父の秘密

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

2012年・第65回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でグランプリを受賞した心理ドラマ。監督は、弱冠31歳で長編2作目となる本作を撮り上げたメキシコの新星ミシェル・フランコ。母親を失った父娘がすれ違い、いつの間にか日常から逸脱していく姿を静かに描き出していく。妻ルシアを交通事故で失った喪失感から抜け出せないロベルトと娘のアレハンドラは、新しい土地でやり直すためメキシコシティへ引っ越してくるが、2人は心の傷を直視することができず、他愛ない言葉を交すだけの関係になっていく。アレハンドラは新しい学校で友だちもでき、楽しく過ごし始めるが、酔った勢いで関係を持った男子生徒に行為を盗撮されたことをきっかけに、いじめの標的になってしまう。父親にいじめを相談できないアレハンドラは、ある日突然姿を消してしまう。

2012年製作/103分/R15+/フランス・メキシコ合作
原題:Despues de Lucia
配給:彩プロ
劇場公開日:2013年11月2日

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Despues de Lucia (C) 2012.

映画レビュー

3.5独自性ある非倫理

2020年7月11日
PCから投稿

妙に覚えている。
叙情をしない。
心象もしない。
あっさりではなく、あっけらかん──である。
が、描かれることは苛烈である。
娘はいじめがエスカレートしてクラスメートに隷属している。
適当になぶられいじられまわされるが、妙な逞しさで窮地を逃れる。
父は得体のしれない諦観がある。
得体のしれない憤懣もある。
それらが何かよく解らないが、諦めと怒りが、無慈悲へ落ちている。
父が娘を弄んだ男の子を、どうやって断罪するかの方法が、極端へ振り切っている。
深田監督の淵に立つの印象と酷似しているが、もっと、すっとぼけた排他がある。
母という名の女もこれと共通した印象で、作風は深田監督より一貫している。
鬼才が鬼才を抜け出すのは、非倫理がこけおどしになっていないとき──だと思う。→まだちょっとよく解らない。
テッサイアはミュージックビデオなんかがあって、本国ではアイドルみたいな人なんだろうか。感じのいい人で、むしろ笑顔が見たかった。

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津次郎

3.0ひどい

2020年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ジャーニー

4.0悲劇的に、そして全てを放り投げた!

2020年3月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

悲しみ漂う画面づくりと内容がものの見事に融合していて、はっきり言って救いようがない。
基本的に過激なストーリーだと思ったけれど、全ての事柄がいまある社会の問題と密接に結びついているような印象で、非常に興味深く観賞できた。
過剰に見える演出でも、このような負の連鎖が起こってしまうとあり得なくもないなという不思議というか痛々しいというか得体の知れない説得力を感じた。
終わりをどうするのかという思いがずーっと付きまといながら・・・だからなおさら引きつけられたのだけれど・・・予想外の終わり方だったけれど、やっぱそうなるよなぁという思いもして─、こんな根深くて複雑な問題は数時間の物語でどうこうできるものではないなと思い知らされた。
こういう作品なんかが強く主張することで、現実社会での問題解決の一助になるのでしょう。親同伴で子供に見せたらいいのでは─。

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SH

4.5理解は出来るが…この秘密は重い

2020年3月16日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

地上波は無理やな!グロは無いぞ
胸糞系見たいならオススメ!

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ヨ一