ー 今作の原作が”角川ホラー文庫”収容作品と知り、”何で?と思いながら鑑賞したが、ラストを観ると成程と思った作品。
それにしても、17歳の拉致監禁された奈緒子を演じた間宮夕貴さんと、その後昼は女医として活躍しつつ夜はSMクラブのM嬢を演じた壇蜜さん(良く考えれば、凄い芸名である。)には敬服する。-
■医師として厚い信頼を得る一方、SMクラブのM嬢という別の顔を持っている奈緒子(壇蜜)。
17歳の頃、隣家の男に1カ月間拉致監禁され、身体を弄ばれた末に男を殺害するという壮絶な過去を持つ彼女は、その時に知った“甘い味”を密かに求めていて。
◆感想・・・に余りなっていません。
・今作は、前半の17歳の拉致監禁された奈緒子のシーンは余り気乗りしなかったが、その後女医になった奈緒子がSMクラブのM嬢になった理由は、何となく分かる気がするかな。
・後半は凄惨なシーンが多く、観る人によっては途中で見るのを辞めるかもしれないな、と思いながら鑑賞続行。
■何故ならば、私は学生時代に、マルキド・サドの幾つかの著作を読み、且つマゾッホの「O嬢の物語」を読んでいたからである。
きっかけは、先輩から勧められた「ヴェルベット・アンダー・グラウンド」の名曲揃いの1STに収められた妖しい名曲”Venus in Furs"がとても気になっていた事と(聞くと分かるが、マゾヒストの男がレザーのブーツを履く女性(S嬢ですね。)に鞭打たれる曲であり、実際に鞭の音も入っている。)今や誰も知らないと思うが、ブリティッシュ・シンセポップの「ソフト・セルの」1ST(隠れた名盤である。)「ノン・ストップ・エロティック・キャバレー」収録の”Sex Dwarf"で同じく鞭打たれるSMに溺れる人たちを描いた楽曲が、妙に気になった事である。
そして、決め手は今では多分鑑賞出来ないと思うが、マルキド・サドの「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」をイタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニが映画化した「ソドムの市」である。
学友に映画館の息子が居て、彼の家で皆で観たのだが内容がホント凄くって・・。因みにパゾリーニは今作公開後、虐殺されている。犯人は「ソドムの市」に出演した少年とされてるが真相は不明である。
<今作を観ると、人は何でSMに嵌る人が居るのかな?と言う疑問と、”オイラは絶対に女性に対し肉体的苦痛を与えるような男にはならないぞ!”と思った学生時代を思い出すし、その後も女性に対し手を上げる事は一切しないで過ごして来た。
勿論、我が子に対してもそうである。(だが、女性から平手打ちを喰らった事は多数ある・・。(涙)オイラ、モテるからねえ。イタタ、石を投げないで下さい・・。)
随分、話がそれてしまったが、ストーカーをする男や、我が子を虐待する親は一罰百戒の意味を込めて、死刑もしくは相応の刑を与えるべきだと、私は思うのである。
今作の様に、女性を心身共に、傷つける男達のように・・。>