ヘラクレスのレビュー・感想・評価
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真実が好きか伝説が好きかで好みが分かれる
ギリシャ神話の英雄、ヘラクレス。
ディズニーアニメにもなったが、こちらは大胆解釈で映画化。
伝説では、最高神ゼウスと人間の子で、魔物たちと戦い“12の難業”を成し遂げ、無敵の強さを誇る。
本作では、その伝説は事実か否か曖昧に描かれ、仲間と共に各地を転々とする傭兵。腕っぷしは超人的ではあっても神がかりに非ず、血も流せばある過去に苦悩する。
見た事ない“生身”のヘラクレスなのだ。
既にあちこちで言われている通り、予告編にあった魔物たちとの戦いは、ただの回想シーン。
ある国を救う為に雇われるが、陰謀に巻き込まれ…というストーリー。
魔物たちと戦うファンタジー・アクションを期待すると肩透かし、平凡で退屈なストーリーに欠伸が出るものの、史劇アクション無双ならば見応えあり。
ドウェイン・ジョンソンは豪快なアクションとさらに鍛え上げた肉体を惜し気もなく披露。
大作ではあるが、言うほどのスペクタクル性には欠けた。
ネームバリューのある監督と主演スターでなかったら、大金使ったB級。
尺は約100分で、気軽に見るにはちょうどいい。が…
僕はどちらかと言うと、真実より伝説が好きだ。
ドウェインジョンソン
暑苦しい、ただただ暑苦しい映画
戦闘シーンはひたすら肉弾戦の熱い闘いです。
もうムワンムワンと汗臭さが漂ってきます。
途中からの実は敵についていたパターンは予測できなかったなぁ…。
その後の行動や展開はお決まりでしたが、とても楽しく視聴する事が出来ました。
漢としての生きざまを感じる楽しい映画です。
神話のある面の真実かも
と思わせる、面白さでした。
つうか、ロック様の佇まいが既に人間を超越しているだけで、十分な説得力でした。
ただの筋肉じゃなくて分厚い身体が素晴らしい。
あと、いわゆる美男子ではないチャーミングさが素敵です。多分、あんまり演技は好きではないのかなぁ、だけど、無口な男設定が生きててよい。
ヘラクレス単独で活躍するのかと思ったら、チームだし。
それでも数で圧倒してくる敵に立ち向かうのに、ほぼ鬼に金棒状態で、力が強いキャラとしても立ってる。
予言者好きだな。
予告詐欺罪はあるけれど…
リンゴとハチミツが恋をするくらいの甘口「300」に、隠し味程度のファンタジーを耳かき一杯の一本。
観に来て「ふざけるな!」くらいのリアル路線。
「予告詐欺罪」は間違い無く成立するんだけど…
なんと言うか、普通に面白かった!ロック様映画なのに!笑
正直、ベタな話なんだけど。
幻想譚の振りかけ方がが上手いのね。
語るのはあくまで「人間」の話。
そこを魅力的に見せる振りかけが、予告詐欺罪。
「パーシー・ジャクソン」を期待させられるでしょう?
アクションもヘラクレスチームのキャラ割りが良く、迫力ある画面だし。
何より陣形戦を見せてくれる楽しみ。
で結果、ロック様映画なのにロック様映画を超えるエンタメ度。
肩の力と思い込みを外しで楽しみたい作品。
…客は入らないし、怒る人も多いんだろうけどね。
期待しないで観に行って期待値通り
こんなヘラクレス見たくなかった。
「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソンが神話のヘラクレスに扮して、怪獣相手に大暴れするという予告を見て、期待して観に行きました。
が、期待していた部分は序盤であっさり終わり、後は歴史叙事詩ものみたいになってしまったので、がっかりしました。
ヘラレクレスは神話のキャラであって、歴史上の実在の人物ではないので、どうしてこんな内容にしたのか、理解できません。ストレートにファンタジーにした方がよっぽどおもしろかったと思います。
とにかく豪快
『ヘラクレス』を観賞。
ギリシャ神話の英雄をドウェイン・ジョンソン主演で豪快に描く。
観終わった感想はとにかく豪快の一言。
元プロレスラーであるジョンソンの鋼のような肉体で敵をバッタバッタとなぎ倒す。
その姿は黒王に乗ったラオウの如きである。
ギリシャ神話ということで、ある種のファンタジー映画を期待したがそうではなかった。
神と人間の間に産まれた説も明らかにはせず神話として描かれ、ケルベロスやケンタウロスなどというお馴染みの動物たちはほとんど登場しない。とにかく生身の人間同士のぶつかり合い。ただそれだけ。
ヘラクレスの出生や家族を失った苦悩など枝葉はあるもののそれほど印象には残らない。
多勢に無勢の理不尽な戦に向かう豪傑の活躍を気楽に楽しむ映画であり、細かい事を気にする人には向かない作品である。
予想外に…
普通よりやや面白い。
ロックだよ!全員集合~。
もうすぐ全老スター筋肉大感謝祭が開催される運びだけど、
ちょっとその前に神様仏様ロック様の傭兵軍団も観ておくか!?
と、映画ファン筋肉地ならし作品となっている本作(嘘ですが)
なーにぃ、また神業系?なんて思うところだけど、大丈夫!
何たってザ・ロックことドウェイン様のお仕事。
人間技が炸裂!もうバッカみたいに筋肉テンコ盛り。そもそも
自分が今作を観ようと思ったのも「筋肉バカ万歳」という評価を
読んでからのこと。やっぱりねぇ♪男汁筋肉汗大好物です。
ヘラクレスの神話といえば、恐るべき魔物を相手に12の難業を
成し遂げた…っていうアレなんですが、もうそのあたりは、
ササーっと流し観せ終了。ナレーション付き、おまけにロック様
ときたら、ライオンの被り物(爆)付き。笑っちゃいけない真剣勝負
なんだけど、そこはかとなく笑いに包まれ楽しい肉弾戦が続く。
これ、グラフィックノベルが原作らしく「300」的なイメージだけど、
予想しなかった結構古典的でリアルな作りは女性でも楽しめるし、
そのあたりを踏まえながら、たった98分で纏め上げたB・ラトナーの
手腕が冴える。どっかで観たことのあるような設定や展開も、大味
監督ならではの度胸の良さで棍棒フルスイング。ああ素晴らしい。
ドリフじゃないけど「もしも○○だったら…」っていう、ヘラクレスを
100%人間に見立てているのが愉快。ロック様が悩み傷付き魘され、
…そして男汁を流す!(こればっかりだな~私も)
まぁなにはともあれ、すごく泥臭い戦闘物語になってるということ。
キャストも豪華。
I・マクシェーン、R・シーウェル、J・ファインズ、J・ハート、
P・ミュランまで出てる。でも、いいの?と思うほど目立ってない。
やたらI・マクシェーンの外れる(外される)予言が笑わせてくれる。
(これ、タイトルに「ザ・ロックの!」とか付けちゃえばいいのにねぇ)
予想以上
ストロンガー・ザン・フィクション
ロック様ことドウェイン・ジョンソン主演の
スペクタクルアクションということで、
『スコーピオンキング』みたいに脳ミソまで筋肉な
ド単純B級アクション映画かとタカを括っていたが、
(↑謝れ)
「なにコレ思ってたよりずっと面白えじゃん!」と
鑑賞後ホクホクした気分になれました。
まず鑑賞前の注意。
予告編で巨大イノシシやらヒュドラやらが登場
しているので勘違いされてる方も多いと思うが、
本作は『タイタンの戦い』みたいな神話世界の
モンスターをバッタバッタと薙ぎ倒すアクション映画
ではないのでご注意を。
あれは回想シーンくらいの扱いだと思っててください。
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予告編の『その男、偽りの伝説か。真の勇者か。』
というキャッチコピーこそがミソ。
主人公ヘラクレスさんは確かに並の人間と比較すれば
ムチャクチャ強い傭兵なのだが、本人は神話の怪物と
戦った覚えなんて無いし、ワンマン・アーミーかと
思いきや傭兵仲間が5人もいたりする。
彼はウワサに尾ヒレが付いて仮面ライダーかチャック・
ノリスみたいな無敵超人と思われているだけで、
実際はあるトラウマに苦しむ心優しい普通の人なのよ。
(まあ“普通の人”は、馬を投げ飛ばしたりしないけど)
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そんな彼が、侵略の危機に陥った国に雇われて大暴れ !
他の仲間たちもナイフ、槍、弓、斧とそれぞれの
得意技でバッタバッタと敵を薙ぎ倒す。
特に中盤、廃村での一大バトルは、敵の奇抜な戦法や
味方の秘密兵器なども飛び出してかなりの面白さ!
仲間たちもみんな個性的でユーモラス。全員は書かないが、
野生児テュデウスには泣かされたし、
予言者アムピアラオスには笑わされた
(「おい、それ俺の運命だぞ」)。
かなり中途半端な当たり方するんよね、この人の予言。
けど、ヘラクレスを奮起させる終盤の言葉はカッコいい。
美味しいトコ持ってくキャラだよなあ(笑) 。
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で、ここまで書いたような戦闘シーンとユーモアだけなら
普通のスペクタクルアクションと大差は無い。しかし
この映画がひと味違うのはヘラクレスを苛むトラウマ、
そして終盤でのひとヒネリの面白さ。
強すぎる彼は図らずも己の伝説を築き上げたが、
その伝説によって彼は謀略に巻き込まれ、
生き方をがんじがらめにされてしまった。
ヘラクレスが最後に対決するのは結局のところ、
神話の怪物でも無ければ無数の軍隊でも無い。
彼は、彼自身が築き上げてきた伝説と戦っていた。
伝説に縛られた己の運命を変えようとして。
過去と決別するため、次の伝説を作り出すため、
ヘラクレスが踏ん張るラストは猛烈に熱い。
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上映時間は 99分と、この規模の作品にしては短い方だが、
戦闘シーンの迫力、魅力的なキャラ、物語展開の面白さ
など内容は濃密。見応え十分の秀作!だと思います。
<2014.10.27鑑賞>
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