ラッシュ プライドと友情
劇場公開日 2014年2月7日
解説
「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督が、1976年のF1世界選手権を舞台に、2人の天才ドライバー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いと絆を描いた。76年のF1チャンピオンシップで、フェラーリのドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。奇跡的に6週間で復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが……。ハント役には「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワース、ラウダ役には「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュールが扮する。脚本は「フロスト×ニクソン」のピーター・モーガン。
2013年製作/123分/PG12/アメリカ・ドイツ・イギリス合作
原題:Rush
配給:ギャガ
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予告篇が割とストーリーの大筋を語ってしまっているように見えるためまぁこんな映画だろうと思って視聴したが、実話とは思えないほどドラマ性のあるストーリーでぐいぐいと引き込まれた。
そしてどう撮影したのかと思うほど迫力のある映像がその没入感に拍車をかけ、気づけば映画の中に入り込み2時間が一瞬で過ぎ去る、正にF1のような映画であった。
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鑑賞2回目、あらためて観てみました。
いや、これほんと、いい映画。2013年の映画。
私の超好きな胸アツ系。
一昨年のフォードvsフェラーリも大好きだけど、レーサーものではそれと互角だと私は思いました。
天才肌でプレイボーイ、破天荒なイギリス人レーサー、ジェームズ・ハントをクリス・ヘムズワース、堅物で頭脳勝負、メカにも超詳しい苦労人のオーストリア人レーサー、ニキ・ラウダにダニエル・ブリュール。
この二人の配役がピッタリだし、確かな演技力により作品に素晴らしい化学反応が起きてます。
レースシーンの迫力はもちろんのこと、性格や生き方が真逆と言ってもいい2人のぶつかり合いが見もの。長年のライバルとして確執があるものの、心の底では互いの事を認め合ってるからこそ、熱い言葉が飛び出します。
「賢者は敵より多くを学ぶ」
「ガソリンと隣り合わせで、車輪つけた爆弾の上に乗って270㌔で走るなんて正気の沙汰じゃない。まともな人間じゃできない」
「レーサーに魅力的な人間が多いのは、生を(ハントの場合は【性も】w) 謳歌しているから。生きるエネルギーが強いからでは。人は、死を意識するほど、生を謳歌するものだ」
レース事故でクラッシュし、400度の熱に1分間包まれたことで瀕死の重体となったニキが6週間後にレースに復帰するまでは、見ているこちらが唸ってしまうほどのつらい映像。まさに執念。この人、ほんまに強い人。
見守る奥さんもつらかっただろうなぁ。
本人も言ってますが、ハントの存在がなければ復帰できなかったかも、と。あいつに勝ちたい、その一心だったと。
『おまえムカつくけど、認めるわ。
お前のおかげでここまでこれた』って
2人で言える関係って、めちゃくちゃカッコいい。これぞ男の世界。
個人的に好きなシーンは、ニキが奥さんと出逢って途中で運転を変わるシーン。思わず私も「ヒャッホー!」と声出してしまいました(笑)
あと、火傷の顔の事でニキを侮辱した記者をハントがボコボコにするシーン。
いいとこあるやん…
F1を制し何度も世界チャンピオンになった2人のその後は、ハントはテレビキャスターに転身した後、45歳で心臓発作で急死、ニキは引退後は実業家として成功し、一昨年70歳で家族に看取られながら逝去。
これまた全く違う最期に、しみじみ思いを馳せる。
自分を偽らず、誇り高く、信念のまま【自分らしく生き抜いた】2人。熱い。
さすがロン・ハワード監督、じっくり人間ドラマとしても味わい深い。
大画面でせひまた観てみたい。再上映してほしい。
つまらなくはないが、映画として観るとパンチが弱い。
2021年3月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波
とても見応えがあって面白かったです。
派手好きで華やかなハントと知的で努力家のラウダ、まったくタイプの違うふたりの天才。
この作品はハントとラウダ、どちらを応援したいか、どちらに感情移入をしたかでまったく見え方が異なる映画かもしれません(どちらに感情移入しようと面白いのに変わりはありませんが)。
僕は、たしかに華やかなハントに憧れはするものの、応援したのはラウダでした。
ラウダのファイナルレースの決断はスゴい勇気だと思います。
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