クラウド アトラスのレビュー・感想・評価
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6作品を一つに集約した映画
6つの時代を転生輪廻するというかなり複雑な映画。
魂には人種も宗教もないというウォシャウスキーのスピリットが随所に感じられる。
6つの時代が交錯して、バラバラに進行していくのに、最後は一つに集約していくあたりはプロだからなせる技なのだろうか。
それぞれが異なる時代でも関連性を持たせ、一つの音楽のようにストーリーを繋げるあたりは素晴らしい。
カルマを刈り取れなければ、また同じ境遇になるあたりは仏教的で興味深い。なんども転生を繰り返して徐々に成長していくのが魂の本質なのかと思わされた。
壮大なスケールがゆえ、一回で全てを理解するのは難しいだろう。
輪廻転成 / 物語の六重奏
[概要]
6つの小編が織りなす輪廻転成の物語。
ラブロマンス、SF、ミステリー、アクションなど、様々なテイストでひとつひとつの小編が互い違い断片的に語られる。
[所感]
2回の視聴を推奨します。3時間程の作品です。
6つの小編が1つの物語に収斂されて行く様子は圧巻でした。
ただし腰を据えて視聴しないと物語に置いていかれるので、時間がある時にご視聴ください。
主要な役者がそれぞれの物語に違う姿で現れます。
心理描写、時を超えた心の変遷など、見所は多数あります。
1滴が大海になる物語
約3時間という長い本編で、難しそうなテーマと来ると早速冒頭で不安要素が強くなってしまうが、体感的にはそれ程長く感じない位であり、物語に集中していた事がよく分かる形となった。公開当時高校生だった私は、正直観る映画を間違えたと思う節もあったが、終盤に行くに連れて複雑な物語の中にも面白さや発見があり、じわりじわりとその世界観にハマっていった。
本作は6つの時代のストーリーが時系列をバラバラにして描かれているという、オムニバスとも違う斬新な手法を取っている。映像化不可能とされた小説が原作となっているが、確かにこれは難しい挑戦だっただろう。それを実現させたウォシャウスキー姉妹(当時は姉弟だったか)、流石である。興行面では不振だったものの、映画製作の意欲や挑戦といった部分は大いに評価出来るものだと私は思っている。
本作は日本人には馴染みの無い輪廻転生を描いた作品で、どの時代にも同じ思いを抱いている人間がおり、自らの強い信念を元に行動して行った人々の運命を描いている。一般的なSF作品として観るとかなりの奥深いテーマに翻弄されるかもしれない。輪廻転生については詳しい訳ではないが、それでも何とか意味は理解できたし、さほど難しい説教臭い部分も無く、本当にあっという間の3時間だった。自らの決断が招く結果が必ずしもハッピーエンドになった訳では無い。愛するものや自分自身を犠牲にして、その想いを次の世代に繋いでいく。1人の人間の物理的な力は小さい物かもしれない。しかし想いという物は時代も時空も超える物であるという事が強く感じる構成だ。劇中の台詞でも「1滴でもやがて大海になる」というものがあるが、そうして集まった雫が集まる過程を描いた作品という事になるのだろう。
今までは普通に送っていた自分の人生も振り返りたくなるような作品だった。
また、内容について行けなくても、同じ俳優がそれぞれ異なる時代で別の人物を演じているというマニアックかつ大胆な演出であり、写真だけの人物だったり、性別も違っていたり等、色々な人物に焦点を当てて鑑賞してみるのも面白いかもしれない。
ん~手放しで評価できない作品
輪廻転生を描いた映画。人は繰り返し繰り返し人生を生き、少しずつ前に進んでいるのだろうか。
同じ俳優が役を変え、色んな時代の役を演じる。俳優としても役作りが大変ではないのかと思う。引いて観ると、早変わりの劇の様。意見が別れる作品だと思う。
”つながり”を大切にした映画
時代を超えた群集劇はこの世にたくさんあるけれど、ここまで時代も場所もぶっ飛んだ映画はこれまでにない!って感じでした。時代と場所を超えた
”つながり”を大切にしたまさに名作映画です。
お金のかかった映画っていいですね。
輪廻転生
の様に何度も繰り返し観て、把握する事が出来たなら、きっと素晴らしい作品と思えるだろう・・・
1度観ただけなので、そんな予感がすると感じることで精一杯(笑)
結論: 理解出来たなら素晴らしい映画、出来なければ駄作となる。
6つのストーリーだけどもテーマは1つ
録画。
時代が違う6つのストーリーが織り成す輪廻転生のような物語。
6つの話が交錯していくので途中で理解出来なくなり(アホ) 中盤で止めてまた初めから鑑賞… 全て見終わるまで時間がかかってしまったw
しかし途中で止めずに観れたのは面白かったからだし、軸・テーマが1つなのでのめり込める。
格差社会がある限り全く別の顔を持つ新たな奴隷制度が生まれる。
人間は、時代は移り変わっても根本にあるものは結局変わらない。ただほんの少しだけ一滴の雫のがいつか海になることを祈るような人間はいつの時代にもいるということ。
挑戦
なぜ人類は繰り返す不幸の根源を断てないのか?
全体の主軸はインド哲学
個々の事象は玉石混交
精神的に追いやられて社会に不満だけが積もって
今の自分ではないなにかに逃避したい気分なら
この映画はおすすめ
映像で500年の輪廻転生を描くという挑戦をしたのだと感じる
カス!
ひとことで言って「カス」!
この作品を評価してる人ってマゾじゃないか?
或いは「難解な作品を理解できる自分はスゴい!」って人か。
予備知識無しに「ながら見」をしてたら、何が何やらチンプンカンプン。
ウィキやらここやらを調べて、やっと言わんとしてる事が何となく解るような‥‥
それでもよく解らんシーンがチラホラ。
介護施設に入ったワガママ老人に同情・共感なんて出来ない。どこが弱者じゃ!
クローン女のセックスシーンは必要だったのか?(きっと「人間愛に目覚めた大切
な表現」とかのたまうんだろうが)
店内の焼き物を割りまくるシーンは?
6つの時代というのはいくら何でも多すぎ。
1~2は削るべき。
同じ役者が各時代を演じてるといっても、メイクが強烈すぎて判らないのが半分以上。
該当俳優に興味が無ければ知ったこっちゃ無い。
お金を払って映画館で見てたら暴れたくなるだろうな。
駄作マニアには見る値打ちがあるかも。
時代は繰り返す
どの時代にも支配する側とされる側がいて、その構造を破壊する革命を起こすことは難しい。それでも信念をもって行動する。
そんな歴史の積み重ねが現代であり、これからも何らかの形で同じような支配と革命が繰り返されるのでしょう。
人間の本質の根源はもしかしたら
前世の人間から来ていて、
彼らもまたその前世に根源が
あるのかもしれない。
様々な時代が交錯する中で
その本質が徐々に見えてくる。
何百年もの時間を飛び回る目まぐるしい
映画でした。
その展開についていくのが
しんどかったことと、
支配と革命の描写が切なく悲しかったので
見終わったあとは重苦しくなりました…
序盤を理解し損ねると後半つらい
6つの時代のオムニバスストーリーだが、前の時代の形跡が後の時代に
存在したり、転生した人物が登場したり、別々の話のようで統一感のあるテーマだったりする事で1つの壮大なストーリーを感じさせる構成になっている。
6つの時代がめまぐるしく入れ替わるため序盤で状況が飲み込めないと中盤以降の頻繁な切り替わりについて行けなくなる。DVDなどで見る場合は最初の40分ぐらいで冒頭に巻き戻して観ると良いかと思う。
壮大
テレビ放映、何故か熱心に見なかった。前半、上の空で見ていたから理解出来なかった。なのでせめて後半だけでもしっかり見ようと思ったが、元々理解してない訳だから無理な話。
トム・ハンクスが出ている事すら分かっていなかった。またいつか目にする機会があれば最初から気合い入れて見たいと思う。過去はまだしも未来の世界はピンとこないのは何故なんだろう?しかし、ペ・ドゥナの存在感は凄い。
後半を見終わり、前半をキチンと見なかった事を後悔した。やはり良い映画だ!
かなり複雑
2回見ました。
なかなか唸らせてくれたました。
うーん、もう一回見たい感じ。
今までいろいろなオムニバス映画を見てきたけど、このクラウドアトラスはダントツ複雑で、複数のストーリーが入り組む。
でも、キャストはほとんど皆同じと言うところも面白い。
大海に落とすたった一滴のしずくにも意味がある。
それを信じる。
だから頑張れる。
reincarnation
500年余りの壮大な物語。
難しいけど、凄い… 6つの話が重奏曲のように、最後は一つの大河ドラマになります。愛は時代を超えるのかな。
ひとつひとつの小さな行いも、ドミノのように次へのエネルギーとなり、未来の大きな流れを作る…のですね。
役者さん達の演技と特殊メイクが面白いです。やはりHanksは素晴らしい…特に作家Dermot役!
例のbirthmarkですが、各物語の主人公が持っています。でも1971年のLuisaと2012年(に小説では65歳)のTimothyはかぶっています…。ここは原作とは違っているようで、必ずしも輪廻ではないですね。
以下要約quotes;
"By each crime and every kindness, we birth our future."
"All boundaries are conventions, waiting to be transcended. One may transcend any convention, if only one can first conceive of doing so."
"My life extends far beyond the limitations of me."
"What is any ocean, but a multitude of drops."
長い…
集中力のない自分にとってこの映画は長すぎました…。
スタッフロールまで見て気づきましたがこれは輪廻転生をうたった話なんですね。ぼんやり見ていたせいで同じ俳優が演じていた複数の役を、肉親か成長した姿か何かと勘違いしてしまいました。
でも輪廻転生というテーマを知った上でこの映画を見返してみると、前の世代や次の世代との繋がりに気づけて面白かったです。
体力をつけてからもっかい観ようかな…
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