うたうひと
劇場公開日:2013年11月9日
解説
「PASSION」の濱口竜介と「ホームスイートホーム」の酒井耕が共同監督を務める東北記録映画3部作の第3部で、東日本大震災の被災者たちの対話を集めた前2作に続き、東北地方に伝わる民話語りを記録したドキュメンタリー。民話研究者の小野和子を聞き手に迎え、方言の抑揚豊かな3人の語り手たちが民話の語り聞かせを披露。語り手と聞き手の間に生まれる民話独特の空気が、創造的なカメラワークによってスクリーンに映し出されていく。
2013年製作/120分/日本
配給:サイレントヴォイス
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
監督の一人とプロデューサーのトークショー付き観賞会で視聴。
「東北記録映画三部作」の最終章に位置付けられた映画。
1、2章と違い震災の話・画は一切出てこない。1、2章を撮っている時に、民話語り部を撮る話が現地から持ちかけられ、偶然・必然的にこの作品が最終章という位置づけになったそうな。
語り部たちの語る民話と、その語り部の半生・民話との関わりについてのインタビューで構成されている。
初め硬かった語り部たちが、だんだんと柔らかくなってくる。特に玲子さんの上品な年輪を重ねた艶っぽさ。ああ年をとるのも良いもんだと思う。
小野先生を中心に語り部4人の、場面によってはもっとたくさんに方々の、炬燵を、テーブルを囲みながらの二人もしくは数人での会話を撮っているはずなのに、時に真正面に映画を観ている私達に相対して語られる。えっ、どうやって撮っているの?カメラはどこにあるの?そんな不思議な空間。監督から種明かしをされれば、そうか、面白い、なるほど、そういう手があったか。
そして合間に挟まれる景色の美しさ。
正直、語りは方言で、わかったようなわからなかったような。
でも何故だろう、何か浮遊していた自分の魂が、過去・現在・未来に繋がり、地に足が付いた気分にさせられる。
東北は、日本は、今までだってたくさんの災害他に飲みこまれ、翻弄されてきたけれど、ああ、昔からの営みと景色はずっと続いてきたし、続いていくんだなあ、としみじみと感じいる。
大地からエネルギーを頂き、自分も大気に放出している気分。
自分達が欲しい話・画だけを搾取するようにとっていく報道番組とかでありがちなものではない。監督達が人の中に入り、関係を紡ぎ出した中で生まれ、丁寧に作られた作品です。
2020年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
東北で語り継がれてきた民話を、老人たちが方言で語るドキュメンタリー。
最初のうちは面白いのだが、さすがに2時間は長く飽きてくる。