きっと、うまくいくのレビュー・感想・評価
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きっと、うまくいく
なんて素敵な邦題なんだろう、とずっと気になっていました。観てみたら内容も素敵!新年からとても清々しい気持ちです。
逆境に負けずに自分の夢に向かって奮闘する学生達を描いた話ですが、彼らの友情や夢を諦めないひたむきな姿が真っ直ぐに心に刺さりました。
暗記任せでもぎ取った学校のテストの点数なんて社会に出てからは全然役に立たない事を思い知らされてから何年経つだろう。競争だの結果が全てだのそんな世の中にウンザリなのに、結局はいつも周りに流されてばかりで、一体自分は何をしたいのだろう...と、溜息が出そうな方は是非この映画を観て欲しいです。
本当の学びとは?成功とは?自由で型破りながらも周囲を突き動かしていくランチョーの生き方や言葉にきっと、勇気づけられます。
Everything's gonna be alright ♪
数はそれほどでもないけど、今まで色んな国の映画を見てきて、自分にとって一番ハズレがないのがインド映画。
特にPKという作品でアーミルカーンを知り、3時間笑って泣いて共感しまくりだったから、この作品はいつか観たい観たいと思ってた。
やっぱりこの作品でもアーミルカーンはすごかったw。
インドはカースト制度のおかげで就ける職業が限られているので、カースト関係ないITとかエンタメで才能を開花させている人が多いんだそうです。
実際、成功すればとんでもない額を稼げる医者やエンジニアを目指すために、親は勉強させると聞いたことがあります。この作品もそういう背景なのかな。
でも、本当の知性はやっぱり誰かの役に立つべきであって、将来の年収のためだけに利用されるものじゃない。みんなで力を合わせて赤ちゃんを出産させるシーンを観て、知識はこうやって使うものだなぁと、しみじみ感じた。
誰かと比べることのつまらなさ、勝ちだの負けだのに固執することのくだらなさ、金額で価値を測ることの卑しさを、とことん感じさせてくれた、スカッとする映画でした。
翻って、私も20年近く勤めた職をもうすぐ辞めます。誰かと比べられること、評価されること、否定されたり、正しいか正しくないかを指摘されたり…、そんな自分を削られる世界は、どんなに給料が高くても、もうこれ以上いられない。辞める決心をして10ヶ月、少しも意思が揺らがないほど、毎日しんどい。
All is well, All is well...
不思議な発音のこの言葉、今後の私の座右の銘になりそうです。ありがとう!
【”どんなに苦しくても、自ら命を絶ってはイケナイ。”うまーくいーく”と言う呪文を唱え、前向きに生きていく事の大切さを教えてくれた忘れ難き作品。】
ー 今作の内容は、巷間に流布していると思われるので、割愛。
だが、且つての私の様に、日々、働く事が厳しき状況になっている方には、是非、観賞して頂きたい作品である。
従来のインド映画の形式を踏襲しつつ、自らの個性を大切に、親の言いなりに生きる事に対し自らの意思を貫く大切さを描いた、記念碑的作品である。
更に言えば、今作で天才科学者でありながら、人の善性のオーラを全身から発するランチョーを演じたアーミル・カーンの世界的な出世作でもある。-
◆感想
・再鑑賞しても、凄い映画である。
冒頭のシーンと、ラストのシーンの見事なシンクロニシティ。
- 宇宙で使えるボールペンと、鉛筆の話。
ランチョーの、権威を気にしない自然な疑問を口にする姿。
立ちしょんべんに対する科学的な対応の仕方。-
・学生時代の、ランチョーとファルハーンとラージューの時を越えた友情。
- 苦学生であったラージューの自死を必死に助ける友たちの姿。ー
・彼らを目の敵にしていた学長の娘の、ランチョーと相思いであったピアのお姉さんの出産に立ち会い、見事に子供を出産させたランチョーの姿。
- 学長が、遅まきながら命の大切さに気付くシーンである。-
・10年間、音信不通であった、ランチョーが開いていた学校。
そして、彼の真の素性が明らかになるシーン。
<今作は、インド映画に新たな潮流を齎した、記念碑的な作品である。
且つての私の様に、日々、苦しき想いを抱えつつ過ごす人に観て頂きたい作品である。
”うまーくいーく”と言う呪文が、きっと助けてくれると思った作品である。
映画とは、現実逃避のツールでもあるかもしれないが、それ以上のモノを齎してくれるモノである事に気付かさせてくれた作品でもある。>
学びとは何か? 生きる為の発想を描いた素晴らしい映画
昔から話題に上がり、ずっと見たかったのだが……
インド映画特有の長尺(3時間)の為、字幕ではキツイなぁと、二の足を踏んでいた作品。
アマゾンプライムにて吹替版が見れるようになったので、ようやく鑑賞した。
2009年のインド歴代興行収入1位を記録した映画。
くそう。もっと早く見ておけば良かった。
本当にそう思う。せめてあと5年は早く見たかった。
物語の大筋だが、ランチョー・ファルハーン・ラージューの3人の主人公の物語であり、
ランチョーは成績優秀にも関わらずその発想から先生や上級生と何度も衝突をする。
ファルハーンはエンジニアになれと家族から言われるが、本人は本当は合わないと感じている。
ラージューは家族がド貧乏の為、エンジニアにならなければと言う呪いにも似た状況。
学校の中では問題児と言われる3人の主人公の話だ。(英題:3 Idiots)
インドはカースト制度の名残りから、職業選択の差別が残るようで、比較的新しい分野のエンジニアは、差別に囚われない高給職の一つ。
その為、競争が激化し、大学は「学びの場」から「点数を取り、競い合う場」となっている。
インド工科大学の激しい競争の中、本当の学びとは何かを語るランチョー。
ランチョーの思想に惹かれていくファルハーンとラージュー。
物語は卒業から10年後、卒業と同時に連絡が途絶えたランチョーの消息が分かったと連絡が入り、輝かしい大学生活の始まりへと遡る。
学びとは何か? 教育とは何か? 愛とは何か? 命とは何か?
自分らしく生きるとは?
人生を豊かにする発想とは?
そして何故、ランチョーは消えたのか?
コメディーxミステリーx教育問題x恋愛xミュージカル
長尺様々な要素を盛り込んだ映画にも関わらず、展開の面白さが飽きを感じさせない。
作中曲はポップで聞きやすく思わず口ずさみたくなる。
特に邦題タイトルに元にもなっている「Aal Izz Well」は、何とも心地よい。
物語は、時に明るく、時に重い。
しかし見終わった感想は「素晴らしく爽快」だ。
まるで人生の一番面白い部分を凝縮したような作品。
逆に3時間で収めた事が素晴らしく感じる。
字幕で3時間は辛くても、吹替で3時間ならイケると言う方。
そして、まだこの作品を見ていない方。
大丈夫。この作品を見れば「きっと、うま~くいく」
今後の人生、そう信じられるかも知れない。
うまーくいーく
タイトルなし
Aal Izz Well
背中を押してくれる映画
ずっと見たいと思っていた映画でしたが、やっと見れました。
噂通りとても良い映画で感動しました!
特にファルハンの父親説得のシーンは、自分の心境と重なり心が打たれました。
ただ一点だけ言いたいことがあるとしたら、映画では皆が成功しているというところです。
私個人の意見としては「成功する」、「きっとうまくいく」と思うこと自体は大事だと思うが、成功することにとらわれなくてもいいと思った。
みんな下手にうまくいかせようとするから一歩目が踏め出せないのであって、別にうまくいかなくてもいいと思えればそれでいいと思います。たしかに成功したらうれしいですがね。
それよりも、失敗しても笑い話にでき、話せる友達や家族がいればいいと思います。また「うまくいく」ことは大事かもしれませんが、それ以上にそのうまくいくまでの「過程」が大事だとおもいます。
未来は誰にもわからないので。
あと、世間一般的な優等生をバカにしすぎているなとも思ったので星を少しだけ下げさせていただきました。優等生も優等生なりの信念をもって頑張っているため馬鹿にするのは違うと思いました。
ちょっと厳しいレビューになってしまいましたが全体としてメッセージが一貫しており、とても面白い作品でした。何回でも見たい作品です!
だからこそ愛を込めて自分の意見を書かせてもらいました。
見ようか迷っている人は3時間と長い作品ですが、少しずつ見るつもりで気軽に見てもらえればなあと思います。きっと一気に見終わってしまいますが(笑)
自分のやりたいように生きていきたいと思います。
三時間集中できる名作。インド映画を観るなら
凄い気持ちの良いティーンムービー。 音楽も実に子気味良く、ボリウッ...
凄い気持ちの良いティーンムービー。
音楽も実に子気味良く、ボリウッドど真ん中な作りです。
すぐ分かるのだけど随所にすごくセンスの良さを感じます。モノクロの街なんて演出が本当良い。
そしてやっぱりダンスシーンはたっぷり!
あと随所に映画愛が溢れているんですね。
そんなとてもテンポの良い軽やかな進行ですが、カースト制度に貧困・教育格差・自殺率の高さ等、インドに根付いた様々な問題を織り込んでいます。ここはさり気なくもしっかりとした作り。
そんな重い部分もあるのに爽やかな青春物語。
が、中盤からいきなり時間を前後させた転調が入ります。
それまで楽しいなぁ・こいつら良いやつだなぁって感じだったのですが、一気にシリアスな空気に。
そこから消えた友人を探しつつルーツを辿るようなロードムービーになり、段々と皆の心がほどけていくようになるのが観ていて本当に気持ち良い。
エピソードの繋がりとしてはハリウッドのようなベタな部分も見られるのですが、それらをのみ込み見事にボリウッド作品として纏め上げています。
人の愛に溢れている、傑作エンターテインメント作品でした。
最強の友情、無駄のない170分
インド映画を初めて見たのがこの映画でした
正直舐めてましたが、人生の1作となりました
最初から最後まで笑顔になれる、ギャグ、コメディ要素がとても面白く、インドならではの面白さがあった。ストーリーはたまに、過去と現在で混ざり、過去での出来事がしっかり現在で回収されたり、ずっと昔の過去での会話が現在でも使われていたりして、よかった。ただ仲のいい3人ではなく、友情を越えた最強の友情があった。仲間のために全力で力になり、支え合う、そんな3人全員が「うまくいく」一人一人のエピソードにも感動しますし、ラストの全員が協力するシーンは号泣しました。映画に必要な要素がこれでもかとあり、170分間全く無駄のない映画でした。もうほんとに笑って泣ける、最高の映画でした!
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