人生の特等席のレビュー・感想・評価
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クリントイーストウッドのニヒルじいさんキャラ好きなんですよね。これ...
クリントイーストウッドのニヒルじいさんキャラ好きなんですよね。これもいい感じに食えないじいさんでした。メジャーリーグのスカウトが主役の話ですが、これと好対照をなすのが「マネーボール」ですね。こちらは電脳派が成功する話です。一緒に見たら面白いかも。
原題 カーブの時の問題
イーストウッド80歳。
軽いコメディ。アメリカ大リーグ。引退をようやく考え始めているスカウトマン。高校生たちの試合を追って地方巡り。視力に、気力に、運転も覚束なくなっている。ただ、スカウトの真髄は心得ている。
娘が30すぎ。弁護士事務所に所属して中堅。共同経営者候補という切れ者。しかし、同僚との恋は結婚には結びつかず、やや焦りはじめた世代。娘と父親の二人ともが主人公と言っても良いだろう。
後半でわかるが、娘は少女期において、父とのスカウティング放浪生活で、プロ野球の選手、技術、記録など一流の知識を自然に身につけていた。このことが終盤に生きてくる。
このありえなさそうなデコボココンビが面白い。はたから見れば、30過ぎのインテリ女を連れた80過ぎの痩せたおじいさん。
このコンビに父親ガスの知り合いだったひとりの男が絡んでくる。
終盤で何もかもがうまく転んで、落ち着くところへ落ち着くのだが、前半の引退間近の老人がまた生き甲斐を見出すラストはひとつのカタルシスではある。
いいタイトルつけましたね(^-^)
大好きな映画です! 野球観戦は好きですし(テレビでね(笑))、ロードムービーも好きですし、主演はクリント・イーストウッド、そして透明感の塊のようなエイミー・アダムス(笑) 憎たらしい連中は最後に思い知りますし、スカッとします! カーブが打てないあのバッターの父親も思い知るシーンが欲しかったかなあ~。 ジャスティン・ティンバーレイクは全然好きじゃないのですが、何とか我慢できます(笑) ファンの方々ごめんなさい!
エイミー・アダムスを鑑賞する映画
イーストウッドならずとも、エイミー・アダムスの魅力にイチコロになってしまって、えーいオジサンももう一度、映画だって撮っちゃうぞ、って気になるほどの映画です。 ここまで表情が豊かな女性であれば、少々おブスであっても男は誰もが心惹かれてしまうというもの。 エイミー・アダムスを鑑賞するための2時間として、まったく飽きない映画だったと思います。 さて、ストーリーは、不器用な父親と娘との和解の話で、そこそこ楽しめますが、そんなに深い話ではありません。 この時間配分では、イーストウッドの眼力を示すエピソードを提示できるのだろうかとハラハラさせられましたが、最後の最後でちゃんと逆転劇を用意してありました。 ま、もっとも、よくあるパターンの逆転劇だったのですけどね。 ……というわけで、この映画は一にもニにも、エイミーの演技力の賜物でしょう。 私はいつも思うのです。 美人とは、顔のパーツが整っている人のことではなく、表情が豊かな女性のことだって、ね。
父との共演では打てず、母と会って大爆発
家庭を省みずに仕事に打ち込み、後に後悔として背中に背負う老人の姿は、最近の運び屋ともイーストウッド自身にも被さる。単に古いスカウト論を持ち上げたり、ドラフト1位候補を、人格的に悪役に仕立てるやり口には引っかかりながらも、イーストウッドとエイミーアダムスの演技に惹きつけられた。 しかし終盤に立て続けにつまづく。変な昔話でこの2人を和解させる意味があったのか?さらにピーナツ屋の登場でリアリティが吹き飛び、女性キャリアを本当にリスペクトしているのか疑問を抱く展開に首を傾げた。 なんぼなんでもカーブへの適応力ぐらい調べるだろうし、オーナーのドラ1を前にしての暴言は許されない。球団側の敵役、マシューリラードの軽薄さが良かった。ジャスティンは浮いていたように思う。
野球狂の詩
NHK BSプレミアムの放送で観賞。 正直、あんな老人がスカウトマンを続けていることに驚いた。 しかし、視力が怪しくなっても耳で聞き分ける達人スカウトマンなんて、水島新司でも描いていないと思う。 一方で、弁護士の娘の方は7年の勤務で事務所のパートナー候補に上がっているという、これにも驚いた。 アメリカって国は! 敵役のデータ主義のスカウトマンはいかにもなステレオタイプ。 いくらなんでも、選手を直接見ないスカウトマンはいないだろうに。 ドラフトの目玉スラッガーも、いかにもだ。 この辺はむしろ笑える。 ストーリーは父娘の関係修復の物語で、頑固親父と愛されていないと感じている娘の設定もありきたりではある。 だが、父が妻亡き後に娘を親戚に預けなければならなかった理由が明かされると、それまでの違和感が一気に吹き飛び、後はハートウォーミングな大団円に一直線。 なんとも上手なストーリーテリング。 クリント・イーストウッド、エイミー・アダムスの二人だけでなく、キャストが皆はまっていて良い。 ピーナッツ少年の件は、正に『野球狂の詩』にあってもよさそうなエピソードだ。 しかし、ドラフトが終わったらあんな直ぐにユニフォームを着て練習に参加するのか(時間の経過が表現されていないので)、投手の入団テストをそのドライチ相手にやるものなのか、米メジャーリーグの実態は知らないが、リアリティに欠ける気はした。が、単純明快なハリウッド手法として受け入れOK! 久々に監督業から離れたイーストウッドの姿も嬉しい限り。 とにかく、楽しめる映画。 You are my sunshine. You make me happy…
ラスト5分が痛快!
実はずっと星5個はつけるつもりはなかったのですが、ラスト5分がとにかく痛快で爽快でいっきに星5個になりました。
ガスとミッキーは最後は一発逆転、人の足をひっぱる同僚弁護士と若手スカウトマンはメッキが剥がれ、父と娘は分かり合い、そしてミッキーのラブストーリーはハッピーエンドと、ラスト5分の畳み掛ける痛快さは映画の醍醐味です!
ああ〜よかった!
小作品として気持ちの良い作品だった。歳とってからのイーストウッド作品は人生の現実を叩きつけられるような悲惨なラストが多いから、少し緊張してみていたがスカッと終わって良かった。「データだけでは測れないものがある」「調子に乗った若僧よりも、影の努力をしていた者が勝る」シンプルなメッセージに胸がスカッとしました。細部の詰めが甘い映画全体の構成はこの際、考えない。イーストウッド監督じゃないし。
デ・ニーロよりアイスキューブが上?
伏線というべきか、ピーナッツ売りの青年がずっと気になっていて、いつ登場するのか心待ちにしてました。まぁ、とにかく豪華な俳優陣。スカウトマン老齢ガスのために娘ミッキーが手助けする物語ではあるけど、クリント・イーストウッドにエイミー・アダムス、そしてミッキーに恋する炎のジョニーことジャスティン・ティンバーレイク。アイスキューブネタもこのティンバーレイクのことを言ってるような気がしてしかたない。他にもロバート・パトリックやジョン・グッドマンという布陣。いい映画になるわけだ・・・というか、てっきりイーストウッドが監督かと思っていた。 いきなりの小便シーン。あぁ、歳を取るとこうなるんだよな・・・などと、男性ならばつい考えてしまう老人の描き方。だけどイーストウッドは負けない!終盤に向かって、徐々に若々しさを取り戻していってるような、80歳になってもOKだぜ!ベイビーって感じでした。 面白いのは娘が野球通というかオタクをも超え、物知り博士みたいなキャラに変貌していくところだろうか。元ピッチャーのジョニーも形無しだ。そして目の衰えた父に代わり、自分の目でしっかりと選手の才能をチェックする。さらには自分でキャッチャーも務めるとか・・・ありえへんスーパーウーマンでしょう。 ちょっと残念なのは、父娘の確執とかを描くと思いきや、違った方向に向かったようなところ。20年離れていて、どうして野球に詳しくなったのかもわからなかったし、なぜ弁護士の道を選んだのかも・・・。よくよく考えてみると、筋が通ってない気もする。 ちなみ「ユー・アー・マイ・サンシャイン」は、イーストウッドのつぶやき、カーリー・サイモン、レイ・チャールズ版を聴くことができる。レイ・チャールズのなんてオリジナルがわからんくらい!
やったぜ、ピーナッツ・ボーイ!
無骨な頑固オヤジをやらせたら右に出る者がいない、クリント・イーストウッド、公開時82才。今年の5月で90才! 彼のおかげでリアリティが出た。親子の関係性はもう少し丁寧に描いて欲しい気もするけど、まあいい終わり方だったので文句は言わない。 ピーナッツ・ボーイがとにかく良かった。スカっとした。
老いてもなお増す不思議な魅力
イーストウッド82才、まだまだいけるアクションスター、酒場で娘に絡む男の胸ぐらを掴んで殺しかねない形相、ちょっと異常に思えたら後にその訳が語られる、ピーナッツ売りの男の子がナイスコントロールでピーナッツの袋を投げるシーンも伏線だった。ストーリーはメジャーリーグの老スカウトマンと娘の絆を描いたハートフルドラマなのだがクリント・イーストウッドとエイミー・アダムスがいい味出していました。テーマが父娘なのでヒール役はさほど重要でないとしてもデータ野球で実物を見ないスカウトマンなんて馬鹿過ぎる。昔の男なら昨今の頭でっかちの若造にお灸を据えたがる気持ちに共感するとの読みもあるのだろう。
公開後に脚本の盗作訴訟でごたごたしたらしいが年間5万本の企画が飛び交うハリウッド、似たようなものがあっても不思議はない、仮に物語が同じでもクリント・イーストウッドが演じなければこの良さは出なかったろう。
2008年の監督・主演作「グラン・トリノ」で事実上の俳優引退宣言を...
2008年の監督・主演作「グラン・トリノ」で事実上の俳優引退宣言をしていたクリント・イーストウッドが、4年ぶりに銀幕復帰を果たしたドラマ。
【多くのクリント・イーストウッドのファンが今作が見納めと思った作品。だが、彼は2021年現在でも主演作を上映し、大ヒットさせている・・。凄い漢である。】
ー 現題:TROUBLE WITH THE CURVE ー クリント・イーストウッド演じるガス・ロベルはメジャー・リーグ最高の スカウトマンと言われた過去は程遠く、球団との最終契約残り三か月。最後のスカウトの旅に出て・・・・。 彼の娘をエイミー・アダムスが、ガスがかつてスカウトし、今はライバル球団のスカウトマンに転向したジョニーをジャスティン・ティンバーレイクが演じる。 皆、クリントの作品ならばと嬉々として、馳せ参じている様が思い浮かぶようである。 この作品は、初老の男の頑固な生き様、複雑な父娘の関係を描きだしている。 今や、クリント・イーストウッドの作品に正面切って物言いを出来る雰囲気ではないが、この作品は2012年公開のモノであるので、率直な感想を。 物語としては、良く出来ている部類ではあるが、父と娘との拗れた関係を上手く描き切れていないし、ジャスティンの起用もやや奇異な感がした作品である。 彼の愛弟子が監督をしているが、細部の作り込みが甘い気がしたのは事実である。 これが、クリント・イーストウッドの最期の主演作だと少し寂しいなあ、と思っていたら、そこはレジェンド。素晴らしい作品を、監督・主演でこの作品の9年後、私たちに”どうだ!”と言わんばかりに、送り届けてくれた。 全世界の映画を愛する人々が尊敬し、愛してやまない類まれなる人物である。 <少しきつめの書き方をしたが、この作品も小品ながら、滋味深いものであります。> <2012年11月24日 劇場にて鑑賞>
イーストウッドにしては
娘と父親の愛情の物語。彼に対してだけは寛大な父親、ここが納得いかなかった。短気で浅はかでどこが良いのだろうと思ったから。娘のスカウト能力についてもドラマだな〜と思う。
親業と娘業のせつなさ
離れて暮らしていた娘とのギクシャク感だな・・ 今まさに僕はその事で心が千々に乱れているのです。 自分の娘への思いを言葉化してみるためにこのコメント欄で作文を試みようかと考えていたら ハチコさんが“娘の立場で”先に生の言葉をぶつけて下さっていた。 ごめんね我が娘よ。 僕は父親になったのは初めてで、「父初心者」なのだよ。 君も「娘初心者」であるのと同様にだ。 だから五里霧中の手探りで 下手糞な家族をやっている事を容赦して欲しいよ。 本心の裏返しで怒りや悲しみの感情をぶつけて親子の関係を終了させてしまうことはたやすいと思う。 だからガス(クリント・イーストウッド)は終了を回避するために度々娘を遠ざけたのだ。 嗚呼、それにしても 「親業」がわからぬうちにあっという間に自分は老人に、そして娘は大人になって父を離れていく。 そんな歯がゆさ、しみる映画でした。 ・・・・・・・・・・・・ 映画の作りとしては △ 。 長らくイーストウッドの下で助監督をやっていたロバート・ローレンツが初メガホンとのこと。 DVDの特典映像では御大が弟子のデビューにぴったりだとこの作品を勧めたのだと語る。 でも、とっちらかったこの脚本のまずさをわかっていて練習用に弟子に仕事を与えたのか、それとも御大自身が老化して色々に判断がつかなかったのか、どうなんだろう? どちらにしてもロバート・ローレンツの才能はあまり良くないと思った。
イーストウッド感満載映画
最近目がほぼ見えなくなってきたけど昔は腕の良いスカウトマンの父と娘の話。
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正直こうやって割と連続でイーストウッドの作品見てるとあまり違いが分からなくなってくる(笑)まぁでもとりあえず、家族との確執をどうにか乗り越えたいということは全般的に伝わる。
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今回は、野球のスカウトマンだったから家族との関係よりトレードの行方の方が気になった。白人のデブのいきがったバッターより、アラブ系(?)の野球クラブにすら入ってない青年のが能力があるというのがいかにも今っぽい。
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最後にスカッとできて良い映画でした。
最後まとめすぎ
せっかくクリントイーストウッドの映画だと思って期待して見たのに、ガッカリ。最後にピーナッツ売りの兄ちゃんに小憎たらしいドラフト1位の小僧がやられるところは、いいのだが安っぽい。無理やり。娘役のエイミーアダムスが可愛い。
クリント好きにはたまらない。
ブラピのマネーボールでも扱われた野球のスカウトという素材を、この映画もまた非常に巧く物語に融和させている。 全体としてはお決まりの、ハートフルドラマだが、暗示性が強く、脚本は良く出来ていて愉快で、かつ俳優陣の演技はもれなく素晴らしい。
原題が様々な意味を暗示する心に沁みる佳作
メジャーリーグの名スカウトの父と弁護士の娘。妻が亡くなった後娘を親戚に預け仕事に没頭した父は立派に成長した娘を誇りに思いながらも顔を合わせると喧嘩ばかり。自身に視覚障害が出始めていることを知った父はそれをひた隠しにするが同僚に知られてしまい、同僚は娘に暫く一緒にいてやって欲しいと懇願する。昇格を目前に控えた娘は嫌々ながらスカウト道中に付き合うことにするが、やがて娘は父が幼少期からずっと胸に秘めていた秘密を知ることになる。 どこまでもオーソドックスでオールドファッション、まるで日曜洋画劇場を観ているかのような典型的なアメリカンドラマ。監督のロバート・ロレンツはこれが監督デビューだそうですが、数多の第二班監督やアシスタントディレクターを勤めて来た人物でイーストウッドとの付き合いも長いこともあってか、実に手堅い演出。 老いてからのイーストウッド主演作、すなわち『許されざる者』辺り以降の作品は全て贖罪がテーマになっているような気がしていて前作の『グラン・トリノ』は正に極みであったと思っていますが、今作ではそこまで露骨で過激ではないものの、やはり自身の人生をなぞるかのように誰にも話さなかった罪と罰を吐露する様はまるで若者へバトンを渡そうとしているかのようでした。 原題の"Trouble with the Curve"には実に色んな意味が暗示されていて、心に沁みる佳作でした。年頃の娘を持つお父さんは必見です。
クリントの力でもっている
おそらく大学生くらいの時に一回この映画を観た気がするのだが、記憶が曖昧なのでまた観た。 クリントイーストウッドとジャスティンティンバーレイクの大ファンなのだが、こういうファミリー映画にした時の自分の好みは星の数通り普通である。 内容は、老人と娘の復活のストーリーで、野球のスカウトというレアな題材を通して異彩感を放っている。最後のミッキーが新人のカーブの得意なピッチャーを発掘し、現場で見続けて音を感じてきたガスの敏腕さにはあっぱれした。
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