レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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うたのちから
これでもか!というくらいに歌だけで進行してゆき、じわじわと、無理やりの感動に追い込まれたという感じです。(一般的なミュージカルやオリジナルの舞台と比べて少し違和感がありましたが、意図は理解できます。)
なかでも女優陣の歌はすばらしく、アン・ハサウェイ(ファンテーヌ役)でじわりときて、サマンサ・バークス(エポニーヌ役)でかなりきます。アマンダ・セイフライド(コゼット役)もがんばります。複数の相手との掛け合いで、それぞれの思いをフレーズにして畳み込むように歌で表現する場面が何箇所かあり、そこでもぐいぐいと追い込んできます。
最終的には、いいものを観させてもらったという感じでした。
泣きっぱなしでした
ミュージカルの名曲が素晴らしい
19世紀フランスの第2帝政ナポレオン3世圧政下、パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に救われ改心する。やがて運命的な出会いをしたファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、頑迷なほどに職務に忠実なジャベール警部の追跡を逃れてパリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。
映画作品としてはビレ・アウグスト監督、リーアム・ニーソン主演の1998年、米・独・英合作映画の方が完成度が高く、本作ではジャベールとの息詰まるような心理戦や追跡逃亡劇が物足りなく感じたけれど、映画ならではの映像的迫力と、「ON MY OWN」を始めとするミュージカル史上に残る数々の名曲がやはり素晴らしく、ラストシーンに向けて観る者の感情を大いに高めてくれました。
ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、サマンサ・バークスの名演と歌唱力に絶賛の拍手。そして今や憎まれ役をやらせたら最高のヘレナ・ボナム=カーターにも大きな拍手。
音楽がいつまでも頭の中を駆け巡る・・・
みなさん、ラッセル・クロウが合わないとおっしゃってますが、私は彼の声に惚れました。なんとも艶があります。それにしてもヒュー・ジャックマンといい、アン・ハサウェイといい、歌がうまいですね。天は二物を与えるのですね。みなさんの口パクではない、熱唱と熱演が画面からあふれ出てきてこの映画に対する意気込みというか、気迫が感じられました。韻を踏んだ歌詞が直、理解できる箇所もありましたが、大半はやはり字幕に頼らざるを得ず、そのまま理解できたならさらに感動しただろうなぁ、なんて思ってしまいました。「夢やぶれて」はもちろん、その他の曲もすばらしく、映画を見た後もしばらくメロディが頭の中から離れず、ぐるぐる駆け巡っていました。
ラストは号泣
歌が邪魔
ヒュー・ジャックマンよ、永遠なれ。
ミュージカルは嫌いや。
説明ゼリフにメロディを付けて歌って、物語のリアリティを削ぐようなマネをして、何が面白い?
そんな拒絶反応を持ったままこの映画を鑑賞したが、それでも終盤のジャン・バルジャンが天に召されるシーンには、どうしても涙を禁じ得なかった。
個人的な第一感で言うなら、プロレスラーが総合格闘技のリングに立つのと同じくらい、ナンセンスな理屈がこの作品には当てはまる。
ミュージカルか映画か、ハッキリしろ!
その線引きの曖昧さを浄化と至福と感動に結び付けたのは、ひとえにキャストのポテンシャル以外の何ものでもない。
ヒュー・ジャックマンが主演で、ホンマに良かったね。
いきなり歌い出したりせず、ちゃんとした映画で、この作品を味わいたかった。
ここ5年来1番の洋画かも
ミュージカル版よりも入りやすいかもしれない
話題の「レミゼ」観てきました!
まあストーリー自体は有名ですし、ミュージカルもロンドンで観ているので、特にこれと言って驚きはありませんでしたが、ミュージカル版は、割と舞台が暗くて、しかも舞台転換が多く、どんどん進行していってしまうため、駆け足でストーリー流してる感が特に前半強いのですが、今回の映画は、そのあたりの情景とかが映画ならではのリアリティで観られるので、それはそれなりに意味があるし、わかりやすいと思いました。ただ、基本的にミュージカルをそのままやってるので、本来であれば、「レ・ミゼラブル」の作品のクライマックスとなるミュリエル神父との出会いや、その後のファンテーヌの不幸ないきさつ、ジャベールとの息詰まるような逃走劇といったものが、割とあっさりしている印象です。その点、昔に撮られた映画「レ・ミゼラブル」のほうが、映画として見ると完成度も高いし、感動もひとしおといった部分があります。なので、このあたりは、一長一短かと。
でも、さすがに世界中でロングラン上演されているミュージカルだけあって、音楽の力はすごいです。ストーリーももちろん名作なので、知っていても泣けてしまう。やはり作品の力があるものは違いますね。
キャストでは、やはり主役のヒュー・ジャックマンがすごい! やたらと歌が多い役ですが、うまくこなしていると思いました。あとはファンテーヌ役のアン・ハサウェイもよかったです。マリウス役の役者さんは歌うまいですねー。ラッセル・クロウのジャベールは確かに賛否両論という感じですが、まあまあよかったのではないでしょうか。個人的にちょっと残念だったのは、エポニーヌ。ミュージカルではいいと思うんですが、やっぱりフィリピン系というのは容姿的にちょっとイメージではない気が。テナルディエも、ちょっと若すぎるかなーという感じです。もっとベテラン俳優でもよかった。
でも、レミゼ好きなら、見て損はない作品だと思います。
うぅ…
1月14日 新宿ミラノで観賞。
世界的に名作なんでネタばれとか関係なく感想述べさせていただきます。
あくまで個人的になるが、
バルジャンが司教の慈悲に触れて目覚めるくだりは抜きどころになってるんだが、おかげさまで号泣させていただきました!
全編通してミュージカルの良いところをしっかり残して、且つミュージカルでは除かれた原作の細かいシーンが随所に映像化されていてなんとも嬉しかった。
ラスト~スタッフロールまでは恥ずかしいほど大大号泣してしまい、非常に満足させていただいた。
……が、すこし文句を言わせてもらう 以下TOP3
1位、レ・ミゼのもう一人の主役である「ジャベール」がいただけない。絶対にラッセル・クロウではないと思うし、ラッセル・クロウは歌もいただけなし、ジャベールはあんな太っちょでは断じて合わないのだ。
おいらの一番大好きなジャベールが自らで命を絶つシーンは本当に毎度ミュージカルでは泣かせていただいている大感動のシーンなのだが…ぜんぜん泣けね~じゃねーかよっ!
2位、この作品はレ・ミゼラブルのミュージカルの映画版なのだから、
吹き替え字幕もミュージカルの台詞と同じものを字幕で使うべきだ! ついでにミュージカル版の日本キャストで吹き替え版なんかをやったら、ファンは何回も映画館に足を運ぶぞ!最悪でもDVD版はへんなタレントなんか使わずに日本キャスト選抜で吹き替えをやるべきだ!
おとなの事情もあるでしょうが、これをやると確実に興行収入もUPするし、DVDが出たら買う人は増えるとおもいますね。
3位、ミュージカルで使われる「効果音」を映画でも使ってほしかった。
たとえば、マドレーヌ市長(バルジャン)が怪力で以って馬車の下敷きになった人を助けるシーンで、ジャベールが「ん!?不思議だ、信じられない」って思うシーン、
あそこで使われる効果音は非常に大切であると改めて思った。なんか映画版だとまるで棒読みのように歌うだけのラッセル・クロウによって「あれっ?どっかでこんな怪力男見たことあるぞ!」ってのがまったくこちらに伝わってこないように感じた。
期待通り、いや期待以上
一昨年帝国劇場でミュージカルを鑑賞して、気に入ったので是非こちらも観たいと思い、観てきました。
さすがミュージカル映画。音楽が素晴らしいです。
特に民衆の歌(Do you hear the people sing)が耳に焼きついて離れません。
信念に従い、時に苦悩しつつも駆け抜けたバルジャンの姿に最後は号泣しました。
劇場であれほど大粒の涙をしっかり流しながら泣いたのは初めてかもしれません。
暴動が起こった砦のラストシーンも印象的でした。
ミュージカル映画なので当然ですが、歌で話が進んでいくので、そうだと知らない人は裏切られた気分になるかもしれませんので注意してください。眠くなると思います。
ミュージカル映画だということをきちんと理解した上で、気になっているなら是非鑑賞なさってください。
余談ですが、ジャヴェール警部役のラッセル・クロウがすごく陰が薄い感じがしましたね(笑)グラディエーターとか、ロビン・フッドとか、マスター・アンド・コマンダーとか、主役のラッセルしか見たことなかったからだと思いますが。ラッセル好きなのでちょっと残念だったり。
期待が大きすぎた
鑑賞自体がああ無情!!
流石ぁ!!!
贅沢な時間を過ごせました
あらすじを知っている程度で鑑賞。ミュージカルならと、舞台気分でいつもより前の席で楽しみました。
観て良かったです、なかなかに贅沢な時間を過ごしたって感じでした。
冒頭の映像から強烈な印象でした。パン一つでも罪は罪、でも奴隷代りにするため軽犯罪を重く断罪しているのならとんでもないことです。
法の番人を標榜するジャベール警部の強権的な態度に、すっかりジャン・バルジャンに肩入れしてしまいます。
そこから始まる数奇な人生の物語。気づけばラストには涙していました。
隅々までゆき届いたキャスティングと感じました、何度も拍手しそうになっちゃいました。
ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイ、上手いだろうなとは思っていたけど、全身全霊というのでしょう、お見事でした。
エポニーヌ役のサマンサ・バークスと学生リーダーのアーロン・トヴェイト、素晴らしかったです。運動に参加する小さな男の子の、明るい歌声も心に残りました。
エディ・レッドメインも歌が上手い、彼のアップは魅力的でした。逆にラッセル・クロウは堂々とした立ち姿が印象的、危うい足元はジャベールの心の奥のあり様なのでしょうか。
宿屋夫婦、とんでもないと思いつつ憎み切れないのは、貪欲な生きる力にチョッと惹かれるからなのかな。
インターミッションはありませんでした(笑)
舞台で表現できない映像
数年前に帝劇で見たレ・ミゼラブル。ジャンバルジャンは滝田栄。ジャベールは村田国男、フォンテーヌは岩崎宏美。コゼットは純名りさ。エポニーヌが本田美奈子とても素敵な舞台でした。今回のジャンバルジャンのヒュー・ジャクマンもジャベールのラッセル・クロウ。フォンテーヌのアン・ハサウエイもミユージカルに適した歌唱力を持っている。私が他に好きなのはエポニーヌ役の役者さんで切ない恋心を歌い上げている。やはりレミゼラブルの有名な歌が流れてくれば、一緒に歌いたい気持ちになります。映像では舞台で表現できない場面を見れるのが嬉しい。但し、舞台はやはりライブなので反応があり楽しい。内容的に端折っている所もあるがミュージカル的には素敵な作品です。
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