インターステラーのレビュー・感想・評価
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星巡る方舟
「愛が観察可能なら必ず数値化できるはずだ」
食糧不足により生活の維持が困難になりつつある近未来の地球。元宇宙飛行士クーパー(演:マシュー・マコノヒー)は、娘マーフが日々話す部屋の怪奇現象を聞きつつ、息子トムの進路に頭を悩ませている。ある日の砂嵐をきっかけにマーフの部屋の怪奇現象からメッセージを読み取ったクーパーは、解読したメッセージに基づいた座標の場所に行く。そこは遥か昔に政府によって存在を消されたが、密かに活動を再開していたNASAの施設だった...。
当初は予定に入れていなかったが、周囲の声が非常に大きいため気になって観ることに。
いや、とんでもない映像体験をした。衝撃度で言えば自分がこれまでにした劇場体験の中でも上位五指には確実に入る。
僕が物心ついた頃、スタンリー・キューブリックはもうこの世にいなかったし、図鑑を開けば地球や宇宙の写真を見ることもできた。つまり宇宙というものは(完全ではないが)見える前提のものだった。だからキューブリックが「2001年宇宙の旅」を1968年に公開した際、人々が何を感じたかは言葉でしか分からない。そしてアポロ11号が月に降り立った感動も知らない。
その代わり、僕にはクリストファー・ノーランが与えられた。彼の頭の中は一体どうなっているのだろうか?なんとなくはイメージできていてもあまりに抽象的な概念の世界をここまで映像化できるものなのか。時間ですら物理化された五次元の世界を井桁のような形で描き切ったことに驚きを隠せなかった。
途中までは「何がしたいんだコイツ?」とただ映像だけを追っていたが、最終盤になってこれまでのバラバラな映像が繋がっていく展開に純粋なまでの爽快感すら味わった。これに関しては完全に自分が食わず嫌いをしてしまったと思う。
本棚の本を崩すようにして、1968年の劇場が見られたならば、自分は何を思うのか?もっとも、変えるべきは過去ではないがね。
壮大なスケール
24-137
じゃないほうの子どものことがちょっと気になる
傑作!こんなに凄い作品を観てなかったなんて・・・
劇場公開当時興味はありつつ観てなかった。
その後も何度かVODで観ようと思いながら“農場”から抜け出せず。
予備知識ゼロながら、漠然と観たいという気持ちのまま10年。
今回、「インターステラー」公開10周年記念IMAX(R)再上映という事で劇場鑑賞、
平日にも関わらずほぼ満席。
そして
何故こんな凄い作品を観てなかったのかと久々に映画鑑賞後立ち上がれない衝撃だった。
迷わず⭐︎4.5
子供の頃観た「未知との遭遇」や劇場鑑賞では無いが「2001年宇宙の旅」くらいのインパクトだ。
一言で言えば、5次元という概念を映像化するとしたらこれほど分かりやすい画は無いのでは無いだろうか。
元々次元の感覚というのも非常にわかりにくい、ざっくり平面が二次元、現在存在している空間が3次元という事は誰しも感覚的にわかる事。では4次元・5次元とは?
その辺りの事を理解しようとするとまずは“相対性理論”という話しになる。
では、相対とは何か?例えば、「150kmで走る車がいれば“絶対的”なスピードで移動していると認識する」が、もし150kmで走行している電車から見ればその車は同じ速度で移動しているので「止まってる」事になる。アスファルトの道路面は二次元面だが、そこにいる“アリ”にとっては凹凸のある三次元の世界に見える。こうして“相対的”に見ると、“絶対的”な物の見え方が変わるというのが超簡単な説明。逆に言えば“相対的”な見方をしないと、今見聞きしている空間・時間の概念は必ずしも絶対的では無いという事。そして、そんな“相対性理論”を持ってすれば時空の“概念”次元も変えられ、五次元となると正直数式の世界でしか存在しない概念だ。
そんな、概念化できない5次元パラレルワールドを映像化しようとしただけでも物凄いが、そのパラレルワールドに“愛”や“希望”を組み合わせて表現したノーラン監督、やはり半端無い(エブエブでもマルチバースを描いていたが、個人的には消化不良、正にマルチバースそのものすぎた)。
最後のスペースコロニーが、どうしてもガンダムの世界に見えてしまい日本人として結構ツボにハマるが、全体としてCG多様を良しとしないノーラン監督ならではの迫力ある映像や音響と相まってIMAXで見るべき映画ってこういう作品だ、という事をまざまざと見せつけられた。
余談だが、(東京近郊の方)東宝シネマズ日比谷のIMAXって本当にIMAX?
池袋GT:横25.8m×高さ18.9m、面積487.62㎡、アスペクト比はIMAXフィルムと同じ1.43:1でこのサイズのIMAXが観られるのは池袋と大阪の2館だけだけど
成田humax:横約24.5m×高さ約14m、面積約343㎡
に比べても相当小さい(予告編からIMAXサイズに移行される時のスクリーンサイズ広がるワクワクが無い)
日比谷IMAXは施設外観から恐らくスクリーン1TCX:19.8×8.3mと同じくらい(公表のスクリーンサイズは無し)で、音響は凄いけど正直IMAXなのかなって疑問は毎回。
電車なら池袋、車なら成田、一度観たらスクリーンサイズの差に愕然とします。
かつて、東京アイマックスシアター(後のテアトルタイムズスクエア※閉館)縦18m×横25m、品川アイマックスシアター縦16m×横22m(※閉館)は専用設計(スクリーンと座席が近い、スクリーンが湾曲、急勾配の座席)でUSJやディズニーのIMAX仕様だったけど。観たいコンテンツが増えてきた今になって上映可能なスクリーンが無いという矛盾にIMAXの火を消さない様に思う次第。
とてつもない映画。
SF映画の"名画"
時空を超えて 〜 怒れ 怒れ 消えゆく光に
元テストパイロット、クーパーを精悍な顔立ちのマシュー・マコノヒーが熱演。お顔立ちに見覚えが … と思い検索してみたところ、映画「ジェントルメン 」でマリファナ王役を 👀
正義感に燃え果敢に挑む姿、受信した画像を見つめ咽び泣く姿に胸が詰まる。
愛娘マーフィーを演じたマッケンジー・フォイの悲しげな表情が切ない。
宇宙服姿も似合うアン・ハサウェイ、知的なジェシカ・チャステイン、本作でも驚かされた安定の演技派マット・デイモン、そしてシャラメ少年 … 変わり過ぎではないですかぁ?
ずっと気になっていた本作をIMAX上映で鑑賞出来るとは ✨🪐✨
時代の一歩先を行くノーラン監督の溢れる才能とセンスに称賛しかありません。
ほぼ満席の映画館にて( IMAX )
インターステラー10周年!
【2018/05/05✩⃛初回観賞】 評価:4.7
【2024/11/23✩⃛2度目観賞】 評価:4.7 ➡︎ 5.0
池袋グラシネIMAX GTでこれを観られるという至福🌀
画面の大きさよりも高品質な音よりも
宇宙の静寂がより引き立てられたと感じたGT体験✨
チケット取ってくれた猛者に感謝💕
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ヤバい、この映画。
完全に舐めてました、ごめんなさい。
職場の同僚と好きな映画の話になり、彼が1番好きな映画を是非観て欲しいから、と借りたBlu-ray。
あまりの熱量に『私、SFはそんなに…』と言いそびれてしまったけど、なかなかストーリーに入り込めない。何度か挑戦するけど最初の1時間を繰り返し見ること3度。進まない…寝てしまう…
次でダメならFilmarksでレビューを読んで"観たふり"するしかないとすら思って臨んだ4回目。
最後までどうにかこうにか因縁の"ノルマ"をこなし、観終わったときの率直な感想は
『うーん🤔こんなもんか。中弛みする場面は要らなかったなー』
とネガティブなもの。
その後、忘れないためのレビューを書くためにいろいろ思い返したり考察したりしていたら、なんだかこの映画の深さがズッシリとのし掛かってきた。
深い。ただのSFとは違う。
SF要素は無論ふんだんに盛り込まれている。むしろド文系のあたしにはスッと入る内容ではないほどの当時の最先端研究の内容が。
劇場で観ていたら宇宙のシーンで窒息しそうになってただろぉから自宅観賞で良かったε-(´∀`; )
最新の物理理論とキリスト教の教えと複雑な愛の形の三位一体の物語。
ジェシカ・チャステイン、子役マーフ、ティモシー・シャラメ…みんないい味出しすぎてる。
凄すぎてなんも言えない。
もぉ一度観ます。
これぞクリストファー・ノーラン
至高の映画体験 (追記)
公開10周年記念IMAXリバイバル上映。
平日の昼間ながらたくさんの観客。ノーラン監督の人気のほどがうかがえる。
何度目かの鑑賞なので、もう最初に本棚映っただけで泣けてくる。
IMAXで観ることができて本当によかった。
押し寄せる感動と興奮。
帰りの車の中でずっとサントラ聴いていた。
しばらく映画観ないでいいや、と思うくらいいつまでもこの感動に浸っていたい。
IMAXで観たからかもしれないけど、マイ・オール・タイム・ベストだ。
(七人の侍、大脱走、ナウシカと並ぶ)
追記
IMAX上映公開終了前にもう一度観てきました。
名古屋109シネマのスクリーンはそれほど大きくはないんですが、やはり音響がすごい。シートが揺れるほどの圧倒される音響があってこそ、無音のシーンが活きてくる。まるで宇宙に放り出されたような臨場感。IMAXで観ることが出来て本当に良かった。
そして、今までは主役のマシュー・マコノヒーや少女時代のマーフを演じたマッケンジー・フォイ、TARSやCASE等々に目と心を奪われていましたが、今回何度目かの鑑賞であらためてアン・ハサウェイとエレン・バースティンの素晴らしさに気づきました。アン・ハサウェイあっての作品でした。
ないSF要素は"波動砲"ぐらい?
元宇宙飛行士、地球滅亡の危機、自律ロボット、人類移住計画、コールドスリープ、ワームホール、ワープ、ブラックホール、イベントホライゾン、降着円盤、重力レンズ効果、スペースシャトル、ウラシマ効果、ジェットパック、宇宙ステーション手動ドッキング、重力カタパルト、ニュートン第3法則、プランクダイブ、5次元空間、ひも理論、スペースコロニー、未来での再会、新たな冒険の始まり。
大所のSF要素を詰め込んでまとめ上げた大傑作、出てこないのはデススターのスーパーレーザーやヤマトの波動砲のような"高エネルギー兵器"と異星人ぐらい?不満があるとすれば5次元空間をもう少しオシャレに表現して欲しかったかな、ボウマンの時空の部屋みたいに。
こんな映画だったけ?
マスターピース
宇宙を描いた壮大なSF映画の最高傑作
10年前に観て感動しIMAXで観たら、もっとすごいだろうなと思ってましたが遂に念願が叶いました。予想通りの素晴らしい映像。そして、宇宙体験ができました。
科学的に見れば突っ込みどころもあるかもしれませんが(公開から3年後の2017年にノーベル賞を受賞した理論物理学者キップ・ソーン氏が製作に加わっている)、科学的知識がまったくないわけでもなく、宇宙大好き人間の僕としては興味の尽きない話で、他のSFものとは一線を画する映画だと思います。重力などのほんの僅かな異変により地球に存亡の危機が訪れる、なんてありそうじゃないですか。その影響で多くの植物が枯れ、砂埃舞う荒涼とした地球の大地。そして人類(特に未来に生きる子供達)を救うために愛する娘とも別れ、主人公クーパーは人類が移り住むべき惑星を目指しロケットに乗り込み宇宙空間へ。黒板に書かれた複雑な数式、ワームホール、ブラックホール、時空の歪み、時間のズレ、…ワクワクします。宇宙空間でのクーパーの悪戦苦闘(クーパー達が降り立った水の惑星や氷の惑星の映像がすごい)の間に、地球上では80年(?)の歳月が流れている。そしてクーパーが実際に帰ってきたのは地球ではなく、土星の重力空間に作られた円筒形の不思議な形をした仮初の人間の(科学者として成長したクーパーの娘が中心になって作り上げた)居住区。ここに至るまでにさまざまな不思議な出来事がクーパーと娘との間に起きているのだが見事な伏線回収。そして年老いた娘との感動的な再会。しかし、感動の再会も束の間、仮初ではない人類が移住すべき惑星を目指しクーパーは再びロケットに乗り込む(その移住すべき惑星には同僚の美しい科学者・宇宙飛行士アメリアがコールドスリープ状態でクーパーを待っている)。
映画館で観る=体験すべき映画
他稿で「ロード・オブ・ザ・リング エクステンデッドバージョン」4DXを鑑賞した体験を書いたのだが、4DXは正直ウザかった。映像だけでストーリーを語れるのに、席がガタガタする必要はないし、矢が飛ぶシーンに合わせて耳元でエアが吹く演出も不要だと、改めて思った
そして今回は「インターステラー」のIMAX
これは素晴らしかった!これこそ映像空間没入体験たった。物凄い音響は空間をビリビリ震わせるので、ダイレクトに五感に来る。小手先の演出より音響の重みが映像に加わり、緊張して拳が痛くなるほど…!
そしてラストまでグイグイ引っ張るストーリー。主人公が宇宙に旅立つまでがあまりにも早くて、そこはツッコミどころかもしれないが、それいちいちやってたら上映時間長すぎるし…
これこそ映画館で観る=体験すべき映画です
素晴らしい映像体験
IMAX再上映で初鑑賞。
想像を超える映像体験だった。映画を観ることで日常では体験できないことを視覚で体感できることは改めて素晴らしい事だと感じた。観終わったあとは心地よい疲労感…
今はなきスペースマウンテンに乗ってずっと宇宙探検をしている気分。
IMAXで鑑賞できて良かった。
映画を彩るハンスジマーの音楽にも心揺さぶられた。
ストーリー序盤は家族を置いて宇宙に行ってしまうことが理解が出来ず、感情が置いてけぼりになっていたが、再会のシーンでは感動した。
過去は変えられないが、未来は変えることができる、時空も重力も超えるのは愛だということが印象に残った。
砂の惑星
IMAXによる映像効果にこだわる監督なので、近作はおおむね同設備のある上映館で見るようにしてきたが、唯一この作品はDVDでしか見ていなかったので、いい機会だと思って鑑賞。
劇中では原因が明示されていなかったようだが、地球は砂嵐が頻発する世界となっていて、疫病で作物が枯死する災厄も重なって、人類は地球外へ新天地を求めるプロジェクトを始動する。
主人公たちが訪れるのは、“水の惑星”と“氷の惑星”。通常の宇宙冒険SFだと、未知の惑星を訪れるとたいがい宇宙人か怪獣が襲ってくるのだが、そのへんは結構地味だ。藤子不二雄の「21エモン」ファンとしては、もっと変てこな星でわくわくさせてほしかったところ。せっかく異星の客となったのに、大波と仲間の裏切りでは物足りない。
ブラックホールへの突入なんて実際はとんでもないことだと思うが、案外あっさり決断する。映像表現としては、ダグラス・トランブルが創出した「2001年宇宙の旅」のスターゲイトのシーンとよく似ている。「2001年」でキューブリックは土星がうまく映像化できないので木星に設定を変更したらしいが、この作品の土星も何だか嘘くさく、クラブハリエのバームクーヘンみたいだ。
マーフの少女時代を演じた女優は、ジェシカ・チャステインよりアン・ハサウェイに育ちそうな顔をしていた。
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