レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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その魂は永遠に生き続ける
そもそも、舞台でお馴染みの締めくくり、「カーテンコール」を演じる映画が好きなのですが、果たして、その「カーテンコール」ってなんなのか。舞台では「最後のご挨拶」的な意味合いが強いと思うのですが、それを映画でやるというのは何だろう。
ありきたりかもしれませんが、あえていうなら「魂の永続性」「その魂、主張、思想は、例え肉体が滅んでも永遠に生き続ける」ということなのかと思う。革命は果たされず死んでいった多くの仲間達はコゼットの母、ファンテーヌ、そして主役ジャン・バルジャンに至るまで、生死を問わず勢揃いで自由を歌うのはそういうことかと考えるのですが、もっと正しい答えは作者様や評論家の方が語っているかも知れません。私にはありきたりな感想しか述べられない。
実は今回、2回目の鑑賞だったのですが、最初はDVDだったので、ちゃんと劇場の映像と音響で見たかったので、この上映は良い機会でした。ドルビーの音響は最高だった。
それで見る映像は素晴らしい。舞台を映像化するのだから「これが本物です」と監督は主張しなければならない。リアリズムのある雑然とした町並み、全身泥まみれで貧困にあえぐ登場人物達の生き様の凄まじさ。
そんな本物の貧困、本気の飢えを味わわなければ歌ってはいけないのか、というほど、歌の数々は素晴らしく、凄まじかった。アン・ハサウェイ様の熱唱にはギュッと鷲づかみにされました。やっぱりミュージカルは良いですね。結構、人によって好きずきがあるだろうけど。
作品自体、影響の強さも思い知ります。盗まれた物をそのまま譲ってしまう司教?のエピソードは、漫画「ジョジョ」でもオマージュされているし、漫画「進撃の巨人」でエレン・イエガーの父親が妹を小さな罪で殺されて革命の組織に入る、そんな流れは無関係でしょうか。
いずれは本物の舞台も見てみたいけど、目の前で役者が演じるかと思うとこっちが緊張してしまう。おいそれとトイレに立てないようでは、ちょっと困るしw
人生で悩んだ時に見てもらいたい作品
まずヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの歌声が圧巻! 序盤で自由を渇望するジャンバルジャンの高らかな叫びから始まり、幼い娘を想うファンティーヌの切なさと哀しさ、そして終盤の「再会」と、感情溢れる2人のシーンは作中でも特に心を揺さぶられる。
この作品が時代を超えて愛されるのは、個性豊かなあらゆる立場の登場人物たちの心の葛藤や人間の欲望が力強く、そして丁寧に描かれているからだろう。過去のしがらみに追われるジャンバルジャン、シングルマザーのファンティーヌ、叶わぬ恋を夢見るエポニーヌ、使命に燃えるアンジョルラス、強かに生きるテナルディエ夫妻と、誰か一人は共感できるキャラクターがいるはず。
150分超の長編ながらも緩急激しく進む物語に最後まで目が離せなくなる。どんなにつらいことがあっても、理不尽な目に遭っても、絶望の中にあっても、ラストには力強く叫びたくなるだろう。「明日が」と。
人生で悩んだ時に見てもらいたい作品。
リアルさがダイレクトに伝わる
歌が頭から離れない。これは完全に“ミュージカル”だ。
今回はじめて全編通してレ・ミゼラブルを観ました。
(“ジャンバルジャン”という名前と“銀の燭台”の話はさすがに知っていましたが。)
なるほど、この話が全編通して「伝えたいこと」というのが、やっとなんとなくわかってきました。
この映画で驚いたことは「普通の俳優」(失礼、、)が立派に歌っていること。ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、そして極めつけはラッセル・クロウ。歌えるもんなんですねー!(ラッセルは素人っぽい歌声だったが、味があって良かった。彼の歌が最も印象に残っています。)
本職と遜色なく演じるには相当な鍛練が必要だったはず。すごいです。
あとはやはり「歌」。映画観終わったあともいくつかの歌が頭に残ります。
・ラッセルの「24601~♪」という野太いフレーズが印象的な「Look Down」
・オールキャストで歌う、これぞミュージカルな「One Day More」ここもラッセルのパートが好き。
・スーザン・ボイルが歌って最近また脚光を浴びた「I Dreamed A Dream」アナ・ハサウェイの歌もいい!
・陽気なリズムの「Master Of The House」
・そしてお気に入りは「民衆の歌」。力強い!若者たちの熱い鼓動が甦ってきます。
映画ではなく“ミュージカル”を堪能した気分です!
(映画館で観たかった!)
キャラクター一人ひとりの魅力が際立つ映画版
期待を裏切らない良作です。
すべての台詞をメロディーにのせた完全ミュージカル、回り舞台を駆使したスピード感ある物語展開、ダブルキャストによるアンサンブルの妙…。そんな舞台版の魅力を生かしつつ、映画ならではの味わいが存分に発揮されていました。
荒海や広大な山々、緻密な街並みなどダイナミックなロケーションは言うまでもありませんが、俳優の顔や動きをつぶさに味わえたのが大きな収穫です。「レ・ミゼ」の個性豊なキャラクターたちが、オールキャストの効果も手伝い、皆キラキラと魅力を放っていました。中でも、アン・ハサウェイが演じたファンティーヌを見直すことができたのが良かったです。舞台を観た頃は(私自身が未熟ということもあり)「あまりにも悲劇のヒロインすぎる」と思っていましたが…。服装、髪、歯…とじわじわとささやかなプライドのよすがを奪われ、自身の不幸を受け入れながらも娘の幸せを願う姿に、毅然とした強さと美しさを感じました。そして、いかに彼女とジャン・バルジャンは重なり、共鳴しあうキャラクターであるか、ということも実感。舞台版ではファンティーヌとエポニーヌが彼の昇天に付き添いますが、今回のラストは然もありなん、と納得しました。
そして、テナルディエ夫婦! 彼らがいてこそ物語は勢いよく転がり、面白みが増すのです。サーシャ・バロン・コーエン、ヘレナ・ボナム・カーター、ともに適役すぎる適役!でした。憎たらしいのに憎みきれない、どこまでもしたたかで、愛嬌さえある彼らの魅力が、スクリーンをところ狭しと撒き散らされます。「哀れな人々」というタイトルどおり、重たく救いのないエピソードが連なる中、彼らの「笑い」は希少にして貴重だと改めて感じました。
一方、マリウスは…本当に困ったおぼっちゃまです。エディ・レッドメイン、「マリリン、7日間の恋」に続きイメージどおり。(これは彼への賛辞です。)エポニーヌの想いに気付かず、後の義父に命を救われておきながら、革命に挫折して感傷に浸っては恋人に癒され…。コゼットの将来が少々心配になりました。とはいえ、苦労してきた彼女のこと、夫が頼りなくても、(多分)しっかりやっていけることでしょう。マリウスのおうちは名家のようですし、路頭には迷わないかな、ということにしておきます。(できれば、経験をいかして慈善事業を発展させ、病院や孤児院、学校などを設立して活躍してほしいものですが…。)
とめどない空想はさておき。観てから数日はもちろん、こうして思い返すたびに「レ・ミゼ」の珠玉のメロディーが身体の中で響き始め、鼻唄となってあふれてきます。舞台版も、改めて観返したくなりました。これもまた、映画の力だと思います。
人生で繰り返し観たくなる映画
先日、映画館でリバイバル上映をしていたので13年振りに見に行ってきました。とはいえ、それまでにもブルーレイで何度か観ていましたが、やはり劇場で見ることが出来るのであればと思い足を運びました。
昔観た時と感動するポイントは同じでしたが、何度か観ているため話の流れではなく、役者さんの表情や間、関係性などに思いを馳せることでより一層楽しむことができました。
色んなところで書かれていますが、本作は一般的なミュージカル映画のように口パクではなく、演技しながら歌っています。それによって生まれる間であったり気持ちの爆発が直に感じられることが大きな感動に繋がっているのだと思います。
同じ主演の映画でグレイテストショーマンがあります。妻はそちらの方がハッピーエンドで好きだと話していましたが、私は反対です。
そもそも、このレ・ミゼラブルとは悲劇という意味のようです。(大学の恩師に言われた言葉を鵜呑みにして調べていないので違ったらごめんなさい)
しかし、本当に悲劇の物語だったのでしょうか。何度もジャン・バルジャンが葛藤する場面があり、結果として大きなバリケードの上でかつて自分を救ってくれた司祭と共に民衆の歌を歌っていることで天国に行くことができたのは彼にとっての喜びでは無いのか。あくまでキリスト教を主題において考えると決して不幸なだけの話ではなく、むしろ信仰厚く取り組んだ結果の救いともとれると感じました。
気になったことは最後のシーンにジャベールがいなかったことだ。彼は天国に行けなかったのだろうか。
何度観ても心揺さぶられる
リバイバル版を鑑賞。
映画館で観ただけでも10回以上になりますが、何度観ても好きです。
その時々の気分で深く感情移入する人物が異なるのも、自分に対して新たな発見があるというか。今回は正義か善かで思い悩むジャベールに深く引き込まれました。学生時代はアンジョルラスの熱さに心惹かれていましたが今は若さゆえの無謀さに憤りを感じますし、もう少し歳を重ねて見たら大切な宝を手放すヴァルジャンの気持ちに強く感情移入してしまうかもしれません。
帝劇でもブロードウェイでもシンガポールでも観劇してそれぞれ違った魅力があって好きですが、映像だからこそできるスケールの大きさや迫力、登場人物の細かい表情まで確認できるのが映画版の良さだと思います。一方で群像劇として楽しみづらいのが難点かもしれません。
きっとこれからも何度も観るであろう大好きな映画です。
🚩
人は悔い改める事が出来る
贖罪
ジャン・バルジャンはたった一切れのパンを盗んだ罪で19年間服役し、仮釈放中にまた盗みを働いてしまう。
しかし、その罪を司教は庇って許した。
司教の許しに触れ、すっかり改心したジャン・バルジャンは民に寄り添う優しき市長となるが、囚人時代に目をつけられたジャベール警部から追われ続ける。
そんな中で、ファンテーヌという女性とその娘のコゼットに出会ったジャン・バルジャンは市民が革命の火を燃やした激動のパリを生き抜いていく。
初鑑賞をスクリーンで観れて良かった。
あらすじは最初の方だけ、アン・ハサウェイがすごいということだけ知っていたが、想像以上に壮大な物語に息を呑んだ。
勝手にフランス革命くらいの話だと思ってたら、1832年の六月暴動をモチーフとしているらしい。
上映時間は158分と長めだが、寧ろ短いくらい。
もっと観ていられるし、ミュージカルというのもあってテンポ良く進みすぎていて、もう少しじっくり観たかったというのが正直なところ。
ただ、登場人物たちそれぞれの人生が交錯し、時代と共に繋がり合うストーリーは流石名作であると感じた。
ミュージカルははじめは慣れなくて、「お前そこでも歌うんかい?」と思っていたら、ほとんどのシーンで歌っていて…笑
同じメロディーすぎるのも、場面によって変えればなお良かった、とも思ったけど、少しずつ慣れていったのもあって、最後は感動の渦に。
日本人だけど思わずフランス国旗を掲げたくなった。
アン・ハサウェイは勿論凄かったけど、みんな良かった。
演技も歌もキャスティング最高すぎる。
歌ってやっぱり世界を救うんじゃないかって本気で思う。
時代は移り変わっていくけれど、芸術は残るからね。
絵画にしろ、小説にしろ、音楽にしろ、映画にしろ。
芸術に感動できるこの気持ちを大切にしていきたい。
永遠の名作
私のこの作品との出会いは、2017年
息子が高校の芸術鑑賞会で帝劇のレミゼを観に行くというので…
ちょうどアマプラ特典対象になっていたコチラを、事前勉強として一緒に見た。
・・・で、私の方がどハマりしたw
ということで、公開当時は「興味を持つ前」だったんですよ。
今回、リマスター版が上映されていると聞きつけて、日本橋まで観にいってきました。
やはり、名作!
それを映画館の大画面と音響で鑑賞できる幸せを噛み締めました。
私の好きなポイントは、皆さんとズレていると思います。
「I Dreamed a Dream」でもなく、「On My Own」でもありません。
司教様の語りかけです。
バルジャンの浅はかな行動を赦し、更に燭台まで手渡して…
穏やかな微笑みを浮かべつつも真剣な目で語りかける。
「正直な人になりなさい」
そんなふうに扱ってもらったことのないバルジャンの動揺。後悔。自責の念。
あのシーンを見ると、涙が溢れてくる。
また、それを演じているのが、舞台における初代バルジャン、コルム・ウィルキンソンだというのが良いですよね。
激動の中で精一杯に愛して生きたことを歌いあげた音楽の力と説得力に凄み
トム・フーパー 監督による2012年製作(158分/G)イギリス映画
原題または英題:Les Miserables、配給:東宝東和、劇場公開日:2024年12月27日、
その他の公開日:2012年12月21日(日本初公開)。
ずっと見たいと思っていた映画なので、今回デジタルリマスター版として映画館で観れたのは、とても幸せに感じた。セリフまで歌で表現するミュジカルとは知らなかったが、音の良さもあり、俳優たちの感情が込められた歌声に涙、又涙。
娼婦に堕ちてしまったヒロイン・コゼットの母ファンテーヌ演じたアン・ハサウェイによる「夢やぶれて(I Dreamed a Dream」。早々とココで唄ってしまうのかと驚き、多くの人達がこの唄を歌うのをさんざん聞いてきたのに関わらず、涙が溢れた。長い髪をバサリと切り取り美しくもかなぐり捨てたハサウェイが大口を開けて、魂を搾り出すような歌う表情と声に痺れてしまった。彼女はここで亡くなってしまうが、最後の方で再度天使の様なかたちで再登場するのには、救いを感じた。
そして、コゼットを恋する学生闘士マリウスに片想いし続けるエポニーヌを演じたサマンサ・バークスによる「On my own」。雨降る石畳の街路、圧倒的な歌唱力で愛する気持ちを唄いあげた歌詞は切なくそして崇高でもあり、涙腺はとどめを刺された様に止まらなくなってしまった。
恋心を抑えながらマリウスがコゼットに会うことに一役かいながら、生活上でも恋愛においても恵まれず、革命運動の中マリウスを庇って銃弾にあたりマリウスの腕の中で息を引き取るエポニーヌ。そんなひたむきな愛に生きて・死んだ彼女に大きくスポットライトを当てたところに、本作の偉大性を感じさせられた。
ビクトル・ユーゴーによる原作は、子供用の世界名作シリーズ「ああ無情」というかたちで読んだ覚えは有るが、後半のストーリーはあまり覚えていなかった。ヒュー・ジャックマン演ずるジャン・バルジャンが、コゼットを子供として養育していくことで、愛する心を再生していく様は、年を重ねたおかげか心に染み渡った。
そして、悪人は変わらないとの信念の元、囚人であったジャン・バルジャンをどこまでもどこまでも追い詰めようとする警部ジャベール(ラッセル・クロウ)。そんな彼の命も救おうとするジャン・バルジャン。邦画ならそこで手を取り合って和解しそうな展開だが、激流に身を投げて自殺してしまうジャベール。彼こそが主人公の裏返しの存在、革命時であっても変われない多くの人間の象徴ということなのか。その冷徹な設定に、フランス文学的なリアリティを感じさせられた。
後半の六月暴動(1832年6月に起きたパリ市民による王政打倒の暴動)をモデルにしたといわれてる学生中心の組織と政府側兵士との激しい闘い。一般パリ市民の協力も無く、ジャンに救われたマリウスを除き、路上暮らしの少年ガヴローシュ(ダニエル・ハトルストーン)も含めて組織の仲間全員が死体となってしまう。史実に近いとは言え、相当に衝撃的であった。改革を夢見て敗れ去っていった若者たち。自分には信仰心は乏しく十分に腹落ちできてはいないが、少年ガヴローシュの遺体に警部が勲章を添えた様に、彼らの志し・純粋な魂こそ、讃えるべきものということらしい。
監督トム・フーパー、製作ティム・ビーバン、 エリック・フェルナー 、デブラ・ヘイワード、 キャメロン・マッキントッシュ、製作総指揮アンジェラ・モリソン 、ライザ・チェイシン 、ニコラス・アロット、 F・リチャード・パパス、原作ビクトル・ユーゴー、原作ミュージカルアラン・ブーブリル 、クロード=ミシェル・シェーンベルク、原作ミュージカルプロデュース、キャメロン・マッキントッシュ、脚本ウィリアム・ニコルソン、 アラン・ブーブリル、 クロード=ミシェル・シェーンベルク 、ハーバート・クレッツマー、撮影ダニー・コーエン、美術イブ・スチュワート、衣装パコ・デルガド、編集メラニー・アン・オリバー クリス・ディケンズ、作曲クロード=ミシェル・シェーンベルク、作詞ハーバート・クレッツマー、音楽監修ベッキー・ベンサム、音楽プロデューサーアン・ダドリー クロード=ミシェル・シェーンベルク、キャスティングニナ・ゴールド。
出演
ジャン・バルジャンヒュー・ジャックマン、ジャベールラッセル・クロウ、ファンテーヌアン・ハサウェイ、コゼットアマンダ・セイフライド、マリウスエディ・レッドメイン、アンジョルラスアーロン・トベイト、エポニーヌサマンサ・バークス、イザベル・アレン、ダニエル・ハトルストーン、司教コルム・ウィルキンソン、マダム・テナルディエヘレナ・ボナム・カーター、テナルディエサシャ・バロン・コーエン。
また、最初の鑑賞から12年モノの月日が過ぎてからの鑑賞…
デジタル・リマスター/リミックスなんてモノを上映していたので、改めて鑑賞し&レビューし直してみた。
当時の感動は薄れたかな?なんて思いきや,やっぱり音源でも映像でも名作は一寸クサいかな,永遠に語り繋がらせてくれるモノである事の再確認をさせて貰えた気がしたかなぁ?!
ミュージカルっていうものは歌唱力が演技力に繋がるモノだとも感じさせてくれた気もした。 ヒュー·ジャックマン(が1番唄声と役柄的に格好良く私には見えた❗)を筆頭に,ラッセル·クロウ(は今に比べてちょ~スレンダー),アン·ハサウェイ(そう,この作品でバッサリ坊主ボウズにしたんだよねぇ〜),アマンダ·セイフライド&エディ·レッドメイン(メインの様なカップル役柄で)のミュージカルの作品という事で,皆の歌声が最高だった事が思い出された。 という事で,映画作品として全然古くなった感を感じさせなかった事でも感動を与えてくれた(ʘᴗʘ✿)。
99%ミュージカルと思って観るのがお勧め
ミュージカル映画は本来苦手なのに、所々に音楽が挟み込まれるくらいだろう、そう勝手に思い込みドルビー映画館で鑑賞した。
ところが休む間もないほど怒涛の歌。有名な原作を元にしているから、背景や人物の心理は既知のこととして大まかにしか描かれず、代わりに歌詞にのせて表現される。
なので例えばバルジャンは服役中はどのような思いを抱えていたか、市長になるまでにどのような苦労と善行を重ねたのか、掴めない。
こういうの、見方がわからない。入り込めないので誰にも感情移入もしづらい。
見所満載過ぎて、考えがまとまらないまま終わってしまった…。
とは言え、音楽的な面では本当にとても素晴らしかった。空高く舞い上がって行くような迫力とリズム。歌声で人を魅了する。
罪悪感からフォンテーヌの娘を引き取り、皆が貧困に苦しむ時代にその娘を育てた。
でもそれは自己満足に過ぎなかったのでは。
嘘をついて逃げることは矛盾しているのではないか。
兵隊は秩序を保つために子供ですら射止めたし、小賢しく金品を搾取する宿屋夫妻だって、生きるためにやっていること。
一方で、革命に身を捧げる若者たち。
善と悪は曖昧であり、いつの世も混沌としている。だから
人は自分が正しいと信じる道こそが正義であり、その道しか進めない。
その正義の根本を辿って行けば、そこには愛があったのだろうか。
そんなことを思いながら、自然と涙がつたう。
そしてこの感動をもう一度味わいたい気持ちにさせられた。
感動、感涙、感嘆…!最高峰の作品
初めてドルビーシネマでの鑑賞。
スクリーンや音響技術の進歩にも感動。
公開時から大好きな作品でBlu-rayも所持しているので何度も観てはいるが、
やはり映画館で観る感動は格別だった。
自分自身も12年ぶりに映画館で鑑賞して当時の感動が蘇るとともに、
当時よりも時代背景などを理解できているからかより入り込めた。
オープニングの音楽が流れた瞬間から涙が溢れ、
司教のシーンで画面が最早見れないほど号泣…
宿屋の2人にはニヤリとしたが、
バリケードでの闘い以降は最後までずっと泣き通しだった。
エピローグの民衆の歌では自分も入り込んでいて思わず歌いそうになる。
美しい音楽、俳優の表情、すべてが最高峰の映画だと思う。
エンドロールの”Les Misérables”のタイトルが出た瞬間には立ち上がって拍手しそうだった。
(私が観た回はあまり周りに観てる人もいなかったので残念ながらできなかったけれど…)
ジャン•バルジャンの葛藤が、
ヒュー・ジャックマンの目力により素晴らしく表現されている。
時が経つにつれ、ジャン•バルジャン自身が自分の生き方を変えるきっかけとなった司教のような存在となっていく。
彼の人生が、コゼットへの愛により救いがもたらされ良かった…!
2012年の公開時、
この映画でエディ•レッドメインのファンになったが、
改めて劇場で観て、彼の歌声に魅了された。
『One day more』がこの映画の中で一番好きな楽曲だが、
『My place is here,I fight with you』にいつも昇天しそうになる…!
宿屋の2人の存在は、
全体的に重い映画の雰囲気にコメディ要素をもらたし、
この映画にスパイスを与える存在だと思う。
憎たらしいけどこの2人は今後もこの時代を上手く生き抜くんだろうな。
ファンテーヌとエポニーヌは辛い人生だったが、
最期は報われたのだろうか。
カブローシュが幼いながらも時代を強く生き抜いた姿にも涙…。
学生達も無念だったが、
歴史上、のちの二月革命に繋がる闘いだったとのこと…
彼らがエピローグで高らかに歌う姿に嗚咽が洩れるほど
(映画館のため必死でハンカチで押さえたけれども)泣いてしまった。
どんな時も希望を失わずに生きていきたい。
ミュージカルより泣けた
帝国劇場でレミゼ舞台鑑賞し映画も観たくなり、デジタル・リマスター観に映画館へ。休日でほぼ満席。歌もキャストも最高で素晴らしい。涙止まらず私は舞台より泣けました。周りからもすすり泣く声が。圧巻の150分。映画館で鑑賞すべき作品だと思います。原作未読の人にもオススメ。
私がこの原作と初めて出会った時のタイトルは 『ああ無情』だったから...
私がこの原作と初めて出会った時のタイトルは
『ああ無情』だったから
その前提で見ていたけど、
全然違ってた
ミュージカル作品でこれだけ大かがりなものを
映画で気軽に見られるのって良いですね
伝記物のおさらいみたいな感じで見たけど、
良かった
デジタルリマスターリミックス
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