「凝り固まった心がほぐされる、メンタルケア系コメディ映画」きっと、うまくいく ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)
凝り固まった心がほぐされる、メンタルケア系コメディ映画
序盤の60分は、主人公が学長に対して、生意気な反抗心を見せたり、
発言の青臭さがハナについたり、
過剰演出にも見えるコメディコント調から、
話に没入出来ず脱落しかけたのは、プチ老害ゆえか。
3人組の友情や絆が、徐々に見え始める中盤から、
俄然面白く感じ始める。
終盤、学長の娘2人のうち、お姉ちゃんのくだりが、
物語のクライマックスで、感情移入状態。
頑固な学長と同じくらい、ガチガチに凝り固まった心が、ほぐされた感じ。
ラストも最高。長かったけど面白い。
いかに、普段から世の中に対し、自分が迎合して生きているか、思い知らされる作品。
失敗を恐れ臆病になる自分、
結果を求められ重圧を感じる自分。
それゆえ、保守的になり、守りに入り、冒険をしなくなる。
主人公ランチョーの才能や自由奔放さに嫉妬する、
サイレンサー君の気持ちもわかる。
良くない心の構え方をしてしまうシーンが、オジサンになると増える。
それに気づかされる。
ランチョー、ありがとうって感じ。
余談だが、ランチョー役が40代半ばと知って、ぶったまげた。
インド、すげえ。
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