凶悪のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
山田孝之の役をもっと正義感あふれるいい記者にみせといたら最後に活きたのになぁと。なんとなく好感もちにくい記者でした。
ピエールさんとリリー・フランキーさんは見事で、もうああいう人としか思えない。
リリーフランキーとピエール瀧の凶悪犯の演技が狂気。怖い。 この二人...
狂気の連鎖
元暴力団員で投獄中の死刑囚、須藤順次(ピエール瀧)からの手紙を受け取った記者の藤井修一(山田孝之)。
藤井が須藤のもとを訪れると、須藤はまだ公になっていない余罪三件に自分が関わっていると告発し、それらの首謀者はいずれも「先生」と呼ばれる男、木村孝雄(リリー・フランキー)であると告げる。
自分が死刑判決を受けた今も、「先生」が罪に問われることなくのうのうと娑婆で生きていることが許せない須藤は、自分の告白を記事にして「先生」を追い詰め、罰を与えることを望む。
上司からは、記事にならないから取材をやめるように言われた藤井だが、何か引っかかりを感じて裏付けを取っていくうちに、次第に須藤の話を信用し始める。
藤井の取材は、須藤と木村が引き起こした幾多の凶悪犯罪を次々と白昼の元に晒すこととなり、それらを目の当たりにした藤井自身も、いつしかその狂気の渦に飲み込まれていく。
え、山田孝之が悪い奴の役だとばっか思ってたんだけど!全然違ってワロス!
ピエール瀧は最近ドラマ「64」で観たけどそっちのキャラと全然違った。
2人とも好きな俳優さん!❤️
じいさん殺害の三件目は原作で読んだの覚えてて、読むの辛かったなぁ~って思い出した。
生きている人が苦しみながらじわじわ死んでいくのってフィクションでも見てて苦しいよね~、、、当たり前だけどさ、、、
でもじいさん役の人の演技が下手で、助けを求める姿に感情移入の度合いが高まらなかったのは逆に良かった。笑
最初は先生焦ってたのに、いつの間にか死体と一緒にシャワー浴びたり、鉈で死体をバラバラにしたり、そういうことが平気になって、徐々に人の死に何も感じなくなっていく様子が怖いわー。
先生の洗脳によって最後はもう誰も信じられなくなっちゃってね。
五十嵐の件は須藤が可哀想。
その件が、獄中から告発文を書くモチベーションになったってのは納得がいくよね。
ピエール瀧とリリー・フランキーはいい役も悪い役もしれーっとこなすし、山田孝之はアホみたいな役も真面目な役もしれーっとこなすから、凄いね。
大満足だけど、もう一回観るか?と聞かれたら観ないと思うので星は4.5。
しっかし池脇千鶴と大島優子ってなんでこんなに似てるんだろー。
こないだ観た「スイートリトルライズ」なんか二人とも出てるから狙ってるのかと思ったわ。
ちょっとしつこいかな
名優揃い。
Best of ピエール瀧映画
固唾を飲み続ける。 そんな緊迫感がずっとある。人を殺すシーンは逆に...
固唾を飲み続ける。
そんな緊迫感がずっとある。人を殺すシーンは逆に軽いノリのようにトントンいく、躊躇はないむしろ楽しむ。これが真実であるなら絶望ですね、真実ベースですので絶望してます。むしろ全フィクションだとしても眼を疑うが。
クソみたいな人間の悪をギュッと詰め込んだ存在。それをピエール瀧とリリーフランキーが絶対的に演じきってます。常軌を逸した言動、表情、存在ですね。存在が常軌を逸してる。刑務所で少し変わるピエール瀧。しかし、やはり変わってない気がする。ゾッとする存在であり続ける。改心などしていないよ。復讐にたぎっているだけ。
リリーフランキーは、対峙する法廷での表情が罪の意識など微塵も無い生を望む生き物としての見本のよう。これが本当の人間の姿なのかも知れない。そんな様に思わされる。完全には否定できない気がする。それでも否定しなきゃ。。。山田孝之はそれを全身全霊で否定しようとするが、実際はそんな自分に救いを求めてるだけなのかもしれない。小さな自分の中の凶悪を否定したいのだ。好演だと思う。
山田孝之演じる藤井は引っ張られるように引き込まれて取材を続け、真実を明らかにしていく。
山田孝之自身、不満の残る演技だったようだが、あれ以上は難しい気がする。むしろ、凄いと思う。両隣にあの2人の役、役者がいてだ。それ程の存在感が彼等にはあった。
怖いっす。
最後の
ぶっこむ
物語の最初から最後まで、ドンヨリとした空気で進んでいくので、観終わった後に、ドッと疲れが押しよせてきます。良い意味で後味の悪さがきいてます。
そして、なんといっても特筆すべき点はピエール瀧の演技。
恐ろしくイカれた役を演じていたが、もはや素で演じてるんじゃないかと思うくらい、そういう人にしか見えなかったです。観終わったあと、しばらく頭の中から「ぶっこむ」が離れませんでした。笑
リリー・フランキーもとても良かった。山田孝之は全体的に抑えた演技だったので、どうしても前者の2人に埋もれる感じになりましたけど、しっかりとした演技で作品を支えています。池脇千鶴も然り。
万人受けする作品ではないですが、役者陣の演技を観るだけでも一見の価値ありです。
ブッこむぞ!!
とにかく怖い…
俗っぽく安っぽいから重い凶気
どこぞの渇いた映画とまるで対極にあるように思える映画。
人を殺す意味に安っぽいリアリティがある。舎弟の盲信っぷりもそれに拍車を掛けてくる。さらに金、土地よりも明らかに生の価値を軽んじている。その癖聖書なんて読み出して前向きに生きようとするその厚かましさ。ものすごく命を安く見積もってる。恐ろしい。
他の人も書いているけど、お爺さんの懇願を尻目に殺していく様は
これフィクションだよね?
この人達演技だよね?
と思わずには見れない程酷いものでした。
認知症の母とそれを世話する嫁と暮らしながら仕事に逃げるように没頭する様も見てて辛い。
あっという間に最後まで見終えました。
本当の狂気もとい凶気は卑しくて近い存在であると、この映画は見せてくれました。
人には決していい映画として勧められないけど、素晴らしい映画でした。
まさに共悪。
人が死ぬということ
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