人生の特等席 特集: ありえなかった“奇跡”が目の前に──イーストウッド“スクリーンへの帰還” “父と娘の上質な感動ドラマ”が大人の心にじわりと響く

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人生の特等席

劇場公開日 2012年11月23日
2012年11月9日更新

巨匠監督であり名優、クリント・イーストウッドが俳優引退宣言を撤回し、まさかのスクリーンへの帰還を果たした。11月23日公開「人生の特等席」は、イーストウッド4年ぶりの主演作であると同時に、長年連れ添った盟友ロバート・ロレンツに“後継者”としてのバトンを託した“奇跡”の作品でもあるのだ。

ありえなかった“奇跡”が目の前に──イーストウッド“スクリーンへの帰還”
“父と娘の上質な感動ドラマ”が大人の心にじわりと響く

イーストウッドがまさかのスクリーン復帰! イーストウッドがまさかのスクリーン復帰!

■これは映画界に起きた“奇跡”だ──
 引退宣言を撤回して、イーストウッドが俳優に復帰!

「面白い役」と称する伝説のスカウトマン役 「面白い役」と称する伝説のスカウトマン役 [拡大画像]
疎遠だった娘にはエイミー・アダムスが扮する 疎遠だった娘にはエイミー・アダムスが扮する [拡大画像]

誰もが目を疑った。なぜなら、もう2度とその姿をスクリーンで拝めないと思っていた男が、そこに立っていたからだ。

クリント・イーストウッド、82歳。主人公の誇り高き生きざまを壮絶なラストで見せつけた「グラン・トリノ」から4年ぶりに、まさかの俳優引退宣言の撤回。疎遠だった娘と一緒に旅に出る伝説のスカウトマン役、「人生の特等席」でスクリーンに帰還を果たしたのである。「俳優業はもうしないと思ったことがあったが、今回は面白い役が回ってきたからやってみた」とイーストウッドが言う通り、今回はメガホンはとらずにその“面白い役”に全力投球。非監督作、俳優に徹した作品としては、93年の「ザ・シークレット・サービス」(ウォルフガング・ペーターゼン監督)以来19年ぶりというだけに、監督という重責から解放されて演技そのものを楽しんでいるような姿に、観ているこちらまでが微笑んでしまうのは間違いない。

本作で我々がイーストウッドを通して見つめるのは、誰もが経験している山あり谷ありの人生だ。「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」の2度にわたってアカデミー賞を受賞した、すべての映画人と映画ファンがリスペクトを送る巨匠・名優の傍らから人生を眺める──まさに「人生の特等席」とはそんな映画であり、そして、それはまた映画を愛する者は見逃すことのできない映画界の“奇跡”なのだ。



■大人の心にじわりと温かく響く
 父と娘の心の絆を描いた“上質な感動ドラマ”

物語の主軸は、父ガスと娘ミッキーの絆の再生 物語の主軸は、父ガスと娘ミッキーの絆の再生 [拡大画像]

メジャー・リーグの“スカウト”の世界に焦点を当てた「人生の特等席」は、イーストウッド扮する伝説のスカウトマン、ガスと、視力の衰えてしまった彼をサポートするために一緒にスカウティングの旅に出る、疎遠だった娘ミッキー(エイミー・アダムス)の父娘のドラマを中心に、かつてガスにスカウトされた元選手のスカウトマン、ジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)ほか魅力的な人物たちが登場し、ミッキーとジョニーの恋、ガスのキャリアの進退を左右する天才バッター獲得の行方など、いくつものドラマが展開する。

イーストウッド作品といえば、鋭い視点からじっくりと人生をとらえるイメージが強いが、本作はメガホンを後進に託している分、語り口は軽やかで、ラストにはさわやかさと痛快さが待ち受ける。愛する妻を亡くし、幼くして離ればなれになってしまった父と娘が、不器用に反発しあいながらも徐々に心を通わせていく。笑って泣いて、グッと手にも力が入るという展開は、誰もが楽しめる温かさと優しさに満ち、そして大人の映画ファンに上質な感動をもたらすのだ。



■監督はイーストウッドの“正統後継者”──
 名匠の右腕ロバート・ロレンツが初監督

(左より)イーストウッドと“愛弟子”のロレンツ (左より)イーストウッドと“愛弟子”のロレンツ [拡大画像]

イーストウッドが「この脚本の素晴らしいところは、皆が共感できること」と語った、“親と子のジレンマ”をテーマに本作を撮り上げたのは、今回が初監督となるロバート・ロレンツ。「初めての監督がなぜイーストウッドのような大物を?」と疑問を感じた者も少なからずいるかもしれないが、彼こそがイーストウッドの長年の製作パートナー。95年の「マディソン郡の橋」以来、イーストウッドの製作プロダクション、マルパソ・プロの助監督、プロデューサーとして数々の作品に参加し、「ミスティック・リバー」「硫黄島からの手紙」ではアカデミー賞ノミネートの栄誉を受けている。イーストウッドの“右腕”、そして巨匠のもとで映画製作のノウハウを学んだ、自他ともに認める“正当後継者”なのだ。

ロレンツがプロデューサーとして紹介してきた本作を、「君がやった方がいいんじゃないか?」とロレンツの初監督作に進言したのはイーストウッド。長年連れ添い、自身のスタンスを熟知している相手だからこそ、イーストウッドは俳優に徹することを選び、そしてロレンツのデビューに華を添えたとも言えるだろう。

>>ロバート・ロレンツ監督インタビューはこちら



■イーストウッド帰還に映画界で喜びの声!
 映画評論家・ライターが“復帰”に寄せる素直な想いとは?

“俳優イーストウッド”がスクリーンに帰ってきた──映画評論家・ライター陣の熱い喜びの声が結集!

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