レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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重厚な映像だが
もうすぐアカデミー賞の授賞式ですね。
そのなかで、主演男優賞、助演女優賞、作品賞など主要な部門でノミネート
されている「レミゼラブル」。だからというわけじゃないけど、今ごろになって見に行きました。
確かに映像は重厚かつ濃厚だった。特に、幕開けとなった大雨の中を、囚人たちが大きな船を引くシーン。囚人のひとりジャンバルジャン役のヒュー・ジャックマンは頬がこけ、それでいて目だけギラギラしていて、すごい迫力だった。このシーンは出色な出来栄えだった。
それに、憎き警察官ジャメール役のラッセル・クローも、身を落とした女性フォンテーヌ役のアン・ハサウェイもその役柄にのめり込んだ様子が見てとれる。
映像もいい。役者もいい。歌もうまい。
なぜか、僕の評価は低い。
そう、ストーリーに難がある思った。この映画、2時間40分あるのだが、30分切っていたらもっと素晴らしいものになっていただろうと思う。
全体に饒舌すぎるのだ。例えば、恋するふたりの道先案内役となった娘の片思いにここまで時間を取られる必要があったか。
例えば、狂言回し役のいかれ夫婦。ヘレナ・ボナム。カーターがやっているのだが、全然目立たず、つまらないと思ってしまった。
舞台では、一息つくところで大事な役なんだろう。
ミュージカルということで、大仰になってしまうのだろう。
文学的古典というのも大袈裟なところを持っている。
人間の内面の悲しみを、歌にするからなのか?
本当の深い悲しみは表現できていないように思った。
(まあ、アカデミー賞へのノミネートで、僕の感想は当たっていない。
というひとがほとんどなんだろう)
良い映画を見た。
すごく小さいころに[あぁ無情]を学校図書で読んでいたけど、その頃の自分の理解力はかなり乏しかったし、そのためか内容も忘れていた。なので、難しい作品というイメージが強かった。
だけど、この映画はしっかりまとめてあって、分かりやすかった。この映画をきっかけに書籍を読んでみようかと思います。
とりあえず、キャストの方の歌がすごい。
特に、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイこの3人。めちゃ声が通るなぁって。
正直ヒュー・ジャックマンってX-MENのイメージしかなくて、あまり好きじゃなかったけど(X-MEN見ていないのに)、これまたこの映画をきっかけにこの人の作品を見たくなった。
ジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)を中心に話は進んでいく流れ。いつの間にか映画に引き込まれて、最後の天に召されていく感じはジーンとした。観客さんは、女性が多かったけど、すすり泣く声けっこう聞こえてきた気がする。
上映時間158分と長かったけど、良い映画見たなぁって思った。ミュージカル映画が好きな方は、オススメです。
原作は1800年代というかなり昔に書かれていると聞いたけど(映画用に脚色した部分はあると思うけど)、心が広い大司教とか、貧富の中で起こる人間模様とかは、今を生きる私にもズシっとグッときたものがあった。
恥ずかしい
もっと知識を持たねば…
2時間40分という長さを感じない映画だった。
音と映像の迫力に、これぞ劇場で鑑賞する映画、という感じ。
最初の船を曳く場面から感動と興奮。
ずっと歌い続ける映画だと聞いていたので、気持ちが高ぶった。
ずっと歌い続けるというのはよかった。唐突に気持ちを歌い始めたりするから、ミュージカルは変なのだと思っていた。不自然なのだと思っていた。ずっと歌い続けていたので、不自然さが無かった。むしろ、普通に会話するのが不自然に感じるくらいだった。
時間のこと。
長さは感じなかったのだが、話の展開が早すぎた。
やや深みに欠けた。話のあらすじを、話のうわべをすっとさらっていく感じだった。
仮出獄からも逃れるときの葛藤は?銀の燭台をもらったときの良心の呵責は?コゼットの引き取りを決めるまでの、心の動きは?
もう少し丁寧に感情を扱ってほしかった。
そう考えると、この2時間40分という長さが悔やまれる。もう少し長くても良かったのかもしれない。無理に一本におさめたのは苦しい。
予備知識ということ。
膨大な原作も、ロングランのミュージカルのことも知らずに鑑賞した。
だから、有名な曲というのも知らなかったし、有名な場面も知らない。
ジャベールが自分の正義の動揺に耐えかねて水路に身を投じる場面も、神父がバルジャンをかばい、銀の燭台をも渡す場面も知らなかった。時代背景についてもよく知らず、ああ資本主義が発展し始めた時期なのだなというのを画面から読み取れただけだ。それだけに、前述したように話の展開が早すぎるように感じたのだ。
ミュージカルを見ている人なら当然知っているあの展開も、あのキメ場面も、あのキャラクターも、あの歌も知らない。だから、楽しみきれなかったのかもしれない。
ミュージカルを見ている人が見ることを前提に作られた映画なのだろう。
ミュージカルでは見られない、細かい表情やこだわったアングルを堪能してくれ、そういう気持ちで作られた映画なのだと思う。
だから、予備知識を持っている人は本当に楽しめた映画だと思う(多少、イメージしていたものと違う!という違和感は持ったかもしれないが)。
自分の予備知識不足が悔やまれる。
もう一回、勉強し直してから映画を見直したい!今度は映画ではなく、ミュージカルを見たい!と思わせた映画ではある。
コゼット役のアマンダ・セイフライドは美しい顔と歌声だった。
ジャベール役のラッセル・クロウはごつすぎ。そして歌が、今ひとつ。声も伸びない。少し残念な感じ。
なんか、最後の場面、革命の反体制側の映像が多すぎ。
革命礼賛映画なのでは、と強く感じた。
旗を振りすぎで、映画の感動が、少し損なわれた。
予備知識不足とラッセルクロウと革命礼賛で減点1。
キャストも楽曲も全てが素晴らしい!
うたのちから
舞台に忠実でした。
初演から舞台を見てましたが、演出が変わるということで、それを楽しみ/慄き半々で待っております。舞台では、司教様のお慈悲あたりで、すでに涙ぐむ者の感想ですので、そこは差っ引いてください。
さて、ミュージカル自体が苦手な方は別として、本作はお薦め致します。
(ミュージカルが苦手な方は、ジャン・ギャバン主演の方をご家庭で見られてはいかがかと)。
全編、歌で綴られたミュージカルでダンスなどは出てきませんが、それぞれのメロディが美しく、本来の言語で歌われているので、違和感も少ないと思われます。旧演出の舞台に相当忠実に作られているなと、感心致しました。映画の方が表現しやすいシーンもあるけれど、ここは難しいのではという点(例えば「One day more」の中締め)も、うまく作られていると思います。
舞台ではどうしても省かれてしまっている説明的シーンやつなぎのシーンも、映画では挿入されているので、?感は舞台よりも少ないのでは(バルジャンが最後なぜそこにとか、いきなりの贅沢結婚式は誰が主催とか)。
かつての文庫版で全5冊の大作ですし、あらすじ的になってしまいますが、その分展開が早くて飽きさせず、歌が好きな方ならそれぞれのソロでもグッとくると思います。エピローグは、もちろんの号泣です。
それにしても、日本語版では(おそらく語呂の関係で)、囚人番号が違っているってこと、映画を見て初めて知りました。
鳥肌が立つほど感動!
フランス革命期の激動の時代を描いた作品。
台詞はほとんどが歌口調で、ミュージカル映画となっている。
貧しさに苦しむ市民たちの姿、革命を起こそうとする若者たち、そんな現状とは無関係の役人、いろいろな人々の心情を思い描くととっても奥深い気がします。立場を変えてみれば、正義も変わるということの難しさや矛盾を感じました。そのなかで自分ならどんな判断を下すだろうか、下すことが出来るだろうかといろんな考えを巡らせてみたりしました。
歌うことで特に役者一人一人の個性が際立って感じられ、本当に素晴らしい。
アンハサウェイの目にはとっても心に響くものがありました。
貧しさって人の心を歪めたり寂しくさせるなぁとしみじみと考えさせられました。でもそんな中でも愛を忘れないことってすごく難しいけど、とっても大切なことだと思います。
生きることに必死で、なんとか生活にしがみついているという市民の姿に衝撃を受けました。
泣きっぱなしでした
ミュージカルの名曲が素晴らしい
19世紀フランスの第2帝政ナポレオン3世圧政下、パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に救われ改心する。やがて運命的な出会いをしたファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、頑迷なほどに職務に忠実なジャベール警部の追跡を逃れてパリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。
映画作品としてはビレ・アウグスト監督、リーアム・ニーソン主演の1998年、米・独・英合作映画の方が完成度が高く、本作ではジャベールとの息詰まるような心理戦や追跡逃亡劇が物足りなく感じたけれど、映画ならではの映像的迫力と、「ON MY OWN」を始めとするミュージカル史上に残る数々の名曲がやはり素晴らしく、ラストシーンに向けて観る者の感情を大いに高めてくれました。
ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、サマンサ・バークスの名演と歌唱力に絶賛の拍手。そして今や憎まれ役をやらせたら最高のヘレナ・ボナム=カーターにも大きな拍手。
音楽がいつまでも頭の中を駆け巡る・・・
みなさん、ラッセル・クロウが合わないとおっしゃってますが、私は彼の声に惚れました。なんとも艶があります。それにしてもヒュー・ジャックマンといい、アン・ハサウェイといい、歌がうまいですね。天は二物を与えるのですね。みなさんの口パクではない、熱唱と熱演が画面からあふれ出てきてこの映画に対する意気込みというか、気迫が感じられました。韻を踏んだ歌詞が直、理解できる箇所もありましたが、大半はやはり字幕に頼らざるを得ず、そのまま理解できたならさらに感動しただろうなぁ、なんて思ってしまいました。「夢やぶれて」はもちろん、その他の曲もすばらしく、映画を見た後もしばらくメロディが頭の中から離れず、ぐるぐる駆け巡っていました。
ラストは号泣
歌が邪魔
ヒュー・ジャックマンよ、永遠なれ。
ミュージカルは嫌いや。
説明ゼリフにメロディを付けて歌って、物語のリアリティを削ぐようなマネをして、何が面白い?
そんな拒絶反応を持ったままこの映画を鑑賞したが、それでも終盤のジャン・バルジャンが天に召されるシーンには、どうしても涙を禁じ得なかった。
個人的な第一感で言うなら、プロレスラーが総合格闘技のリングに立つのと同じくらい、ナンセンスな理屈がこの作品には当てはまる。
ミュージカルか映画か、ハッキリしろ!
その線引きの曖昧さを浄化と至福と感動に結び付けたのは、ひとえにキャストのポテンシャル以外の何ものでもない。
ヒュー・ジャックマンが主演で、ホンマに良かったね。
いきなり歌い出したりせず、ちゃんとした映画で、この作品を味わいたかった。
ここ5年来1番の洋画かも
ミュージカル版よりも入りやすいかもしれない
話題の「レミゼ」観てきました!
まあストーリー自体は有名ですし、ミュージカルもロンドンで観ているので、特にこれと言って驚きはありませんでしたが、ミュージカル版は、割と舞台が暗くて、しかも舞台転換が多く、どんどん進行していってしまうため、駆け足でストーリー流してる感が特に前半強いのですが、今回の映画は、そのあたりの情景とかが映画ならではのリアリティで観られるので、それはそれなりに意味があるし、わかりやすいと思いました。ただ、基本的にミュージカルをそのままやってるので、本来であれば、「レ・ミゼラブル」の作品のクライマックスとなるミュリエル神父との出会いや、その後のファンテーヌの不幸ないきさつ、ジャベールとの息詰まるような逃走劇といったものが、割とあっさりしている印象です。その点、昔に撮られた映画「レ・ミゼラブル」のほうが、映画として見ると完成度も高いし、感動もひとしおといった部分があります。なので、このあたりは、一長一短かと。
でも、さすがに世界中でロングラン上演されているミュージカルだけあって、音楽の力はすごいです。ストーリーももちろん名作なので、知っていても泣けてしまう。やはり作品の力があるものは違いますね。
キャストでは、やはり主役のヒュー・ジャックマンがすごい! やたらと歌が多い役ですが、うまくこなしていると思いました。あとはファンテーヌ役のアン・ハサウェイもよかったです。マリウス役の役者さんは歌うまいですねー。ラッセル・クロウのジャベールは確かに賛否両論という感じですが、まあまあよかったのではないでしょうか。個人的にちょっと残念だったのは、エポニーヌ。ミュージカルではいいと思うんですが、やっぱりフィリピン系というのは容姿的にちょっとイメージではない気が。テナルディエも、ちょっと若すぎるかなーという感じです。もっとベテラン俳優でもよかった。
でも、レミゼ好きなら、見て損はない作品だと思います。
うぅ…
1月14日 新宿ミラノで観賞。
世界的に名作なんでネタばれとか関係なく感想述べさせていただきます。
あくまで個人的になるが、
バルジャンが司教の慈悲に触れて目覚めるくだりは抜きどころになってるんだが、おかげさまで号泣させていただきました!
全編通してミュージカルの良いところをしっかり残して、且つミュージカルでは除かれた原作の細かいシーンが随所に映像化されていてなんとも嬉しかった。
ラスト~スタッフロールまでは恥ずかしいほど大大号泣してしまい、非常に満足させていただいた。
……が、すこし文句を言わせてもらう 以下TOP3
1位、レ・ミゼのもう一人の主役である「ジャベール」がいただけない。絶対にラッセル・クロウではないと思うし、ラッセル・クロウは歌もいただけなし、ジャベールはあんな太っちょでは断じて合わないのだ。
おいらの一番大好きなジャベールが自らで命を絶つシーンは本当に毎度ミュージカルでは泣かせていただいている大感動のシーンなのだが…ぜんぜん泣けね~じゃねーかよっ!
2位、この作品はレ・ミゼラブルのミュージカルの映画版なのだから、
吹き替え字幕もミュージカルの台詞と同じものを字幕で使うべきだ! ついでにミュージカル版の日本キャストで吹き替え版なんかをやったら、ファンは何回も映画館に足を運ぶぞ!最悪でもDVD版はへんなタレントなんか使わずに日本キャスト選抜で吹き替えをやるべきだ!
おとなの事情もあるでしょうが、これをやると確実に興行収入もUPするし、DVDが出たら買う人は増えるとおもいますね。
3位、ミュージカルで使われる「効果音」を映画でも使ってほしかった。
たとえば、マドレーヌ市長(バルジャン)が怪力で以って馬車の下敷きになった人を助けるシーンで、ジャベールが「ん!?不思議だ、信じられない」って思うシーン、
あそこで使われる効果音は非常に大切であると改めて思った。なんか映画版だとまるで棒読みのように歌うだけのラッセル・クロウによって「あれっ?どっかでこんな怪力男見たことあるぞ!」ってのがまったくこちらに伝わってこないように感じた。
期待通り、いや期待以上
一昨年帝国劇場でミュージカルを鑑賞して、気に入ったので是非こちらも観たいと思い、観てきました。
さすがミュージカル映画。音楽が素晴らしいです。
特に民衆の歌(Do you hear the people sing)が耳に焼きついて離れません。
信念に従い、時に苦悩しつつも駆け抜けたバルジャンの姿に最後は号泣しました。
劇場であれほど大粒の涙をしっかり流しながら泣いたのは初めてかもしれません。
暴動が起こった砦のラストシーンも印象的でした。
ミュージカル映画なので当然ですが、歌で話が進んでいくので、そうだと知らない人は裏切られた気分になるかもしれませんので注意してください。眠くなると思います。
ミュージカル映画だということをきちんと理解した上で、気になっているなら是非鑑賞なさってください。
余談ですが、ジャヴェール警部役のラッセル・クロウがすごく陰が薄い感じがしましたね(笑)グラディエーターとか、ロビン・フッドとか、マスター・アンド・コマンダーとか、主役のラッセルしか見たことなかったからだと思いますが。ラッセル好きなのでちょっと残念だったり。
期待が大きすぎた
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