脳男のレビュー・感想・評価
全132件中、121~132件目を表示
俳優「生田斗真」ってイイね。
同時期に上映されている洋画を見なくてよかったと思えた映画。
特別すごい展開があるわけではないが、脳男のキャラクターがおもしろかった。
マイナス面としては、テロ事件の犯人の過去をもっと知りたかったこと。それがあればもう少し長くても見ていられただろう。
もうひとつ。その犯人が天才的すぎるというか何でもできすぎる。都合がよすぎる場面もチラホラ見られる。
それらを差し引いても見る価値は十分にあると思う。できれば劇場で。
松雪が主演って感じ…。
松雪泰子、こういう役いつもはまってますね〜。
苦悩を抱えながらの台詞回しは、この人の声のトーンがピッタリはまりますね。
物語も猟奇殺人ベースで面白かったです。
‘犯人が誰’というよりはヒーロー対悪人の構図をクッキリさせてくれているからただただ単純にハラハラドキドキ見ることができました。
生田斗真といい、二階堂ふみといい、若い俳優さんなのによくこんな役やったな〜、と。
江口洋介はただ、がなり立てているだけでちょっとうざかったかな…。
仲間が容赦なく殺されちゃうのは日本映画にない潔さ。
普通以上に面白かったです。
テレビドラマにした方が
良かったんじゃないかと思ったり。。。
原作は知らないのですが、もっと色々と脳男と敵役の戦いがみたかったなぁ。
主役の脳男より、敵役が気になってたのですが、二階堂ふみさんだったんですね。あのメイクじゃ分からんかった。
それでも人は、人の感情を信じたい
巷を脅かす連続爆弾テロ。
容疑者として捕まった一人の男、鈴木一郎。彼は驚異的な頭脳と身体能力を持ちながらも、人の感情が一切無かった…。
邦画にしては珍しいハードなバイオレンス・サスペンス。グロい描写もあり、全国公開の大手映画会社の作品にしては天晴れ。見世物的な「悪の教典」とは訳が違う。
韓国サスペンスや園子温作品を見慣れていると物足りない部分もあるが、邦画もいよいよハードなバイオレンスに目覚めた?
実は、あまり予備知識無しで鑑賞。
なので一番驚いたのは、生田斗真は犯人じゃないんだ(笑)
犯人はサイコな女の子。あちこちの映画雑誌にも普通に書いてあるし(笑)
脳男とサイコな爆弾魔の戦いに、脳男の過去と脳男から感情を引き出そうとする精神科の女医の苦悩が複雑に絡む。
一切の感情を排され、祖父から「この世の悪を殺せ」と叩き込まれて育てられた脳男は、言わば殺人ロボット。
いくら手を下したのが極悪人ばかりとは言え、人を殺めた時点で人殺し。罪は罪。
爆弾魔も似た境遇を持つが、犯行を快楽として行う爆弾魔とは決定的に違う。
無い感情の奥底に眠る本当はあるかもしれない感情を信じ、彼をそうした過去が哀しい。
生田斗真が熱演。イメージを一新させるダークな役を演じきり、唯一認めるジャニーズの演技派だ。
松雪泰子も、自らの過去と脳男の境遇に葛藤する精神科医を、ほんのり色気も漂わせて演じる。
圧巻は二階堂ふみ。イッちゃってるサイコな爆弾魔を怪演。ただ可愛いだけじゃなく、これからも楽しみ。
二階堂ふみが出てるので、染谷将太も出演。出番は少ないが、印象と衝撃を残す。(それにしても、この二人はもはやコンビか?)
江口洋介はいつものクールな雰囲気とは違うワイルドな刑事を熱く演じていたが…一人だけちょっと浮いてたかな?
ツッコミ所やご都合主義も少々感じるが、ハード路線を一貫し、おセンチになり過ぎないモヤモヤとした感が残る締めくくりも悪くない。
今年は邦画に大型サスペンスが多く控えているが、その一発目、なかなか楽しめた。
ダメな人には見ていてつらくなるかも
グロさは大丈夫でしたけどダメな人にはダメですね。
だけど映画館は生田くん効果なのか女性多かったような(中高生いたので大丈夫かと思いました)。
生田君は演技力の高いジャニーズの一人なので無表情なのはもったいないなと思ったが,後半の足をひきずっての演技は素晴らしかった。体しぼったのを露骨に出して女受けとらんでも...とは思ったが。あともっと前髪あげてくるっても良かったのかと。かっこよすぎです。
江口さんは濃すぎた。あの髪形も,んー目立ち過ぎな感じが...。もうちょっと若手起用でも良かった気が。
松雪さんは前半演技が熱過ぎだなと思ったけど後半の精神異常シーンなどは高評価だった。女の色気もチラリズムかかってて良かった。
ふみちゃんは本当に何にでも適応できるなと絶賛です。染谷くんとの絡みあっても良かったのではと少し思いました(今までの二人の作品をみると息がぴったりなので)。
全体としては良かったです。キングクリムゾンの主題歌は挿入歌で使っても良かったような。
同じキャストで別の作品もみてみたいです。
面白かった
これは映画館で観て欲しい作品でした。凄く面白かったです。原作も昔に読んでいたのですが、映画のアレンジが上手く、エンタメ要素が膨らんでいて始まりからがっつり引き込まれました。生田斗真くん演じる脳男、素晴らしかった。感情が欠落してるロボットのような男だけどどこか気品があり、容赦無く極悪犯を殺める時のギャップ、脳男の辿ってきた人生がわかるに従って自分の中にも深い哀しみが膨らみ涙していました。生田くん筆頭に若い役者の演技が凄く良かったです。二階堂ふみさんの狂いっぷりも見事で本当に怖かった。人によって神と言う存在は様々で悪とも表裏一体な感じに鳥肌が立ちました。ラストまで前のめりで見入ってしまう映画です。衝撃のラストを見て脳男のダークヒーローっぷりにスカッとしました。最後の脳男の表情が印象的です。そこでキングクリムゾン!鳥肌です。超オススメ!もう一度観たいです。
灰色で皺だらけの善悪の境界線
爆破シーンや挿入歌が強烈な予告編や、同監督の『犯人に告ぐ』が好きだったので楽しみにしていた映画。
なんだか江戸川乱歩の小説みたいなタイトルだなあと思っていたら、
実際に江戸川乱歩賞を受賞した小説の映画化だそうで。
結論。重いが面白い!
グロテスクなシーンも多いので注意だが、混沌として、
情け容赦の無い超ヘビー級バイオレントサスペンス。
爆破シーンもスゲエ。
まずは役者陣について。
二階堂ふみ、どうした。非常にお狂いになっておられますが大丈夫ですか色々と。
小さな体で強烈な存在感。人の理解を拒む邪悪で虚無的で
荒唐無稽なキャラだが、本作の中では浮かずに現実の存在に見えた。
松雪泰子も頑張っている。ひたすら耐える展開ばかりなので
なんだか可哀想になるが、芯の強さも感じさせる。
染谷将太も短い出番ながら重要な役所。あの曖昧な表情がいい。
石橋蓮司、夏八木勲らベテランも相変わらず強烈。
江口洋介は……も少し体温を下げて演じても良かった気が(笑)。
そして主演、生田斗真。
均整の取れた顔立ちと肉体、マシンのように統制された所作。
白磁の人形のように冷たく不気味な印象を残すだけに、
ほんの僅かに『人間』を感じさせる、微妙な表情の変化が活きてくる
(個人的にはもう少しささやかな変化でも良かったと思う)。
彼が最後の最後に見せた表情には「あ、」と声を上げそうになってしまった。
敵も味方も傍観者も情け容赦なく殺され、何を信じて良いかも分からなくなる混沌の中で、
あの表情だけが唯一の救いだった。
難を言うなら、
『似通った境遇の怪物2人の対決』という図式をもう少し強調して欲しかったかな。
つまり、爆破犯・緑川の背景が深く描かれない為、
鈴木一郎と対になる存在(劇中の言葉を借りるなら“蛇の双頭”)としての
存在感が不足してしまったと思う。演技・演出が良いだけに、惜しい。
また、『鈴木一郎の解明』というサスペンスに比重を置いた分、
『連続爆破犯の追跡』というサスペンスが弱まってしまった点も残念か。
だが、大満足の4.0判定!
人に人を裁く事/更生させる事が出来るのか?
人の善悪を他者が見抜く事など、果たして可能なのか?
善悪の境界という、灰色で皺だらけの曖昧な領域。
誰も信じられなくなりそうな無慈悲で混沌とした世の中。
だがそれでも、彼のようにどこかに暖かい心は残っていると思いたいもんです。
<2013/2/9鑑賞>
“違和感”の正体は・・・。
原作は読んでいないので「原作ファン」ではありません。
ではなぜ初日に観に行ったかというと、
「クリムゾン」の曲を主題歌に取り上げてくれ、今、あらためて「脚光」を浴びさせてくれたから。ある意味感謝の気持ちを込めて。(設定も興味深かったので)
学生時代に聴いて、はまりまくった「クリムゾン」。
今回主題歌に使われた曲は、曲名からも本作に通じるという点では使われる要素はあったとは思いますが、一般受けする、いわゆる日本では“メジャー”なバンドではないので、そういう意味では制作側の強い意志が感じられ、嬉しかったわけです。
特に、バンドとして一番キレていた時代の曲なので、この曲をきっかけにクリムゾンの曲を聴き始める人たちが増えてくれるとうれしいです。ホント、聴きがいがありますから。
特にお勧めは、「深夜想曲3部作」と勝手に銘打った、「エピタフ」「ムーンチャイルド」「ナイトウオッチ」の3曲。本映画の主題曲とは真逆の「美しい曲」です。是非御一聴を!
曲に関する話が長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
「ドラマ」としては良かったです。
話の流れも無理なく進んでいって好感でした。
もちろん普通につっこみどころもあります。
ラストのクライマックス部分。
映画として“派手に”したいのもわかりますが、病院(作中では医療センター)を爆破しすぎかと。テロ?ですかという感じ。
それと、主人公が車で思い切り轢かれたシーン。
「無痛」というのと「不死身」とは意味が違います。
普通、骨、バキバキで立ち上がれないのでは?
まあ、映画ですから、そこはまあいいです。
問題は、観ていて感じた「違和感です」
これにより、もしかしたら「名作」になり得たのでは?と思えたのに、「惜しい」作品になってしまったかもしれないので。
それは、「江口洋介」を“立てすぎた”から。
準主役扱いの役としている担当刑事に、主役級の著名役者を使うのはもちろん“あり”だし、江口洋介の起用自体が悪いというわけではない。
いけないのは、あくまで映画作品として大事なのは「作品」そのものであり「説得力ある話」であるという大前提を“崩して”しまったから。
この映画の主題・魅力は、あくまで、鍛えられ完成された「殺人ロボット」としての主人公の“ダークヒーロー振り”であり、その意味で、もっとその「体技の強さ・凄さ」は際立っていて良いのではと思うのです。
したがって、病院内での江口刑事との“格闘”シーンは、すんなり主人公がケリをつけて欲しかったですし、ラストの敵キャラも江口刑事が片づけてしまうのも「おいおい」という感じで、そこに「違和感」を感じてしまうのです。
この設定は、想像するに、とても“自然な”話の流れではなく、「江口洋介」としての“見せ場”を確保しただけ、という風にしか見えません。それが、この映画を「惜しい」と思わせると同時に「違和感」を抱かせてしまうこととなったと確信します。
ホント、思ったより「良かった」だけに、この「違和感」さえなければ、それこそ「名作」になり得たかもと、「惜しい」なと感じました。
ので、あえて「お薦め」はしませんが、興味がある方はどうぞ。
それなりに観終ったあとの満足度は高いかと思います。
良かったです!
グロいの苦手だけど・・・
怖い物見たさで見に行った脳男
いや~良かった!面白かった!
正視に耐えられないシーンもあるものの
目をつむれば大丈夫!
でも、話の中身に引き込まれるよ~
後半はドキドキのシーン満載!
生田斗真さんの熱演・・・と言っても静かなる怪演
脳男の悲しみ、そして圧倒的な美しさ!
思わず抱きしめたくなります
一見の価値アリ!おすすめです!
そもそも人間なんざぁ他人の血肉の破裂を望む生き物
怪物的な頭脳と身体能力を武器にいとも簡単に殺戮を繰り返す男の冷静沈着な血塗れぶりは、若き日のレクター博士を追う感じかなと気楽な了見で出向いたが、想像を絶する地獄絵巻が爆発していて面白かった。
一切の感情が麻痺し、殺人でしか人生価値を見いだせない青年と、彼に人間らしい感情を呼び覚まそうと叫ぶ女医との関係性は、浦沢直樹の『MONSTER』におけるヨハンとDr.テンマの距離感に近い。
死体が飛び交う凄惨な場やからこそ親子のような絆が産まれ、裏切られていく綱渡りの恐怖がスクリーンより突き刺さってくる。
『MONSTER』とは違う唯一の救いは、松雪泰子演ずる女医が、生田斗真に「死ね」ではなく、「生きろ」と呼び掛け続け、彼も逃げずに向き合っている事。
しかし、彼を最大の理解者・アンナのように寄り添うべき二階堂ふみは、生田斗真を遥かに凌ぐ殺人快楽主義者なのが、今作最大の悲劇であり、魅力へと着火する。
これ以上説明するとネタバレになり、通りすがりの読者にまたお叱りを受けるため、いつもの如く立川談志師匠の御言葉を引用させて戴く。
「そもそも人間なんざぁ、グロテスクな犯罪を望んでいる。ニュースで異常な事件を見て、驚く事で己の狂暴性を自覚し、理性を保つ生き物なんだ。だからガキが母親の首をノコギリで切って警察に持ってきたりするんだよ」
しかし、人間はなぜ血に興味を持つのか根本的な理由は何一つわからない。
家元曰わく、
「人間は思考をストップする生き物だから」
理由も何もただ一つ
“面倒くさいから”
今作の世界観も現実の浮き世も、つまりそういう事なのである。
では最後に短歌を一首
『火を舐める 兎の舌は やわらかく 駕籠に波打つ 贖罪の棘』
by全竜
すごい!!
正直江口洋介や生田斗真見たさに鑑賞したのですが・・
とにかく凄い!!
殺人シーンなどグロテスクなシーンも多いですが・・(-_-;)
話が進むにつれてわかってくるそれぞれの事情
感情を持たない人殺しロボットが一人の女性のおかげで
変化していく様子・・
最後まで目が離せないとはこのことだなぁと思わされました。
もう一度見に行こうと思います。
どんより・・・
優れた身体能力と頭脳を持ちながら、
生まれつき感情を持たない通称"脳男"を、
生田斗真が、
目の奥に哀しみを宿しながら体現。
観ていてツラくなるほどの存在感で強く印象に残る。
映画そのものは
アクションシーンの臨場感が目を惹く程度で、
だらだらとしたスピードのドラマパートが平板。
緊張感にも乏しくて奥深い絶望が届いてこない。
終盤、
先生と刑事が直面する無力感が半端なくて、どんより。
それだけが全身を満たして疲れる。
非道ばかりが目立っていてイヤな感じ。
"脳男"に救いを・・・
全132件中、121~132件目を表示