レイルウェイ 運命の旅路

劇場公開日:

レイルウェイ 運命の旅路

解説

コリン・ファース、二コール・キッドマン、真田広之らの共演で、第2次世界大戦時、日本軍の捕虜となり、鉄道建設に狩り出された英国兵士と日本人通訳らの実話を映画化したヒューマンドラマ。鉄道好きで平凡な人生を送るはずだった英国軍兵士のエリックは、シンガポール陥落時に日本軍に捕らえられ、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設現場で過酷な労働を強いられる。それから約50年後、当時の記憶に苦しめられながらも、愛する妻と平穏な日々を送っていたエリックは、鉄道の建設現場にいた日本人通訳の永瀬が、戦争体験を伝えるためいまもタイに暮らしていることを知る。永瀬の存在が心の奥の傷をよみがえらせ、動揺するエリックだったが、意を決して永瀬に会うためタイへと向かう。原作は1995年「エスクワイア」誌ノンフィクション賞を受賞したエリック・ローマクスの自叙伝「泰緬鉄道 癒される時を求めて」。

2013年製作/116分/G/オーストラリア・イギリス合作
原題または英題:The Railway Man
配給:KADOKAWA
劇場公開日:2014年4月19日

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(C)2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen Queensland Pty Limited, Screen NSW and Screen Australia

映画レビュー

2.0本人たちにしかわからない

2023年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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カメレオン

3.0やられた側の憎悪と怨嗟は長く残るというお話

2022年3月18日
PCから投稿

第2次大戦、東南アジアで日本軍の捕虜となった英国人が受けた暴力・屈辱・恥辱。
終戦後数十年経てもそのトラウマは拭えぬものがあり、せっかく掴んだ結婚という幸福にも暗い影を落とす。
その暗い影を拭い去ろうと、自分を苦しめ辱めた日本軍関係者に復讐を果たそうと立ち向かう!!

なんて書くと勇ましいリベンジ劇風だが、物語は極めて静的トーンでしずしずと展開する。

日本人としては当時の邦人がなした残酷非道な行為にヒリヒリ痛いものを感じながら、「では一面的には戦争被害者であるあなたがたは世界の侵略地で現地人に何をなしてきたのか??」と反発心がむくむく頭をもたげてくる。

という風になかなか複雑な心境にさせられながら見続けたわけだが、本作品は実話ベースの個人対個人の話でありながら、そこから想像を膨らませると、個人を取り巻く「現在や過去の同国人たち」の加害行為に嫌でも直面せざるを得なくなる。

映画の出来としてはあまりに静的に過ぎたかもしれないけれど、上のような考察に到らせてくれたという意義は大なるものがあったのではと思う。

しかしあれだね、上のシリアスぶったコメントはさておき、主役白人の結婚に至る出会いエピソードはあんなとんとん拍子に行くものなのか??と目を丸くしてしまったよ。笑

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resuwisshu311

3.0パンチが少し足りない

2022年3月15日
PCから投稿

全体的に淡々と描かれており、パンチが足りない
しかし、風景描写が異様にヨーロピアンで可憐でのどか
正直ラブロマンス系の映画作らせたら最強なんじゃないかと思った。

それ以外に思ったことは、戦争って誰もとくしないってこと

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asa89

3.5赦し

2021年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 シンガポール陥落の話の後は鉄道の話すらしないローマクス(ファース)。心配になったパトリシア(キッドマン)は退役軍人仲間のフィンレイ(ステラン・スカルスガルド)に尋ねる。

 通信兵だった若きローマクス(アーヴァイン)は日本兵の目を盗み、仲間とともにラジオ作りに励む。鉄道好きの彼は近辺の鉄道地図を作ったりもして、それがスパイ容疑へと繋がる。ラジオにしても敵国との通信機と疑われたのだ。そして2週間に渡る監禁・・・どんな拷問を受けたのか本人は語らなかったという。

 フィンレイを通じて、通訳でもある憲兵隊の将校永瀬(石田淡朗)が生きているという事実を突き止めた。制裁を加えることによって平安を取り戻せると考えたのだ。しかし、フィンレイは鉄道で首をつって自殺・・・墓の前では仲間たちがかつて捕虜だった頃のように番号を唱える。

 生きていた永瀬(真田広之)はタイの寺院で観光ガイドをしていた。拷問の後、永瀬は戦争で多くの人が殺された現実を見て、戦争の悲劇を伝えるために巡礼していたのだ。彼に対して腕を木刀で折ろうとするも中断。檻の中に入れたときには、苦しかった水攻め拷問を思い出すローマクス。しかし、決定的な復讐はしなかった・・・

 妻のもとへと戻ったローマクスはあらためて永瀬の訪問を受ける。和解のために尽力した永瀬のことを赦すというローマクス。その後は友人として永瀬が2011年に死ぬまで続いた。

 この最後の赦しがなければ、単なるつまらない映画となっただろう。フィンレイが自殺してまでローマクスに託したのだから、復讐はきっちりやらなければ!と思わせておいて、正直で贖罪を負った永瀬の人物あってこその友情の芽生え。復讐の連鎖はもうたくさんだ・・・

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kossy