不良少年の夢

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解説

テレビドラマ『ヤンキー母校に帰る』で話題となった北星学園余市高校の現役教師・義家弘介(ひろのり)氏をモデルとして、余市町と同校の全面協力を得て製作された実録学園ドラマ。監督は「夢 追いかけて」の花堂純次。主演は「男たちの大和」の松山ケンイチ。

あらすじ

1988年。札付の不良少年義家弘介(松山ケンイチ)が、降りしきる雪の余市駅に降り立つ。親から家を出され、里親と暮らしていた彼に「全国から中退者を受け入れ始めたる高校がある!」と勧められ、この見知らぬ北の町に辿りついたのである。彼にとって北星は「最後の居場所」だった。だが、これまで他人への敵愾心剥き出しで生きてきた彼が新しい環境にすんなり順応できるはずもなく、編入早々寮のワルたちと凄まじい衝突を引き起こす。「ここを出て行け。それが落とし前だ!」と宣告された義家は信じがたい壮絶な落とし前をつける。クラス担任の安達俊子(真野響子)は「ガンバ!」が口癖のおっとりした熱血先生で、掃除当番をさぼったぐらいで何処までも追いかけて来る。そんな彼女にまるで異星人と出会ったように新鮮な驚きを感じる義家。しかし寮で大暴れして強制退寮処分になってしまった義家たちワルグループは、生活指導の岸本(田中健)の奔走で滝本夫妻(西村雅彦・竹内都子)の寮に入る。滝本の寮で彼は、生まれて初めての家庭のぬくもりを知る。風邪で寝込んだ彼を親身に介抱する滝本に、愛を知らなかった少年の心の氷が溶けていく。そんな義家は同級生・西崎美紗緒(伴杏里)の心にふれる。美紗緒の両手は母親からの虐待でついた火傷と自傷の傷が痛々しかった。いじめで寮に閉じこもり不登校に陥った彼女が、海で入水自殺を図る。偶然通りかかった義家が必死で救出する。そんな義家の優しさに触れた美紗緒は、初めての自分の夢を彼の中に見つける。しかし親からの送金が途絶えた彼女は北星を去るしかなくなる。「一人で働いてお金をためて、必ず学校をやり直す。もう死のうなんて思わない。義家のお蔭で乗り越えられたから」そんな声を残して、彼女を乗せた列車がホームから去っていく。淡い初恋の終わりの中で、余りにも無力な自分をかみ締めるしかない義家だった。バラバラだった生徒たちの心がひとつになっていく。足に血豆を作りながら歩き抜いた「強歩遠足」。遅刻の常習犯の生徒の留年騒ぎに立ち上がった義家の言葉が、クラス全員に一致団結を生む。皆で大熱唱した文化祭など、各々の記憶を胸に刻みながら、やがて義家たちにも卒業の時が訪れる。

2005年製作/114分/日本
配給:オムロ=キネマスターフィルム

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