渇き。のレビュー・感想・評価
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何か雑。。。
過激な描写とか、血みどろの役所広司などが話題かもしれないが、
基本的に前半の構成が雑なような気がする。
時系列を前後させて構成するのは良いが、
観てる方は変化が大きく結構疲れる。
ストーリー自体もあまり頭に入ってこないし、
内容もあまりなかった。
ただ後半の役所広司とオダギリジョーのアクションシーンあたりになったら、
『これはB級アクションコメディーなんだ』と
思ったら、少し笑えた。
あと妻夫木聡の刑事役がこの作品の中で一番腹立つ役だったので、
痛い目合わないかな、と思ってたら案の定チープな感じにやられた。
とにかく2時間割くのは少々もったいなかった作品。
強いて評価できるとしたら、
『血と骨』以来冷酷な目をしたオダギリジョーの演技力と
小松菜奈を発掘してくれた事くらいかな。
私は、好きでした。
中学生の頃に一度、そしていま社会に出てから一度の二度観たのですが中学生の頃の私には訳わからないぐちゃぐちゃ気持ち悪い映画だと思いました。ですが今になってすごい面白かったなあと感じました。
この映画は狂っている人にしか楽しめない
私も狂った映画は見ますが、正直楽しめなかった。
とにかくグロい。
ミステリー映画ではなくホラー映画に近い、いやホラー映画よりグロい。
何か昭和が加奈子への真実に近づく度に必ず暴行シーンがある。
最初は、まだ平気でも
最後の最後は本当に耐えられない。
とっても狂いすぎた映画です。
悲壮感がない
躁鬱病と見せかけてもともと狂人という設定。どっちにしても、家族を壊した人間の哀しさが役所広司から出ていない。ただのハードボイルドなおっさんにしか見えないのが致命的で、どーでもいいわこんな奴としか思えない。
小松菜奈の同級生男子のエピソードも、違う映画がいきなり挿入されてるようにしか見えない。役所が主役の話でなんでこんな視点が都合よく話を説明してくれるのか、さっぱりである。
で、彼と役所の共通点は美に魅せられた人間であるということなのだろうか?
小松菜奈って悪くはないんだけど、そんなにカリスマ性があるんだろうか。全然説得力ないし、そもそもこういうファムファタールって現代において成り立つのかも疑問。
成立したとしても愛することすらできない悪い女の何が面白いんだろうか。
フィルムノワールの上っ面だけを舐めて作ったかのようなヒロイン造形である。
ぶっ飛んだ世界のゴミみたいな話、わけわからん
難しかった。いや、わけがわからなかった。
第一印象としてはこれです。
時系列がぐちゃぐちゃで事件の全貌を追うのが難しい上に、登場人物がかなり多くて複雑に絡み合っているため誰が誰だかわからなくなります。
僕はネットのまとめ記事を鑑賞後に読んでなんとなく分かったので、原作を読んでから観るなり、何回か観るなりすれば、少しはわかりやすくなるのではないかと思います。
個人的に狂気ものは大好きなので、とにかく狂っているとのことで少し期待しすぎたのかもしれないですが、あまりにぶっ飛びすぎていて、逆に狂気が伝わりづらかったような気がします。
でも、登場人物一人一人は本当に良くて、狂っていました(特にずっと笑い続ける浅井刑事役、妻夫木聡さんのあの笑顔は忘れられません)。
確かにかなりの衝撃作ではあるのですが、良くもなく悪くもなく、良し悪しつけられない不思議な映画でした。
物語の展開がどうだというよりかはエンターテインメント性を重視しており、独特の演出や、映画に合わない軽快な音楽、豪華俳優陣の見事な無駄遣いは最高でした。
それだけでも観る価値あります。
観終わってから謎な部分が多すぎるので、モヤモヤし続けていましたが、きっとこれが狙いなんだなと。
まんまとハメられました。
観てる間はあんなに嫌だったのに。
別にもう見なくてもいいやと思っていたのに。
中毒性が…
鑑賞後、しばらく生肉が触れなくなりました。
鑑賞して食事ができなくなったのは、小説『バトル・ロワイヤル』を読んで以来。レイプ場面を含む暴力の、あまりの生々しさに、心がどころか、体が受け付けない。生理的レベルでの拒否…。
作品的には、考え抜かれて技巧を凝らした映画。
この場面にこの音楽使うか、とか、色彩とか、このカットをこう繋ぐかとか…。
鮮血の赤・銀鱗のようにギラギラしていながら抑えた灰青・ポップな色調のメリハリ。徐々に狂った”三月うさぎの世界”にいざなわれる…
アニメーションなんて、離人感ってこんな感じ?と妙に納得。
いじめや虐待の場面で”離人感”って聞くけど、現実の場面にアニメの場面が入っちゃうような感じなのかな?本当はどうなのかはわからないですが、現実感が薄れ解離しているってこういう感じ?というのが伝わってきて、うまいと思った。
某船着き場は、シュールさが際立った。
あれだけの”非”日常なことが繰り広げられているのに、いつもと変わらず流れる”日常”の案内放送(BGMなしで効果音と台詞のみが四方八方から響き渡るという演出)。
『ホテル・ルワンダ』での有名な台詞。「ニュースを観た人は『怖いわね』と言ってディナーを続ける」。そんな私達の有様が端的に表現されていたように思う。(自分の生きているのと同じ時間にこういうことって起こっているんだ)
目を見張ったのは、加奈子を演じた小松菜奈さんはじめ若い世代。清水さんや森川さんも良かったな。
でも全体的には観たことを後悔しました。
愛とは何ぞやと問う力作だとは思うけど。
役所さんはぎゃあぎゃあ騒ぎまくっているだけだし。
尤もそういう中身のない男を演じているんだからしょうがない。(そういう意味では中身がないという演技、凄い)子犬ほどよく吠えるって言うけど、本当だ。『ブラック・レイン』と比較してしまう。否、役所さんと優作さんをじゃなくて、藤島と佐藤や菅井とね。
鑑賞して得たものは無かったかな。
上っ面を滑っている感じ。
中身がない人達ー気持ちや愛情を心にためることができずに、外に流れて無くなってしまう人たちーを描いているのだから、こんな感想が妥当なのかもしれない。
なんて思わせるなら、実は”表現”としては成功しているのかもしれないけどね。
いろいろなレビューを参考になさってから鑑賞することをお勧めします。
グロ場面が好きな方には好評みたいです。
演出・編集・音楽・色調・役者に見るものあるけど、
人に勧めたくないし、知人に観たことをカミングアウトしたくないので☆1つ。
★ ★ ★ ★ ★
R15。劇場公開時に行っていた学生キャンペーン。
高校生はそんなに馬鹿じゃないと私も思う。
『バトル・ロワイヤル』はある子どもに「読め」と渡された。その子どもは「人間がこんなことできるのか」と必死に食い下がってきた。おお、まともじゃんと嬉しくなった。
『進撃の巨人』ファンの子ども達は言う。「グロい場面は、あくまで漫画で、アニメーションで、身近にはない架空の世界。それより人間ドラマが面白いんだ」と、登場人物のやりとり等についてのコメントを熱く語る。(『進撃の巨人』は読んでないからわからないけど)へえ、まともじゃん。そういうところで人間関係や苦難を乗り越える方法を学んでいるのね。
子ども達は私達が考えているより健全。大抵の子は、この映画のグロ部分を自分とは関係ない世界に閉じ込め鑑賞するか、本当に拒否るかするだろう。
でも、子ども達の0.01%位はこの映画に限りなく親和感を持つ。というか、このような関係性の中でしか暮らせていない子もいる。(0.01%以下であって欲しい)
この映画の乱交パーティは『ウォール・フラワー』に出てきたドラック・パーティを彷彿とさせる。架空の世界ではなく、事実あったこと、あること。いじめの場面だって日常のすぐ隣にある世界。
そんな状況を「子どもは純真」とばかりにオブラートに包むことは、藤島夫妻が加奈子を自分達の都合の良いようにしかみていなかったことと同じじゃないか、なんて考えた。
高校生ともぜひこの映画を観た感想の話をしたい。見せっぱなしじゃなくて。フォローなくては見せられない映画だと思う。フォローがないままに、高校生に鑑賞券をばらまくなんて。
勿論 親に、親だけでなく子どもに責任持つすべての大人にも観ていただいて、話がしたい。大人にはバラまいてでも、見ていただいて考えてもらいたい。
(なんて知性化し(考え)ながら観ている時点で、映画に感情移入できていない。)
「役所さんが主演だぁ」と鑑賞券に応募、当選。劇場にて鑑賞。当選されていただいたことには感謝するけれど、同時に後悔。
もっとリサーチしてから応募しなければと、勉強になりました。
誰かこの人達に潤いを……
みんな性格が渇きまくっていてもはや枯渇している。
R15でいいのか?と思うほどに残酷。
とにかくみんなが酷い!
中でも一番大事な主人公とキーを握るその娘が。
中島監督独特のあらゆる場面が入り乱れる映像だけれどきちんとミステリーとしても成立している。
すごい面白い!もう一度観たい!って感じにはならないけど不思議と中毒性がある作品でした。
役所広司が汚い
二度目。
クソとクズと、それらに人生狂わされた人たちの話。と私ならログライン(一行あらすじ)を書いてしまいたくなるくらいの胸くそ悪い映画。
役所広司さんは終始、汚いので、他の演者がみんなキレイに見えるという凄い力業できた作品。
とにかく沢山殺されて、たくさん血を見させられる映画。
原作未読なので、オダギリジョーが突然出てきたとこに違和感を感じずにはいられない。
全体的にはよくまとまってはいるけれど、
見終えて何か残ったかしらと改めて考えてみたけれど、
やっぱり役所広司は汚かったしかない…。
うーむ。
可憐に狂ってる
グロいシーンと供にポップな映像や綺麗なアニメチックな映像、サブカル的な激しい音楽が流れていて飽きない。
目が回るようなじっと観てしまうような演出が素晴らしい。大好きです
出演者の演技も素晴らしい。清水尋也、小松菜奈惹きつけられました。
完走してくれ
その残虐表現がエキセントリックと言うことで、
話題になったら見てしまうタチです。
件の残虐表現ですが、確かに露骨な描写が多かった。
(死体処理袋の不良生徒の腹、タイマンでのオダジョーの手etc)
その描写の善し悪しは別に置いておいて、
その表現としては映画の中でしかできないモノです。
これぞエンターテインメント。
話は娘の加奈子(小松)をひたすら親父(役所)が捜す話。
その一点に向かっての話の推進力は、先の残酷シーンも相まって、
かなりのスピード感があり、映像も話もワクワクして見入ってしまう。
この、誰かを捜していくウチにいろんな事件が起こり、
その誰かの人間性まで構築されていく話、何かに似てると思ったが、
漫画で浦沢直樹の「MONSTER」に、話の展開が似てる気がした。
とにかくもう夢中で見てました…途中までは。
元部下の刑事(妻夫木)が藤島を張ってるあたりから、話がボンヤリし始め、
加奈子の交友関係と失踪理由の説明が曖昧になり、
オダジョーは良かったが、役の魅力が場面が少なすぎて伝わってこない。
(ここでの妻夫木の行動も不可解)
でもまあ初速より段々落ちましたが、ラストまでスピード感有りました。
でもこのラスト、要は加奈子の行方ですが、この締め方は何?
しかも最後、頼む!これで終わるなよ、と祈ってたらスタッフロール開始。
ラストシーンはスピードも話も何もなかった。
間延びしてから終息までは、短いが長い、何言ってんだ?
役所広司は頑張ってると思うのだが、
ろくでなしの親父役としては少し物足りない。
台詞での悪態も「この、クソ○○がぁ!」ばかりで捻りが無い。
妻夫木は悪性を秘めている役なので、
アップで細かい演技とか見たかった。
あと、ジョーだかチョーだか、黒幕の大物、内田裕也じゃないよね。
女性陣は総じて良かったです。小松菜奈の眉毛はずっと気になった。
登場人物全員狂人
元刑事の主人公、藤島(役所広司)は離婚した妻から失踪した娘、加奈子を捜索するように依頼され…という展開のサスペンス。
捜索の過程で加奈子が覚せい剤や犯罪グループに関与してることが分かってきて狂気が加速していく。
とにかく全員狂っている。
まともな人はほぼゼロで、しかもハイスピードで流血、暴力、殺人が展開されていく。
話自体は割とよくでてきていて、残酷な表現もあえてポップに(それがまた狂気を感じる)描かれていてその落差にぞっとしつつ魅力も感じた。
役所広司が真に迫りすぎていて、もちろん素晴らしい演技なんだけどちょっと暑苦しさも感じる。
小松菜奈はいいチョイスで、かわいいだけの若手女優には出せない凄みがあった。
おすすめすると人格を疑われそうではあるが、退屈はさせられない刺激的な作品だった。
2つの衝撃
1つに、中島哲也監督の演出。
もう一つは、小松菜奈の狂気の演技でしょう。
■良い点
・監督と小松菜奈のシナジー(ほかの女優では務まりようがなかったかと)
・誰かと話すと衝撃で盛り上がる可能性がある
■悪い点
・なかなか人に勧められる内容の話ではありません。。
見る必要はない映画
こういう、タイトルからもう伝わってくるエネルギーに押されてみてしまうパターン、
見る前から加奈子の魔法にかかっていたんだなぁ、ってめっちゃありきたりだけど思った。
最初の20秒から「あーみなきゃよかった」と後悔したけど人生経験と思って観た。やっぱり気持ち悪かった。別に、刺されてるとかぐちゃぐちゃ赤いとか掘られてるとか、リアルなグロに対してではなくて、すごいこの人たち弄ばれてる、て感じた。映画を作っている、人間に、人類によって、映画の中の人たちが。
彼女が居る世界が本当に美しくてキラキラしてた。
数時間前に観終えてから自分が立っている場所がわからなくなった。どこを歩いているのか、何を知っているのか、何が入っているのか。
それほどによかった。
美しかったです。
とっても美しかった。
が、全てがひたすらめちゃくそに気持ち悪いので生活に支障しか出ない。
二度と思い出したくない。観て良かった!とは全く思えない。
この映画を振り返ると湧き上がってくる感情が、加奈子へのものと、奇しくも重なって、意識が飛びそうになる。
自分の耳元でアイシテルって言ってる気がする。
恐ろしい映画。
内容や映像は好きだったけど
役所広司さんの放つ大きな怒鳴り声が、自身の過去のトラウマを思い出させるので、とても嫌悪感があった。申し訳ないがうるさい。
内容や映像は好きです。特別酷い話だなーとは思わなかった。現実でも似たようなことは起きているし。
もう1回見たら途中途中寝てしまうと思う。
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