劇場公開日 2014年1月31日

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ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価

全265件中、261~265件目を表示

4.0日本でも作られる題材。

2014年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

 カネに目がくらみ、女色に溺れ、クスリをやめられない、もう、どうしようもない品性下劣な人間の成功と転落を描いた映画です。途中までは主人公のベルフォートの生き方に、胸糞が悪くなります。映像も汚なければ、科白も汚い。(ひとつの科白の中に、必ず、ファッキングという形容詞が複数回、出てきます)しかし、FBIの二人の捜査官が出てくるところから、話の風向きが変わって来ます。ヨットの上でベルフォートが捜査官と話をするのですが、あるところで、捜査官が「さっき、買収を持ちかけなかったか」と云うのです。ペラペラと喋っていたベルフォートの顔色が変わります。まさに語るに落ちる、といった具合です。ベルフォートの転落の予兆がします・・・。
 映画を観終わって感じたことですが、この手の映画は、日本でも作ることができる筈です。人材には事欠きません。例えば、ホリエモンことライブドアの堀江貴文、ティッシュ王子こと大王製紙の井川意高、また、分野は違いますが、音楽プロデューサーの小室哲哉、など、多士済々です。誰か志のある映画製作者はいないのでしょうか。
 この映画はスコセッシとディカプリオが組んだ作品の中で、最良のものだと思います。「ディパーテッド」も良かったのですが、如何せん、あの作品は香港映画のリメイクでした。オリジナリティに欠けるようでは映画の価値も下がるというものです。それにしても、この映画にディカプリオが注いだエネルギーは想像を絶します。冒頭から、ボルテージは最高潮。アクセルを踏みっぱなしなのです。この演技をもってしても、オスカーを逃すのであれば、アカデミーの会員はディカプリオに対して、何らかの他意を持っている、と断じざるをえません。
 ひとつ不明な箇所がありました。最後の場面がよく判らなかったのです。あれは、ニュージーランドに渡ったディカプリオがニュージーランドの人間に、懲りることなく、株投資の指南をしているという解釈でいいのでしょうか。ニュージーランドは先進国です。アメリカと大差ない筈です。株に関心がある人で、ベルフォートなるいかがわしい人間から教えを請う人間は、あまりいないと思うのですが・・・。

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bashiba

2.5ふーっ。

2014年2月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

Fxxkの回数が多かったね~。言葉も行為も(笑)

笑いどころも多かったのだろうけど、個人的には失笑に近いもので、心の底から面白かったとはいえる作品ではありませんでした。
しかし長尺でも時間を気にさせない話しの展開は、さすがスコセッシとディカプリオといえると思います。
この二人がタッグを組んだ作品のなかでは「ギャング・オブ・ニューヨーク」、「ディパーテッド」での容赦ない暴力描写の方が私は好きです。
ところが「アビエイター」のようにレオくん制作企画となると、どーも退屈な作品になってしまうな~、と今回この作品で確信してしまうのでした。

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みっぴp

4.5ざっと感想。

2014年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

途中少し繰り返しっぽいのりでテンション下がりましたが、あっという間に三時間近くたったって感じで、最後のシーンはスコセッシ監督らしい終わり方で個人的には最高でした。実際にこういう感じの人は他にもたくさんいたんだろう。証券、株のセールスは今でこそリーマンショク以降影が薄くなった感はあるが、結局ビジネスの本質は変わっておらず、そこで荒稼ぎした人は結婚離婚裏切り逮捕といった一連の流れ。個人的にはストーリーは王道だがスコセッシ、ディカプリをだから出る味があり鉄板の映画。そして、人間の不変の心理というか感情や、社会をうまく描いていると思う。欲望のままに突き進む現代社会に忠告みたいなのはよくあるが個人的には今も昔も本質的には変わってないと思う。確かに今の方が露骨に表面化してるけど。
一般的にはつまらない映画と評価される気がします、特に日本では。一歩踏み込んでみると深いいつものスコセッシ映画です。

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Akinshicho

3.0TOKYO映画 5/100

2014年2月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

成功して
金持ちになって
いい女や高級娼婦とセックスしまくって
ドラッグをやりまくって
酒池肉林と贅沢の限りを尽くす
そして最後には報いがやってくる

庶民の憧れや秘めた欲望をくすぐり
退屈の底から救い出してくれる映画だ

隣の席では
カップルが恥部をまさぐり合い
女の吐息が耳につく
たいして可愛くもない寂しい女
きっとその辺の人生を終えていく

でも一度も浮かばれない人生よりは
こんな破天荒に生きてみたいと
誰だって思うだろう
生存本能剥き出しで
バカを通り越して何でも許されるレベルで

でもそこに映画として真新しい手法はない

実話を題材にしているから
説得力もついてくるんだろう
では作り話だったら?

日本で作るなら
オレオレ詐欺とかを題材にすれば
こんな感じになるかもな

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THE THIRD EYE

4.5ハチャメチャに生きてみる。

2014年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

3時間があっという間でした。夜の10時半に始まって夜中1時半に観終わりましたが、ぜんぜん眠くならなかった。セックスとドラッグでむちゃくちゃな人生ですが、なぜかこんな生き方もありなのかと納得させられる部分も多くありました。何かをしたいけれど勇気がない、何かを得るために危険を冒すのが怖い、世の中難しいんだから仕方がない、人から白い目で見られたくない、どうせ自分にできるはずもない。人間どこかそういった感情があって、本当に生きたい人生を歩めないでいることも多いのかと思いますが、この主人公のように完全にふっきれてしまうのはあるいみ潔いともいえます。おかげで彼の人生問題だらけですが。

興味深かったのがそれらのハチャメチャが、人間の押さえ込まれている野生的な面を開放しているような印象を受けたことです。金融という一見知的な仕事もよく見ると人間の動物的な本能にかなり近いところにあると考えることもできます。金がほしい、女がほしい、いいものが食いたい、そういう原始的な欲求を「人間性」でブレーキをかけない人間こそ、こういう世界では成功するのかもしれません。もちろんそれが人として善かどうか、世界から好かれるかどうかは別ですし、失敗したら悲惨ですが、どっちを選ぶかかと思います。

いろいろ考えさせられる映画でした。

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rocko