予算も労力も限界まで投入した大作となったのだが。
しかし、宮崎という稀有な才能を育てようとする尾形編集長の情熱は凄かった。徳間康快社長を説き伏せ、トップ交渉にて博報堂の全面協力。東映の社長も巻き込んでの最強布陣による宣伝活動。
製作陣も、高畑勲&宮崎駿の神タッグの下、小松原 一男、金田 伊功、庵野 秀明など、錚々たる才能が集結している。
音楽・音響にはBOØWYの布袋 寅泰、YMOの細野 晴臣も参加。坂本龍一教授も打診されていたが、久石 譲という才能を見出した事で、久石が本編を担当。
安田成美は7600人からのコンテストを勝ち上がり抜擢される。
凡作にはなりようがないのだ。
しかし、例えるならポルシェにとってカイエンやパナメーラやマカンは「作りたくて作っているのか?」「あんなものはポルシェなのか?」という話だ。
ケイマンやボクスターならばまだしも、SUVやセダンというのは「純血のスポーツカー」の誇りをかなぐり捨て、ポルシェというブランドへの羨望をくすぐって顧客の間口を広げ「金を落として貰う」為の施策ではないか。
しかし、その収入があってこそ、初めて「本当に創りたいものの開発が出来る」とあっては、カイエン買ってくれた人ありがとう、と言うしかない。
自然破壊、文明破壊、戦争批判、自然と科学技術の対立。というテーマを評価するべきか?(そんな作品は82年以前からいくらでもある。)
当時のアニメーション技術の粋を集結した、、、とも言えないし。(各アニメスタジオ、みんな先に仕事抱えてたし。コネで頼まれても、お手伝い程度しか余力を割けなかったのよ)
でもレベルの高い作品には違いないし・・・。
84年封切り時に映画館で鑑賞したが、さほど感銘を受けることがなかったのも事実である。
ナウシカ同様アニメグランプリ受賞作と比較するならば、テーマ性の壮大さでは、イデオンやさよなら999、ゴッドマーズの方が深いし、物語性に関してはスーパーロボットからリアル性の高いロボットの転換を成し遂げたガンダムやスペースオペラの草分けクラッシャージョーの成し得た功績は大きい。
ナウシカも、これらに充分比肩するものではあるが、凌駕するとまでは思わない。(アニメーション技術は、もちろん後発のナウシカの方が向上している。)
鑑賞者のバックグラウンドがバラバラなサイトの評価がバラバラになるのは当然だが、個人的には「惜しい!」作品であった。
この映画がお好きならばぜひ漫画もお読み頂きたい。
「風の谷のナウシカ」という作品を益々好きになれる事と思う。
【覚書】
1984.3.11
今はなき渋谷東急(東急文化会館)にて鑑賞
この映画に文句をつけるのは良いとして、嫌いな人とはお友達になれない。と思う。
映像、物語の展開、音楽、演技、世界観に飲み込まれた…
その、蒼・藍・青の豊かさに息を飲んだものだ。こんな吸い込まれるような発色…。
話の展開は息を持つかせぬ…。
最近の『ミッションインポッシブル』か?というほど、次から次に起こる事件、思いもせぬ方向に雪崩のごとく突き進む。そこに、プランや作戦などあろうはずもなく、ひたすら対応していくナウシカ…。そして何があっても信頼しナウシカを援護しようと気張る人々…。
はあ…。
手に汗握る空中戦。『トップガン』と比べても遜色ない。その一つ一つは、多分、実際に使い古されたものなんだろうけれど(太陽を背にして目くらましした攻撃等)、だからこそ、迫力がある。(波動砲をぶっ放して終わり、ではない)
腐海の森で、たゆたうように動くムカデのような蟲。風・大気の流れの中での攻防。恐ろしく、緊迫感あるのに、優雅。
それらを盛り上げる音楽。高らかに響き渡るティンパニー。オーケストラの高鳴り・迫力と、静けさ。風の谷の豊かさ。そして、ゲーム音響のような高揚感…。
声優陣の匠。
ナウシカの島本さん。若干残る幼さ、少女っぽさと、族長の跡継ぎとしてのカリスマ。好奇心が抑えられない少年ぽさ。そして、世界の不安に共感する母なる響き。屈せぬ心、その陰にある弱気心。その弱さをも自覚でき、自分の中に取り入れられる、真の強さ。それらをこんなふうに表現できるなんて。
クシャナの榊原さん。敵方の嫌味・非情さ。皇帝とは一枚岩ではない雇われ軍人。「諫言~」の背筋の伸びよう。蟲に食われた身体だけでなく、人間関係の中で人に心許さず生き延びてきたと思わせる、ナウシカとは好対照なお姫様。それでいてどこか性善説を信じたいのだと思わせる。その声、言い回し。単なる悪役ではなくて、その生きざまが気になってしまう。
クロトワの家弓氏にはMVPを差し上げたい。セリフだけを追えば、どうしようもない日和見主義の小物の悪役に見える。だのに、家弓さんの声で聞くと、クロトワなりの腹の座った信念があり、それでいて自虐ありのユーモアにクスッとさせてもらえる。目が離せない魅力的なキャラとして、スピンオフしたくなる。
ユパ様の納谷氏、ミト爺の永井氏はいつもの安定感。ゴルの宮内氏、ギックリの八奈見氏、ニガの矢田氏の掛け合いにほっこり来る。
アスベルの松田氏は、この映画だけだと特にコメントも書く気はないが、『もののけ姫』のアシタカと比べると、全く違う人物…。こちらも役者の技を見せつけてくれる。
1984年公開の映画。
1992年にブラジルで環境問題を扱った地球サミットが開催された如く、今より、環境破壊に無関心で経済発展至上主義な人々と、地球を守らねばと関心あり行動している人々の格差があった時代。(リサイクル・リユーズなんて、鼻で笑われていたっけ)
1991年に終結する冷戦はまだ続いており、核戦争も起こりえると本気でシェルターを用意していた時代。
チェルノブイリはまだ先だが、原爆投下、第五福竜丸は遠くになったとはいえ、1941年生まれの監督にとっては、ある意味同時代の話。
水俣病、カネミ油症、サリドマイド児、四日市喘息、光化学スモック…、実際に苦しむ人がいる、環境に、食べ物に信頼がおけない災いの数々。
今よりももっと身近な話題として、手塚治虫先生とか、世紀末を描いた作品が量産され、今よりももっとあり得る話として人々に受け入れられた時代。
物語は、神話の再来と創造。まるでネイティブアメリカン・アボリジニの神話をひも解くような。
遠くは『太陽の王子ホルスの大冒険』~近くは『未来少年コナン』の世界観も彷彿とさせて、心の琴線を揺さぶりつつも、さらなる神話を紡ぎ出す。
ナウシカの透明さにも魅かれるけれど、殿下とその部下の侠気にも心踊る。
ストーリー的には、善が善らしく、悪が悪らしく、その狭間で善も悪も魅せてくれる人物と、図式されてはいるけれど、
神話を謳い上げる映画だから。
四の五の言わずに鑑賞すればよい。
宮崎駿、才気の枯れ始め。
当時以来の再見。
こうは成らないだろう未来。
環境保護と動物愛護お説教の凡庸。
善の国と悪の国の紋切型。
王蟲や腐海の造形の魅力不足。
只々善良で勇敢で美人で人気のお姫様キャラの浅さ。
宮崎駿、ルパンコナンの才気絶頂からの枯れを再確認。
金田伊功を見る値打はある。
スターウォーズにしか観えなかった。
これも自分の知識が浅かった。
1984年にナウシカ発表
ファントム・メナス 1999年
ということは、宮崎駿様
そして
日本のアニメ史が、海外に与えた影響は計り知れない。
本当に計り知れない。
今まで邦画をそこまで深くみていなかったが、
当時の日本の勢いが圧倒的に伝わる。
遅ればせながら初見です コロナ禍に感動です
コロナ禍にスタジオジブリの粋な計らいに、初見で劇場鑑賞が出来ました。
映画の内容は、原作の壮大なストーリーの一部と知って、原作本を読みたいと思っています。
と同時に、続編を観てみたです。
コロナ禍の今見るとまた違った印象を受け、新たな発見が。それに、大人...
コロナ禍の今見るとまた違った印象を受け、新たな発見が。それに、大人になってから改めて見返すと本当に色々と気づきがあって面白かった。
余談ですが、途中まででっかいオオカミ全然登場せんな〜?とか勘違いしてました。それはもののけ姫。
何度見てもそのたびにドキドキしています
もう何十回とみていますが、何度見てもそのたびにドキドキしています。いい作品です。久しぶりにみてよかったです。毎度毎度続きがみたくなっているような気がします…
ですが、続きがなくてよかったとも思います。この絶妙な雰囲気のまま封印されているようで、世界観が壊されず、考えさせられます。
いい作品です。またみます。
ナウシカが魅力的
昔、一度観たことがあったが断片的に、有名なシーンだけしか覚えていなかったため、新鮮な気持ちで観れた。
ナウシカの人物像が魅力的すぎる。
反戦という立場をとりつつ、自ら考え自分の立場を理解した上で民を先導していく姿はかっこいい。
凛々しさと優しさを持つ人物をこんな風に描けるなんてすごい。
自然との共存というテーマは、現代においても重要なテーマである。映画から学べることは多そうだ。
何度もみてしまう
現在、金曜ロードショーで鑑賞中。
今年、三回目のナウシカ。
イオンシネマの一日見放題を二回を行き、それぞれの日に一回づつ観て、今TVで。
やっぱり、何度観ても面白い。
もし、また来年映画館で観れる機会があればまた観に行くとおもう。
この映画を好きだけど映画館でみたことのない人にはスクリーンで観てほしい。
すごく細部に渡って作り込まれているのを感じる。作り手の心意気がTV以上に伝わってくる。
観てて悲しくなるのは、この重厚な作品を作り上げられてらっしゃる、骨太の声優陣の何名もの方がお亡くなりになられていて、もうこの格好いい声、達者な演技が観れないのだなと思うととても悲しくなる。
しかし、それを感じさせてくれる映画は素晴らしいものであり、この作品は私の中では不朽の名作です。
それと、大塚芳忠さんがモブ役の声を何役もされてらっしゃるのを聞くのが楽しい。
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