ヒロインの存在感が圧倒的。
ただ綺麗なだけじゃない。演技も最高、迫力も最高。ダンスだけは『踊るマハラジャ』のヒロインの方がうまいけど、彼女の存在感なくしては成り立たなかった映画。もう、”女神”とひれ伏すのみ。
そしてヒーローもね。
途中から、ヒーローのカーン氏と若いころの真田広之さんと似ているなあ、とか、
ヒロインは、多岐川裕美さんや松坂慶子さんの若いころのオーラを彷彿とさせるとか思ってしまう。
そして悪役もすごいイケメン。そうでなくては成り立たない。色悪の典型。
この悪役とヒロインが並んでいると、気を失ってしまいそうになるほどうっとりしてしまう。
かつ、ヒーローの親友・おじさん役も捨てがたい。こんな風に自分を信じてくれる人・メンターがいたらいいなあ。
ヒーローの母役も、ベテラン女優の貫録をみせる。
物語はロマンチックの極み。
でも、全てが一歩通行の想いが交錯して、切ない。人に恋するって・・・というもどかしくも切ない展開。せっかく輪廻転生したのに。
突っ込みどころもあるけれど、
直球勝負、物語の筋は極めてシンプル。それだけに、ヒーロー、ヒロインの想いが胸に飛び込んできて、狂おしくも切ない(T_T)。
そこに、冗長的に、ギャクのような笑い、楽しいダンスが挟み込まれる。そんな編集を楽しめるがで評価は分かれるかもしれない。
ボリウッドは数本しか観ていない私でも、その緩急に酔いしれた。編集がうまい。
ハッピーエンドなのかは疑問だけど、〇〇で締めくくられる、救いを感じられて後味の良い映画。
映画製作現場を舞台にした映画。
ボリウッドの現場を垣間見られるのも楽しい。
映画の中の受賞パーティは、本物の受賞パーティに紛れ込んだような感覚。
見慣れぬ出席者ばかりだけれど、その見せ方、関係性などが楽しい。
華やかさ。歌とダンスに酔いしれてしまう。
そこからの、後半への展開に移るシーンの流れに息を飲む。
かつ、公式HPによると、いろいろなボリウッド映画にオマージュを捧げているところもあるとのことだが、ボリウッド映画に詳しくない私には???
でも、公式HPには記載されていないけれど、ここ『雨に唄えば』?とか『オペラ座の怪人』?など、連想してしまい、ワクワクする。
そして、ボリウッド映画の特徴。
歌とダンスのオンパレード。
耳について離れない。ふとした時に、頭を駆け巡る。
エンディングが超!!!楽しいので最後まで観てください。