凶悪のレビュー・感想・評価
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楽しかったんでしょう?
法廷でリリー・フランキーとピエール瀧が睨み合う目が共に凄かった。ピエール瀧は当然のごとく「ホントはいい奴」役ではなく入信もペン習字も上っ面感がよく出てた。
面会室のガラスを挟んでどちらがどちら側に居るのかわからなくなってくるほど山田孝之の顔つきとピエール瀧の表情が変化していく。最後の「せんせい」は、完全に相手を見透かしていた。池脇千鶴演じる妻も夫を一番わかってしまっている。
共演者が揃いも揃ってすごかったので山田孝之は大変でやりがいあったろうな。
恐喝する言動はわかりやすく怖いけれど、状況とまるで合わない笑いと無表情はもっとずっと怖い。
キャスティング最高
ピエール瀧のチンピラっぷり、リリーフランキーの"先生"っぷり、キャスティングハマりきってる。
リリーフランキーはサイコな役がよく似合う。
最後のシーンなんか面会室のガラス越しに殺されるかと思うね。
山田孝之もどっちかと言うとチンピラの方が似合いそうだけど。記者としてはまぁまぁ。旦那としてはダメっぷりすごくて、あんな人現実にいる?ってレベルで妻の話聞いてないわ逃げるわでイライラしてしまった(笑)
2021/7/12 2度目の鑑賞でした。
78点
ほんとうに大好きな作品。
ピエール瀧とリリーフランキーの演技なんだけど演技に見えない怖さと飄々としたさまが末恐ろしい。けど本当に引き込まれる要因になっていると思った。
1クールに1回くらいは未だに見返すほど好きな作品です。
ただ主演が雑誌記者として事件を追うのでわなく、その事件の主犯のターゲットが老人なので自分(山田孝之)の母もそのターゲットになり兼ねない老人ホームに入れることに躊躇している背景も相まってストーリーにより厚みが生まれたと思った。
どの登場人物にも感情移入できる。
山田孝之さんの母役を演じた吉村実子さんのウザさというか、空気感が絶妙。
是非。
事実ということに身震い
事実は小説よりも……などと言うまでもなく、時折起きる凶悪事件をなぞった作品は、そのおぞましさに吐き気を感じつつ最後まで高テンションで見てしまう。「復讐するは我にあり」等でも感じたが、映画の出来というより事件の異常さ自体が名作に仕立て上げているような気も。
もちろん俳優たちの迫真の演技が質を高めているのは間違いないが、今となってはピエール瀧あたりは単に素でやってたんじゃないのってのは言い過ぎか。
おかげでオラフのイメージ変わっちまったなぁ😓。溶ける前に突然凶暴化しそうで怖いわ……
こ、怖い…
あれ?これは映画なんだよな?
と、ときどきわからなくなってしまうほど怖い。
ピエール瀧も人を殺すことになんの躊躇も後悔もないような姿が怖かったけど、リリーフランキーのヘラヘラしながら人を殺す姿を楽しんでる方が怖かった。
これ演技か?くらい自然で。
現実にあった話なんだからほんと怖い。
こんな話世の中にごろごろあるんだろうな…
凶悪に思えなかった
リリーフランキーもピエール瀧も演技は素晴らしいんだけど、別に凶悪とは思わなかった。怖さも感じなかった。凶悪はどちらかというと、山田孝之の徐々に変わってく変貌に対していってるんだろうか?そっちもあんまりだったけど。
じいさんが命乞いしたら家族に電話で確認してあげたり、最後に美味しいもん食べさせてあげるんだ、って思ってしまった 笑
人間味も情もあるんだ、って思った。
あと個人的にあのじいさんみたいな性格の人嫌いだから、殺されるシーンもざまぁwwとしか思わず、むしろもっと酷い殺し方を期待したかった。
園子温監督の「冷たい熱帯魚」の犯人の方が個人的には何百倍か怖くて凶悪に感じる。
生きては償えない
一人の記者によって暴かれた事件、警察の無能さ、いや一人の死刑囚が望んだ願いを叶えたことで暴かれた事件に憤りを感じてしまう。
特ダネとして仕事を全うしただけの記者かもしれない、散々な悪行行為の果て好き勝手に言ってるだけにしか思えない、生きて償える罪などあるのか、加害者である極悪人の都合が良い自己満足でしかない。
多少の美化、創作があるにしても映像に映し出される残酷性が娯楽映画として際立っているピエール瀧とリリー・フランキーだが、文字にして読んだ事実の方がもっと怖くて絶望的なのだろう。
コカインやってるの当たり前だろ、ついでにリリー・フランキーも常習者ってな二人のリアルな演技、霞んでしまう山田孝之だが主役でありながら凶悪な二人を盛り立てる役割を静かに演じている。
まさに凶悪!
久しぶりに鑑賞。実際にあった事件で、残忍な殺害方法には恐怖しかない。保険金で借金返済させる為に無理矢理酒を飲ませる、裏切った(?)舎弟の彼女を襲い、クスリ漬けの挙句死んだらゴミのように灯油かけて焼いてしまう。酷すぎる。
この凶悪な殺人鬼のピエール瀧、逮捕された後に観ると、妙にリアルである。注射で打つ場面が、実際もこうだったのか、あの恐ろしい様子なども実際も怒るとあんなだったのかも、、、と思えてしまう。
もう1人の凶悪な殺人鬼、先生ことリリー・フランキー。笑いながら遊ぶように老人をいたぶる様子が恐ろしい。この映画を最初に観た時から、リリー・フランキーが出る映画は観てしまう。狂気を演じさせたら天下一品。とてもあの「おでんくん」を描いた人と同じ人と思えない。
主演の山田孝之は言うまでもなく流石!取材にのめり込み、取り憑かれたようになっていく。もう文句なし‼️
山田孝之、ピエール瀧、リリーフランキー、そして白石監督と最強である。こんな映画は稀である。
あっ、あった。「狐狼の血」が‼️
狂気、狂気、狂気
苦しんでいるのを笑いながらいたぶるリリー、人を躊躇なく殺すピエールは安定した狂気ぶり。その事件を追ううちに次第に取り憑かれていく山田孝之の狂気ぶりが凄い。死んだ人の魂を救うより、生きてる自分の家庭を救えよってごもっとも。記者としては真実を暴くことがジャーナリズム、しかし、死刑がほぼ確定していた、死刑に値するピエールを懲役20年にしたのは人としてどうかを問いかけられる場面もあったが、結局人は人を裁けない。裁くのはあくまでも裁判所、ラストもリリーを殺したがってるのは山田孝之と言うのは、結局そういう事だろう。ちょっと残念なのはリリーが電話でピエールはもうだめだと話すシーン、7年経ってるのにこの台詞は現実味がない。。しかしながら、実話ベースの話とは恐ろしい。
凶悪
物語の中盤で、実際の犯行を時系列ごとに、かなり残忍に、流すことで、視聴者は主人公と同じ目線に立つ。
主人公も言っていたが『現場を見てきている』からこそ木村に罰を受けさせたいと私達もいつのまにか思うようになる。そんな時に妻の『楽しんでるんでしょ?』というセリフが自分にも刺さった。この映画には、このように主人公の感情を疑似体験させる演出があった。
主要3人の演技はもちろん凄いけど、妻役の池脇千鶴が素晴らしかった。
木村や須藤が将来シャバに戻った時には、藤井は2人のことを殺してしまうのではないかという想像。最後のシーンはそれを暗示?
内容的にはおもしろかったが、到底人には薦められないという点で星3つ...
内容的にはおもしろかったが、到底人には薦められないという点で星3つにとどめた。
ピエール瀧とリリー・フランキーの極悪非道ぶりは吐き気をもよおす。
殺した死体を解体して焼却炉で焼き、「肉が焼ける良いにおいだな~」と笑い合う。
さらにその後に焼肉を食べているとか、とても人間とは思えない所業。
それにしても5人くらいの人を殺したピエールが最終的に懲役20年で落ち着くなどあり得るのか?
凄い強烈!尚且つ面白い‼️
とにかく面白い!
小説を読んだ後に映画を見ましたが、裏切られなかった作品はこれが初めてでした。
大概、小説を読んだ後に映画を見るとガッカリするのですが脚本も役者も素晴らしかった。
リリー・フランキーさんが悪役初めてだと思いますが迫真の演技でした。
ピエール滝さん、小林且弥さんも凄かった!
主演の山田孝之さんがリリー・フランキーさん、ピエール滝さんに食われてました。
それから忘れてはいけないのは池脇 千鶴さん。
相変わらずの安定感でした。
記者の妻の苦悩や苛立ちが痛いほど伝わってきました。
彼女は何を演じても上手い!
第37回日本アカデミー賞 最優秀作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞受賞は、私の中では「凶悪」です。
教えて下さい。
「凶悪」のタイトル通り、自己的な人間がその世界で助け合いながらまず善人を殺害していく。
しかしその善人にも、「見栄や借りた金を返さない、一般的には評価されないが社会に正式に認められている職業である性風俗」などの「悪」が潜んでいる。
そして死刑囚の復讐、懺悔から告発をしてそれを暴き始めるジャーナリスト。しかしそのジャーナリストは家庭を考えない「悪」でストーリーが進み、
最後に死刑囚はジャーナリストを利用して延命したかったと言い、ジャーナリストは家族を思い行動しつつ死刑囚に人生の実感を味わうなと言い、
先生はジャーナリストに今一番俺を殺したいと思っておるのはお前だと指を差し、ジャーナリストの絵で終わる。
全員それぞれに「凶悪」な心があるということですか?「金を返さない、仲間を裏切る、見栄で膨大な借金を作る」ことと「殺人」と、「介護を嫁に押し付ける」ことと「親を介護施設に入所させる」こと、「人をのせて自分の目標を達成する」ことと「中立が求められるジャーナリズムに感情が入る」ことがみんな「悪」の心ということですか?
自分には、まず家庭の問題は旦那が頼れなかったらもっと早く離婚するという方法も取れると思うし、それが出来ないところもあるというならそこはがんばってお互いが理解を深めるしかないと思う。
老人施設に入所させるのも、それがその親の人生の結果なので入れる方より入れられることをしてきた親のさだめだと思う。
殺人は人の人生を終わらせることであり、ちょっと質が違うと思う。なぜ殺人をしたのかが問題であり、今回の場合は殺人犯に利益がでる決して嘱託ではないので明らかな「凶悪」だと思う。
それ以外の出来事は生きていれば誰しもが一度はもつ感覚ではないのかと思う。
そして最後の殺したい気持ちはお前だと言うところが理解できません。立件出来ない事件や罪を認めていないような人間に被害者と同等の裁きをと思うことは感情ではなく当然の権利ではないのかなと思ってしまう。
殺人犯の「殺したい」とジャーナリストの「殺したい」は全く異なるものだと思ってしまいます。こういう感じ方はちょっと危険ですかね?
自分なら自分が選んだ嫁が求めていることをしたいと思うから嫁任せにしたそこは理解できないけどそれ以外は「一人の死刑と一人の自由」より「二人の拘束下での命」なら後者の方が社会貢献していると思う。
主人公に「凶悪」なんて心はなくて、嫁に対する「思いやり」が無いだけに思えてしまいます。
下手な文章でわかりにくかったら申し訳ありません。
自分の中の闇
人間がこんなに簡単に死んでいく。
電池を抜けば動かなくなるオモチャのよう。
命は、はかない、たやすい、軽い
だけど 重い
いや、寧ろ
命に重さなどあるのだろうか
そうやって、重い物だと考えなければならないと教え込まれているだけで。
なんて、変な考えすらよぎる作品だった
いや、変な考え…胸糞悪い…そう思わなければ頭のおかしいやつだと世間に思われるんだろうな。
…みたいな自分の中の闇が見え隠れする。
見終わった後に今までの培ってきた道徳観が植え付けに過ぎない物だったように思えてしまう。
だけど、やっぱり人道を外れたくないと
自分に再確認できる、正常で良かったと思えた。
リリーフランキー怪演!
リリーフランキーの酒飲ます演技がすごい!
ラストの取調室、鳥肌モノです。
山田孝之の家族の話はいらないかなと思ったけど(中だるみ感があったし)、最後、リンクしてるんだなと思って府に落ちた。
法廷のピエール瀧のセリフも相まって、ムナクソ映画なのかなぁ
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