そこのみにて光輝くのレビュー・感想・評価
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ゲスの極み
函館の片隅の些細な話ですが、
ここまで不幸な家族の中で池脇千鶴は違和感ある。
だから綾野も惹かれるのかもしれないし、
高橋和也も離れられない、それともタダのゲスか。
でも自分が感情を重ねられるのは高橋なんだなこれが。
(↑ただのゲス)
高橋と、見事な素行不良だった菅田の絡みは、
リアルすぎてヤダ見だった。
綾野が一番浮いてた。余所者だというのもあるが。
あまり希望が見出せない話なので気分は晴れないが、
池脇千鶴の体当たりの演技(要はパイオツです)が見れます。
「ジョゼと虎と魚たち」でも同じ事書いたな。
やっぱゲスだな。
函館にて充満するエネルギー
斜陽の函館に、その鬱憤から抜け出せないようなやりきれないエネルギー。そのエネルギーのほとんどは負のベクトルなのだけど、そこにマイナスを感じなかった臨場感。
役者がすごい。綾野剛の素っ気ない、だけど熱いキャラクターをはじめとして、力のある演技に圧倒される。
特筆すべきなのは、菅田将暉。よくぞここまで自分を壊しつつ自然な演技ができたものだ。天才。
池脇千鶴に再会したのも、俺にとっての収穫。惚れる。
よくぞこんな映画を作れたものだ。
きっついわー
キャストが良いので見てみたけど、見た後が蟹工船みたいな徒労感。どうしようもない穴から抜け出せない。救いようのない海の底。太陽は遥か上。誰も見ていない深い海の底だけの微かな光を頼りに強く生き抜く。きっと支え合えば、いつかその先に強い光が見えるかも知れない。だから、ひたすら生きよう。まっすぐ歩こう。そんな映画でした。でも切ない。はぁぁぁぁぁ〜
役者の全力
ストーリーは、底辺を描いたもので、普通の作り方なら気持ちよく観れるものではない。
しかし、そんなテーマであっても、役者それぞれの全力がぶつかると、こんなにものしかかってくるのかという圧巻な演技力で、良い意味で普通に観れてしまった!
泥臭い、底辺、社会風刺の嫌な所を全て役者が背負って見事に打ち砕いた作品。
役作りの為に太った池脇さん、さすがです!
重い。でも生きてる。
それぞれの俳優さんが、丁寧に演じているのがよく分かりました。
池脇さんは、女性として見ていて辛かった。
菅田さんは、外見から何から何まで、ここまでよごす!?というくらい本格的でした。
この時、若干20歳くらいの俳優さんの演技に圧倒されます。
どん底でも、生きて、今ある場所に居場所を見つけて生きていく。そこには光があるんだと思った。
なんとも言えない気持ち。
人間らしさを底辺と言う!!
タイトルに惹かれましたが、要するに「罪と罰」で言うところのソーニャなのでしょうが、池脇千鶴では「光輝く女性」という感じは全くしませんでした。底辺とありますが、主人公はルックスも悪くないし、親友もいて、お酒も飲めるし、普通の田舎の青年という印象です。洗脳された社畜よりも人間らしく生きており、そのぶん田舎の泥臭い人間関係もある訳です。眼前の敵を撃ち破るのも当然ですし、そこまで重たい内容とは思えませんでした。内容自体は悪くないですが、ヒロインに眩しさもなく、テンポが悪くて雰囲気系という感じでした。
美化されていると認識しつつ大いなる感動
佐藤泰志原作の映画は3本目。やはり病んだ社会を感じたし、最も荒んだ世界観だったかもしれない。しかし、不思議と最も美しく感じたし、映像や演出が巧みだったためなのか、もっとも美しい作品と感じたし、思いのほか感傷的にもなった。
脚本も演技も濡れ場も全てが優れていたように感じたし、見事な映像とともに全てが綿々とした連なりを持っているような気がした。ゆえにちょっとしたフレーズで思わず号泣してしまう。
綾野剛、菅田将暉、そして池脇千鶴の演技が見事で病んだ世界でつねに光り輝く。現実世界では有り得ない輝きであり、底辺で美男美女が見事に絡み合う矩形の世界は完全に美化されたもので、原作の本質とは乖離しているのかもしれない。しかし、伝えようとしているところは原作とは何ら変わらないと信じるし、信じたいし…万が一少し違ったとしても、美しき池脇千鶴の名演で心動かされ、結果的にこの作品を賞賛するに至る。
息苦しい
菅田将暉が喋り出した瞬間と
池脇千鶴の登場シーンにサブイボが出た。
素人の僕にすら「あ、この人凄い!」と
菅田将暉の才能が分かるし、
池脇千鶴の色気には痺れた。
友だちの姉ちゃんでこの人出てきたら
絶対好きになると思いました。
いつか光り輝くのだろうと、
山での作業をする事で
皆が救われて終わるのだろうなと思って見てたけど、
そうじゃなくて、
今このどん底でも必死に生きる事こそが
光を放っていると言う事なのかな?と思った。
最悪の状況、最悪の場所なんだけど
何かコイツらなら大丈夫、と思わせるラストだった。
綾野剛の過去を引きずって常に酔っ払ってるような
佇まいも危なげでとても良かった。
危なげだけど、山では責任者だった頼もしさも出てて
素晴らしかった。
暗いだけ。でも何かが残る。
なんでこんなにうまくいかないの。なんで暴力ふっちゃうの。トラウマに苦しんだり、でも時々笑ったり、やっぱりどうにか人間は生きていく。でもこれ、どこで光り輝いているんだ。うーん。難しいのか。わかってないのか。どう解釈したらいいのかわからない。
神話のような哀しさと美しさ
なんと美しい物語。
神話みたいだと感じた。なんというか、ギリシア悲劇のようでもある。
のっけから暗くて重たい雰囲気が漂う登場人物たち。更に彼らは不幸、苦しみの連鎖に襲われる。物語が進むにつれ、不幸の深みが暴かれてゆく。
でも確かに、その中で達夫と千夏の慰めあうような愛や、家族を想う愛や、微笑ましい友情が、まさに「光輝いて」いる。
どん底の日常にも確かに光は差し、その貴重さゆえにますます輝きを増すのだ。
ストーリー的には割と唐突なのに、ふたりが惹かれ合う過程は余りに自然で説得力があった。
綾野剛の気怠さと熱さ、菅田将暉の無邪気さ、池脇千鶴の愛おしさ、役者が本当に素晴らしい。
不条理でやるせない、けして美しいとは言えない世界の中で、奇跡のように美しく希望萌え出ずるラブストーリー。
ふたりが労わりあうように愛し合うシーンがなんとも羨ましい。こんなセックスしたい。
3人でビール「達夫と姉ちゃかんぱーいーっ」の場面以外は全編暗くつら...
3人でビール「達夫と姉ちゃかんぱーいーっ」の場面以外は全編暗くつらい。主演の2人の演技もすごいが他の作品とは一線を画する高橋和也の悪役ぶりすごい。菅田将暉はいつみてもすごい。希望あるラスト。
苦しい
うつ病の家族がかつてピークで酷かった時期を、思い出してしまう映画だった。
でもそれは、救いようのある、光がある、まだ大丈夫、まだ大丈夫って生きている、そういう人達をうまくうまく描けていたから、きっと思い出してしまったんだ。人は誰かの手無しじゃ、愛無しじゃ生きられないらしい。
自分の手で、愛を見つけて、信じて、怖いけど信じていく、そういうそれぞれの姿に見惚れてしまったよ。
役者良かった。
閉塞感のある空気を、もう少し醸し出しても良かったのかとも思うけど、3人で定食屋にいるシーンがなんとも微笑ましくて、救われた。ありがとう。ご飯。
逃げられない
色々な事を抱えた男女の恋愛。
抱えてるものがそれぞれ重すぎて、見ていて重くなる。
が、そんな二人が一緒にいるときだけ幸せな雰囲気になる☆
題名の意味が解ったきがした。
まだ未来のある終わりかたでよかった☆
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