ラッシュ プライドと友情のレビュー・感想・評価
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不死鳥と呼ばれた男ニキ・ラウダ
1976年─
フェラーリのF1ドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。
6週間後、奇跡的に復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。
チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが…
80年代に「赤」と言えば「赤い彗星のシャア」ですが、70年代にスーパーカー・ブームを経験した者にとって「赤」はニキ・ラウダがハンドルを握るF1カー「赤いフェラーリ」でした。
そんな、カーキチ少年達のヒーローだったラウダが製作側に助言して完成した本作は、1976年の富士スピードウェイで開催された「F1世界選手権イン・ジャパン」で、TOPを争ったニキ・ラウダ本人とジェームズ・ハントに焦点を当てた物語です。
生真面目で、正確なレースを得意としたラウダは、76年の第11戦ドイツGPで大事故に見舞われ、大火傷を負い、数日間生死の境を彷徨います。
しかし、死に物狂いで回復した彼は、事故発生から42日後の第12戦イタリアGPで奇跡のレース復帰を果たし、「不死鳥」の異名を取る男となりました。
一方のハントは、人生で抱いた女が5000人と言われる女コマシで、東京ヒルトンで33人のスチュワーデスと寝た男と言われています。
態度も横柄で、言動も粗暴な男だったのですが、レース直前に緊張と恐怖で嘔吐するというナイーブな一面を持ち合わせた男でもありました。
そんな対象的な2人がポイント3点差を巡って挑んだ最終GP。
豪雨の中、富士スピードウェイで、2人の目に浮かんだものとは一体何だったのか…。
スーパーカーに夢中だった世代には堪らない「フェラーリvsマクラーレン」の裏側にあった男達の闘いと決断に、熱いものを感じてしまいました。
職人監督R.ハワードに、またしてもやられた感じです(笑)
ドラマ作りの為の嘘や誇張はある程度感じましたが、ラウダが概ね実話に近いと述べている通り、さほど違和感を感じる事はありませんでした。
ただ1ヶ所だけ、事故に遇ったラウダに対するハントの態度が180度違う点がガッカリでした。
ドラマとして綺麗に纏める為には仕方なかったのでしょうが、ちょっと臭すぎです。
因みに、本作を観たラウダ曰く、今は亡きハントの女好きは「あんなもんじゃなかった」そうです(笑)
映画館で観るべき
F1好きの意見なので、参考にならないかもしれません。
まず、走行シーンの迫力がすこいです。走行シーンではドライバーになった気分で毎回鳥肌が立ってしまいました。ホームストレートでのエンジン始動から耳をつんざくようなV12エンジンの音は痺れました!F1を観に行ったときを思い出すほどでした。
もちろん、フェラーリとマクラーレンのマシン意外のマシンもしっかり走行していて、ティレルやリジェ、ロータスやブラバムなどのマシンも走行していました。
これは映画館ならではだと思うので、映画館で観るべきです!
走行シーン意外でも、ハントとラウダの当時の性格などとても忠実で、ハントのプレイボーイっぷりや、レース前に毎回緊張してしまうことや、ラウダのレースに対する合理的な考え方、本当に相対する二人の性格がとても印象的に描写されていました。
欲をいえば、もっと走行シーンが欲しかった、他のドライバーも見たかったです。
生のF1が見てみたくなりました
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