レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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ミュージカル部分よりも巨大なセットに感動
知ってるはずのストーリーなのに革命シーンの辺りから手に汗握ってしまう。いや、多分市長になった1823年までしか覚えてなかったからかもしれない。
司教の施しと赦しでまず感動して、ファンテーヌの死で悲壮さに涙し、宿命の対決では自ら赦しを与える男になったところで感動。ラッセル・クロウ演ずるジャベールのその後の苦悩・自殺も見事だった。根底にはキリスト教が在り、自殺を許さないところでジャベールが天国へ行けないこともわかる。パンを盗んだという罪、そしてファンテーヌを見殺しにした罪が赦されるのはジャン・バルジャンが死を迎えたときなのだろう。それがラストの大団円(とは言っても皆死んでいる)に繋がる。圧巻・・・兵士、革命戦士、名もなき民衆が皆彼を聖者として讃えているラストシーンのスペクタクルは涙無しでは見れない。こんなに壮大なテーマだったのだとあらためて思い知らされた。
中盤で登場するマリウス、エポニーヌ、コゼットの三角関係に宿屋の夫婦が絡んでくるのですが、コメディ部分を夫婦のヘレナ・ボナム・カーターとサシャ・バロン・コーエンが担当していて、この盗み癖のある主人が落ちぶれてしまうところも面白かった。
ミュージカルの最高峰‼️
音楽が素晴らしい
ストーリーは感動的ですが、ちょっと長いなという印象がありました。
でも音楽は素晴らしかったです。私のお気に入りの音楽シーンは以下の通り。
1.民衆の歌
勇気が湧いてきます。あの世界の中で無くとも日常のあらゆる困難と闘う全ての人の心に届いて欲しいと思えてきます。
作品中盤のシーンですが、最後のシーンでも流れます。激動の時代を生き、散っていった人達の再登場に胸が熱くなります。
2.One Day More
ほぼオールキャストで歌い上げるこのシーンも胸に迫るものがあります。明日への想いがそれぞれの立場で歌われ、ひとつに繋がっており見応えがあります。
3.On My Own
雨の中、彼への届かぬ想いを情感たっぷりに歌うシーン。鑑賞中はそれほど意識していなかったのですが、後から歌詞を見てみると、とても切なくなってきます。
BBC版がお薦めです!
昨年BBC版を観た縁で、
BS放送を録画して観賞。
見始めはBBC版のダイジェスト感があったが、次第に、なるほど、長い原作物は
ミュージカルで描くのも有りかなと感じた。
もちろんこの作品は舞台の映画化なので、
原作の舞台化でも同じことは言えるが、
ミュージカルのセリフはある意味「詩」だ。
したがって通常、映画で発せられる会話語
よりは、
作品を提供する側も、観賞する側も、
イマジネーション豊かに解釈を広げること
が出来るため、
単なるストーリーのダイジェスト化を防ぐ
ことが可能と思えた。
また、ラストシーンでの
ファンティーヌの登場も、
ミュージカルだからこそ出来た表現
だったのでは。
しかし、気に入った作品は
「シェルブールの雨傘」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
位しか無い
ミュージカルの苦手な私は、
ヴィクトル・ユーゴーの原作は
読んでいないながらで恐縮ですが、
長尺のBBC版の方が
ヴィクトル・ユーゴーの世界に浸れる
のではないかと想像しています。
まだ頭のなかで歌が鳴り響いてるよ
文句なしの感動ミュージカル大作
原作とミュージカルの世界観を、映画ならではの壮大なセットとロケで再現していて、とても良いと思った。フランス革命時の市民の暮らしはとても大変そうで、もう、すっかり引き込まれてボロ泣き。
ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、エディ・レッドメイン他俳優さん達がみな、ミュージカル専門かと思うくらい歌が上手くて驚いた。
やっぱり無理だったー
詰めすぎ、、、?ただ超豪華キャスト
ヒュージャックマン のジャンバルジャン、そして、 アンハサウェイ のファンテーヌなどなど、超豪華キャストが集まった作品。ミュージカルだけれど、楽しさ、ダンス、明るさはない。でも、ミュージカルだから伝わる部分がある。
わたしは、ごめんなさい、bbc派です。基本的にまず、時間が長いのもあるし、内容を深掘りしてるからって面もある。舞台出身の作品だしミュージカルが基本なのはわかるけれど、歌のないBBC版の方がこの時代の世界の辛さが伝わってくるし、なんといっても、大事な大事なキャラクター、ファンティーヌの過去をしっかり表している。そして、わたし的にジャベールがbbcの方がイメージ強くて、さらに合致していた気がする。もちろん、2018年の作品だから、色々考えられている部分もあるけどね。
すごい似てるシーンもあるし、でも比べて、違うシーンが所々あってそれは、どっちがユゴーの作品に近いのかすごい気になった。あと、ファンティーヌの歯を抜く場所、bbcでは前歯、映画では奥歯。この違いについてずーっと考えてたけど、前歯ない状態であんな歌歌えないよね。単純な理由だなぁと思った。
映画版では、とりあえずライブで音声とってるのがひたすらすごい。ミュージカル映画って先に音をとるでしょ?サヨまで見ててすごいおもったんだけど、声を先にとるってことは、そのときの役の気持ちと、演技してる実際のときの心構えって絶対変わってくるじゃん、あれ、後から声とった方がより役にマッチした歌声になるんだろうなって。それを、ライブでやっちゃう精神凄すぎる。そして、歌声も、、。
ミュージカルの良いところって音楽に合わせることによって、心の中の普段セリフとしては言えないことも、言葉として発せられるってこと。そこを、まるで誰かに訴えるように、話しかけるように歌ってる、だから、逆に言えばミュージカル映画だけど、ミュージカルのように感じない。そこが良いところなんだなぁと。それに、あの建物をスタジオ内に作っちゃうんだから、、これは、絶対メイキング見た方が良い。
最後、この作品ではありえないだろうファンタジー要素が組み込まれている。でもそれは、その意外性、神的な存在ファンテーヌだから許される。bbcでは、ファンティーヌは出てこない。そして、ジャンバルジャンがコゼットに、理由も明かさない。でも映画では言っているんだよね。うん、もう比べたがっちゃう、、、その違いとは。考えます。いつか。でも、bbcみたときに、なんでや!ってすごい突っ掛かった部分だった。そこを、映画では見事に表していた。ファンテーヌは壮絶な人生を歩み、そして神聖な存在となる。なんとも言えない外見もだけれど内面の美しさを表しているんだろうなぁ。
最終的ちゃんとしたハッピーエンドは、コゼットだけだけれど、それがコゼットだからこそ、ファンテーヌの生き方も、ジャンバルジャンの生き方も、すべての人の生き方が肯定される一つの理由だと思う。唯一の光を放つ存在コゼットがある意味主人公。でも、このポスターを選んだ理由としてファンテーヌが一番前に来てるからなの。それは、コゼットの母ファンテーヌがいなかったら、始まらないストーリーだから。もちろん、ジャンバルジャンの贖罪の話でもあるし、みんな主人公としてらなりうるんだけれど、ファンテーヌの存在ってめちゃくちゃ大きいから。
ミュージカルの大作vsミュージカルの苦手な自分の激闘!!
長い…
ミュージカルを見慣れていないせいか、長く感じました。しかし、出演者は皆歌うまい。ジャンバルジャンの数奇な運命はドラマチックだし、時代人種を超えて父親、娘の別れは辛い。ジャベール、散々痛めつけてきたジャンバルジャンに助けられ、自分がわからなくなり、自殺するとは思わなかった。泥棒夫妻を演じるヘレナ・ボナム・カーターは良いアクセント。想いが届かない身代わりになるエポニーヌも良い。レジスタンスの子役ダニエル・ハトルストーンが好演。
リアルミュージカルのようだった!
明日は来る。
映画としての完成度だけで点数つけると、ちょっとね…なんだけど。アンハサウェイのI dreamed a dreamとラストのバリケードのシーンは生涯忘れないし、美辞麗句ありったけ並べたいシーンでした。
予告で見て期待していたエポニール役のサマンサパークス、良かったです。切ない、すごく切ない。コゼット役の娘さんの歌唱力。ヒュー・ジャックマンの声量・歌う力。皆んな良かった!
ヒュージャックマンが召された後、どこからか響いてくる"Do You Hear the People Sing?". カメラは教会の壁を越えて、時空を超えて、広場に累々と築かれた「バリケード」を映し出す。そこには、「夢破れた人達」が立ち上がり旗を翻し、歌っている。座して歌っている。「明日は来る」と(笑顔のエポニールもね)。これか、これだったのか、このシーン、この言葉を伝えたかったんだ・・・・・・と、ここで嗚咽状態になっちゃいました。だいじょぶ、隣のお兄ちゃんも泣いてたから!
ミュージカルに耐性がない者にとっては、噫無情…
1862年に発刊された同名小説を原作としたミュージカルの映画化。
罪人ジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描くミュージカル。
監督は『英国王のスピーチ』の、オスカー監督トム・フーパー。
主人公バルジャンを演じるのは『X-MEN』シリーズや『リアル・スティール』のヒュー・ジャックマン。
長年に渡りバルジャンを追う警部ジャベールに『グラディエーター』『ビューティフル・マインド』のオスカー俳優ラッセル・クロウ。
バルジャンに娘を託す悲運の女性ファンティーヌに『プラダを着た悪魔』『アリス・イン・ワンダーランド』の名優アン・ハサウェイ。本作でオスカーを受賞。
ファンティーヌの娘コゼットには『マンマ・ミーア!』『タイム』のアマンダ・サイフリッド。
コゼットと恋に落ちる青年マリウスには『ブーリン家の姉妹』『マリリン 7日間の恋』の、後のオスカー俳優エディ・レッドメイン。
アマンダを虐げていた育ての親テナルディエ夫人には『英国王のスピーチ』以来、フーパー監督と2度目のタッグを組んだ名優ヘレナ・ボナム=カーター,CBE。
👑受賞歴👑
第85回 アカデミー賞:録音賞、メイク&ヘアスタイリング賞、助演女優賞(ハサウェイ)の三冠を達成‼️
第70回 ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門):作品賞、主演男優賞(ジャックマン)、助演女優賞(ハサウェイ)の三冠を達成‼️
第66回 英国アカデミー賞:音響賞!
第84回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞:アンサンブル・キャスト賞!
第37回 日本アカデミー賞:最優秀外国作品賞!
第55回 ブルーリボン賞:外国作品賞!
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以下は原作小説未読、舞台も未見。レ・ミゼラブルのあらすじすらろくに知らなかったレミゼ弱者のレビューになります。
まず、良かったのはキャストの演技。
ミュージカル映画ではキャストの力量が作品の出来に大きく影響してくると思いますが、実力派俳優が素晴らしい演技を披露しています。
特筆すべきは主演のヒュー・ジャックマンと助演のアン・ハサウェイ❗️
この2人の演技力&表現力は本当にずば抜けている!
この2人こそがこの映画の価値の8割くらいは占めているのでは?
特にファンティーヌの歌う「夢やぶれて」。
絶望的なファンティーヌの状況とアン・ハサウェイの卓越した演技力がガッチリ噛み合って、素晴らしいシーンに仕上がっています!
そして、舞台となる1980年代のフランスの街並み&衣装も良いです。
ミュージカルなのでリアリティというよりはファンタジックな雰囲気を重視しているのでしょうがこれがバッチリ👌
冒頭の囚人が船を引き揚げているシーン。あそこを観ただけで映画に引き込まれました。
あと、バルジャンとジャベール警部の場面は軒並み良かった。
お互いに信仰心が篤く、自らの行いが善だと信じ、信念を貫く男達。
ルパン三世と銭形警部の関係を思い出したのは自分だけではないはず。
仮釈放を破っただけで15年くらい追い続けているということに関しては疑問も残りますが、この2人の関係性は少年漫画のような熱さがあって大好き。
「信仰」と「奉仕」、「正義」と「信念」について考えさせられるテーマ性もこの2人の人物像に集約されている気がします。
キャストやディテールは文句なし!
では面白いのかというと、全然面白くはない!
根源的な所になるのですが、やはりミュージカル舞台をそのまま映画にするのは無理があるように思う。
同監督の作品「キャッツ」を観たときにも思ったのだが、トム・フーパー作品のミュージカルはほぼセリフなし。
全ての会話や独白を歌で表現するため、物語が前に進むのが遅い遅い。
「この後物語はどうなるの!?早く次が見たい!」と思っても、内面や状況の説明を歌ってしまうため物語の進行がストップしてしまう。
ミュージカルが効果的に作用しているところもあるが(アン・ハサウェイが身を落とす場面とか)、やはり退屈に感じてしまうところが多かった。
この映画は序幕と第一幕、第二幕の三つに分かれていますが、クライマックスとして盛り上がるはずの第二幕が一番だるかった。
というのも、この第二幕の中心人物であるコゼットとマリウスに感情移入出来ないからだと思う。
小説ではこの2人の出会いや関係性が掘り下げられているのかもしれないが、映画ではポッと出のキャラクターという感じがしてどうも乗り切れない。
出会って1日で恋に落ちる…のはまぁ寓話の世界ということで有りでいいけど、もっと革命についてや三角関係についてを掘り下げてくれないと盛り上がらない。
ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの演技でぐいぐい引き込まれた序幕と第一幕と比べると、派手なアクションも多くドラマチックになるべきはずの第二幕の方がエモくないというのは…
総評としては、アン・ハサウェイとヒュー・ジャックマンが凄い!という感じ。
ミュージカルに慣れていない人間には2時間半が恐ろしく長く感じると思います。
観終わったあと、すぐにサントラを買いに行った
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