THE ICEMAN 氷の処刑人

劇場公開日:

THE ICEMAN 氷の処刑人

解説

心優しき家庭人という表の顔と、冷酷な殺人者という裏の顔をもった実在の暗殺者リチャード・ククリンスキーを描いたクライムドラマ。1960年代、米ニュージャージーで妻と2人の子に囲まれ幸せに暮らすククリンスキーは、近所でも評判の良き夫、父親だった。しかし、その裏では家族さえも知らない一流の殺し屋として約20年間で100人以上を殺害していた。死亡日時を判定されないよう、殺した相手の遺体を冷凍保存することから「アイスマン」の異名をとったククリンスキーが、表と裏の2つの顔を使い分ける様を、「テイク・シェルター」「マン・オブ・スティール」のマイケル・シャノンの怪演で見せる。共演にウィノナ・ライダー、レイ・リオッタ、クリス・エバンス、ジェームズ・フランコら。

2012年製作/106分/R15+/アメリカ
原題または英題:The Iceman
配給:日活
劇場公開日:2013年11月9日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5

(C)2012 KILLER PRODUCTIONS, INC.

映画レビュー

2.5本当にあった話だってよ

2024年10月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

Amazonプライムビデオにて、クリス・エヴァンスが出てるというのでとりあえず見てみた。最初から期待はしてない。

前情報で、主人公のククリンスキーは家族を心から愛していたのに、裏では大量殺人鬼だった、こんな愛情深い男が…みたいな宣伝されてたんだけど、ククリンスキーが元々ヤベー奴なのは割と端々に出ていて、例えば妻デボラが出会いを語るシーン。
職場が向かいで、デボラからしたら全然知らない人間だったにも関わらず、一方的に花やお菓子を送り付け、顔も知らん奴からの贈り物だからとデボラは全部断ってたら訪ねてきて「君は間違ってる!」と言われ、そのままデートしたとのこと。ヤベー奴!!!
それにそもそも、仕事として殺しを頼まれる前から、バカにされてムカついたらシレッと殺害。しかも手慣れてる。ヤベー奴!!!
実の弟も、子供を殺したとかでブタ箱収容。「俺は悪くない、叫んだのが悪い」と意味不明な思考回路。兄弟揃ってヤベー奴!
「俺らみたいな異常者が家庭持ちなんて無理だろ」と弟の方は一応自覚あり。だけどククリンスキーは「いや、俺はちゃうし」と認めない。いや、お前もヤベーよ。ちなみに父親も異常者。多分遺伝。
家族を愛してるのではなく、「家庭を持ってる普通の自分」に執着してるだけじゃないかなとも思う。案の定、うまくいかなくなったらキレて喚き散らして大暴れのDV野郎。
最初、殺しの仕事は脅されて始めたのに、命あるまま漸く解放(普通ありえない)されたにも関わらず、今度はわざわざ自分からその世界に戻る。元々こういう人間なわけだ。
娘達が良い子過ぎて、余計ツラい。

Mr.フリージーは、妻は淫乱だけど息子はいい子と言いつつ、ククリンスキーが電話した時、話し掛けてきた息子を罵倒して追い払ってたところを見ると可愛がってはないらしい。ここでククリンスキーとの差を表現してるのか知らんけど、どのみちククリンスキーも殺人の件を抜きにしたってまともな奴には見えてない。
頭に血が上りやすいのか、自分が車をぶつけたのに文句言いに来た相手に逆ギレ、脅して車に追い返す。家族を乗せた車でそのままハイスピードで追い回し、事故りそうになったところで我に返る。異常性が家族にもバレた瞬間。
妻はそんな夫の姿を見ても、別れられないどころか、八つ当たりで喚き散らし始めた夫に自分が悪かったと謝る。そりゃそうだ。こんな異常者、別れ話なんか持ち出したら何されるかわかったもんじゃない。それ以外は良い夫だったんだろうし、何か変だと思いつつ、愛してはいたっぽい。

話題作ってわけでもないし、アメリカでは世紀の連続殺人鬼なんだろうけど日本では全然知られてないし、別に興味がなければ見る必要はない程度の作品。丁寧に作られてるなとは思うけど、別段面白いわけでもないです。
おもろいシーンといったら、クラブで主人公が全然乗り切れてない感じで踊りながら標的に近付いてくとこくらいのもんかな。後はひたすらトラブル続きで、盛り上がりもなく淡々としてる。

序盤で妻役のウィノナ・ライダーがククリンスキーに「ナタリー・ポートマンより美人」と言われるシーンがあって、最初は「…似てるか?」って感じだったんだけど、確かに見てると段々似てるような気がしてくる(洗脳)。
てか、マイケル・シャノンでけー!他が皆小さく見える。調べたら191cmだってよ!世の男達の憧れ通り越してデカすぎる。現場での威圧感ハンパなさそう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
alala

3.5発散によりできた家族愛

2023年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

 60年代アメリカで、妻と娘二人と裕福に暮らすククリンスキー。しかし彼の裏の顔はギャングにその度胸を見込まれ、100人以上殺害していた殺し屋だった。
 実話をもとにした物語。良きパパとして、本当に家族を愛していたククリンスキー。その真相を知った家族の衝撃は、計り知れないです。たぶん、家族はまだ存命中であろうと思われます。彼自身は殺人狂とも言え、その衝動を発散することができたから、良き家庭人になれたのかも、と考えられます。殺害の手口が、様々なのも怖い。
 ブロンディの「ハートオブグラス」、ELOの「オーロラの救世主」が懐かしいです

コメントする (0件)
共感した! 0件)
sironabe

3.5ただの殺戮映画ではない。

2022年1月24日
iPhoneアプリから投稿

ファミリーファーストな男がとんでもない"職人"だった

この映画は実話というのが味噌。

世の中にこんな奴が紛れこんでたらと思うと....

1人でゆっくり見てほしい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
BIGGIE

4.0「才能」

2022年1月10日
iPhoneアプリから投稿

良いか悪いはさておいて。

人を殺せる。

そしてそんな事をしておいて、大切な家族には気づかれない男。

これは"殺人の才能"があるということでしかない。

彼なりに、家族のために活かせる自分の才能がこれしかなったのだろう。

死ぬまで不器用な男だったんだろう。

家族を大事にし、女子供は殺さない自分のルールをもつプロでもあった。

人を殺しても良心が傷まない事以外は彼は"いい男"だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Daichi Kitakata