アメリカン・ハッスルのレビュー・感想・評価
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1970年代の収賄スキャンダルの実録ドラマ。徹底した時代考証に基づ...
1970年代の収賄スキャンダルの実録ドラマ。徹底した時代考証に基づいて製作されていて映像の質感もまるで当時のドキュメンタリーでも観ているかのようなリアリズムに満ちています。実力派スターキャスト達による豪華絢爛な競演も見事で、特にクリスチャン・ベールの変貌ぶりには唖然としました。
エイミー・アダムスとジェニファー・ローレンス
このお二人は数々の映画で脇役として観てきましたが、とうとう主役を超える役を演じてます。 服着てるのに必要以上にエロく、私はDVD発売の暁にはジャーク用(ウルフオブ…)に購入を検討したいと思います。ぜひ。
内容は、実際にあった囮捜査を基に話を豪快に進めており、今ならあり得ない強引な捜査手法に呆れる点は『風立ちぬ』にも似たムリスジ感ですが、俳優陣が上手いのか大人のドラマとして落ち着いた決着を迎えたような気もします。実話の顛末はもっとややこしかったらしく、ドラマ向けではなかったかも知れません。この辺りが最近のハリウッド映画の流れなんでしょうか?英語を勉強しないと完全に理解出来ないというより、アメリカ現代史の理解を試される感じでした。故に実力派の俳優を起用しまくったんでしょうね。
あと、パロディとか引用も大胆不敵に行っていて、笑えます。人によっては爆笑すると思われます。
コン(詐欺)ものではありません
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と同時期に観てしまったのは弊害があったかも。どちらを先に観るかで評価や感じ方が変わるように思えたから。
主人公の状況が似てしまうためにチラチラと『ウルフ‥』が脳裏をよぎったのだけど、まあ作品自体は全くの非なるものだからこの指摘は大げさかもしれない。そして『ウルフ‥』がレオくんの独壇場であったのに対して今作は主演級が揃っていて分厚いし、なおかつ出来が良い。個人的にはクリスチャン、エイミーとオスカーにノミネートされなかったジェレミーが良かったと思う。それは脚本の力もあるのかとは思うが、人ひとりの深みや側面を繊細に演じていたし、とりわけクリスチャンのアプローチは凄まじいと感じた。個人的な彼のベスト演技としたい。
今作でのコンゲームとしての味付けはドレッシングのようなもので「好きな人はそれを期待すればいい」程度のもの。素材自体が素晴らしいのだからそんなもんどうでもいい。そして「送金はどうする」「電信(wired)で」というやりとりはニヤリとするところで、あの作品をオマージュしていることがわかるから、そこから何が始まるのかは明らかだった。あの弁護士事務所でのやりとりはニヤニヤしっぱなし。
サービス精神といえば、デ・ニーロ出演のくだりも楽しい。彼が拳銃で暗殺するシーンを撮るためだけにあの役を設定したとしか思えない。
観賞後の余韻も心地よく、思わず口ずさんだのは「エンターテイナー」だった。
3人の強烈なキャラクターを堪能すべし!
とにかく、キャラクターが強烈! ハゲでデブだが2人の美女にモテまくる 主人公にクリスチャン・ベール。 その役に成りきりの為の役者根性に脱帽。 また、主人公の愛人シドニー役に エイミー・アダムス。 これがまあ、セクシーだのなんのって。 て言うより、一言、エロい。 見えそうで見えない、おっぱいを いつも露出させる衣装が目を捉えて離さない。 彼女のブルーアイズもとても綺麗です。 これに対抗するは、主人公の妻を演じる ジェニファー・ローレンス。 これが、また、フェロモンの塊です。 ハンガーゲームの時と180度違う役所。 性悪で鬱で、子持ちのヒステリックワイフを まあ、地じゃねーの?ってくらい見事に 演じています。 最初に見たハンガーゲームの時はまだ少女 だったのに、ウーン、女優って凄いなあ。 まあ、この3人の絡みが全てですが 通常の詐欺師の映画にしては、 驚き、インパクトは少なめです。 脚本もしっかりしていますが、 あまり、主人公のアーヴィンが口数が 少なく、詐欺師らしくない印象を感じた。 そうでなければ、綿密な詐欺計画立案場面 とかあれば良かったのに。最後にポリート市長を演じたジェレミー・レナー。これまた、アベンジャーズや新ボーンシリーズとはまた、あまりにも違う役所。正直、似合わない。役選べよ(笑)
俳優を愉しむ映画
とにかく、俳優たちをみているのが面白くて仕方がなかった。役者を生かす丁寧な演出とそれに応える演者の力量のなせる技だと思う。冒頭から禿げネタ一本であそこまで笑いをとれるコメディはなかなかない。『ザ・マスター』とは打って変わって終始エロ可愛いエイミー・アダムスや、自己中で喧しいオカンにしか見えない貫禄のジェニファー・ローレンスも、作品に大輪の花を添えている。ただ、前評判の割にドンデン返しのサプライズが小粒で、実話ベースの弊害というべきなのか、どうにもスッキリしない幕引きになったことが惜しまれる。
実話ベースのストーリーの巧みさが光る
事実って、やはり小説よりも奇ですね。
ストーリーの骨の太さに俳優の演技がプラスされて魅力的な映画になる好例でした。
アメリカで実際に起きたアブスキャム事件をベースにFBIに囮捜査を依頼協力された天才詐欺師が大物政治家達を向こうに廻して…という触れ込みですが、この映画、どちらかというとFBIに対して悪意があるのが、アブスキャム事件の真相なのかと感じさせます。
天才詐欺師は本当に天才なのでしょう。小銭稼ぎの詐欺をパートにーのシドニーと共に繰り返しつつ、決して大事にならない手際の良さで繰り返してきたところに、色男のリッチーが登場。もう、クリスチャン•ベールとブラッドリー•クーパーなだけで胡散臭さ満載笑
リッチーは巧みに彼らの不手際を呼び起こし、まんまと囮捜査の協力を取り付ける。最初は仲間の詐欺を芋づる式に…から始まった捜査は、市議会議員、国会議員までに相手が膨れ上がり、その度にリッチーが功名心欲しさに話をおおきくおおきくしていく。
そこに、アーヴィンの頭のおかしい嫁が絡んで、最後はアメリカ伝説のマフィアまで話が膨れ上がり、絶対絶命。
アーヴィンの起死回生の機敏で難を逃れながらも…。
お話的には、アーヴィンの天才的かつ慎重な詐欺の才能に、それに信じいったカーマインとの友情の破綻で詐欺しながらも人間的な心情をうつしだしたり、シドニーとの愛や、リッチーとの駆け引き等盛りだくさんな人間模様を巧みに映し出してはいるものの、そんなことより、とにかく、この囮捜査のダイナイックと、アーヴィンの終始に渡る胡散臭さ、リッチーの若造さ加減に話が膨れ上がって行く様がわかりやすくて面白かったです。」
こんな感じか…。
んー、期待しすぎたせいか、内容はイマイチかな。
ジェニファーとエイミーのキャラ、人間はみな偽ってる、隠しきれないブラッドリーの美しさ、など、見どころ満載なんだけど、イマイチ。個人的にクリスチャンベールの顔がどうにも苦手だからかなぁ。
アメリカ人にはうけそうな映画。
豪華俳優陣の共演
体重増加のクリスチャンベールの素晴らしさはもちろん、イっちゃってるジェニファーローレンスもいい!ちょこっと出てくるロバートデニーロはさすがの貫禄!存在感!!結末は納得のスッキリ感。オススメです。
青臭くても老練
「本当の自分を探す」
そんな青臭いテーマを、『アメリカの災難』からずっと掲げてきたラッセル監督。
本作も手練な詐欺師の話なのに、その青臭さは健在。
「そもそも本当と嘘の境目ってどこ?」「私の嘘は何のため?」という詐欺師らしからぬ問いを、コンゲームに絡めて描く。
自分を騙すために人を騙す。
言いくるめていた相手は他人ではなく自分だったということに気づくまでの道すがら。
詐欺師とその妻、そして愛人。もう若くはない男女の内省は滑稽で情けない、コメディだ。
だが、各々が自分の嘘に気づき認めた時、その滑稽さは痛みとなり微かな感動へと変わる。
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監督のもう一つのテーマは時代の振り返りだろうか。
『アメリカの災難』で80年代から60年代までのアメリカの姿を振り返り
『スリー・キングス』で湾岸戦争を取り上げ
『ハッカビーズ』で何故かアーミッシュまで遡り
アメリカのエポックを描いてきた。
「本当の自分を探す」旅は、自分のルーツを探す旅でもあり、「本当のアメリカを探す」旅でもあるからだ。
本作では70年代後半の狂騒…捩じれたアメリカンドリームを描いた。
逮捕される側よりも逮捕する側の「偽」を強調するあたりが面白い。
ラッセル監督が描く「昔」は、誇張され滑稽でコメディだ。
滑稽に内省する主人公と同様に、アメリカもまたフラフラと惑っている。
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いろんなモノを探しすぎて青臭く浮ついた映画になりかねない本作を、上手く転化させたのは演出の巧みさであり俳優陣の熱演でもあるのだろう。
特にジェニファー・ローレンスの迫力あるブルーカラー感はラッセル作品のインテリ臭を消すのに一役買っている(プレイブックもとても良かった)。
そしてジェレミー・レナー演じる市長、彼もまた自分で自分に嘘をついていたことを最後に認めるわけだが、そのシーンが地味ながらとても良いと思った。
青臭くありつつも老練で巧みな映画だと思った。
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追記:ラッセル作品特有の「オフビート」な作り、多くの方がテンポが悪い映画だと思われたようだ。
『ハッカビーズ』に比べれば100倍くらいテンポ良くなっているので、大目にみてあげてほしいと思った。
アメリカン・ハッスル
ずるいことをする人たちが可愛らしく描かれた、ノン・フィクション映画。可笑しくも哀れを誘うキャラクターたちと、彼らを愛情で包み込む映像作家D.O.ラッセルの眼差しが、観る人を幸せにします。でもアメリカン・ユーモアが日本の観客にはちょっと理解しがたい=笑いにくいかなというところが残念です。
クリスチャン・ベール扮する「カッコよくないけど自信たっぷりなところがステキ」な主人公は、アメリカ合衆国そのものを象徴している感じで、古典的なアンチ・ヒーローっぽい。
バックに流れる1970~80年代の名曲の数々が、超ゴキゲン!
クリスチャンベールがチャーミング
本日映画鑑賞4本目という事もあって、少々疲れたし、想像していたよりもおもしろくはなかったかなぁ~
クリスチャンベールがなんともチャーミングでとっても魅力的はキャラクターだった!
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